2006年06月

2006年06月30日

何を売っているのか?

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よく聞かれる質問が、「お宅、結局何やさん?」という質問だ。

 

一般的には「旅行業です」と答えているが、正確には情報産業であり「NZに関する旅行や移住、留学等の情報」と言うソフトを販売している。ソフトというと、エクセルとかワードみたいなイメージを持つかもしれないが、生で存在する情報もソフト情報であると、僕は思っている。

 

この情報と言う商品を販売しているのは、当社だけでなく例えば弁護士、税理士など法律を学んで提供する人々、証券会社や投資コンサルタント等企業情報や株情報を仕入れて、それを商品化して売る人なども同じだ。

 

彼らは素人であるお客様の知らない情報を提供して、その対価として費用を受取っている。その名目がLegal advice fee, Consulting fee, Handling charge 等、名称が何であろうが、やってる事は知識や情報の切り売りだ。

 

在庫を持たないから倉庫が不要で、魚や肉、家具、洗濯機などのような具体的な商品を売ってないから、店舗も不要だ。

 

その代わりに強力なコンピューターと使いやすい机、考え事の出来る場所、そして一番大事なのが情報検索能力と、それを顧客別に整理して提案するプレゼンテーション能力だ。

 

2週間ほど前の日経ビジネスのリクルート特集で、こんな事を書いていた。

「情報誌は、常に需給ギャップのある所で成立する」

 

情報を欲しい人と、情報を提供したい人の間に仲介者として立って、欲しい人に正確な情報を提供するのが仕事であるから、情報は常に正確で新鮮であり、特に一番重要なのは、その情報が広く知られてない事=需給ギャップがある事だ。

 

ところが僕の周囲の多くの人々は、そこを勘違いして「僕は留学業者です」とか「学校紹介してます」という。学校紹介を仕事としている。しかし、今のようにインターネットですべて調べられる時代になると、学校のデータなどはすぐに見つける事が出来る。

 

例えば英語学校の設備はこうなってますよと、誰でもちょっと調べれば分るような事、知っている事を話しても、誰もお金を払ってくれない。誰でも知ってる学校紹介や留学業者という名目だけでは「付加価値」はつかず、結局「うちの方が安いよ〜」という、八百屋の大根の叩き売りになるのだ。

 

知識の切り売りでやってる商売は、常に学ぶ姿勢が必要だ。それがあるからこそ付加価値を付けて商品の販売が出来る。

 

毎週1冊も本を読まない。

英語の勉強もせずに、英語のTVや新聞を見ない。

街に出て色んな人と知的会話や情報交換をしないで、与太話や天気の話ばかりしている。

一日30分でも何かに興味を持って勉強していない。

 

これじゃあ、情報を売るのは無理でしょ。だって、知識が無いんだもん。

 

うちが売ってるのは、冷蔵庫でも車でも住宅でもない、情報なのだ。そして情報を売るというのはかなり、控えめに言ってもかなり高度なレベルの能力を要求される。新鮮度と正確さが要求される生ものだ。

 

それを扱えないのであれば、最初から旅行業や留学、移住の仕事などに取り組むのはやめた方が良いと思う。何故なら、顧客にとって迷惑だからだ。

 

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2006年06月29日

康師傳シーフード味

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康師傳シーフード味

 

段ボール紙じゃん、このカップ!まずそれが最初にびっくりしたこと。

 

今日のお昼はちょっと冒険してみようと、初めて中国製カップヌードルに挑戦した、実にしよ〜もない話。

 

香港時代には大陸のカップ麺を食うなんて考えられなかったが、ここ10年で進歩したのかもしれないなんて、あわ〜い期待をしながら写真に撮る。

 

今日のランチも、おなじみカップヌードル。オフィスの入ってるビルの隣にある雑貨屋に足を向けると、いつもの韓国麺の隣に、中国製のカップ麺を発見。その名も「ほんしーふ」

 

このブランド、実は中国では大当たりしているブランドであり、創業者はうっはうっはの大もうけという話を聞いた事がある。

 

それほど美味しいなら食べてみようか、でもな〜、大陸の中国人の「おいしい」だかなら〜、でもな、いくら何でも毎日韓国のカップヌードルじゃ進歩ないしな〜、そんな事をだらだらと考えながら、ついついシーフード味を一個購入。

 

ところが・・・・

 

熱湯をかけても、内側の線がないので、どこまでお湯を入れてよいか分らずに、ドキドキもんだ。

 

おまけにカップがお湯をかけてしけったダンボールみたいにぼこぼこになってしまい、お湯がダンボールを突き抜けてこぼれるのではないかと、もうハラハラ。

 

何とかこぼれず、お湯の量も適切だったようで、食する。

 

しかしな〜、麺はぱさぱさだし、具はほとんど存在してないし、粉スープは味がないし、これって一体何?って感じ。てゆ〜か、誰が買うの?

 

一個2ドルだったけど、これならやっぱり、明日から韓国麺に逆戻りだね。

 

それにしても、世界で一番うまいカップヌードルは、やっぱり日本製ですね。

 

 

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2006年06月28日

とあるブログから拾った言葉

とあるブログから拾った言葉。

NZのある日本人経営者が最近、日本から来た男性社長から聞いた言葉をブログに書いていた。

 

********

日本から来たある男性社長が「女社長の会社で、売り上げが1億円以上の会社ってかなり少ないんだよ。女性はそれ以上稼ぎ出すことができないんだろうね・・・」って、ただ事実を述べているだけなのか、バカにしているのかは、定かではないがそう言っていた。

*********

 

まあ日本の社長といってもピンキリだから別にいいんだけどさ・・・。ただ、事実を述べていると本人が思いこんでるなら、それは単なるバカ(何故バカかは後記)だし、女性をバカにしようとして言ったなら、選んだ相手が悪かった、まともに議論したら「コテンコテンにされるよ」というだけなのだが。

 

この文章のポイントは二つでしょ。

1・1億円以上の会社に女性経営者は少ない。

なぜなら!

2・女性は1億円以上稼ぐ事が出来ない。

という事だね。

 

なるほどね。でも売上が一億円以上の既存、ここが大事だけど、既存の会社から女性社長がざくざく出てくる訳がないってのは、今の日本社会を見てたら分るでしょ。だって基本的に1億円以上の会社は男性が中心で、女性を起用させるなど考えもつかないのだから。

 

女性が経営者として能力がないから選ばれないんじゃなくて、「女性だから」選ばれない、だから経営者として指名されないだけじゃん。日本から来たシャチョさん、日本の実情を理解出来てないね、このポイント1って。

 

それでちょっと平等主義みたいな顔したおやじ連中に限って、

「いやさ、本人は力あると思うけど、何せ女性だからさ〜取引先が納得してくれるかな〜」

「子供と仕事のどっちを優先するってなったら、やはり家庭に迷惑をかければ、結局家族全部が不幸になるでしょ。だから世の中の為にも、女性は自宅にいるほうが〜」

「結局女性である事自体が今のビジネス社会ではマイナスだしな、女性のせいじゃないんだけどね〜」

等とのたまわっていて、いかに自分が平等主義かとほざいているじじい連中の、いかに多いことか。

 

要するにどっかのバカオヤジがオンナに嫌われたくないし、自分の頭がイイカを見せびらかしながら結局女性を社長にしない為の言い訳を考えて、男性社会を守る事で一人で悦に言ってるのだろう。まさに一億総サラリー「マン」社会だ。

 

誰もリスクを取ろうとしない。誰も危機感を持たず、毎日だらだらと昨日の繰り返しを今日やっている。世の中の人口の半分を占める労働市場や消費市場を取り込むという発想がないまま、目先の小さなパイの取り合いしてるだけ。何も創造出来ない、日本人の形をしたロボット族だな。

 

それに「女性が稼げない」のではなく、女性をお茶汲みやコピー取りに使っておいて教育も与えずに放置しておいて「稼ぐ場所」を与えず、たまに女性が会社で提案すると「何言ってんだよ、家帰って料理でも作っておけ!」とか「子供の面倒も見れずに何偉そうに会社にきてんだよ!」と、提案を握り潰して「稼げない」状況に追い込んでいるんでしょ。

 

100年も前から世界中の智恵遅れなガキどもに使い古されたセリフ「だからオンナは〜」を繰り返して、結局女性に何の機会も与えないまま、先輩に引き継がれた男女差別を引きずって女性を排除するバカ男たち。

 

「だからオンナは何も出来ないんだよ」結局ここにたどり着く事に一生懸命になるロボット君、その前に、自分の仕事してくれよって感じ。

 

「オーム教」

何せ今の日本は情報過多で、古い頭のたぬきオヤジ連中が、営業に行く電車の中で、駅の売店で買った週刊現代とかの半エロ本を堂々と開いて、そこで書かれた雑文を読んで、自分の頭で分析する事もせずに、それを真に受けて、まるで自分の意見のように話しているのを聞く。

 

これこそまさに、人の言った言葉だけを切り取って喋っている「オーム教」ばかりだね。怖いのは、このオーム教はNZに来る若い男性の多くにも転移しているって事。

 

そいでもって、そんな連中に限って「オンナは待っている」なんて記事を読むとマジで信じて行動に走って人生を棒に振る奴。今の日本男性社会。同性として「かなてぃ」ね。自分の言葉を持たない奴は、まさにあふぉ〜なアンタッチャブルだぜ。

 

たまに格好つけて女性社長を起用しても、俺が面倒見たんだからと、飲み会で平気で酌をさせるような連中のところでは、まともな感覚を持っている女性なら起用されても、そりゃ断るわな。

 

ポイント2

でもって、間違った前提の上に「だから女性は1億円儲けられない」と結論した日には、腹が茶を沸かしてしまう。へそだったっけ?まあ、どこが沸かすにしてもいいけど、思考停止な人々は、ある意味羨ましい。

 

てゆ〜か、そんなレベルで日本で会社経営やってられるなら、その人、破滅の日が来る瞬間まで幸せに思い込みの世界で生きていける、羨ましい人ですよ。大英博物館に展示する価値あり。

 

既存の会社を離れて、何のしがらみもない会社を作ってゼロから起業しようとしたら、誰でも年間1億円以上に持っていくのは簡単ではないよ。実際に起業した男性でも、殆どの場合、年間売上1億円以下でしょ。女性だけが稼げナイんじゃなくて、男性でも稼げないのだ。

 

要するに、コネもつても無い人が年間一億の売上を出すのはスーパー大変だし、かと言って既存のシステム内で昇進して社長を狙おうとすれば、仕事以外の能力(ごますり、おあいそ、接待etc)を発揮しなければいけない。

 

それは男が得意な世界であって、また社会を支配する男性族も、いざ仕事となったら男性を選んでしまうから、結局同じ能力があっても女性に仕事が回らないだけだ。だから、女より男の方が「能力があってお金が稼げる」と言う理論を、僕は理解する事が出来ない。

 

まあ、こんなあふぉ社長の言葉で一々反応してたらきりがないので、遥洋子と言う女性がそのへんの男性の低俗さを見事に文章にしているので、時間のある方は彼女のエッセイを是非とも読んで欲しい。

 

「男の勘違い、オンナのすれちがい」

http://www.haruka-youko.net/

 

男性よ、いずれ女性に復讐されるぞ。若い頃の男性に対する敵対心が憎悪に変化し、時間が経つにつれ相手にせず無視、そのうち濡れ落ち葉として軽蔑、掃き捨てられるぞ。

 

先週のアンケートで定年後の生活を夫婦に尋ねると、旦那は「いや〜、今までのお疲れという事で、妻と旅行、ロングステイとかしたいな〜」と言うが、妻は「友だちと旅行したいわ、面倒くさいのは自宅に置いといてね」という事らしい。

 

NZは既に離婚率50%、国際結婚に至っては10年内の離婚率が80%だ。

 

「 捨てられて、初めて気付く情けかな 」

 

捨てられる前に、やる事やっとこ〜ぜ、えぶりばでぃ。「ジブンの事で手一杯、仕事が大変だ」なんて言い訳、オンナには通用しないぞ。

 

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7月23日に東京国際フォーラムで「NZ移住・起業説明会」を開催します。興味のある方、是非ともどうぞ。

 



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2006年06月27日

マイランギベイ =舞乱妓湾=

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妓も乱れ踊る湾なんて、なかなかお洒落な名前ですな。

 

オークランドシティから北に、車で10分程度の所にある素敵な地名で、英語名はMairangi Bay なのだが、最初に発音を聞いた時に語感として「マイランギ=舞い乱れる妓」と脳神経に来てしまい、僕の頭の中ではすっかりと漢字化してしまったのだ。

 

 

そう言えば中国系新聞では「オークランド」を古くは「屋倫」(=発音はオッロン)と呼び、最近はもっぱら「奥克蘭」(=発音はオーハッラン)と書いている。どちらも英語の発音を取ったものだから意味はない。

 

こんな風に、英語を中国語で表記する際には「漢字」になるという特性を活かして、中国では昔から英語の発音や意味を漢字に当てはめていた。

 

香港時代に聞いた話によると、原語から中国語に転記する場合、初期は発音から入ったそうだ。例えばオークランドが屋倫になったようなもの。香港のタクシーなら「的士」(テキシー)、バスは「巴士」(パーシー)になる。ストアーは「士多」(シートー)である。

 

それが段々、漢字の持つ本来の意味と発音がうまく「噛まない」ケースが出た為に、中期になると今度は意味から入るようになり、これが地名ではクライストチャーチが「基督城」(ゲイトウセン)になった。

 

クイーンストリートなら「皇后道」(ウオンハウドウ)なので、普通に香港人が地名を発音していても、英国人にはどこの事か分らないという事になる。

 

最近は発音と意味を掛け合わせるのがお洒落らしい。これが例えばコカコーラで、漢字だと「可口可樂」(ホウロ)となる。楽しい飲物だよ!という意味が含まれているな。

 

そうやって中国系の新聞を読むと、最初は意味不明な漢字の羅列だったのが、段々と意味が掴めてくるようになるから面白い・・・て、やっぱり分らん?

