2006年04月

2006年04月30日

流れる星は生きている。

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作者藤原ていは大正生まれの女性で、昭和20年の日本敗戦で満州から幼い3人の子供を連れて辛酸を嘗めながら引き揚げて来た女性だ。

 

しかし1年にわたる満州から北朝鮮、韓国を経て博多港までの脱出劇の中で心身ともに完全に消滅し尽くした彼女は、諏訪の実家で子供を渡すとそのまま病床へ。

 

死の淵で子供への遺書として綴ったドキュメンタリーがこの本「流れる星は生きている」だ。

 

絶望的とも思える敗戦の最中、肉体的には飢えや疲労、薬も寝る場所もない生活、精神的には、戦前お嬢様育ちだった彼女が受けた怒り、屈辱、裏切り、背任。そして、時に思わぬところで触れる、国籍を超えた人間の優しさ。

 

そのすべてを乗越えて、只一点、生きると言う事に、生への、凄まじいまでの執着を見せるのだが、苦難の旅が続くに連れ、次第に生きる気力も失っていきそうになる。

 

そんな心理描写に読者は、藤原ていやその子供たちと一緒にそこにいるような臨場感を感じさせる。全く感服としか言い様がない。

 

この本、藤原正彦の「国家の品格」の横に、たまたま横に平積みしてあったのだが、実は正彦とは、この脱出劇の中に出る藤原家次男の「正彦」である。

 

当時3歳の正彦が母に引きずられながら朝鮮の山の中を裸足で踏破するが、その足の裏には、奥深くまで山の小石や砂利が詰まっていたそうだ。

 

今の藤原正彦からは想像もつかないが、3際の子供は配給で貰う芋の自分の取り分だけでは空腹を癒せない為、母親の数少ない芋もねだった。そんな母を見かねた兄は、自分の芋を母に渡して言う。「お母さん、僕もうお腹一杯だ、これ食べて」

 

生きる事は楽じゃないし理屈じゃない。生きようとする気力は、すべての理屈を乗越えて人を感動させる。いつの時代もどの国でも変わらない当然の事実を忘れて平和ぼけした連中に、彼女の体験の百分の一でも経験させてみたいものだ。

 

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2006年04月29日

英国式経営と好況の継続

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最近の建築規制記事を読んで感じたこと。

日本人に限らず、キーウィにしても役人のいう事を良く信じる。役人が好景気と言えばそう思うし、不景気と言われれば、やはりそう思う。

でも、自分の目で実態を見れば、答えは手元にいつもある。

NZの経済はまだ好調であり、好調の遠因である北半球の不安定、原因である外国からの投資が続き、シドニーとオークランドが実質的に連動していると考えられている限り、シドニーが浮揚すればオークランドも浮上するのだ。

こういう肌感覚は、実は民衆の方が優れているのだが、その事に民衆は気付いてない。政治家が経済を語る時は「こうなって欲しい」という「感情」を「既成事実」にしたいから一般大衆に話すのだ。

NZの経済、というか国家の仕組は英国の本場仕込みであり、その民族的経済問題解決方法は、エリザベスの時代から変わっていない。

「放任せよ。踊らせろ。稼がせろ。そして奪え。但し死ぬほどは奪うな」である。

政府は、国家と英国的伝統を守る事がすべての優先義務であり、彼らの「貴族の義務」であると考えている。つまり彼らのやっている「政治家の発表」は「公務」なのだから、どれだけそれが実態と食い違っていても恥かしくない。

目的は手段を正当化する。海賊行為で稼いだ金でも、それで英国が強大になるならOKだ。

同じようにニュージーランドでも、最終的に素人個人投資家が損をするように、そして低失業率と安定した社会を作る原資を集める為に、最近の市内アパートへの建築規制が始まりそうだ。

こうなると、年利10%等と宣伝しているシティアパートの価格が値崩れする。今が最後の売り尽くしセールであり、これを逃すと逃げ場はない。実際に銀行でも、50sm以下のアパートに関しては、60%程度しか貸し付けしない。同時期に一軒家に対しては90%程度の貸付をするにも関わらず、である。

売れなくなったアパートを安く買い叩き、新たな学生向けレント市場ができるだろうし、その時こそが、地元でてぐすねを引いて待っていたプロ投資家が登場する事になるだろう。

出来るだけ好景気を続け、これが本物になるようにして、高い通貨と、昔のような「ちっちゃいけど豊かで幸せな国」を作るのが、キーウィ貴族の「紳士の義務」である事を理解しておけば、この国で起こる様々な現象も、よりよく理解出来るだろう。

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2006年04月28日

朝焼けが消える前に

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オークランドもそろそろ朝の始まりが遅くなり、今日は6時過ぎに日が昇ってきた。ところが同時に、昨夜からの雷雨も激しさを増して、雷まで鳴ってくる始末。

全く晴れているのやら曇っているのやら、はたまた大雨なのか?心の持ち方一つで、どれでもなると思えば、これも気が楽になる。

人には得意分野があり、適材適所の配置をするのが僕の仕事であれば、それをやっていくべきだろう。

適材適所は、適時適所でもある。どれだけ優秀な傘でも、晴れた日には必要がない。明日が晴れならば傘は不要だし、雨模様なら傘を用意する事も必要だ。

だから人材配置は、単純に本人の能力だけでは決められない。まして、雷が鳴るような大雨の日には、傘をさすだけじゃ防げない。家から出ないことが一番だ。守りも大事だ。

朝焼けを見ながら、そんな事を考える。考え事は、朝が一番。夜考えると、大体暗い答えしか出てこないもんね。

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2006年04月27日

陪審員 Jury

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Jury,と言っても沢田研二ではない。日本ではそろそろ開始しようとしている裁判の陪審員である。

という事で、行ってきました高等裁判所。200名以上の一般市民が集まり、その場で商店街の「がらがら」を回して、担当する裁判の陪審員に任命されます。

一つの裁判に30名程度の人が選ばれ、僕の担当事件は「麻薬の製造及び密売」で去年逮捕された白人男性の裁判。第15号法定に、全員が入廷。

被告が入る前に裁判官が最初にいう言葉が結構刺激的で「私は調整役。判決を下すのは、皆さんです。皆さんは事実のみをしっかり分析して、自分で答えを出して下さい。あなたが裁判官なのです」というセリフ。

そっか、裁判官か、周囲を見ると、皆も結構慎重な顔つきになっている。

被告と弁護人が入廷して、今度は30名の中から「がらがら」を回して更に12名を選ぶ。この時に弁護人は、Juryを拒否する事が出来る。見てると、3名(白人男性1と女性2)が拒否された。真面目そうな3人だったので、弁護人からすれば「やっべ〜、こいつら真面目だからな〜」という気持ちだろう。

結局僕は「がらがら」に当選せず、そのまま傍聴席で半日ほど裁判の行方を眺めていたが、これがなかなか面白い。

そのうち、この件はまとめて書こう。いずれにしても面白いのは、市民が市民を裁くと言う仕組を作っている民主主義の原則だ。う〜む、これは、よく出来てると思った。

 