 

じゃあついでにもう一つ香港俗語でいきましょう。

皇家飯=皇家とは英語のCROWNで、それにRICEが付くので、CROWNに食わせてもらう飯=刑務所の臭い飯なのです。マウントイーデン刑務所では常に100人以上の中国人が皇家飯を召し上がっております、はい。

 

段々しょうもない事になってきたので、最後に、本当にしようもないネタをいっこで終わりにしましょう。これは昔、あるガイドさんから聞いた話です。

 

ガイド「英語よりもマオリ語の方が、日本語にしてて面白いのもありますな、例えばマオリ語で男性はTANEとなる。すると女性は何でしょう?」

 

客「何だろうなんだろ〜??」

 

ガイド「答えはHATAKE!」・・・・。ガイドの遊びと笑ってやってください.本当はwahineです・・

 

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7月23日に東京国際フォーラムで「NZ移住・起業説明会」を開催します。マイランギベイからの海景は最高ですよ!



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2006年06月26日

ソフトパワーな新移住者 4

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今回の取材に同行して、僕が一番感じたものが、実はこのソフトパワーである。

 

ソフトパワーが国際理解を生み出すものであれば、日本から毎年やってくる約1000人の新移住者は、間違いなくニュージーランドの中で新しい存在になっていくだろう。

 

今までの旧移住者とは、あきらかに生活パターンも思考パターンも違う人たちが、この国に融和していけば、キーウィにとって新しい日本人が見えてくるだろう。

 

・他人を思いやる気持ちを持っている。

・勤勉である。

・人を信用する。

 

このような新移住者が新しい言葉を持ち込んで、日本とNZの融和を進めていくだろう。これは両国にとって良い事だと思う。

 

しかし同時に、日本が推し進めた自由化と競争が、結局日本の根幹を成す「真面目に一生懸命働いた人たちとその資産」を海外に押し出してしまった結果とも言える。もし普通の人々にとって日本が住みやすければ、わざわざ海外に移住する必要なんてあるものか。

 

移住とは、ある意味、一個人が暴力や権力ではなく、ましてや選挙と言う方法さえ取らずに、国家に対してNOの決断を下したという事だ。究極のソフトパワーだ。

 

考えて見て欲しい。もし日本人が日本を捨ててしまったら?

 

国民のいない政府。誰も納税せず、誰も住まず、誰も消費しない、たんなる東南アジアの端っこにある、細長い土地。そこには軍事的価値以外に何があるだろう。

 

ソフトパワーの怖さは、実は国家の宣伝と言う利点もあるが、国民が自分の判断で国家を合法的に断罪する事が出来るという面もあるのだ。

 

このような国民の反対行動に対して、政府は何が出来るか?

 

政府は国家を守る為に自衛隊に武力を持たせる事は出来る。しかし、国境を越えようとする日本国民を、権力や暴力で国内に押し留められるか?空港に自衛隊を並べて、「国家の保全」の為だけに、海外に飛び立つ国民を押し止められるか?自分の資金を海外に送ろうとする人々のお金を凍結出来るか?

 

出来るわけがない。精々非国民呼ばわりするしかないだろう。しかし、よく考えて欲しい。どちらが非国民だ?普通に働いている人が報われないような国を造った政府の方が非国民ではないか?魅力的な国造りを怠った政治の問題ではないのか?

 

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*7月23日に東京国際フォーラムでNZ移住・起業説明会を開催します。移住に興味のある方、ぜひご参加下さい。

 

 



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2006年06月25日

ソフトパワーな新移住者 3

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ニューリッチの舞台

 

あまりに過激な金融の自由化の結果、伝統的社会を守る為に政治家が動き、ホリエモンと村上を潰した。頭の良い孫と御木谷は政治家の意向を理解して、早いうちに体制側に転向していたから、潰す必要はない。「これからの日本の為に頑張ってくれたまえ」という事だ。

 

しかし、生き残ったニューリッチは、まだまだ戦う。では彼らの戦いの舞台はどこだ?それは東京しかない。

 

僕が金で復讐出来て、僕と言う存在を日本語で認識してもらい、僕がお金を作る事で他人に尊敬される社会、それは日本しかないじゃないか!法律規制なんて言っても、まだまだイケル!

 

第一、いくら金を作っても、価値観の違うニュージーランドじゃ尊敬されないし、僕以上の金持ちばかりのニューヨークや香港じゃ、威張る事も出来ない。アパートの守衛もドアを開いてくれね〜よ。英語も出来ないしな〜。

 

国境を越えてまで資産を増やそうとするのは、義理や情ではなく冷静な判断が出来て、世界を一つの「土の付いた球体」として認識出来る国際感覚のある人種だ。

 

例えば中国人やユダヤ人は生まれた時から安住の国家を持たない為、逆に地球と言う肌感覚が理解出来て,資産運用で世界の法律の違いを堂々と冷静に利用する事が出来るし、どこに住もうと地球は地球であることを理解している。

 

彼らは家族を生活単位にしているから、家族がどこの国に住もうと関係ない。家族が助け合って生きていければ、東南アジアの細長い島がどうなろうと、そいつらにどう評価されようと気にならない。だって家族からの評価が彼らの幸せの基準なんだもんね。

 

しかし、そのような大前提のある日本人が一体何人いるだろうか?島国で育ち、一つの国家でしか通用しない価値観しか持たずに成長してきた「普通の人」に、そのような肌感覚は理解出来ないだろう。

 

ましてや、日本は家族よりも社会を優先する国家である。ニューリッチは、その生育過程で何らかの形で家庭が崩壊している(だろう)から、家庭からの評価をもらえない。そうなると後は、社会に評価されないと幸せを感じないのである。

 

だからどうしても、理解して貰う為には東京に本拠を置くしかない。

 

勿論すべてのニューリッチがそうであるとは思わない。結果的に金を儲けただけで、きちんと使い方のバランスが取れた人もたくさんいるだろうし、幸せな家庭を持っている人もいるだろう。でも、住み易さか社会的評価、どちらかが彼らを東京に留めているという感じはする。

 

*************************

 

普通の人々

 

競争社会。政府は日本復活をかけて競争社会を選択した。その結果、急激に治安は悪化し、凶悪犯罪や子供への犯罪が増えた。当然だ、世の中に貧富の差が発生すれば、それが凶悪犯罪に繋がるのは、少しでも歴史や経済を知っていれば誰でも分かる事だ。

 

そして伝統的な日本の価値観が破壊されると、自分の拠って立つ所を失った人々は、社会の中で異常行動に走る。子供が子供の首を切って殺したり、無辜な人々を車から引き摺り下ろして嬲った挙句に殺してコンクリートに詰めてしまい、そんな子供を親も見てみぬ振りをする社会。

 

価値観を破壊され、生きる糧をリストラという美名の下に奪われて、人生の最後に、家族の保険金受け取りの為に電車に飛び込む男たち。

 

社会の構造変化は、それだけではない。

 

国民皆保険制度の崩壊。老齢年金がもらえない、医療は自己負担、生活保護の切り捨てによる将来の生活への不安等など。要するに弱者は去れという事だ。

 

子供への犯罪増加により、いつ自分の子供が巻き込まれるか分らない不安。

 

終身雇用の崩壊により、いつ旦那がリストラされるか分らない不安。

 

このような社会不安が結果的に少子化に結実されているのは、誰もが知っている事だ。

 

何故子供を産まないの?母親には子供に対する責任がある。こんな世の中で生んでしまったら、子供にどうやって責任を取れば良いのか?取れる自信もない女性は、産まない選択をする。

 

すべてが変わってしまった社会。しかし、そんな社会で本当に普通の日本人は満足するのだろうか?しない。その結果が、今発生している新移住者だと思う。

 

昭和、平成と真面目に働いてきた普通の人々。彼ら声無き人々は、自分達が一生懸命働いた結果として財産を作った。「大手企業でサラリーマンを真面目に一生やった人なら、大体1〜2億程度の財産は抱えてる筈ですよ」そう某新聞の記者は言ってた。

 

勿論新移住者すべてが資産に余裕のある人ではない。30歳前半で、あまり資産もないままに踏み切った人もいるだろう。しかし、金の有無に関係なく、普通の人は日本に不安を抱き始めていると言う事は、もう政府に頼れないと感じている事と同じ意味だ。

 

そうして「普通の日本人」は日本を離れていく。

 

日本は好きだけど、今の政治や生活環境は嫌だ。暫く他の国で生活するよ。日本がまた良くなれば、日本に戻れば良いしね。さよなら日本、また会う日まで。

 

長くなったので、また一旦切ります。この話、どこにいくんでしょ

 

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2006年06月24日

ソフトパワーな新移住者 2

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ニューリッチの住む場所

 

戦後の日本は全員が一丸となり、まず政府を強くして、次に製鉄や自動車産業等の重厚長大産業に傾斜型投資を行い、その下請け孫請けがシャワー効果的に利益を受けて、最終的にその配分が給料という形でサラリーマンに分配された。

 

サラリーマンは定年まで確実にもらえる(その頃は本当に貰えていた)給料とボーナスを原資に銀行から金を借りて「土地や住宅」を購入し、余剰資金は「銀行預金」という確実安全な会社に投資して利息を受取り、皆最終的には平等に国民総中流社会を形成してきた。

 

それは共産主義に最も近いが、同時に、平和で安定した、頑張っていればそれなりに配当を受けられる社会だった。

 

ところがこの10年で日本は変化し、競争の社会が発生した。米国的な戦いの社会だ。生き残るのは、俺かお前かである。両方とも生き残ると言う選択はない。

 

では、そんな米国型の競争社会でニューリッチとして資産を作った人は、どこに移住したのだろう?

 

僕は、それは国内移住、特に東京に住んでいる人は、都内移住だと思う。ニューリッチと呼ばれる人たちは、使い切れない資産を、自分の生まれた町や育った地区から、六本木、赤坂、麻布などの高級マンションに都内移住しているのではないか?

 

何故なら、彼らにとって六本木や麻布のある日本は、最高に楽しい国なのだ。今までは「格の違い」から「成金」が住む事が出来なかった、まっとうな儲け方をしていない人には住めなかった高級マンションでも、金があれば住めるのだ!

 

金さえあれば、オンナもマンションもクルマも、何でも自由に手に入る。高級レストランで一番高いものを注文しても、財布の中身を心配する必要はない。絶品の美女を横に乗せてフェラーリで原宿の交差点で信号待ちをしている時に感じる、周囲からの溜息が聞こえるような視線が、最高の喜びさ!

 

それが彼らの望んでいた生活なのだから、何故あえて世界で最高のサービスと高級品が揃った国を出ていき、モノがない、日本語が通じない、料理も自分で作らなくちゃいけないような海外に行く必要があるのか?

 

ニューヨークも旅行には楽しいが、住むにはホールドアップがあって治安が悪いし、テロの危険はあるし、大体飲み屋もしけてるし、コンビニも殆どないじゃん!

 

シドニーだって中途半端な田舎だし、綺麗な景色が見える家が安く買えるなんて、僕は麻布で東京タワーの景色見えるマンション買う金があるんだもん、必要ないよ。おまけにシドニー、食い物まずいしさ。

 

香港じゃあ英語さえ満足に通じないし、雨が降ると服は大気汚染で泥だらけ、ひったくりにいつも気をつけて、香港人相手に買い物の交渉するのも疲れるし〜。のんびり出来ないジャンか。

 

大体、世界中何処に行っても、一番日本語が通じるのは日本じゃんか!何でそんなお気軽な国を捨てて、これ以上の使い切れないお金を増やす為に無理して海外に住まなくちゃ、嫌な思いをしなくちゃいけないんだよ?俺、勝ち組なんだよ!

 

勝ち組にとっては、日本は住みやすいのだ。負け組みがコンビニやレストランで僕のために働いてくれるじゃん、まるで自分個人のメードのように、一生懸命頭を下げてサービスしてくれる。

 

金さえあれば、日本は最高なのだ。

 

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子供の復讐?

 

もう一つうがった考え方をすれば、最近のニューリッチは、その心の拠り所が日本という社会にしかないのではないか?と思う。

 

子供の頃から受験に追われて子供らしい遊びは全く出来ず、塾の帰り、遅い時間に友だちと一緒にコンビニのファーストフードで買い食いするくらいが、唯一の心の休まる時間。

 

高校に行っても受験競争。親の期待と周囲の抑圧に耐えながら、恋も出来ず,ただ学校と塾と自宅のベッドを行き来するだけの生活。

 

やっと大学を出たと思ったら、平成不況のど真ん中。終身雇用は破壊され、年功序列も無い世界が広がっていた。

 

「おいおい、おふくろ、話が違うじゃないか!就職すれば楽に生きていけるはずじゃないのか?」振り向いてみると、本当に腹を割って話せる友達もおらず、今じゃ熱い恋も出来ず、他人との距離感も理解出来ず、周囲には「あの人、ちょっとおかし〜い」と言われる生活。

 

ふざけんな、俺はエリートなんだ、頭良いんだ!何の為に俺は子供の生活を捨ててきたんだ!?

 

そんな時に降って湧いたような金融自由化とITバブル。

 

外資金融やITへの転職だ!

 

よっしゃいけ!ここが勝負だ!赤字でも上場、ストックオプションで大儲けだ!株のインサイダー、粉飾決算、何でもありだ!儲けたモンの勝ちじゃんか!何?そんな儲け方良くないよって?ふざけんな、てめーらの言う事聞いて真面目にやってたら、何十年経ってもうだつが上がらね〜んだよ!

 

大体、お前ら大人のいう事聞いてここまで来たのに、何だよこの世の中、話が違うじゃね〜か、今更お前らに言われたくね〜YO!

 

そして子供は社会に復讐を始めた。それは自覚のない、無意識の復讐であり、彼らの走る先には、伝統的な日本社会の崩壊しかないという事を気付かずに突っ走った。

 

長くなったので、また翌日。

 

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2006年06月23日

ソフトパワーな新移住者 1

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ソフトパワー

 

ソフトパワー」の著者、ハーバード大学教授のジョセフ・ナイは、明確な脅しや取引ではない、第三の力が、それぞれの国が外国によって持たれている固定観念を変化させ、それは伝統的な外交を補完するという考え方だ。

 

例えば「ジャパン」はゲイシャとフジヤマと思い込んでた米国中西部の農民がサッカーW杯観戦で日本に来ると、そこでは電車の切符を買う時も、郵便局でお土産の小包を田舎の子供に送る時も英語が通じる!

 

そしてニューヨークのような大都会のトーキョーでさえ、忙しそうに道行く人々がわざわざ立ち止まって米国中西部の田舎者の訛り溢れる英語を一生懸命聞き取って、無知な質問に一生懸命答えようとしてくれている。

 

「おいおい、日本って、フジヤマだけじゃね〜ぞ、うちの爺さんが第二次世界大戦で戦ったジャップじゃね〜ぞ」となる。間違ったイメージ、古いイメージを打ち壊すのも、ソフトパワーの仕事だ。

 

ソフトパワーが強力になれば、国民レベルで日本への理解が高まり、例え両国が外交の延長で戦争の危機に瀕しても、国民レベルで「日本人が戦争を望むわけがない」という事を理解しているから、政府は戦争に突入せず、更に外交で協議を重ねようと言う事になる。

 

相互理解による信頼関係、結局このようなソフトパワーが、世界を平和に、国家運営を安定させたものにするという考え方だ。

 

日本はW杯前後から「ようこそJapan」キャンペーンを行い、もっと日本を外国人に知ってもらおうと努力している。NHKの外国での放送も、その一環である。手塚漫画、宮崎アニメ、パフィ音楽人気も後押ししており、日本を知ってもらうソフト政策は成功している。

 

もし今NZに住んで、子供と一緒にカートーンネットワークを見ていれば、パフィがどれほど日本に貢献して、英語の番組の中で日本語を連発して、それを5歳の子供が何時の間にか自分の語彙に入れているか、気付くだろう。

 

**********************

 

新移住者への取材

 

今週は日本から某新聞の記者さんが取材に来られてて、そのアテンドで過ごした。

 

彼の目的は、最近の金融規制緩和で株式投資やファンドの購入等で資産を作った日本人が、海外に移住して海外で資産運用をしているという前提で、最近移住した富裕層、資産家への取材である。

 

しかし実際に取材をしてみると、富裕層はいるが、資産形成をファンド等の金融商品で形成したという人は、意外といない。

 

てゆ〜か、最近の新移住者は、殆ど皆が日本でまっとうに一生懸命働いて資産を作り、移住してきたというモデルだ。

 

日本で資産運用をしたものの、ライブドアと村上ショックで、これからの日本は規制が強化される事に気付いた資産家が、海外に移住して運用してしまえという事になっているのではないか、これが新聞社側の「読み」であろう。

 

勿論この取材先がニューヨークやシンガポールであれば、そのような移住者もいるだろう。しかしニュージーランドを選択する人には、そのような法的規制での基準はない。

 

新移住者の選択基準は、子供の通学路や学校の中が安全で、家にいきなり火をつけられたり、車や泥棒が飛び込んでくるような危険がなく、振り込め詐欺もなく、銀行金利で生活が出来て、家族が一緒の時間を持てる生活を望んでだ。

 

NZへの新移住者が持つ資産は、昭和中期から平成にかけて日本で一生懸命働き、昼間の太陽の下で汗を流して働き、毎晩終電で帰り、家庭に負担をかけながらサラリーマン生活を何十年も送った人たちがゆっくりと築いた財産であり、金融やITバブルで作ったお金ではない。

 

富裕な新移住者と言いながら、彼らのお金には一つ一つ名前が付いている。バブルのアブク銭ではないのだ。

 

この南向きの2階建ての家は万博当時に無理して20年ローンで買った前の家が値上がりして新しく買った家、この北欧製の食器棚は夜中まで働いてボーナスが6カ月分もらえた時代に、自分へのご褒美として買ったもの、この車は、という具合に、お金にもちゃんとした名前がある。

 

だから必要なものは買うが、無駄使いをしないし、第一自分を富裕層とは思っていない。普通の市民としか、思っていない。ただ、昭和から平成という時代に何とか乗れてここまで「逃げ切れた」人々だ。

 

では、記者が想像していた富裕層、資産家はどこにいるのだろう?

 

長くなったので、一旦切ります。

 

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2006年06月22日

西葛西

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とある食事会での会話

 

Mちゃん「最近西葛西でインド人がたくさんいるのよ〜」

 

Sちゃん「え、日新火災でインド人が働いてるの〜?」

 

にっしんかさいとにしかさい、確かに似ているな、この発音。

 

その昔、筑波は研究都市だった。でもって遊ぶところや息抜きするところがなくて、自殺する人が多数いたらしい。ストレスが溜まっているんだな。その頃筑波で働いていたという看護婦さんに聞くと「そ〜なんですよ〜、今では遊ぶところも増えたけど、一時期は研究に根を詰めた人が死んでましたね〜」だって。

 

つ〜ことは、やっぱり人間、少しくらい遊びがないとやってけない、というか、ストレスが溜まるんだろうね。

 

その後も会話は、あっちこっちで脱線しながら、延々と続く。

 

自殺は男性が圧倒的に多いとの事。男性の自殺原因にも、他人に言えずに悩むと言うことがあるらしい。女性は常におしゃべりをしてストレスを発散しているが、男はどうもそういう事を「恥」と思うようで、苦しくなればなるほど一人で抱え込んで、結局行くとこまでいくって事なんだろうね。

 

こんな食事会でストレス発散してれば、楽しく生きていけるんだろ〜な。

 

て〜か、つ〜ことは、女性が話をしなくなれば、それは危険な兆候?きをつけよっと。あなたの周りでも、女性に注意を払ってますか?

 

 

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2006年06月21日

与党か野党か?

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創価学会について書くと、かなりやばい批判や攻撃が飛び回るだろうな。

 

ニュージーランドにも学会員がいるし、あえて火をつける必要もないと思うが、先日及びその前の週の日曜討論だけは納得出来なかったので、あえて書く。

 

僕は創価学会員ではないし、キリスト教信者でもない。だからと言って共産党でもないし、他人の信心や哲学を批判する積りはない。誰にも信教の自由があると思うし、自分の信心を他人に尊重してもらうからには、他人の信心を尊重する気持ちの余裕が必要だという事は分る。

 

だから久本が何を言おうと、吉永さゆりが何をしようと、偽装の姉歯がどこに所属していたとしても、彼らの宗教心や哲学に対してはそれなりに礼儀を尽くした態度でいたい。

 

公明党が創価学会の政治団体である事は明確だし、公明党なりに、在日韓国人問題に取り組んで、選挙権などでしっかり行動してきたのは一定の評価をしている。一隅を照らすという考え方も、弱者を守るという考え方も理解出来る。

 

しかしどうも、最近の公明党を見ていると、小泉マジックにかかり過ぎではないかという気がする。

 

はるか昔、大分出身の百姓じいさんが首相になり、万年野党だった社会党がずいぶん舞い上がった時期がある。自民党の弱体化をカバーする為に連立政権を組んだのだが、結局じいさんは政権に目がくらんで国民政党である事を捨てて、自民党のぶら下げた罠に見事はまって自民党と同じ事をやって、次の選挙で追い落とされた。

 

そこから後は皆もご存知の通り、遂には社会党と言う長年の名門野党の看板を外し、社民党に体質変化(浅沼さんが泣いてるぞ)。その結果、闘士は他の党へ逃げ、社会党は瓦礫の山にぶらぶら揺れてる電信柱みたく、ぼや〜っと立ってるだけの存在になった。

 

あげくの果てに党首がバラエティ番組で、漫才師の尻馬に乗って小泉批判をするしかなくなった。末期の末期ですね。

 

同じく、今の公明党に、目覚めろと言いたい。政権にとち狂うな。

 

例えば今国会。医療制度改革における公明党の方針は、元々は弱者保護ではないのか?弱者切り捨てとはっきり言ってる自民党は、言行一致しているから悪人でも分りやすいし、ある意味堂々として明確だ。

 

しかし、それに対して公明党の方針はどこにあるのだ?今回は老人医療の負担増だぞ。これを賛成してはまずくないか。君は弱者を保護しないのか?政権が欲しいのか、民衆の支持が欲しいのか?これをはっきりさせないと、民衆に潰されるぞ。

 

政権に入らねば、何を言っても実行出来ない、だから自民党とも妥協も必要だと言うのか?それならはっきりと、そう言って欲しい。私は政権を取る為に妥協して、国民の苦しみを少し認めましたって。

 

自民党と同じ事をやるのであれば、議員は公明党から立候補せずに、自民党から出ればよいではないか。公明党の存在価値は、創価学会を守る為だけにあるのか、それとも本当に国民を幸せにしようとしているのか?

 

貧しい人を票田にする公明党が、年金生活のおばあさん学会員に対して「おばあさん、我慢してくれ、これが現実だ、病気になったら自腹だよ」と言えるのだろうか。

 

それとも公明党は「ばあさん、あんたは学会員だから、他の国民はどうでも良いが、あんただけには学会から補助金出すよ」と言うか?

 

創価学会は自己組織の為の共済制度である、だから法律がどう変わっても学会員は自腹で救う、でも学会員以外の国民は救わない、それが日蓮の教えだと言いますか。

 

でも、そんな事やったら、全国民を救う立場にある政権与党の発言とは言えませんよね?

 

どこまで腹を括って政権を支えるのか?本当に与党として行動するんなら、弱い者が「制度」の上で潰される資本主義を認めるしかない。その上で、「法の運用」にどれだけ裁量を持たせるかが、今後の公明党の一つの選択肢だろう。

 

少なくとも、今のように弱者保護を訴えながら自民党と組んでいけば、確実に、いつの日かの社会党みたいに、組織内で理論的崩壊が始まるぞ。

 

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2006年06月20日

らじをのじかん

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「アキヤマサン、あなたは鯨の平和を乱すので〜す!」

 

 

朝、出勤途中のラジオ番組で、突然パーソナリティがギターを持ち出して自作自演で、こんな歌を歌いだした。おいおい、スタジオでギターかよ?

 

おまけにアキヤマ?

 

誰じゃいそいつ?てゆ〜か、朝845分のラジオで、キーウィが出勤途中に聴いてるラジオで、何で日本人の名前が??て思いながら聴いてたら、な〜んと、鯨の問題!