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2006年04月26日

竹島

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何だか、段々きな臭い雰囲気になっている竹島。

韓国と日本、双方の意見が思いっきりぶつかり合ってる中で、何とか平和的にやろうとしていた日本側が、小泉政権のうちに「やっちゃえ!」という事で攻撃開始したみたい。

日本の中でも「あれは韓国の領土でしょ」という人もいれば「いや、絶対に日本のだ!」という人もいる。

分捕りあいの原因は漁業権らしいが、何時の間にか算盤よりも面子や感情が高ぶってしまってるのが現状か。

歴史認識や法律解釈をどうのこうのと言っても、当事者が自分の言い分ばかり言っても仕方ない。これはもう、第三者によって判断してもらうのが一番だろう。日本も最初からその言い分だった。

北方領土と竹島は、同格に語る事は出来ない。北方領土は面子や感情の問題であり、おそらく存在価値の問題まで高まってでも訴えるべきだろう。喧嘩してでも取り返すべきだ。そこには日本人が住んでいて生活をしていたという歴史的事実があるのだから。

しかし竹島は、誰も住めない岩だ。そこに座り込んでどうのこうの言ってるのは、魚をたくさん獲りたい算盤勘定なのだから、本来は算盤で解決出来る問題だ。それをナショナリズムの問題に高めてしまったのは、日本側の国家戦略だろう。

東南アジアを俯瞰して見れば、中国と言う四千年の歴史を持つ親の元、韓国は出来の悪い兄貴であり、昔は中国にすがり、1800年〜1900年代は賢い弟である日本に助けてもらったという経緯がある。

でも、プライドだけは高い彼らが、そんな歴史的事実を認めるなんて出来るはずがないという事は、賢い日本なら理解すべきだ。弱い者いじめをするのは卑怯であると、日本では教えてもらわなかったのか?

何だか、いつもの外務省らしくない行動だな。鈴木むねおに振り回された外務省の誰かが、勝手に先走りしているのか?どっちにしても、いつもの日本外交ではないな。



tom_eastwind at 11:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2006年04月25日

じゅんこ

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18歳の頃、何やってたかな?hadhadの大過去、思い出すのも大変だけど、その頃からの知り合いで、今も付き合ってるのが、唯一人だけいる。

そいつは今も歌を歌っている。普通、常識があれば社会人になればギターを捨てるものだけど、何故かそんな常識が全く通用しない奴。

人生の幸せってのを、何を基準にするのか?お金、じゃないよね。やりたい事をやってる?だとしたら、あいつ、すんごい幸せな奴だ。

自分で作った歌しか歌わなかった奴が、最近は少し他人の歌も歌ってる。そうそう、その方が良いと思う。例えば小澤とか、世界レベルの指揮者でも、演ってるのは数百年前に他人が作った歌だ。

レベルの高い歌なら、自分なりに解釈して歌ってみるのも、面白いんじゃないかな。Tom Wait、酒とタバコで潰された声がいいよね。

先週は北海道。5月は東北と沖縄でライブだ。自分が出来なかった事をやってる奴がいる。いいな。俺も、自分で選んだ道で頑張ろっと。負けてられんな。



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2006年04月24日

雪虫

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たまたまカス作品が2件も続いたので甘口になっているとも思うが、う〜む、けっして悪くない小説だ。読める。

 

とか言いながら気付いた。僕は本のプロではない。あくまでも素人。平積みにされた本を信用して選ぶだけの、素人客だ。

 

文章も、よく吟味すると、決して香り高くないし、筋書きにも無理がある感じだ。でも面白い。最後まで読んで、そして「そっか、そういう終わり方か〜」と、一応納得した。

 

主人公の考え方や行動に、もしかして親近感を覚えたのかもしれないね。早速、続編を3冊、amazonで購入。来週後半には入手出来るだろう。



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2006年04月23日

談合時代の終わり

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商店街のくじ引きで当選すると、

 

「温泉一泊旅行が当たる!」とか、

「お菓子を買ったらおもちゃが付いて来る!」

 

 

などは子供心にも楽しいものだが、じゃあいくらまでの景品なら良いのか?というルールは、公正取引委員会という政府の部門が決めていた。

 

 

つまり昭和の時代は公正取引委員会と言っても、やっていた事はおもちゃの数を決めるくらいで、公共事業談合などの「本当の意味での違反」の取締りは、やりたくても出来なかった。

 

当時の社会構造は、違法な談合があり、土建屋が儲けて、その金を政治家に渡して選挙の際に協力するというものだ。

 

それはまるで「なあなあ」で動く日本の文化のように言われていて、違法なのは百も承知で政府が黙認していた仕組み(競艇や競馬、パチンコ等と同じ)なのだから、どれだけ違反と分っていても、公正取引委員会は手の出し様がない。何せ胴元の親分が「いかさま」をやっているのだから、誰も文句は言えない。

 

ところが小泉政権になって最も人員を増やされて強化されたのが公正取引委員会だ。その目的は、自民党と土建屋の談合という社会構造の破壊である。こうなると、積年の恨みと言うか、いつも端っこに追いやられていた公正取引委員会が、米国の証券監視委員会みたいに元気に取り締まるようになった。何せ胴元が変わったのだ。今度はこっちがやる番だ。

 

今回の改正で談合はほぼ完璧に消滅し、公共事業の建設費は30%以上安くなるだろう。政府の負担は減り、国民の福利厚生に回るお金が増えないにしても、政府が国家として必要な事業に投資出来る金が作れる。その分、建設業界20万人にとってはこれから長い冬、もしかしたら永遠に終わらない冬の時代に入るかもしれない。

 

しかし、談合とは言っても所詮は日本国内だけの問題であり、談合で儲けた金も、給料や飲み代という形に変わって世の中を還流していたのだから、日本が閉鎖されていた時代には、ある意味日本社会に貢献していたとも言える。これも国際化の波の一つかもしれない。

 

これをすべてぶっ壊して新しい社会を作ろうとした小泉の真意は、最終的には世界と互角に戦える「日本株式会社」の再構築だろう。つまり、特定の一部団体や政治家に利益が集中するのではなく、国民全員が政府の元に一つの方向に向かって進む、秩序ある官僚独裁社会だ。

 

その社会が目指す目的は、ひたすら国家の繁栄であり個人の繁栄ではなく、その形態は民主主義ではなく、ひたすら共産主義に近いものになる。だから、土建屋談合のような一部個人だけが儲けるような「歪んだ社会主義」は否定された訳だ。

 

日本は江戸時代から、お上の下にすべての組織が段階的に形成され、誰もが自分の属する階層を理解して、日本と言うお国の為に個人生活を後回しにして働いてきた。お国のためという美辞麗句を錦の御旗にしてきたのだ。今後は「愛する日本と国土」の為に頑張ろうと、教育改革にも着手している。

 

公正取引委員会を実際に強化させたのは竹中平蔵大臣だ。彼の頭の中では、それこそ戦後日本の談合社会構造をすべて引っくり返して平成維新を断行しようとしている。この法律の目指すところは、企業の独自判断を停止させ、すべてお役人に従う事という体制作りである。