 

日本では商業捕鯨に一歩近づいたとか、調査捕鯨の邪魔はしないとか、ニュースでは結構いい感じな、現在カリブ海のセントクリストファー・ネビス島で開催されているIWC会議(鯨を食べちゃいけないよという捕鯨反対派NZ達と、うっせ〜、俺たちの食文化に口出しすんなという捕鯨賛成派日本達の集まり)で、ちょびっと劣勢に回っているニュージーランド側が、ラジオや新聞で反攻しているのだ。

 

もちろん朝のラジオだし、どっかのグリーン党みたいな基地外じみた声音で言ってるわけではなく、あくまでも、あっけらかんとした抗議という感じで、捕鯨賛成派の僕が聴いてても、前回の日本捕鯨船に暴力で攻撃してきた時の怒りと違い「それは君の意見として拝聴しますよ」という気持ちになれる、そんな調子だった。

 

勿論趣旨は無茶苦茶だ。彼らの反対議論の根底には、人間だけが世界の支配者、動物なんて人間より下だって差別感がそこにある事を気付いてない。

 

そして人間の中で白人が一番偉いんだって、ここ数百年世界を支配しただけで勘違いしているレベルなのだが、それはもう、イスラエルが「俺たちだけ神様と契約しとるんじゃ、他の民族は二等人種じゃ〜!」程度のかわいい勘違いなの。

 

ましてや、動物にも植物にも命があるという事を理解出来ない、蛙を掴まえては無邪気に松葉を口から尻まで突き通して喜んでるような子供に話しても、これは宗教観や右中間、じゃなかった宇宙観のレベルの話なので無駄である。無意味な喧嘩をする必要もない。

 

これから成長する子供を見守る気持ちで、鯨の議論をしていけばよいと思う。その意味で、今朝のラジオのレベルであれば、ちゃんと話が出来る気がした。

 

キーウィは素直でいい奴だが、子供っぽいところが時々疲れるね。子供らしい直感で正しい道を選ぶ事が出来るが、同時に子供の欠点である、複雑な物事や他人の考え方を理解出来ないという、学問不足の部分がある。

 

これはまあ、時間をかけて、他の宗教や人生観を学んでもらうしかない。でもまあ、米国人のように、気に入らないとすぐ銃を振り回す暴れん坊よりは、よほど学ぼうとするチカラのある、まともな子供だ。だから好きなんだろうな、この国。

 

それにしても「寿司ネタに鯨はいらね〜よ」と歌われても、あのね、僕らも鯨は寿司ネタにしませんよ。

 

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7月23日は東京国際フォーラムで「NZ移住・起業説明会」を開催します。鯨に興味がない人でもご参加ください。

 

 



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2006年06月19日

会議中の電話

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会議中の電話

 

最近気になる事がある。それは会議中に外線からの電話を取る人。

 

例えば取引先のオフィスの応接ソファで打ち合わせをしていて、結構詰めに入っている時に、取引先の机の上の電話がなると、「ちょっとすみません」と電話を取る為に立ち上がる人。

 

これで、それまで盛り上がっていた話し合いが急にしらけてしまい、元の雰囲気に戻るまで時間がかかる。ひどい時は、それまでの話が吹っ飛んでしまったりする。

 

社内の会議中でも携帯電話がなると電話を取る人。そしてそのまま話しながら席を外すと、それまでのまとまりかけていた雰囲気が壊れてしまう。最後にはだらけた雰囲気になり、全員の時間を無駄にしてしまう。

 

これじゃ、何の為に集まったのか、意味がない。話し合いや会議とは、全員が場の雰囲気を作って話をまとめる事にある。それが、お互いに話をしないで他の電話を取るのであれば、会議など無意味だ。勝手にメールを送りあっていれば良い。

 

そしてどちらの言い訳にも共通しているのが「お客様からの電話かもしれない」から、会議より優先するという発想だ。おいおい、お客様かどうかも分らないのに電話を取るのか?

 

もしかしたらテレアポのセールスかもしれないぞ。大体、そこまでお客様熱心であれば、トイレにいる時は防音設備付きの電話を持つのか?シャワー中でも取れる電話を持つのか?

 

誰でも電話を取る時間がない時はある。また、電話をかけた方でも、相手の状況も分らないまま「何で電話にでんわ!」と怒る人もいないだろう。てゆ〜か、そんな事で怒ったら、その方があふぉ〜でしょうが。取引に値しない人でしょ〜が。

 

お客様は神様だと言う教条主義に染まった頭脳が電話鳥に走るのだろう。それも、中途半端な教条主義だ。だって、デートの最中に電話は取らないし、要するに他人の前で、僕は忙しい、仕事をしているという格好つけだけじゃないのか?

 

考えて欲しい。電話で後でも話せる内容と、今目前で行われている話し合いと、どっちが大事だろう。勿論会議の雰囲気を壊す為に電話を取るなら分る。え、そういう事だったの??はは、しかし、こちらはわざわざ時間を作って出向いているのだ。

 

お互いに時間を決めて会う以上、誰からか分らない電話を取ると言う行為は、お互いの約束を尊重している態度とは思えないのだ。

 

勿論業種によってもいろいろあるだろうが、少なくとも僕が経験する限りでは、

「誰からか分らない」

「用件も分からない」

「緊急度も分らない」

ような電話と、

「目前にいる」

「誰か分っている」

「用件も分かっている」

「緊急度も分っている」

相手よりも、何も分らない電話を優先するとは、約束に対して失礼ではなかろうか。

 

これ、ちなみに、日本人だけではありません。キーウィでもシンガポーリアンでも香港人でも中国人でもドバイ人でも米国人でもユダヤ人でも、全く国籍に関係ありません。

 

要するに、人種の問題ではなく、個人個人のビジネスに対する姿勢の問題なのだ。何が大事か分かっていれば、電話に出るべき時と、出てはいけない時の区別がつくはずなのだ。ちびーっと、寂しいな。

 

それでも、どうしても電話を取りたい時は、少なくともそこにいる客を喜ばせるために、両手の平で頭の上に三角形を作って、それを前方にいる怪獣向けてぶつけるように投げてから「じゅわっき!」と言って電話を取って欲しいな。

 

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tom_eastwind at 23:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2006年06月18日

プロパンガス

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日曜の夜、いつもの如く料理を作る。

野菜炒めを作って、さあ次は親子丼の上に乗せる、卵と鶏肉じゃ〜と思ってスイッチを入れる・・・。あれれ、火がつかない!

またもガス切れだ・・・〜。それも、寒い冬の中、夕食の料理の途中!

あのですね〜、NZでガスを使うなんてちょっと贅沢な道具と思ってる方、プロパンガスの取替えの手間がどれほど大変か、一度勉強して下さいって感じ。

9リットル入るタンクは、勿論9リットルのガス分とタンク自体の重さで、合計12kgくらいにはなりますよ。おまけにガス入れする時に油かけたりするんで、べたべたして汚いのだ。

このタンクを、温かいキッチンからヒンヤリしたガレージに出て、隅っこにあるタンク置き場から引きずり出して、本当にからっぽかどうか確認。

ほんとに、からっぽだ。とは言っても途中まで作った料理を止めてガスだけ買いに行く事も出来ない。

そんな時の必殺技で、速攻で鍋用の電気コンロを出して、そこにフライパンを乗せて、鶏肉とだしを入れてぐつぐつ、沸騰し始めたところで生卵半分。とは言っても6個分です。そう、うちで作る親子丼は、具の部分を4人分まとめて作り、皆が食べたい分だけスプーンで掬うと言う、まるで茶碗蒸みたいな親子皿なのです。

何とか食事も無事に終わり、お皿を洗ってさあガスを買いにいこうと思ったら、もう夜の10時。車で10分程度のガスステーションまでひとっ走りです。

でも、このタンク交換がめんどくさい。外しにくいシリンダーを、ごりごり捻じってようやく外すと、今度は車が汚れないように助手席の後ろのシートの床に新聞紙を敷いて、その上に片手でどんと置く。

中でタンクが転がらないように助手席の背もたれを倒して、押さえつける。これでやっと出発出来る。

ところが到着したガスステーションでは、「今日はもう作業終了で〜す、また来てね!」だって。お店の人に聞くと、ガスを入れる人は昼間が殆どなので、夜はスタッフを配置してないとの事。

何ヶ月も住んでて、今初めて知ったかという感じだが、ガスの入れ替えは一ヶ月に一回のみだし、それも昼間。まさか夜はやってないなど、何も知りやの鬼子母神って感じ。

結局その晩はガスなしで、翌朝はまた電気コンロで、昨日作ったご飯の残りをお粥にして朝食なり。

朝食後、子供を学校に送り、その足でガスステーションに飛んでいき「おっちゃん、ガスある〜?」って聴くと、愛想の良さそうな、冗談好きなおじさんが「おお、いつでもあるよ、ガス車がキタラネ!」って、今は売り切れって事じゃん!

まったくも〜、それからノースショアのガソリンスタンドを回り、やっとガスを売ってる店を見つけたのが10時前。

日本では考えられない状況ですわ。スイッチ一つで都市ガスがやって来る日本って、やっぱりすごいよね。インフラの安定度も、生活の大事な要素だなって思った今日でした。

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7月23日に東京国際フォーラムで移住説明会を開催します。都市ガスが殆どないオークランドですが、興味のある方は、是非どうぞ。



tom_eastwind at 15:25|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2006年06月17日

本当に爆笑な問題だ!

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本当に爆笑な問題だ。

 

太田光の「私が総理大臣になったら」という番組を昨日見た。

 

お笑い漫才師が日テレのやらせ企画に乗って、政治をバラエティにしているのだろうと思ってたので、今までは全く興味もなく、ちらっとも見ていなかった。

 

だが、先日のニュースで太田光宛に右翼が右翼団体「正気塾」(総本部・長崎市)の幹部(57)が抗議文を届けたと言う記事を読んで、あれ?って思った。

 

そう言えば彼、最近は政府からも芸術選奨文部科学大臣賞をもらったと言うニュースも記憶にあったので「もしかして彼は、表面は漫才師なのだが、実は元政治家希望だったとか?とすれば、もしかして番組はバラエティではなく、マジモノかもしれない」と思い、週末という事もあり早速会社にあったDVDを借りて帰った。

 

番組構成は十数名のコメンテーターというか、要するにその日の予定が空いてるヒマそうな業界人の鈴木さりなとか杉田かおるとかを呼んで、時事ねたを話すという事らしい。

 

今回のテーマは「靖国問題」。自民党からは若手の山本一太議員らが出てきているが、話の最初から全然噛んでない!太田光が「小泉が靖国に行くかどうかは問題ではないが、外国に対してきちんと説明していない、する姿勢が全然足りない!」という切り口だ。

 

なのだが、「説明していない」とか「姿勢が足りない」事自体がすでに事実誤認してるじゃん。日本政府は何度もきちんと説明して、時間もかけているってのは、ちょっとインターネットで検索すれば分かる事。

 

Tvでやるくらいならその程度の、素人でも分る事実確認をちゃんとして、事実を前提として発言しようよというレベルなので、いくら太田が絶叫マシンに乗った小学生の子供のような悲鳴を重ねて叫んでも、五月蝿レベルでしかない。

 

もっと五月蝿いのは、その尻馬に乗って騒いでる福島社民党党首でもあるが。存在感ない政党は、辛いね。

 

例えば、

太田「小泉は説明してないじゃないか!」

議員「いや、説明しているよ!xxの時にこう、xxの時にはこうやってやってるじゃないか」

太田「いや、してね〜よ!」

このあふぉ、何を根拠に反論しているのか?してないと言うならなら、証明しろよ。

 

太田「説明出来ない、日本語も満足に出来ない小泉だから皆困ってんだよ!」

議員「でも小泉さんの支持率は高いし納得しているじゃないか」

太田「支持率なんてどうでもいい!」

これって、どんな意味?自分の意見を通す為だけに、相手が何か言い出したら大声で「わ〜わ〜!」って叫ぶだけジャン。

 

完璧、子供がぐずこねているだけだ。これが熱いのか?単なるあふぉ〜じゃん。つ〜か、難しい事を言おうとするたびに、噛んでるよ太田。

 

でもって、何でこの程度の漫才師が賞を取ったり右翼が抗議したりするのか、あまりに不思議でインターネットで調べてみると・・・な、なんと続出、彼への賛同!

 

<太田光氏が熱く語る言葉に涙しました!>

なるほど、論旨不明の感情剥き出しで気違いみたいに騒ぐ、殆ど麻薬中毒患者か、場末のチンピラか、総会屋か、はたまた国会の野次レベル程度の大声の事を、最近は「熱い言葉」と言うのだな。歴史ある広辞苑も訂正の必要あり。

 

要するに、声がでかくて怒鳴れば、それを熱いと言うのだな。

 

<日本は何でお隣に嫌われるような事をするのだろうと、本気で恥かしくなりました>

あの〜、「お隣」に同情するのは良いですが、そのお隣は、日本人等を国際誘拐して、せっせと核爆弾を作り、ミサイルを日本に向けて飛ばす準備をしているんですけど。

 

更にそのお隣では、日本の数少ないガス資源等を奪い取ったり、日本固有の領土まで「あの島は海底で地続きだから俺のものだ」と言ってるんですけど・・・。あげますか、日本の領土?ミサイル、打ち込まれても良いんですかね?

 

<政治家は理想を語れよ!>と彼は番組で言い、それを聞いた視覚障害者、じゃなかった視聴者は、カンゲキのあまりうれし泣きしたとの事。

 

この人、毎日の生活に辛いものがあって、何かの機会に熱くなりたいんだな。何でも良いから誰かが叫んでいたら,一緒に叫びたいのだな。

 

そう考えながら、一体この番組プロデューサー、何を考えているのかと思った。視聴率!これは勿論そうだろう。しかし本気で時事問題をやりたいなら、もうちょっとましな連中を使える。なのに何故、人間拡声器漫才師を起用したのか?????