 

失われた10年が終わり、政府と政治が自信を取り戻した。日本国家の行く先が見えてきた。日本丸に乗れる時間は、もう限られている。

 

後2年以内に、日本が生まれ変わるだろう。その時になってどっちつかずな民主主義やあり得ない個人尊重思想でいるよりは、むしろ馬鹿になりきって政府の決めた方向に進むのが、一番賢いのかもしれない。

 

つまり百姓の智恵、長いものには巻かれろである。

 

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2006年04月22日

感情と言うものについて

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理性と感情は、人間の精神を構成する二大要素だ。

多くの人は、理性で感情を制御しようとする。しかし時には、制御してはいけない気持ちまで、理性で制御してしまう。

その良い例が「復讐」である。山口県で発生した母子殺人事件、栃木のリンチ殺人事件。どちらも、本来は復讐の意味で死刑を与えるべきだ。

個人が社会に参加してルールを守る大前提は、ルールを守っている限りこちらの財産や生命を社会が守ってくれるからという、ごく簡単な双務契約である。

ところが、警察が個人の財産や生命の危機を無視して「知らね〜よ、お前の息子が勝手に遊んでるんだろ」とか「女にも問題があったんじゃないの〜?」等と言ってしまう神経は、すでに社会参加という人間の基本精神が、警察にも社会にも存在していない事を意味する。

復讐は「あだ討ち」という名目で江戸時代に公認されていた。名誉毀損に対しては「決闘」という形で名誉保存の手段が認められていた。

ところが何故か時代の変化により、そのような伝統的なプライドを守る手段が否定されたというのは、一体何故だろう。

答えは簡単で、民主的と呼ばれる政府が国民を支配しようとしているからだ。殺す権利は国だけが持っている、個人には与えない。そうする事で国家の統制を強めているだけなのだ。

全く下らない話だ。おまけに今回の日本の「共謀罪」である。

全く、やってられない世の中になり始めている。かと言って体制になびこうという気も湧かない。自分がやりたい事が出来ずに生きていても、あまり意味はないと思う。

人間って面白い事に、時代が経てば文明や文化は進歩するものと思っている。ところが文明がどれだけ進歩しても、ナスカの地上絵やピラミッドの分析は出来ず、文化が進歩しても人殺しの数は増えるばかりだ。

もしかして人類って、後退しているんじゃないか?本気でそう思う今日この頃。

感情を大事にしよう。直感を大事にしよう。理屈がどれだけ通っていても、間違いは直感でわかる。という事で、今日は感情剥き出しの写真を一枚啓上。

5月21日 東京国際フォーラムでNZ移住説明会を開催します。国と政府の違いが分る、まるでネスコーヒーみたいな説明会をしています。

 

 



tom_eastwind at 18:25|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2006年04月21日

朝焼けが消える前に

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石川セリ(古いな〜)の名曲が流れてきそうな景色だ。

 

でも実際の景色は、シドニーのホテルから撮った写真で、夕焼け。

 

泊まった部屋が、運良くハーバーブリッジがちらりと見える西向きの部屋で、夕陽の景色がとても綺麗だった。

 

 

 

とは言ってもシドニー。しっかりと仕事してきました。昼の面談、夜の食事、その合間に街の雰囲気や商売の様子を見て、次にニュージーランドに上陸しそうなビジネスを見つけるのが仕事。

 

それにしても景気の良い街で、全体にすんごい活気がある。特に白人連中やアジア人が頑張っている。シドニーでは中国人移民はあんまり問題にならず、レバノンからの難民移民が犯罪などの社会問題を起こしている。

 

そりゃそうだろう、シドニーに移民した中国人は、殆どが香港人であり、金も知識もあればビジネスセンスも、英語も出来るという連中だ。英国人との付き合いが長い香港人は、ニュージーランドにやってくる大陸中国人とは随分違うのだから、トランクに死体を詰めるような素人っぽい事はやらない。

 

いろんな人種が頑張っているが、その中でちょい利益薄なのが、日本人相手に商売をしている日本人だろう。旅行会社や留学会社など、とにかく短視眼で割引とか無料を看板に貼り付けて、利益亡き繁忙に時間を潰しているのみ。

 

日系は、どこも一年前と変化無く、あいも変わらずの状態なのに、おいおい、ちょいと街に出てみなよ。中国、韓国、オージー、皆しっかり稼いでるよ。日本人、頑張ろうぜ!

 

 これもまた、よくあるパターンになるのかな?オージーや中国人が稼いで、それを見た日本人が「俺も俺も」と出てくる時期が一年遅い。だからおいしいところは全部食われてて、一番高値のモノを掴まされて、またも大損してしまうという、外国進出の日系企業がよくやる失敗。

 

ビジネスとはリスクを取る事であり、リスクとリターンのバランスをよみ取る事が勝負の分け目である。今回のシドニー景気、お隣の事とは言いながら、どういう結果になるのか、とても興味あり。

 

シドニーに行くのが楽しくなった。これからは、もっと頻繁に行ってみよう。

 

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2006年04月20日

カバンに詰められた死体の件 続き

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素人の殺し

やっぱりと言うか、素人の殺し。英語学校の学友が80万ドルの金欲しさに誘拐を企み、最後には被害者を殺してスーツケースに詰めてワイテマタ湾に放り込んだという事だ。

しかしまあ、死体発見から数日で捕まるなんて、素人だな。という事で、映っている写真は被害者の殺人現場になったホテルの入口の写真・・・・あれれ!ここ、よく知ってる!オランダ系キーウィオーナーが経営してて、実は去年いろいろとやり取りをしてたおっちゃんじゃんか!

警察はホテル名を公表していないけど、そこは性悪な新聞屋だから、速攻で現場を見つけて写真にパチリという事になった。

中国では、人を殺すなら知り合いという言葉がある。何故なら相手が安心するからだ。怖い考え方だな〜。

でも、文化大革命で歴史的な道徳観や倫理観を見事に取り外された大陸中国人からすれば、ごく普通の事なんだろう。

そんな人種相手に、まともに交渉とかお詫びとか言ってる日本の知識人には、こういう現実もしっかり見据えてもらいたいものだ。

でも、この日のトップニュースはオズモンドのNZ公演が本人のお母さんの病気のおかげで延期になったってニュース。さすがにこれだけ中国人関連の殺人が続くと、トップニュースネタにもならんのだろう。

 

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2006年04月18日

何人死んだの?