 

そこでふと思った・・・・安倍だ!自民党のガス抜き番組じゃんか、これって・・・。

 

結局殆どの国民は、どこまでいっても政治はお上のする事で、自分は毎日頑張って夜遅く迄働いていればよい、その後は野球やサッカーを見て、子供や奥さんはバラエティ番組を見てれば、家族にはいつも笑いが絶えない、こんな幸せは最高だと考えている。

 

でも、政治が今みたいに激しく変化すると、やはりどこかで不安を感じる。そんな時にあふぉーが一匹、大衆に迎合してヒステリックに吠えてる番組を見れば、それで政治に参加した積りになって、政治問題が分った気がして、自分の意見を持った積りになって、それに同調する自分が可愛くて、涙の一つも出るのだろう。

 

でも、本当に靖国問題をNHKの討論番組みたいに本格的にやったら、テレビの前で泣きたいおじさんおばさんも、あまりに話が難しすぎて、涙の代わりにあくびが出てしまう。(あ、あくびの後にも涙は出るな)だから視聴率も取れない。

 

やっぱり政治も、面白くて簡単で分り安いのが一番、事実なんて難しいものは不要なの。そして太田光と共に涙を流した事で自分も政治の世界に浸り、一定の役割を演じた自分をいとおしく思いながらチャンネルを変える。

 

はい、これで政治のお時間は終わり、頭を切り替えて、すきっといこう!お、次はロンブーだ!笑っちゃえ〜!となる。そして大衆の政治に対する不安は消えていく。だって太田がちゃんと説明しているじゃん!俺も同意したもんね。そして政治は、記憶の闇の中に消えていく。

 

これって、昼メロの政治版だね。その場のお涙頂戴と許されぬ鯉に、じゃなくて恋に涙する。番組が終わったら、また日常の世界に戻るのだ。こうやって政治はマスコミを利用して,国民をどんどん現実から遠ざけていこうとする。

 

なるほど、だから政府から賞をもらったのだね!本当の政治から国民を遠ざける見事な仕事をしたという事で、政府から芸術選奨文部科学大臣賞をもらったのだな。

 

いやいや、本当に爆笑ですな。よく出来た話でした。ちゃんちゃん。

 

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723日に東京国際フォーラムで「NZ移住・起業説明会」を開催します。もうちょっとテレビから離れて、時間を自分の為に使いたい方、是非とも説明会にご参加ください。

 

 

 



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2006年06月16日

ひょう!

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さっき家に戻ったら、叩きつけるような激雨で、突然屋根が激しい振動!

おまけに雷も鳴り出して、ピカっと光ってドカンとするまで、2秒くらいしかない。随分近いんだなと思ってたら・・

ほら、この写真!

雹が降ってきたのだ!サイズ的には5mm程度だし、ほんの5分程度だったが、激しい雨が上空の冷気に冷やされたのだろう、すごい音を立てて地面を叩きつけてた。

写真は、雹が降り終わって、ちょろりと家の中から撮影したのだが、これも今日のオークランドブログねただろうね。

そうそう、昨日は久し振りに飲みに出た。いつも外で飲んでるので久し振りというのも変だが、馴染みのお店でスタッフとのパーティ、その後山水に顔を出して、仕事の関係で晩餐館へ。夜11時頃に打ち合わせが終わり、それから最近人気の迎賓館へ。

丁度団体のお客が引いたとの事で、スタッフ全員、かなりぼ〜っとした顔だったが、そこは日本人、すぐに笑顔で接客。結局そこでもみんなからいろんな話を聴いて、ネタ仕入。

自宅に帰ったのが夜中の2時だが、珍しくほぼ素面。いつも帰りに御世話になっているキース(70歳超、独身!超楽しいおやじ!)のタクシーで御帰還。

今朝もミーティングを3つこなして、それから日本領事館へ。

ふ〜、なんか、昨日と今日がひっついてる感じ。週末はゆっくり出来るかな〜とか思いながら机を見ると、未処理の書類が5件。これ、週末にやらないとね・・・汗・・。

月曜日には、とある案件で打ち合わせなので、その下準備で弁護士とメールでアポのやり取り。

何だか雹を見ながら、ひょ〜!と言いたくなった。変なの。

今日は早く寝た方が良さそうだ。

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2006年06月15日

岡目八目

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20060614日付け朝日新聞記事抜粋

 

国連決議なしで自衛隊派遣可能 「恒久法」自民素案

素案では「紛争当事者の合意による要請」がある場合や、「日本として国際社会の取り組みに寄与することが特に必要と認める事態」でも、海外派遣を可能にしている。

 

 また、これまで認められていない海外での治安維持活動や要人警護などの警護活動もできるよう規定し、施設や物品保護などのために武器を使えるよう武器使用権限も拡大するとしている。

 

横須賀市長、原子力空母容認へ

 米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に08年に原子力空母の配備が計画されている問題について、横須賀市の蒲谷亮一市長は14日午後の市議会で、日米両政府が原子力空母の安全性の確保を保証しているとして、受け入れを容認する考えを表明した。

 

****

それにしても、立て続けの軍備拡張ニュースだ。今回の両方のニュースとも、朝日新聞6月14日の記事コピーだ。こんな事したら朝日新聞から著作権違反で訴えられそうだが、公共の利益に狂する、じゃなくて供するので、お目こぼし願いたい。

 

むしろ朝日の論調から見れば、僕のような一般市民がこの記事を二次利用する事で彼らの利益に供与出来るのではないかと、勝手に思っている。

 

6月11日に書いたブログで、自衛隊が日本国軍隊になり、海外派兵と徴兵が始まると書いたが、もしかするとその速度は、僕が思っているより早いかもしれない。10年後、そう思っていたが、この調子では5年以内の可能性も出てきた。

 

勿論戦争をするには相手が必要だが、そんなものは米穀、じゃなかった米国みたいに、相手が戦争したくないのに戦争に追い込む技術さえあれば、いつでも出来る。その技術とは、武力と外交力である。

 

日本は、外交力は元々強い。マスコミでは日本の外交は弱いとか書いてるが、戦後60年の激動を、武器を持たずに狼の群れの中を歩き、幾度の戦争に巻き込まれずに、通産省と共に無事経済を発展させた手腕は、はっきり言って凄いのである。マスコミの言葉を簡単に信じないようにしたい。

 

そして武力。自衛隊を軍隊にして海外派兵を認め、米軍の原子力空母を入れて背後を固めてしまえば、いつでも海外出兵して戦える。

 

その自衛隊海外派兵をするとすれば、どこだろう?それは北朝鮮だ。米国は、北が完全核武装する前に叩きたい、日本は隣国の拉致や侵略の脅威を取り除き、誰が北東亜細亜の親分かを教えたい。今回は両者の利害が一致しているからだ。

 

元来米国としては、石油も出ない亜細亜の小国であり、米国に与える影響はなかったので無視していた。ましてや下手に手を出すと、中国との関係悪化が目に見えている。

 

北のやってる事はイラクなど比較にならないくらい悪いのだが、米国としては、費用対効果の合わない戦争はやりたくない。だから拉致問題も基本的に傍観者だったのが、今年になってブッシュが拉致被害者家族と会うなど、一気に状況は変わった。

 

その理由は、北朝鮮が保有しようとしている、大陸弾道ミサイル技術と核爆弾開発技術だ。この二つが揃ってしまうと、米国としては大変な脅威である。なんせ北からミサイルを発射すればそのまま米国に届くのだ。そしてボタンを握っているのは独裁者。何が起こるか分らない。

 

米国にとって一番困るのは、自国の土地が戦争に晒される事だ。だから真珠湾と911は、米国にとって最大の脅威であった。そこで脅威を取り除く為に対北活動を開始したという事だ。

 

まずは横須賀に原子力空母ジョージワシントンを配備する。これで、いつでも北朝鮮の海辺に空母を送り、米国の最新鋭戦闘機で平壌を焼け野原にして、上陸作戦も組める。相手を爆撃しても、最後は上陸して征服しなければ戦争は終わらない。

 

北風と太陽と言う話がある。コートをまとっている人間からコートを奪い取る方法が二つある。一つは北風で吹っ飛ばしてしまえ、もう一つは、太陽で暖めて、自分から脱がしてしまえという方法だ。

 

北朝鮮に対する経済制裁としてマカオの北朝鮮関連銀行口座を凍結したのも、要するに北風政策=強硬手段だ。今後も米国と日本は北風政策を強化していくだろう。

 

韓国としては北朝鮮と平和的に統一したいから太陽政策を取っているので、日米の動きは容認出来ない。しかし、日米に逆らう事も出来ない。仕方ないので、竹島とか靖国で日本と、その彼方にいる米国を牽制しているのだ。

 

中国としても、自分が後ろ盾をしている北朝鮮を、一応国策として守る為に、日本に対して靖国や戦争問題をぶつけている。

 

どちらも、米国に対しては直接言えないから日本に喧嘩を売っているようなものだ。姑息である。

 

話はそれるが、靖国問題で真剣に合祀とか違憲とかを議論しているのは、日本国内の一般的日本人だけである。外国の識者は最初から中韓の「ヤラセ」と分っているし、問題としている中国韓国の国民では、この問題を民衆レベルでは全く理解していないまま騒いでるだけだ。それに比べて、なんと真面目で可愛い日本人よ。

 

ところてんで元に戻して、日米と中韓が、北朝鮮を間に挟んで国益がぶつかっている現状で、偶然にも日本に安倍、米国にブッシュと好カードが来たので、これを千載一遇の機会と捉えた両国のタカ派が一気に動いたのだろう。

 

それにしてもきな臭い。来るぞ、これは。こういう事って、記事の一個一個じゃなくて、記事同士の繋がりで見れば、その脈絡が見える。岡目八目と言って、碁を打って熱くなっている当事者よりも、一歩離れた所で見る方が良く見えるという事だ。

 

さて、その時あなたは、どこにいますか?

 

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2006年06月14日

シンドラーのリスト 

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このエレベーターの写真、心霊写真じゃないのよ。単なるピンぼけ、ぼ、け、よ・・。

 

 

いつもは歩きながらの風景写真なので、携帯電話のカメラでも何とかいけるが、このカメラ、部屋の中や車で移動中に撮ると、ほぼ確実にぼけるのよ。

 

 

デジカメを買おうと思っているんだけど、山田電気でも3〜4万円するのよね。ちょっと手が出ない。ましてNZのデジカメなんて、高いしぼろいし、足も出ない。やんなっちゃうわ。

 

インターネットからダウンロードすると昨日のホテルの写真みたいに、サイズがずれたりする。やってらんないわよ。

 

かと言って、その為にわざわざフォトショップ使ったりするのも面倒。そうそう、リンクも作らなくてはと思っているが、これもなかなか時間が取れない。週末にまとめてやろうと思ったら、大体そんな時に限ってお客様が来たり家の片付けがあったりする。まったくも〜って感じよね。

 

・・・等と「おばさん愚痴」をこぼしても始まらない。今週末こそは、リンク、写真の編集等を勉強しようなんて考えてる今日この頃、皆さん如何お過ごしですか・・・こりゃきっこ文体だ。

 

という事できっこも喜ぶシンドラーリスト、じゃなくて、シンドラーエレベーター。実はうちのオフィスが入ってるビル、築30年くらいなのだが、このエレベーターもシンドラー!

 

東京の奴に比べたらかなり旧式なのだろう、おじいさんシンドラーくらい古い形式で、さすがにドアを自分で閉める奴ではないが、到着しての段差10cmはごく普通、ドアが開いても床まであと20cmもあるなんて珍しくない形式だ。

 

なので僕はこのエレベーターに乗る時は、ドアが開いた時にちゃんとそこにリフトがあるかどうか確認する癖がついている。ドアが開いてリフトが来てなきゃ、一階まで超特急で降りてしまう事になるからね。早いけど、一回しか乗れないので、これは嫌だ。

 

僕は、シンドラーとは元々そういうものだと思っていた。日本のエレベーターだけが、リフトと床の高さが一致するものだと思ってた。冗談抜きで、ここ10年間思ってた。

 

何せNZだから、エレベーターは都会にしかないし、ましてやエスカレーターなんて、ちょいと田舎に住めば一生見ることはない。

 

てゆ〜か、田舎に行けば街に一つも信号のない地域があるくらいだ。その地域で最近信号がついたのだが、それは子供が都会に行った時に困らないようにと、教育的配慮で付けられたというくらい、NZは田舎なのだ。

 

もっと言えば、日本で知り合ったキーウィと結婚した日本人女性が嫁いだ先は、水道がないので雨水生活なんてのも普通。雨が長く降らない時は、近くの消防車から放水車が来て水をもらっている。だって田舎の農場に行けば、周囲50kmは家なしなんて普通で、自宅まで水道を引っ張るお金がない。

 

そんな国では、エレベーターがあるだけで凄い!だから、シンドラーのエレベーターが、あ、エレベータはこちらではリフトというので、こっから先はリフトと呼ぶが、たかがリフトの調子が悪いくらいで、いちいち係員は来ない。落ちたら教えてね、そしたら修理するからさ、程度だ。

 

そんな感覚で作られたリフトだから、今回も記者会見でシンドラー社の社長が頭を下げていたが、彼的には「何でこの程度で俺がわざわざ欧州から来るんだろ〜?何でだろ〜?」と、手を交差させながら思っているのだろう。

 

ここで彼の心の中に忍び込んでみよう。

 

「そりゃさ、何十万台も作ってれば、一個くらい壊れる事もあるさ。故障は当然、むしろたった一個のミスが起こらないように予防措置や工場のカイゼンやって整備やってしまう費用と、一回の事故で死んだ人に払う金を比較すれば、そんなもん、金の方が安いじゃんか」