先週末の金曜日に、ハーバーブリッジの下の海に浮かんでいる、中国人学生の死体入りカバンが見つかった。警察が真っ先に行ったのは、「誰が殺されたのか?」である。しかし北京なら「何人死んだのか?」となるだろう。

 

「人命は地球よりも重い」という言葉は、あくまでも選挙対策の言葉であり、実際の人命は、とても軽い。一吹きすればとんでいく、たんぽぽのようだ。

 

SARSで多数の死者を出した中国では、当時の政府高官が「この程度の死者で何が問題か?」みたいな発言をした。輸血感染で拡大したAIDSでもしかりだ。

 

この時は村の有力者が「お前らの血液を売ることで国が成長するし、お前らも金が入るじゃないか!」というセリフで売血させたが、肝心の針がAIDS汚染されており、それで被害が拡大したが、政府は一切無視。国際世論が高まって初めて対策を講じたくらいの国だ。

 

そりゃそうだろう。中国の歴史、特に1949年の共産党政権発足から殺害された人々の数は数百万人に昇る。餓死や病死を入れれば、もっと多数の人が死亡している。

 

そういう虐殺の歴史を踏んできた中国共産党幹部のご子息連中=小皇帝が、中国国内の「常識」を持ち歩いて海外で暴れているんだから、そりゃトランクに詰め込まれた死体一つ程度で新聞沙汰にするニュージーランドの「非常識」が理解出来ないのかもしれない。

 

昼間の乗合バスの中で女子高生を集団強姦したり、営業時間中のバーで大勢の客の前で牛業員を強姦したりする小皇帝連中からすれば、彼らの住む街では自分が警察であり自分が法律であり自分がルールなんだから、何をやろうとOKなのだ。

 

今回の事件は中国マフィア関連という記事も出ているが、どうだろうか?マフィアは商売であり、現地の常識を大事にするので、死体を見つかるようなところに放置するというのは「現地に根ざした商売」を大事にする彼らからすると、ちょい外れているような気がする。見せしめならば、他の方法もあるだろうにね。

 

中国人留学生関連の殺人事件では、女に振られた男が、女と新しい男をまとめて刺し殺すという事件が去年かな、2件あった。治安大国であるニュージーランドの犯罪記録を塗り替えていく中国の偉大な小皇帝たち。

 

一人や二人殺したくらいで、いちいち新聞に書くんじゃね〜よ!って事なのかな。



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2006年04月16日

イースターにちなんで

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最近目に入った記事が「ユダは裏切り者ではなかった」という内容の、英国ほにゃらら協会やらの発表である。

 

ユダはお金の為にキリストを裏切ったというが、ユダは裕福な家庭の出身であり、お金の為に転ぶ必要はなかった。ユダはキリストの指示に従って、復活を証明する事で宗教としての完璧さを貫いた。ユダはキリストにおける最も優秀な信者であったという説だ。

 

イースターに合わせたユダヤ人の仕掛けかどうか分らないが、折角なので、聖書のことを少しばかり。

 

聖書が5世紀に作成されて、その時に歴史的事実が改訂されたという事は、宗教界では周知の事実である。簡単に言えば、今皆さんが読んでいる聖書は、当時の政治体制=ローマ帝国が、宗教と政治を一体化させて国家を強化する為に作った「作文」である。

 

だから政府としては当時の国家に都合の良い事だけを沢山書きたい。しかし、5世紀までに広がったキリスト教の内容をあんまり改竄する訳にもいかないので、折衷案として作られたのがこの(新約)聖書だ。

 

あ、そうそう。聖書には新約聖書と旧約聖書があると一般的に言われているが、あれは嘘。元々聖書は一つで、ユダヤ教の教義を書いた本である。その本に対抗する為に「あれは古いよ、こっちは新しいよ」という意味で作ったので、キリスト教信者がキリストの教本を新約聖書というようになった。

 

これに対して肝心のユダヤ教では、自分とこの本だけが聖書であり、他の人が書いた類似本なんて眼中にないというのが真実。

 

作文を読んでそれを真実と喜んでいるうちは、それが他人に迷惑をかけない限り、別に問題はないと思う。しかし、その作文を真に受けて、尚且つそれを自分の個人的利益を増やす為に拡大解釈や歪曲解釈をして、十字軍を組んだり戦争を起こしたりするようになれば、これはもう他人の迷惑以外の何物でもないだろう。

 

ただ、折角イースターなので、少しキリスト個人の肩を持つとしよう。

 

1・キリストは少なくとも聖書の上でも、偶像崇拝を否定している。免罪符や教会を作ったのは、後の時代の連中が私腹を肥やす為である。このような宗教の堕落に反対したのがカルビンやルター。

 

2・キリスト教はユダヤ教の分派であり、同じ神を信じている。イスラム教も同じく、ユダヤ教の分派であるので、この3宗教の根源は同じである。お父さんがユダヤでお兄さんがキリスト、弟がマホメットという事。

 

3・キリストは一度として「武器を取って政府と戦え!」ましてや「弱い者を苛めろ」とか「自分の悪い所は忘れて他人の悪さだけを責めろ」等とは、これも少なくとも聖書の上でさえ言ってない。

 

少なくとも、聖書の中でさえも改竄されていない部分を見ると、キリストも悪い奴ではないと思う。僕らと同じような、悩める中年だったのかもしれないね。

 

ところで、ここに書いたのは日頃宗教に縁のない生活を送っている人向けの文章であり、かなりはしょっている。本格的に宗教の勉強をしている人向けではないので、筆不足の点はお許しを。

 

 

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tom_eastwind at 19:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2006年04月15日

さらばカタロニア戦線

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やっぱり、軽くこけてくれた一冊。というか、上下合わせて2冊だ。

スパイ小説はベルリンの壁崩壊前と後で、テロ小説は911以前と以後に分けられる。

それほど時代の象徴だったベルリンの壁と911だが、1936年当時の時代の象徴はスペインだった。

テロやファシスト、共産主義者が入り混じってお互いに殺しあっていた場所がスペインで、それを周囲で冷徹に見つめていたのが英米ロシアである。

人々はロマンチズムに走り共産主義に燃えて、ファシストに向かって戦いを挑んだ。ファシストは、より善き世界を目指して共産主義者と戦った。

ヘミングウェイの小説の舞台「誰が為に鐘はなる」にもなったスペイン内乱だが、それにしても、スティーブンハンターのは駄作だった〜。

彼の本は後期の西村寿行と同じで、当たり外れが大きすぎる。

しかし西村寿行は本当にカバンの上で本を書いていたのか、誰かに書かせていたのか分らんが、同じ作者と思えないくらいの温度差を感じるが、スティーブンハンターの場合、大体どれも同じ程度にひどいので、あまり温度差はないから、代筆ではないのだろうと推測出来る。

その中でも、「ブラックライト」や「狩の時」みたいに、とにかく銃を撃ちまくるだけなテーマなら彼はOKなのだが、銃の照準を合わせるのは上手でも、人の気持ちを書かせて、歴史認識とか時代背景を真面目に取り組もうとすると、学校時代の教養のなさか、アメリカ人が持つ独特の「歴史や都合が悪い事は忘れてしまう」病の為に、とんでも8分歩いて10分のレベルに下がるのだ。

そんな事を言いながらも、彼の本はすでに10冊くらい持っている自分が、ちょい悔し。

まあ、いじくり回して最後に放置する東尾、じゃない、そのまんま東、でもない、そうそう、東野って人に比べれば、まだ単純で許せる。

諦めていたハンターが、また失敗したって程度なので、これはまあ、清原が三振しても「そんな事もあるかな〜」程度で、それで彼の全てが否定されるわけではないと言う程度。

でも、シティの高速道路で警察に捕まったり、香港空港で出発間際の飛行機から下ろされて警察車に引っ張られたくらいの銃好きな僕からすれば、次に彼が本を出せば、また買うだろう事は、想像に難くない。とりあえずMG34の表現方法、すんごい格好良かったな。

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2006年04月14日

折り返し電話してくれって???

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仕事していて面倒なのが、電話。というか、電話って一体何奴?勝手にこちらの自宅に、用事も言わずに土足で上がりこむようなものだ。

 

電話でいきなり用件を話すってのは、相手の自宅に、相手に事前連絡もなく入り込むようなもので、ましてや用件も言わずに「折り返し電話してください」だけのメッセージは、最高に不愉快。僕は知らない君の召使ではない!

 

用件は何なの?何で電話欲しいの?こちらの都合も聞かずに勝手にメッセージを残せるほど、僕は君を知っているのだろうか?

 

勝手な思い込みと思い上がりの合算した奴が「電話してください」ってメッセージを残すのだと思う。

 

なんて事を書くと、「全くもう、子供なんだから」とか「何言ってるの、そんな事考える時間があるなら、電話すればそれで片付くでしょ」と言われる。それは良く分る。社会人としてこの社会に参加する以上、ある程度の我慢はすべきだろう。しかし僕にとっては、電話はその「我慢の範疇」を超えていると思うのだ。

 

電話。

 

相手の迷惑や状況を考えずに、突然飛び込んでくる不愉快極まりないもの。これもしかし、考え方を変えれば、真面目に答えようと思うから悩むわけで、てきとーに不真面目に答えていればよいのかもしれない。

 

「もしもし、tomさんですか?」

「たぶん、そうでもあるしそうでもないし、う〜ん、それは尋問ですか〜?」

「いやいや、そういう事じゃなくて、あなたtomさんですよね?」

「だ〜から、僕は今からマハリクマハリサヤンバラヤンヤンヤンと言うので、一緒に踊りましょう」

 

多分、こういう答え方が出来れば、電話も気軽に使えるのかもしれない。正しい使い方と言われるのかもしれない。

 

仕事柄携帯電話を持ち歩いてるが、相手の名前が出ない=僕の電話に登録されてない番号は、出ないようにしている。全く失礼な奴と思われるかもしれない。しかし、どう考えても、法律的にも道徳的にも、自分の名も名乗らずに突然電話をしてくる奴がいる以上、こちらも電話を取る義務はない。

 

自宅のドアをノックされたら、必ずドアを開けなくてはいけないのか?そう言うことはないと思う。こちらにも、ドアを開けるかどうか、選ぶ権利がある。電話も同じだと思う。

 

等と、イースターの朝からパソコンの前に座って、明星チャルメララーメン塩味を食いながら、しょうもない事をぶつぶつ言ってる僕がいる。

 

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tom_eastwind at 00:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2006年04月13日

<国土交通白書>「今の日本は危険」が7割…国民が認識

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移住・起業説明会 国民の7割以上が「今の日本は危険」と認識していることが、11日公表された05年度の国土交通白書で明らかになった。新潟県中越地震や台風・大雨の大規模な自然災害に加え、JR西日本の福知山線脱線事故や耐震強度偽装事件などが相次ぎ、国民の不安が高まっていることを示した。日本の「安全神話」が崩壊しつつある現状を裏付けている。

 

     ************

 

国家の存在価値は国民の生活と財産を守る事であり、それが出来ないままに税金取ってしまえば、そりゃあんた、契約不履行でしょ。

 

例えば言えば「お前を愛しているよ、一生守ってあげる」とか言いながら、実は全然守ってくれずに、パチンコや麻雀とか、酒や女、要するに自分の好きな事ばかりに女の金を使うような糟男くんのひもちゃんだ。

 

もっと言えば「お前を愛しているからお金頂戴、後で返すからさ」とか言って、自分の父親に金を貢いでおいて、「おうおうごめん、あの金、もうないのよ」と知らん振りをする性悪オヤジ。

 

国民も馬鹿じゃないから、このままではこのグーたらが私の財産食いつぶしてしまう、しっかり分っているから、早くこんな男と縁を切ろうとしているのが今の状況だろう。勿論このグーたらが貢いでる相手からすれば、こんな住みやすい、気軽な国はないもんだ。一生このまま続いて欲しいよね。

 

でも、そんな日本の安全神話が崩れてしまえば、そんな沈みゆく泥船に付き合っているような馬鹿女は、そうそういやしない。皆自分の人生を守るのは自分しかないと気付いて、一生懸命沈む船から脱出しようとしているのが、今の日本じゃないかな。

 

何度もいう事だけど、個人は自分の生活や財産、家族を守る権利がある。その権利が保証されない地域で、どうして生きていかねばならないのか?もう奇麗事の時代じゃないね。ほんとに、人が地球単位で住む場所を決める時代になっている。

 

その後押しをしているのが飛行機の発達とインターネットの発達だろう。時代の流れ、だと感じる。

 

腐れ男め、塩でも撒いとけ!という事で、写真は盛り塩です。玄関の両端に、盛り上げてます。生活の保証をされたキーウィには、この盛り塩、意味不明だろうな。

 

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5月21日は東京国際フォーラムで移住・起業説明会を開催します。自分の生活を自分で創りたい方、是非ご参加下さい。

 

 

 



tom_eastwind at 00:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2006年04月12日

変わらない為に変わる。

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NZに限らず、どこの国でも国内の同業者が争い、市場を開拓して開発して商品を汎用化させている。

 

最初はアイデア競争だが、そのうち陳腐化するに連れて値段競争に走り、最後は1社しか残らないという消耗戦になる事もよくある。日本で言えば電機業界やパソコン業界である。だから、常に他社よりも早い動きが必要である。

 

 

天下の米国IBMでさえ「これからはハードで生きていけない」としてThinkPadを中国のレノボに売却している。元々IBMとはInternational Business Machine という、計算機械の製造販売会社だったのが、その基幹となるビジネスを売却し、ソフトソリューション、経営コンサルティング会社に大きく変化した訳である。

 

 

「変わらない為に変わる」という言葉がある。民主党の小沢さんも良く使う言葉だそうだが、IBMも「変わらない為」に変わった。つまり、本当に守るべきものを守るために、不必要なもの、時代遅れなモノは勇気を持って捨てていくと言う事だ。

 

 

多くの人々は変化を嫌う。何故なら変化があると変化した未来を予測する必要があるし、その為に自分で決断や判断をする必要がでてくるからだ。それが面倒だから逃げる。

 

だから既に時代遅れになった古いものを、形だけを守る為に一生懸命しがみついて、それを延命させる為にのみ注力し、それで「自分は頑張った」という、自分だけ気持ち良い心地に浸るのである。

 