 

「そいでもって、他の国では裏で賠償金さえ払えば頭を下げる必要もないんだから、何で俺は、日本で頭下げてんだろ?いくら日本の支社長が『社長、あなたが来ないと日本では収まりません。お願いですから記者会見で頭を下げて、死者の出たアパートに行ってください。それがないと日本撤退ですよ!』なんて必死の形相で言われたから来たけど、何よこの人だかり」

 

「日本の記者って、そんなにヒマなのか?たかが子供が一人死んだくらいで記事にするんなら、中国で今も弾圧されて殺されている法輪功とか、チベットで殺されている反体制の人々、イラクで毎日殺されている人、もっとネタがあるでしょ」

 

「それとも何かね、日本人の子供一人の命は、イラクの子供十人より重いってのか?記事にするんなら、そっちが先でしょ〜」

 

「え、こいつらは記者のふりしているけど、実はフリーターで契約カメラマンなんだよって?何じゃそりゃ?じゃあ記者の倫理観も通用しないじゃんか。人の命の重さなんて、分るわけもないよね。そんなあふぉ〜に写真撮られてるのかよ?全くやってられないね、日本の商売なんて」

 

それでも彼は多分、日本に住む外国人に「あのさ、郷に入れば郷に従えってことわざが日本にあるんだよ。この国では、とにかく謝らないと駄目なのさ。でも大丈夫、きちんと謝れば、この魔女裁判もすぐに終わるんだよ、それが日本さ」と言われたのだろう。そうそう、今回のお詫びはきちんとしてたので、あれば多分、危機管理会社のコンサルタントにも「謝り方」の振り付けを教えてもらってるな。記者会見の前に、控え室の鏡の前で、日本式の「お詫び」をやってる姿を報道したカメラがあれば、最高なのにな。

 

「でもさ、どうも分らないのは、じゃあ事故が起こるか起こらないか分らないような状況で人ひとりの命を守る為にかかる経費が100億円だとして、賠償金が10億円だったら、賠償金の方が安いじゃんか。第一、そんな予防に経費をかけて会社の利益が減れば、俺っち、社長を首になるよ。ましてや赤字になれば、退職金ももらえんかもしれん。そこまでやる必要があるの?」という疑問は、社長の頭からは絶対に消えない。

 

ここで考えるのは、じゃあ日本市場を捨てるか、それとも予防に経費をかけるか、だ。妥協案としては、日本で販売するリフトのみ、整備を徹底的にするって事だ。これなら経費は、全世界のリフトを修理するより経費は安い。米国や香港でリフトが落ちた時も誰もびっくりしないし、NZなら怪我で済めば国の保険が治療費払ってくれるので、会社の費用はゼロ。死んでも葬式代まで国が払ってくれるからね。

 

よっしゃ、じゃあ日本のリフトだけ修理しておいて、今回の補償金払って、しっかり頭下げておいて、夜になったらギンザやロッポンギに繰り出して、スイスの本社じゃ出来ない豪遊でもするかな。

 

泊りは新宿パークハイアットだ!カラオケクラブに行って、金髪のお持ち帰りか、それとも黒髪か〜!

 

そう考えると、急にこの出張も楽しくなった、よっしゃ、今日はお詫びも終了、記者も外で張っていないから、部屋でお洒落に着替えて、ギンザに繰り出そう!サングラスとジーンズで、もう俺が誰かも分らない。何せ東洋人には,白人の顔が皆同じに見えるっていうからな!

 

そう思いながら部屋を出て、エレベーターホールでボタンを押してリフトが来るのを待つ。

 

チーン!軽やかな音と共にドアが開いた。うきうきしながら体を踏み出した彼の足元には、暗闇が広がるのみだった。

 

リフトが来ていない!気付いた時には、乗り出した体がそのまま地下へまっ逆さまに落ちていく。彼の体が機械室に落ちるまで、約5秒。さすがパークハイアット、落ちるまで時間がかかるな。彼が最後に考えたのは、そんな事かな〜。それとも自分の命の値段か?

 

しばらくしてリフトの緊急調査に来たシンドラー社の社員が社長の死体を見つけて一言。

 

「お〜い、シンドラーのリストに一名追加!」

 

ちなみにパークハイアットのエレベーターがシンドラーかどうかは知りませんが、外人経営で高層階という理由で登場してもらいました。そいでもって、このシンドラー社が戦時中ユダヤ人を救ったシンドラーの親戚かどうかも知りません。

 

 

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2006年06月13日

ワーナーズホテルにて

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2ヶ月ほど前の話だ。

 

出張でクライストチャーチのワーナーズホテルに泊まっていた僕を、全く、えらい迷惑なのだが、真夜中にトム・クルーズが突然神の使いとしてやってきて、僕をあの世に連れて行こうとしたのだ。

 

僕の宿泊した部屋は、大聖堂を真横に眺める位置にある。リビングルームのゆったりした椅子に深く腰掛けると、正面の窓から大聖堂が手に届くように見える。クライストチャーチのスタッフと夕食、それから飲みに繰り出して、おいしい酒を楽しんでからホテルに戻ったのが真夜中前後。

 

近くのショップで買った赤ワインを部屋に持ち込み、ライトアップされた大聖堂を見ながら、静かな空気をつまみに、ワインを楽しんでいた夜の事である。

 

1863年に建築された当時はコ−カーズコマーシャルルームズと呼ばれたそのホテルは、その後何度か名前を変えながら1874年にワーナーズホテルに変更、イングランドやスコットランド、アイルランドからの移民を受け入れてきた。

 

随分な歴史のあるホテルだ。南極探検家のスコットや、南極から奇蹟の生還を遂げたシャクルトンもこのホテルを利用していた。現在の部屋数は23室と少ないが、実に歴史の重みを感じさせる作りで、あまりに重すぎてロビーの石作りの床がへこんでるくらいだ。

 

インターネットもなければファックスもない。当然電話もない。通信手段が手紙だけという時代に、殆ど何の情報もないまま、まだ見ぬ未来の国、ニュージーランドへと、英国から集団で移民がやってきた。

 

当時は帆船で約100日かけて、大西洋からインド洋、そしてタスマン海を渡って来た移民たち。行った事も見た事もない国へ、夢を託して移住を決意して家族でやって来た人々が、クライストチャーチと言う街を作った。

 

彼らが最初に作ったのは教会。教会を中心に街を放射線状に発展させて、クライストチャーチは発展していった。その発展をつぶさに眺めていたのが、このホテルだ。

 

ある人はこの街に来て失望を抱き、ある人は家族を亡くし、ある人は夢を叶えたのだろう。そんな、思い出や苦しみや喜びを抱きかかえたこのホテルは、良い気も悪い気も含めて、実にたくさんの気が集まっている。まだ自分が死んだ事に気付かずにふらふらしている気もあるのだろう。

 

140年前に出来たホテルは、何回も改築されているが、今も往時の雰囲気を残しているロビー、エレベーター、部屋の調度は、実に風格を感じる。特に夜になると、大聖堂とその広場をオレンジ色の照明が淡く照らして、その照り返しが部屋の中まで入って来る。

 

そんな時に赤ワインを飲み終わってベッドに入ると、夢の中で過去の旅人たちが話し掛けてくる。旅人の思い出の詰まったホテルは、道路の向かい側にある新興ホテル「ミレニアムホテル」等では味わえないものがある。

 

その家族が、霧深い、じめついた気候のイギリスから着いた時は、クライストチャーチの夏は抜けるような青空だった。桟橋に上がったばかりの家族が、帆船が浮かぶ埠頭で一休みしている。二人の育ち盛りの子供たちの体調はすこぶる良いようで走り回っているが、お母さんは埠頭に置いた大きな皮製のカバンに座り込んで、これからどうしようと不安気に下を向いて、旅の疲れだけではないため息をついている。

 

お父さんは「遂に来たぞ、ここでガンバラなくちゃ」という顔つきで、同じ場所をぐるぐると歩き回りながら、少し緊張して自分の髭をこすりつつ山高帽の位置をいたずらに直している。

 

まもなく迎えの馬車が来る。お母さんは無邪気に走り回る子供たちを集めて馬車に乗せ、そして家族は乗り込む。馬の尻を見ながらホテルまでの未舗装の道を揺られ、子供は目を輝かせ、お母さんは不安に満ちた顔で、お父さんは興奮に包まれて、それぞれの顔には南半球の、肌を貫く抜けるような強い日差しがあたっている。

 

イギリスでは一生味わえなかっただろう、すべすべしてきらきらする空気と、太陽から直接降り注ぐ光だ!これだよ、これを夢見てたんだ!

 

夕刻ホテルに入ると、お父さんは泥で汚れた靴を放り出して、100日ぶりに揺れのない小さなベッドで横になり、一息ついてタバコを吸っている。作りは古くても、シーツだけは綺麗だ。お母さんはホテルのキッチンでお湯をもらい、早速洗濯の準備をしている。シンクにお湯を入れて、子供たちに着替えをするように言ってる。母はこうなると強い。いつもの生活が始まったのだ。

 

ホテル一階のレストランで、同じ船で来た移民家族と机を並べながら、コンソメスープとパンとソーセージの夕食が終わると部屋に戻る。キャンドルに火を点けて、家族は一塊になって苦しかった今までのイギリスの生活、長かった船の旅を思い出し、これからの日々を思いながら、長い夜、ニュージーランドで初の夜を過ごす。

 

大丈夫。家族が一緒なら、どんな不安でも何とか我慢出来る。頑張ろうね。

 

まあ、夢を観るためにホテルを選ぶ人もいないだろうから、このホテル、それほど忙しくなさそうだ。

 

で、トムクルーズ。何で彼が来たのかよく分らないが、「おい、もう行くよ。時間だよ、夢も見たし、これ以上この世にいても、あんまり面白くないでしょ。いい事ないよ。早くこっちに来なよ」と、声をかけてきた。

 

う〜ん、でもね〜。この世はまだまだ楽しい。苦しい事もあるけど、自分はもう少しこの世に生きて、やれる事をやってみたいな。

 

そして明け方の窓から差し込む光で目が覚めた。朝6時過ぎだ。交通事故で死にかけた人が、お迎えに来た人を断るとこの世に戻ったって話があるな。う〜ん、これって、もし僕がトムクルーズについていってたら、翌朝はベッドでポックリ死して、急性アルコール中毒とか診断されたのかな?? そりゃやだな。

 

あ、誤解のないように言っておくと、僕自身は既存の宗教を持っていないし、いたこのいたろう、じゃなかった、いたこみたいに霊が見えるわけではない。

 

宗教という概念は理解出来るし、それを信じる人も理解出来る。でも、僕は僕自身を信じていて、僕の中ではいつも、所謂世間で言う「神様」と直接対話をしているので、既存のシステムに則った「他人と一緒に教会や洗礼やお墓や礼拝に行って、それに対して毎回支払い=御布施等を要求する宗教」が必要ないというだけだ。

 

さて時は経ち、2006年の現在でも、ニュージーランドの新しい土地を目指してやってくる人たちは毎年5万人である。しかし人々の移住に対する気持ちは150年前から何も変わっていない。

 

帆船から飛行機へと移動手段は変化し、ホテルにも電気が点くようになり、お湯も部屋で沸かせるようになっても、母親の不安と子供の屈託のない元気さと、お父さんの空威張りと腹の底にある不安は変わらない。

 

僕は夢の最後にトムクルーズに言った。「悪いけど、やっぱここにいるわ。この世でこれから何が起こるか分らないけどね、やっぱり自分で選んだ道だから、どれくらい大変か分らないけど、何とかいけると思う。だから、今日のところは帰ってよ」

 

 トムクルーズは、「そうかい・・・、君がそうなら僕は言う事はないよ。じゃあ頑張ってね」そう言ってあちらの世界に戻っていった。

 

 あのやろう、一体何しに来たのかな?同じTomでも、あいつの方が随分格好いいな。てゆ〜か、写真処理を学ばなくちゃね。

 

 

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2006年06月12日

大停電の朝

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今日のオークランド関連のブログは、大停電の朝って事で決まりだろうな〜。

 

晴れたり降ったりの朝、自宅を出て会社に向かう途中、いつも聴き慣れたFMラジオが、突然激しい雑音と共に切れてしまった。朝8時30分。オークランドは激しい雨でテレビ放送が中断したりするので、それの一部だろうと思いながら、シティに車を走らせる。

 

ところがどうも、橋を渡った後の景色が、いつもと違う。高速を降りてファンショーストリートを入った頃には、その理由が分かった。交通信号が全部消えているのだ!

 

1997年の一ヶ月にわたる大停電を経験した人は少なくないだろう。その時に「大都会の停電」という事で世界中から新聞記者が集まったのだが、彼らは最初、電気の消えた都会でどうやって生活するのかを取材に来たのだが、そのうちこの街では、何と信号がなくても交通事故どころか交通渋滞が起こっていない事に気付かされたのだ!

 

普通どのような街でも、信号が壊れれば交通渋滞を引き起こし、車はすべて交差点に向かって我先に首を突っ込み、遂には完璧に立ち往生してしまう。

 

ところがオークランドでは、1997年の大停電の際も、交通警官が誘導もしてないのに、運転者がお互いに左右を確認しながら走っているのだ!