まるでジャガーなどの敵に追いかけられたときに砂の中などに頭を突っ込んで、敵が見えなくなったからいなくなったと自己満足するというダチョウのようだが、ダチョウ並みの人間が多いという事実は隠せない。

 

しかし世の中は変化している。グローバル化していく中でインターネットが発達すれば、必然的に自分の競合相手は国内他社ではなく、世界レベルの他社になってしまう。というか、既にそうなってしまっている。旅行業界と留学業界だ。

 

 

例えば日本を出発するワーホリ層は、どうせ1ドルが80円程度なら、マイナーなニュージーランドよりも、メジャーなカナダやオーストラリアに行こうという事になる。

 

「だって、カナダに行けばすぐ米国だもんね〜かっこいいアメリカ!イチローの試合も見れるし〜、オーストラリアに行けば、サーフィンもマリファナも楽しめそう!」

 

国内でどれだけ競争をしようと、実は競合相手は欧州、オーストラリアやカナダなのだから、彼の国の商品企画と比較してNZの商品に魅力がなければ、例え5%安くしようが、見積もりを安くしようが、意味がない。この国自体にお客様が入ってこないのだから、競争の舞台にさえ立てない状態になるのだ。

 

その事に気付かずにダチョウみたいに砂に首を突っ込んで目先のしょ〜もない事に血道をあげている連中は、それだけで働いた気持ちになっても数字がついてこない。バブルよもう一度と見果てぬ夢を忘れられない証券会社のセールスマンみたいに、毎日過去の栄光と夢にしがみつくのみだ。

 

 

今こそ、NZドルが強くなった今こそが、本来のNZの魅力で勝負すべき時なのだ。通貨が安いからとやって来るような浮気客を相手に、楽な商売をやっていたツケが、今の旅行業界や留学業界に回ってきているのだ。

 

変わらない為に変わる。NZを、その自然を守りながら人との共生を目指す自然大国としてグローバル化を生き残る為にも、変化する必要があるのだ。NZの生き残る道は、徹底した地元主義であろう。今もっている無形の資産をどう守り、その為に何を捨てるか?

 

旅行業界や留学業界は、今までの商品感覚を捨てろ。

 

すべて忘れて、日本にいる潜在顧客の立場からもう一度NZを俯瞰してみて、何が潜在顧客を顕在化させられるか、考えろ。でなければ、あっと言う間に時代の波に飲み込まれて、気付いた時には座る椅子さえなく、たまにあり付いた仕事でも、生活をするのがやっと、いつまで経っても生活の向上は望めず、一体何の為にこの業界に張り付いてしがみついて働いているのか、自己嫌悪に陥ってしまうだろう。

 

 

飛べない鳥であるダチョウが本当に砂に首を突っ込むのかどうか、実物を見た事はないのでよく分らないが、飛べない人間種では「砂に首を突っ込む」連中はしょっちゅう見かけている。

 

いい加減「砂に首を突っ込む人間」は見飽きたので、週末はウエスタンスプリングス動物園に行ってダチョウでも見てくるかな。

 

 

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5月21日に東京国際フォーラムで移住・起業説明会を開催します。もしNZにご興味があれば参加してみませんか?

 

 

 



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2006年04月11日

JAZZYな夜

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今晩はアートブレーキーとレスターヤングを楽しむ。

 

やっぱ、アートブレーキー楽団はすごいな。あそこまで音楽出来たら、人生楽しくて仕方ないんじゃないかな。お金がなくても女癖が悪くても、何があっても許せる感じのジャズマン連中だな〜。

 

 

仕事はたんまりと残ってるし、とりあえず机の上には明朝10時までに処理が必要な未整理書類が3枚残ってるし、早くやんなくちゃんと思いながら、でもCDプレーヤーの位置を動かして耳に入る音の位置を変えたり、机を照らすライトの位置を変えたりしながら、音楽を楽しんでます。

 

長い夜の同伴者は、勿論ジョニ黒。田中角栄さんもdaisukiだったらしい銘酒ですね。くわ、夜が長いな〜。今晩は、ちょっぴり幸せかも。明日もこんな日が来るように、神様にしっかりと感謝しておこうっと。

 

スペイン内乱の本も、後数十ページを残すのみ。東野に続いてこけるなよ。期待しているぞ、スティーブンハンター。

 

明日も6時起きで仕事再開ですな〜。でも、それだけの価値ある夜です。仕事は朝、音楽と酒と本は、夜ですね。

 

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 5月21日、東京国際フォーラムで移住説明会を開催します。何となくニュージーランドが気になっている方、是非一度、説明会に参加してみてください。

 

 http://www.eastwind.co.nz/ew/eij/eij_semi.html

 

 



tom_eastwind at 20:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2006年04月10日

Dock of the Bay

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Otis Reddingの代表作。Otisと名前の付く人で、他にOtis Clay, Otis Rush などが有名どころで、皆良い歌を持っているが、やはりドックオブザベイはブルースの歴史に残る名曲だろう。

 

”故郷のジョージアを離れて、このフリスコ湾に向かってはみたものの、仕事もなくて座り込んじまってる俺さ”

 

 

日曜に、これまた久し振りにWareHouseに行き、そこで偶然オーティスレディングのCDが9.99セントの大安売りで棚に積まれていたので、思わずひょいと手を出した。ついでにアートブレーキーのパリでのライブも一枚頂き。これは6.60セント。有名度合いの違いだろうな。技術の違いでは、ないもんな。

 

15歳から30歳くらいまでは、かなり音楽にはまっていた。フォークから入り、ジャズ、ロック、ブルース等を、かなりマニアックに聴いてたものだ。

 

今はすっかり音楽から離れているが、今度オークランドにローリングストーンズが来ると聞いて、「う〜ん、行きたいな」と真剣に考えている。日本のライブ(コンサート?)では随分たくさんのYoung in the heart が会場で跳ね回っていたそうだ。

 

そりゃそうだ。60歳を過ぎたミックが、東京の大舞台で60メートルを全力疾走しながら歌い、飛び、跳ねて、ジャンピング・ジャック・フラッシュをやれば、これは観客としても走らねばならない、と言うか、自然に足が空を飛ぶでしょう。

 

良い音楽を聴いて、映画を観て、おいしいお酒を飲む。

 

これが休日の一番の過ごし方。

 

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tom_eastwind at 14:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2006年04月08日

帝国主義について?

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一ヶ月ぶりくらいに、Viedoeasyでレンタルビデオした。一週間5本で12ドルのプラン。何だか仕事ばかりしていると、どうしても頭が固くなるので、少しほぐす積りで観る。

 

ところが、5本を何の気なしに選んで、家に帰って最初に2本観ると、両方とも帝国主義絡みの映画。

 

 

 

The Beast 」は、ソ連によるアフガン侵攻がテーマである。俳優も監督も大した事はないが、テーマが面白い。特にRPGという対戦車兵器が象徴的に出てくるが、その後米国はアフガンゲリラにスティンガーという対戦車使い捨てミサイルを提供し、シルベスター・スタローンの「ランボー3」でも舞台になった国である。

 

ところがその国が遂にソ連を追い出して独立、その後タリバンゲリラが主権を握り、米国に対抗するようになる。その後は皆さんもご存知の通り、2001年の911テロに繋がるのである。ソ連に攻められ米国に攻められ、全く歴史に振り回されているアフガンだ。

 

ZULUは1879年の南アフリカで、先住民族であるズールー族が反乱を起こし英国部隊陣地に攻め込むが、英国兵士が勇敢にも敵を退けたという話である。前述のアフガン侵攻を最初にやったのが英国だし、その後もイスラエル問題を創った軍隊だが、この映画では英雄的に描かれている。おいおい、殺されたZULUの兵士は、放置プレーですか?