 

ニュージーランドにはランナバウトという、信号のない交差点がある。交差点の真中に円形の台を置き、時計回りにくるくる回る仕組だ。右から来る車が優先で、きちんと順番待ちをしながら回っている。

 

交通信号を置く費用もかからず、夜中など交通量の少ない時間帯は信号待ちが不要なので、実に便利である。勿論交通量が増えたらそうもいかないのだろうが、オークランドの70万台程度の車では、丁度良い具合だ。

 

元々このような仕組がある上に、相互扶助の精神が徹底しているオークランドでは、前回の大停電の際も、交通渋滞もなく一ヶ月を乗り切った。今回の大停電で僕が最初に心配したのは、アジア人だ。

 

彼らの地元は何処の国でも、気が違ったように車の頭を押し付けあって、少しでも前に進もうとする。他人の事など一切考えない。そんな連中が増えてしまったオークランド、どうなる事やらと見ていたら。

何と!アジア人もキーウィのルールに従って、ちゃんと信号を、じゃなかった、周囲の運転ルールを守って、ちゃんと道を譲っているのだ。これは嬉しかったな〜。やっぱり人間は環境が変われば良くもなれるって事を、少なくとも一瞬だけでも良い人になれるって事が分った。

 

停電の原因はオークランドへの送電線が台風並みの風で倒れたということで、夕方のニュースでは首相が「なっさけな〜!」みたいなコメントを発表していた。そりゃそうだ。今回の被害は1億ドルに達するという人もいる。

 

当然うちが入ってるビルも、エレベーターも止まり、スターバックスも開店休業、ガスを使ってないから全く何も作れない状態。それでも人々はけろっとした顔で、状況を楽しんでいた。日本ならパニックだろうね。ここがキーウィの良いところ。状況を素直に受け入れる、心の幅があるよね。

 

結局僕は、一部スタッフと一緒に電気のあるノースショアの自宅に戻り、仕事再開。昼過ぎには少しづつ電気が戻ってきたシティだが、結局お客様の自宅へ行ったりして、今日は出社してない。

 

仕事はメールと電話で片付くし、お客様へは車で自宅訪問すればよいので、それほどの被害はなし。むしろ、オークランドの人の良さを感じられて、何となく気持ちの良い一日だった。

 

首相も立場上、「いや〜、キーウィはいいね〜」とは言えなかっただろうが、誰もが心のどこかで「いや〜、キーウィはいいね〜」と感じてたと思う。

 

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こんな素敵なキーウィの街に住んでみませんか?ご希望の方は7月23日、東京国際フォーラムで開催される

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2006年06月11日

防衛庁の省昇格関連法案を閣議決定

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防衛庁の省昇格関連法案を閣議決定

 政府は9日午前の閣議で、防衛庁の省昇格関連法案を決定した。防衛庁を「防衛省」とすることや、自衛隊の国際平和協力活動を本来任務化することが柱だ。

 

 

今日の読売ニュースから抜粋。いよいよですね。日本の再軍備。数日前のブログでも書いたが、再軍備は日本を独立国とする為の第一歩だ。米国との戦争に負けてから60年、米国の目を逃れながら少しづつ力をつけて、米国がバカブッシュでいるうちに、とっとと閣議決定して、秋の国会で通してしまおうという戦略だろう。時期的にも、小泉・安倍と続く今こそが最高の機会だ。

 

思えば小泉も、ブッシュの顔を立ててイラクに自衛隊を派兵したが、「私はあめり〜かdaisukiよ〜」とみせかけておいて、現地では武器を取らずに自衛隊に水汲みさせたというしたたかさだ。イラクでは運良く自衛隊は攻撃も受けず、海外派兵の実績を作る事も出来た。多分外務相あたりは、白人に分らないようにイラクの要人と筋をつけていたのだろう。

 

もし米国に20世紀のような力があり、世界の警察を続ける積りだったなら、彼らは日本の再軍備をどこまで認めただろうか?米国が「武力的世界展開」をした結果、アフガンやイラクでどつぼにはまっている「今」が、日本にとっても一番の機会だ。

 

日本自衛隊は航空、海上ともに在日本米国駐留部隊を仮想敵国(つまりソ連や中国)の第一波攻撃から守るために、探索能力や迎撃能力は備えている。しかし、肝心の国民を守る為の陸上自衛隊の水際防衛は誠にお粗末だ。

 

特に西日本では、立派な戦車があっても重すぎて橋を渡れず、敵の上陸拠点へ移動出来ない。また、道路は狭すぎ、おまけに法律に縛られて民間の土地に立ち入り出来ないから、実際には戦闘不可能である。

 

なんでそんな均衡を欠いた武力構成なのか?それは、米国にとって安保条約とは、米国の安全保障を守る事なのだ。日本人などは捨石に過ぎないからだ。不沈空母として中国やソ連が攻めてきた時に、一時的に敵を防いでくれれば、それだけで良いのだ。

 

どうぞどうぞ、最初の3日は日本を叩いて下さい。日本の土地を獲って、しっかり日本人を殺して置いて下さい。その間に海の向こうで戦争準備を整えた米国海兵隊がやってきて、日本の土地で本格的な戦闘を開始して、敵を押し返せば良いのだ。どうせ死ぬのは日本人だし、戦場になるのも日本だ。米国の知ったこっちゃない。

 

現在の自衛隊構成は元々冷戦当時のロシア、中国を見据えた配置であり、日本国民の自衛ではなく米国を守る為に番犬として存在している。この異常な状況を早く元に戻して、日本人の為の軍隊を作る。これが戦後日本を本当に独立国とする為の、最も大事な課題であった。

 

戦後60年、日本はやっとこれできちんと自衛の為の武装が出来る。よしよし、今までは武器もなかったので全方位外交で何とか日本は生き残れた。どこからも攻められず、朝鮮半島のように大国のエゴで国家分裂もされずに4つの島を一つにして生き残った。

 

さあ、これからは独自の軍隊を作るぞ!自分の国を守る為に!軍隊を持ったら軍国主義なんて、そんな事言い出したら世界中の軍隊を持っている国は軍国主義ですか?

 

と、ここまでは良い。民族独立だ。しかし・・・

 

あ、でも、ちょと待て、兵隊がいねーじゃねーか?それに軍備不足だから、国防予算を増加しなきゃ。そっか、じゃあお隣の韓国みたいに徴兵制をやんなきゃな。でもそのまま徴兵やると国民の反対が強いから、何らかの名目がいるよね。

 

よっしゃそれなら、どっかの国で日本人を殺しておいて、それを誰かのせいにして、国民を守る為の海外派兵を名目に、一気に徴兵制度を導入しようぜ。

 

おいおい、そんな事しなくても、北朝鮮に拉致された日本人がいるじゃないか。国民を守る為というお題を使えば、単純な日本人のことだから、すぐに踊ってくれるよ。水際を守る為と言えば海上自衛隊に空母を持たせる事も出来る。陸上自衛隊を日本海側に展開して国民を守ると言えば、恒久的陣地も作れる。

 

どうせ国民がロボットみたいな連中だし、ちょっとマスコミで煽ったら、かる〜く引っかかる連中だ。北朝鮮で飢え死にしている子供の死体でも見せて、日本人の拉致をやったのが独裁者だと煽れば、軍備強化に文句を言う奴が出てきても、マスコミを使って叩けば良いのだ。「お前は愛国者ではないのか!」「お前の子供が拉致されても放置しておくのか?」最後の言葉はいつも同じ「非国民!」

 

安倍が総理大臣でいる間は、日本は安定した独立国家という道を進めるだろう。丁度明治時代に大久保が国造りをしたように。しかし彼が暗殺され、日露戦争で大山率いる日本軍が勝利した後、日本人は自惚れ始めた。平凡な、一市民としてなら問題のないあふぉ〜が、とてつもなく微妙でありながら大胆な政策決定を必要とする政治を主導するようになった。

 

そして自分の拠って立つべき所を見間違い、この国を戦争に導いて現在に至る。

 

左の端っこにいた振り子の針は、一度触れ始めると、右側の端っこまで行くしかないのだろうか?うまい事、真中で止まっててもらえないだろうか。国民投票による憲法9条の改定で軍隊を持つ事になる国。安倍の後、つまり10年後の政治指導者の見識に期待するしかないだろう。

 

戦争への道は、一旦始まると、時代の流れに乗ってしまい、もう誰にも止められなくなる。その時になって国外に移住しようとか、戦争反対と言っても、もう遅い。

 

戦争が始まるその時、あなたやあなたの子供は、どこで生活しているのだろうか?

 

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いつの日か、昔歩いて来た道を、また歩くのでしょうか?

 

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2006年06月10日

夜が明けて

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気付いたら、ソファに足を伸ばして、寝ていた。

外は真っ暗で、りょうまくんがテレビゲームをしている。という事は、夜10時か、翌朝の8時だろう。

ジーンズにセーターというラフな格好なので、これはどう見ても、パーティが終わった後に、ころりと眠ってしまったという事だろう。

問題は、これが朝か夜か分らないし、それを家族に聞くと、「二度と飲むな!」と言われそうなので、自分で調べるしかないという事だ。

何もなかったふりをして、パソコンを立ち上げて時間を確認する。おお、夜の10時だ。よかった、パーティ終了後、5時間だけ寝てたのだという事が分る。

俺って、あふぉ?本気でそう思った。りんご・みかん・小田和正・すっきり柑橘系・さて、ねよっと。

 

 

 



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2006年06月09日

夢で逢えたら

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17年ぶりの再会だ。

 

クイーンズタウン付近の、冬山の氷壁を登る僕がいた。あれは多分、ボブズヒルから左手に登った山の、裏側の斜面だ。

 

丁度西向きになっているので、タスマン海からフィヨルドランドを抜けて吹きつける雪が、氷壁に張り付いていく。

 

 

 

足元には、深さ300メートル、NZで3番目に大きなワカティプ湖が広がっている。冬場にリマーカブルスキー場から見る写真がNZ宣伝ポスターに使われている、あれだ。

 

二重に手袋をかぶせてもかじかむ両手でピッケルを持ち、足元のアイゼンを下向きに広がった氷の隙間にに引っ掛けながら、僕は少しずつ体を持上げていく。

 

両手の二の腕の筋肉は疲れきって、ほんの20cm上の氷に腕を振り上げて打ち込むだけで、背中から腕がきしむ。ちょっとでも気が緩むと、そのまま体が反り返って、数十メートル下の地上に叩きつけられそうだ。

 

氷壁にごうと吹き付ける雪の塊と、乾いた寒さが氷壁と僕の胸の間に入って、こいつら、俺を無理やりに壁から引き剥がそうとしている。それでも少しづつ体を持ち上げると、何とか氷壁の途中にある、ほんの少しの窪みに身を寄せて一息つくことが出来た。よし、頂上までもうすぐだ。

 

まるでスプレーのように吹きつける雪を背中に受けながら、壁と体のバランスをずらさないようにしていると、氷壁の下、5メートルくらい下から、ピッケルが氷壁に食い込む音がする。ガシ!バランスを崩さないようにしながらそっと下を見ると、ヘルメットとロープに巻かれた登山服が見えてきた。誰だ?

 

少しずつ、でもバランス良く登ってきたその人影は、そのうち僕の足元まで登って来て、体半分くらいを重ねながら、「すみません、ここ空いてますか?」と、まるで、春の日の都会の街中を走るバスに乗り込んで、空いている座席の空席を軽く聞くように尋ねてきた。

 

そしてするりと、僕の左側下のポジションを取りに行く。おいおい、まだOKとは言ってないぞ。雪山でそんな事が現実に起こる事は、おそらくあり得ないだろう。夢の中だからこんな事もあるのだ。

 

それからは二人でロープを繋いで頂上まで登った。背中には折りたたんだスキーがある。夢だから、この辺は都合が良い。反対側がなだらかな斜面になっていて、二人でエイトを描きながら、途中のブッシュに引っかからないように、気持ちよく滑降していく。これも、夢だ。

 

山を降りた、そこは志賀高原。「同志」という名前のスキースクールの宿舎では、このシーズン、インストラクターが集団生活を過ごす。男も女もない、雑居状態で、話す事と言えばスキー、観るものはスキーのDVD、食べるものはカレーや焼き飯と言った具合だ。「おばちゃん、今日のカレー、うまいね〜、やっぱ、カレーは3日くらい寝かすのが最高だね〜」、「おばちゃん、ごめん、ビールもう一杯頂戴よ、明日レッスン料が入ったらお金払うからさ!」そんな、食堂のおばちゃんとインストラクターの、気の置けない会話。

 

色気も何もあったものではない。

 

僕はインストラクターの宿舎前で雪掻きをしている。九州生まれの僕からすれば、朝起きたら家の前に雪が積もってるなんて、シンセンなカンゲキ!早速Tシャツ一枚になって、雪掻きをする。はしゃいでいるから、10分もすると汗が出てくる。

 

表通りを歩く重武装の地元の人たちは「若いもんはええな」という顔をしながら、でも腹の中では「でもあのペースじゃすぐくたばるべ〜」と、早く潰れろという願望の、可愛らしい嫉妬心が見えてくる。

 

宿舎向かいの喫茶店。とは言っても所詮は雪山の中なので、大したことはない。コーヒーと言えばネスカフェ、みたいな感じだ。仲間に「デートにいきま〜す!」と、大きな声で宣言して俺を連れ出した彼女。氷壁で一緒にしがみついた、後から来て「入れてよ」とあっけらかんとした声で話し掛けてきた彼女だ。

 

二人はスキーで知合った。正確には、スキーをする彼女を追っかける為に、九州生まれの人間が30歳を前に初めてスキーを履いて、その当時すでにインストラクターだった彼女を追いかけて志賀高原まで来て、スキー場を転げまわったと言うのが事実だが。

 

彼女と知合うまでは「スキーなんて、怪我好きな変わり者の道楽ですよ、ばっかげてる!」と言ってた張本人が、真っ先にスキーにはまったのだから、笑いも出ない。周囲が笑っていたかどうか、その時点では不明である。

 

たった10日の志賀高原。ニュージーランドに戻る事になった僕は、なごり雪を見つめながら街に下るバスに乗った。国鉄駅まで一本道を下っていく山岳バスだ。現実の世界へようこそ。明日から仕事が待ってるよ。そう話し掛けてくるバス。

 

志賀高原を、白い雪をかぶったバスが走る。僕は車内最後部で後ろ向きになり、見送ってくれた彼女に手を振る。さよなら・・・。

 

その時から数えて、もうすぐ18年か・夢で逢えたらと思ってたら、本当に、夢で逢えた。

 

あれ?今日って、もしかしたら18年前に彼女がクイーンズタウンに到着した日????