 

偶然とは言いながら、少し考える。そして今読んでいる本は1937年当時のファシスト対コミュニストの戦い=スペイン内乱だし、よくよく見ると、どんな戦争も、その理由の低俗さと、その処理の低廉さに、あきれ返る想いだ。

 

西洋に、たった一人の西郷隆盛、勝海舟、稲盛、中村天風などの人物がいれば、戦争は半分以下になっていただろうと感じた。

 

でも、振り返ってみると、自分の会社でも偉そうな事は言えない。何も出来てない。結局何の為に時間を使って何の組織を創り上げたのか?一人で最初から全てやった方が良いのではないか?

 

映画を観ながら、疑問に思う週末になってしまった。

 

 

 



tom_eastwind at 19:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2006年04月07日

上に政策あれば、下に対策あり その2

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NZ移民局の方針変更が発表された。

 

http://www.nzdaisuki.com/news/news.php?id=2347

 

今回の改正の主な点は、Appealと呼ばれる「上訴」が多すぎて、その処理にかける費用や時間が不法滞在者の長期滞在に繋がっているとして、上訴を取り扱う機関を一つにして、手続きを簡略化する事らしい。

 

NZでは移民申請却下後も様々な方法で上訴する事が可能であり、ある意味上訴こそが本来の弁護士の活躍の舞台であった。何故なら、顧客に請求出来る永住権申請手続費用は5千ドル程度だが、上訴となれば1万ドル以上は取れるからだ。

 

しかし今回の法律改正で、まずは乱発される上訴を防ぐという事なので、弁護士からしたら面白くない話である。

 

そこで出てくるのが、「上に政策あれば、下に対策あり」である。

 

弁護士からすれば、ビザを欲しい人は多く、移民局としても優秀な人間であればどんどん(とは言っても年間5万人程度)移民してもらいたいのだから、優秀であればよいのだなという事になる。

 

そこで本人が優秀になるように「履歴書の膨らまし」をやったり、どうしても能力のない人には「難民ビザ」枠に押し込んだりと、何とか法律の穴をくぐりぬけようとする。

 

元々ニュージーランドという国は質実剛健であり、手に汗して働く人が偉いと言われていた。今も地方に行けば、「弁護士」や「コンサルタント」、「銀行家」等はあまり良い評判はない。特にオークランドから田舎に出張した「ホワイトカラー」は、行く先々の地方のタクシーで冷たいあしらいを受ける。

 

運転手「よっほい!どこから来たの?」

ホワイト「うん、僕オークランドから、仕事で来たんだ」

運転手「おお・・・何やってんの?」

ホワイト「弁護士なんだ、今度こっちで案件があってさ」

運転手「あ、そう・・・・今日は良い天気だな」

こんな会話があるほど、地方の人々は素朴で朴訥である。西洋の資本主義に染まった「都会人」は、日本人に心理的に近い「地方人」からは、それほど好まれていないのである。

 

しかし移民希望者からすればビザは欲しく、アジアンプライスで支払ってくれるから、弁護士としては止められない。

 

今回の改正でも、事前に有力弁護士と移民局の間で、ある程度の根回しは出来ているのだと思う。要するに、「素人が正義感で持ってくるような、金にならない上訴は無視しようね、あくまでも、弁護士にたっぷりとお金を払ってくれて、その人がたっぷりお金を持ってて、政府が儲かる上訴を、一箇所で受け付けようね」という事だろうと推測する。

 

「上に政策あれば、下に対策あり」である。

 

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5月21日(日曜)に東京国際フォーラムで移住説明会を行います。宜しければご参加ください。

 

 

 



tom_eastwind at 02:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2006年04月06日

上に政策あれば、下に対策あり その1

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**************

 財務省は、外国人投資家が受け取る利子所得への課税を強化する方針を固めた。外国人投資家が、タックスヘイブン(租税回避地)などに設立した会社やファンドを経由して社債の利子を受け取り、日本で所得税の源泉徴収を免れるケースが後を絶たないためだ。

 財務省は課税されていない利子の総額は年間数千億円規模で、数百億円の税収減になっているとみており、課税逃れを防ぐため、2007年度税制改正で所得税法の改正を目指す。

**************

 

本日の経済記事である。そうだろう、日本政府組からすれば、外国人がやってきて、自分のショバで商売しておいて、みかじめ料を払わないとは、「ふて〜奴だ、やっちまえ!」という事になる。

 

しかし、相手のやくざがやっている事はあくまでも経済活動の範囲内であるから、日本警察や日本暴力団を使うわけにはいかないので、法律改正という次善の手段で対応しているのだ。

 

いたちごっこ、どこまでも続くんだろうな。

 

どっちにしても、政府の戦う姿勢は整った。公正取引委員会をここ数年で強化して企業の監視を行い、個人に対しては国民背番号制、資金の流出禁止措置などで、とにかく企業と国民及び資金を日本領土から外に出さないような、ある意味での経済封鎖を行うのだ。

 

こうなると日本政府は強い。自己想像能力は蚤以下ではあるが、暗記能力が異常に優れた人々が東京にはたくさんいるので、彼らが一丸となって締め付けをやっていくだろう。

 

しかし、いつの時代も「上に政策あれば下に対策あり」である。国民も、捨てたものではないぞ。これからが楽しみだ。

 

添付写真「僕の前に道はない、僕の後ろに道は出来る」である。

 

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5月21日に東京国際フォーラムで移住説明会を開催します。よろしければご参加ください。

 

 

 

 



tom_eastwind at 19:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2006年04月05日

残業=時代に取り残された法律。

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「もし法律が実態にそぐわなければ、要件が整っていてさえも、適用すべきではない。」

 

これは渡辺洋三という法律家が自著で語っている言葉だ。戦後すぐ彼が執筆した法律書にも、数十年経過した後の本にも同じ趣旨を語っている。

 

 

 

法律が人間の作ったものである限り、その法にはその時の時代背景に基づいた国民的総意が存在する。ではその時代背景が変化し、国民的総意が変化するならば、法律はそれに基づいて変化すべきである。

 

もし諸事情により法律の変化が遅れを取った場合は、その法律を適用する事が法の精神自体を歪める事になるのだ。法は人のために存在する。その逆はあり得ない。

 

従って、法律家でもあるソクラテスが言い放った(と巷間言われている)「悪法でも法は法なり」とは、実は間違いなのだ。

 

*********

 

いきなり堅い話であるが、最近の日本でも、NZに住む日本人の間でも、そのような問題が出てくる。

 

社会の殆どの人は給料を貰って生活しているのだから、給料は高い方が当然良い。しかし経営者にとっては、あまり給料が高いと商品の競争力がなくなるので、経営判断からすれば安くて優秀な労働力を求めて発展途上国に工場を移す。

 

これが最近の国内産業の空洞化と呼ばれている話である。

 

仕事が無くなっては困る労働者の選択肢は三つ。

 

1・給料を下げてでも雇用してもらう。

2・経営者になる。

3・自分の能力を高めて、他に出来ない仕事振りで高い給料を確保する。

 

このうち1と2は選択しずらい。そこで高度な知識を売り物にした「知識大国」や高度な技術を売り物にして「技術大国」になろうとしているのが日本である。しかしこの技術大国を構築するには「時間当たりの労働」という、越えるべき法律問題が残っている。

 

それは、このような知識や技術は、時間当たりのばら売りが出来ないという事である。つまり、1時間働いたら何個作れると言うような工場労働ではないという事だ。ある人は風呂に入りながら発明するだろうし、ある人は子どもと公園で遊びながら技術を開発するだろう。そんな人に時間管理が適用されるべきか?

 

また、残業と言う発想は、20世紀初頭の工場で働く、誰がやっても同じ内容の仕事をする事が前提で作られた発想だ。

 

ところが高度な技術には個人差がある。だから手の早い人がプログラムを1時間で書いたとする。ところが手の遅い人は、同じプログラムを10時間かけて書いたとする。すると手の早い人は1時間分の賃金しかもらえないが、手の遅い(または手抜きな)人は今の法律では10時間分の給料を貰える事になる。

 

これって公平?手の遅い人の方が高い給料をもらえると言うのは、法律の趣旨から言っても違うような気がする。

 

時代が工場労働から知識労働に移動する中では、法律もそれにあわせて変化する必要があるだろう。

 

最近は日本でも労働法の見直しが行われて、「見なし労働」という考え方が導入され始めている。よい事だ。法律が時代に追いつかなければ、捨てられて無視されるだけでなく、時には存在自体が社会の成長を妨げる事になるのだから。

 

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tom_eastwind at 20:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2006年04月03日

同一性の誤謬

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「ごびゅう」と入力すると、この誤謬が出てくる。

 

僕は会議でもよく「部分無謬全体誤謬」という言葉を使う。自分が人を使うようになってから分った事だが、組織が少しでも大きくなると、必ず出てくる問題である。

 

一人一人は、自分の部分の最適化を図ろうとして、それ自体は問題がないように見えるのだが(部分無謬)、全体を繋ぎ合わせて見ると、本来の目的とはかけ離れたものが出来上がってしまう(全体誤謬)事がある。

 

これは何もうちのようなちっちゃい会社だけで起こるわけではなく、古くは大東亜戦争の日本陸軍や海軍、そして政府までもが見事な誤謬を起こしていたし、バブル時代も誤謬が発生していた。つまり、組織であればこれは「風邪」みたいなもので、時々はかかるものなのだ。

 

誤謬が起こる原因の一番は、担当者が全体図を理解せずに、自分の事だけ良ければ問題なしという姿勢を取る事にある。

 

だから常にリーダーは、全体図を説明した上で部門別に「やるべき事と方向性」を指示すべきなのだが、担当者からすれば面倒臭いだけなので、聞く耳を持たない。

 

そうすると、大体の場合組織は方向性が支離滅裂になってしまい、船頭多くして山に上がる状態になるのだ。

 

こんな時の特効薬は、誤謬社員全員の入れ替えだ。

 

何故なら、全体誤謬を起こす人は、視野の狭い人であり、これは会社の社内教育で訂正すべきものではなく、社会人になる前に、学校で学ぶべきものだからだ。

 

会社は学校ではない。終身雇用制でもないニュージーランドでは、社員を育てると言う仕組を社内に内包しないし、してしまえば他社よりも余分に経費がかかり、商品の価格に競争力をなくしてしまう。

 

まあここまで極端な事を書けば、反論をしたくなる人もいるかもしれない。社員を教育するのは会社の責任とか、どうちゃらこうちゃら。

 

しかし、これは元々議論をするものではない。社会は現実であり、そこで負けてしまえば、どれだけ理屈を並べても意味はないのだ。本気で会社に教育責任を持たせようと言うならば、社会構造自体を変革する必要がある。

 

反論者は、そこまで踏み込んで議論出来るだけの実績と根性があるのか?疑問である。

 

 

まあ、反論が出てもいないのに、そんな事を書いてもあまり意味がないので、もっと面白い話にしよう。

 

それはタイトルにある「同一性の誤謬」である。例えば電機メーカーは、ある会社がプラズマテレビを作ると、全社が見事なまでに同じ市場で競争して、その結果商品寿命が短くなり利益を産むのが難しくなる。

 

100億単位の資本投資をしながら、その商品寿命が1年というのもざらである。勿論彼らにも言い分はあるのだろうが、それだけの金があるなら、NZで定期預金をして、その金利で儲けた方が余程確実である。

 

ところが日本人の場合、誰かが仕掛けをやると、見事なまでに皆同じ事をやって潰しあう。仕事の目的が潰しあいとか自慢のし合いならそれでも良いだろうが、あくまでも利益を出すと言う視点から見れば、他人が既に押えている市場で後から追いかけて喧嘩するより、相手が手を出していない市場に投資したほうが余程儲かるではないか?

 

そのような単純な理屈を認めようとせずに他社追随をする電機メーカーを見ると「あ〜あ、思考停止しているな、結局新商品を考えるよりも追随の方が仕事している気になるんだろうな」と思ったりする。

 

愚かな話である。

 

 

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tom_eastwind at 23:05|PermalinkComments(1)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2006年04月01日

お引越し

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実はお引越しです。

3月末を持って現在の家を引き払い、同日に新しい家のカーペットクリーニングをして、4月01日に入居。

 

いや〜、引越しは大変だ・・・・とは言えないのが、僕の立場。と言うのが、今回の引越しは、自宅の売却から新しい家の購入、引越し業者の手配、ADSL、電話、スカイTV、等など、すべてをうちの奥さんがやるからです。

結局当日も、僕の仕事は荷物を運ぶだけ。天気が良かったので幸運だったけど、何とか無事に搬出。

男のやるべき事は何か?自分はどうやって生きていけば良いのか?そう悩む男性諸君に、朗報!答えがあります!それはこれ。

「男の一生の仕事は、女に貢いで、女の望む事を叶えてあげる事」

これだけです。自分の金を持とうとか、女を制御しようとか、そんな大それた事を考えてはいけない。働き蜂の仕事は、働く事。一生懸命働いて、家にお金を持って帰る事。それだけやってれば、とりあえず新しい家でも住まわせてくれる。

お〜、ありがたやありがたや。そうやって感謝の気持ちを持って生活してりゃ、まずは幸せですよ、ちゃんちゃん。

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