 

 

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2006年06月08日

今日の言葉

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今日の言葉

 

あなたが空しく過ごした今日という日は、昨日死んでいった者があれほど 生きたいと願った明日」

 

どうもネット上で最近も流行っているらしいが、語源を知らない。一体誰が最初に創った言葉だろうか?

 

でも、実に良い、心に染みる言葉だね。

 

毎日を他人の噂話や上司の愚痴、他人の悪口で終わっている人、いませんか?そんな人、他人の事を思いやる余裕もないと思うけど、人の事を言う前に、自分の目標を持って、自分の人生のために生きましょうよ。だって、他人の悪口を言っても、皆が嫌な気持ちになるだけで、憎しみしか残らないんだから。

 

他人を批判したり、愚痴をこぼしたりして過ごす一時間も、一生懸命英単語一つ覚える一時間も、同じ時間なんですよね。同じ一時間なら、もっと役に立つ過ごし方はないんですか?

 

愚痴をこぼすとすっきりして、精神状態良くなる人もいると思います。

 

でもそれは、愚痴じゃなくてストレス発散ですよね。人間、時にはストレスを発散する事もあります。

 

でもそれは、本チャンの目的があってからこそ、そんなリラックスする時間も必要と言うだけでしょ。

 

だからそれは、もうちょっと自分が生きてるって事を大事にして、この一日を大事にしましょうよ。他人の為じゃなくて、自分のために生きる為に。

 

 

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7月23日に東京国際フォーラムで第18回NZ移住・起業説明会を開催します。

 

今、自分のために生きようと思ってる人、日本と違った生活を経験してみませんか?

 

 



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2006年06月07日

日曜討論

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日曜討論・年金問題と安倍単独インタビュー

 

日曜の楽しみの一つが、NHKの日曜討論だ。各党の論客が時事をテーマにして、がんがんやりあう。

 

 

お互いにテレビ戦略の重要性を知っているので、予めNHKから与えられたテーマをしっかり勉強してからの参戦だ。

 

先日は社会保険庁の失態が何故起きたか、どう改善していくかというテーマだった。

 

自民党は現場の人間が勝手に思いついてやった事だから、村瀬長官の責任ではないと言い、共産党と社民党は、目標設定の方法に問題があると言い、民主党はシステム自体の問題で、年金業務は税務署など一括で回収する仕組を作るべきだと言う。

 

「それぞれに一長一短」と足して二で割る日本式に言えば丸く収まるのだろうが、そうはいかないのが今の政治レベルだ。

 

社民党はあまりに切り込み方がばかばかしくて、感情論の塊みたいなおばさんが、解決策を呈示しないまま愚痴をこぼしているのみ。対案なきまま愚痴をこぼすだけなら、誰でも出来ますよ。そしてまた、支持団体又はお金を貰っている団体に手足を縛られているから、正論を語れない。レベル低い。

 

社会保険庁の問題は、突き詰めていけば現場労組の「如何に働かない労働環境を作るか」体質が根本にある。大阪市役所と同じだ。それを分っていて、そこに突っ込めない立場だから、そりゃ言葉もにごるでしょ。

 

共産党は今日に限って詰めが甘く、あれれ、いつもの小池さんではないなと言う感じ。年金改革において村瀬長官は「80年代は納付率80%だったので、現在低下している納付率を目標値80%に設定する」という設定自体自然だし、第一、去年くらいまで50%以下に下がっていた納付率は、それが異常なのだ。払っても払わなくても同じなど、制度の根幹を揺るがす問題だ。

 

勿論その背景には年金崩壊という根本問題が横たわっている。

 

だから2年前の年金改革の時に、もっとしっかり議論して、年金はどうあるべきかを問い詰めるべきだったが、この時はそれぞれの野党支持団体の抵抗があった。共産党も社民党も、改革を突き詰めると、支持団体の利権を奪ってしまう。そこで支持団体=既得権益団体=労組やなんちゃら連盟、ほにゃらら協会等を手放したくない野党は、イッピョウ欲しさに改革を中途半端に終わらせた。

 

むしろ、一番頑張ったのは自民党ではないか?労組に縁はなく、小泉政権によって特定団体からのシガラミを真っ先に断ち切った自民党は、まさに改革をやったのだが、それに抵抗したのが野党という絵柄だ。

 

それに対して民主党の仙石さんはしっかりと理論武装しているのが爽やか。彼の主張の社会保険庁完全解体、税務署への合併、国民から徴収する窓口の一本化というのは、分りやすい。

 

これで年功序列と終身雇用と年金が保障されているあふぉ公務員と既得権益団体を消滅させようって事で、こりゃ凄い提案だ。実現可能性は別にして、それくらいの事を言わなきゃ政治家じゃないよね。人の心は希望に対して最も反応する。それを与えるのが政治家の仕事。

 

まあ民主党は労組から遠ざかる動きであり、国民を票田に仕立てた自民党の強さを見せ付けられているから、早い所自党も同じ道を歩きたいところだろう。

 

対する自民党は、若手が頑張って論陣を張り、改革を進めている党というイメージを更に強調させており、敵失によるものとはいえ、点を稼いでいた。

 

だらしないのは公明党で、こいつらすっかり牙を抜かれた子猫のように、自民党に、と言うか政権にごろにゃん状態で、元々持っていた日蓮気迫が希薄して、気が抜けたコーラみたいになってる。

 

おいおい、学会で鍛えた折伏論理で、もっと国民、特に負け犬になった人々に再挑戦の機会を与える法案を出してくれよ。自民党が勝ち組側を代表し、公明党が負け組みを代表して補完しあえば、良いコンビだと思うけどね。

 

今国会では自民党一人勝ちの現状だが、年金問題の前に今総理大臣に一番近いと言われる安倍さんの単独インタビューがあり、むしろその方が興味深かった。

 

あなたは現実派として米国に協調しますか、それとも五国共栄でアジア派として中国と組みますか?

 

日本の戦後政治は大きく分けて二種類。アメリカンスクールとチャイナスクールに分れる。

 

米国との戦争に敗れた日本は、現状は米国の属国である。

 

敗戦を経験した吉田、岸、佐藤は表面で米国追従の姿勢を取りながら、経済の復興に全力を尽くした。追従しないと、再度叩き潰されると知っていたからだ。吉田等は英米の底力を知悉しており、だからこそ戦前軍部に対して異常なまでの反発をして、外交官僚として出来る限りの戦争回避を行ったのは有名な話である。

 

米国に逆らえば、下山国鉄総裁が殺され、三鷹、松川で起こった電車脱線事故が発生するし、中国との関係強化を図った田中角栄のように現職総理大臣が失脚させられるし、中川さんのように殺されても文句が言えないという現実を、自民党はよく知っていた。

 

それを知ってか知らずか、一部の智恵遅れは米国協調の小泉政権を「売国奴!」と非難している。売国奴か・・・?おいおい、日本はもう「売国」されてるのだよ。60年も前から、身売りされたんだよ。戦争という大きな賭けに負けて、無一文になってすべて略奪されたのだ。今更売国も何もないでしょう。

 

すべてを失った日本は、後は一生懸命働いて博打のツケを払い、いつの日かもう一度元の体に戻ろうとしているだけだ。その手段として、自分を叩きのめした人間についていくしかない、そう判断しているのが現実派。これは安倍が系譜を継いでいる。

 

それに対してチャイナスクールは、五国共栄が基本である。ましてや中国との戦争では、日本は負けてない、だから今も日本はアジアの盟主である、少なくとも中国と対等の付き合いが出来るという前提で動いている。もう一つ言えば、戦後のソビエトや八路軍の共産思想洗脳により、思想的にも傾いてる人がいる。

 

理想としては確かに中国と組んでアジアを一つにすべきだろう。僕も個人的には同感だ。しかし現実的に可能か?今の中国とどう組むか?米国の傘から逃れられるか?理想ばかり語っても、今日の飯が食えなければ飢え死にするのみだ。

 

福田さんや麻生さんも、表面的にチャイナ系に見せてるようだが、どうかな?戦争の現実を知っているからな〜。山崎拓とか、自民党の古い連中の中には本気でチャイナスクールもいるだろうが、チャイナの大本は外務省幹部だろうな。

 

政治家の仕事は国民の安定と安全を守ることであり、中国と提携に向けて進む事が日本を亡国に追いやる=米国により再度無血クーデターが起こされるとすれば、現実派がバランスを取りながら基本的に米国を主軸にせざるを得ない現実は、変えようがないだろう。

 

何故田中角栄が失脚後、白金台の自宅に、その手下を呼ばなかったか?葬式にも参列させなかったか?角栄は米国からの独立を目指して中国と組もうとしたが、その足を掬ったのが、子飼いの手下連中だからだ。まきこさんがオヤジの悔しさを一番よく知っているだろう。

 

実は日本が独立国になる手段はある。しかし、その道を選ぶ事は、一時的にせよ国民にかなりの負担を押し付ける事になる。その負担を喜んで受ける気持ちが日本人全員にあるか?

 

もし少数でも反対の国民がいれば、独立国になる道は貫けない。何故なら、米国から独立しようとした時に反対派が発生して、国が割れるからだ。日本が朝鮮半島のように、二つに割れたところを想像して欲しい。

 

国が割れないようにする為には、国民全員が「愛国精神」のもと、一致団結する必要がある。その為の教育基本法である。今のように国民総無責任状態の平和ボケでは、独立もままならない。

 

そんな事を考えさせられる安倍さんのインタビューだった。

 

今日はちょっと支離滅裂。ますます分りにくいブログになってしまった・・・。村上ファンドが引き金になって、政治ねたに入ってしまった・・・。明日からは、もちっと分りやすいネタにしよっと。

 

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2006年06月06日

国策捜査その2の2

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国策捜査その1って何?と聞かれた。それはライブドアだ。

一夜明けて村上ファンドは各方面からの批判を受けている。ブログの動きで面白いのがあった。

 

「ライブドアや村上は一定の業績を残している。株式市場の活性化という光の面の評価をせずに影の部分ばかり無理やり取り上げて、マトモな裁判官なら村上を罪に問えない、少なくとも実刑を与える事には無理があるだろう。一体日本政府は何故こんなルール無視の事をするのだろう」という内容だった。

 

ファイナンスや法律を勉強した専門家なら、村上を罪に問えないと知ってる。てゆ〜か、そんな事したら経済活動出来なくなるし、政府が率先して法律を無視する事になるからだ。

 

例えば経済活動。今後も経団連や何チャラの、同業組合の集まりはあるだろう。そんな集まりの中である日ライブドアのほりえもんが村上に「実は今度、日本放送株、買うんですよ」と話したら、その時点で村上は日本放送株を買う事が出来なくなる。何故なら今回の理屈では、インサイダー取引になるからだ。

 

ではほりえもんが逆手を取って、ソフトバンクインベストメントに株を買わせない為に「今度日本放送株、買うんですよ」とソフトバンクに言ってしまえば、にっくきライバルは日本放送株を買う事が出来ない。

 

法律的にもっと言えば、専門家が雑誌でどこかの株を推奨して株価が上昇した場合、その専門家が日頃付き合っている投資家が株を持ってれば、これもインサイダー取引になる?

 

要するにインサイダー取引とは、それほどに適用が難しい法律であり、インサイダーとは言葉どおり内部情報の話だ。しかし今回は、ほりえもんも村上も外部である。外部で手を組んで株を買ったら、それがインサイダーか?どう見てもアウトサイダーでしょ。

 

こんな強引な方法、よく恥かしくもなく思いついたものだ。そんなに締め過ぎると誰も株式には手を出せなくなる・・・のだ??・・あ、出せる人がいた!株の素人だ!

 

今回の逮捕は、法律の範囲内ぎりぎりで活動を行っているビジネスマンを、道義違反だとして逮捕しているようなものだ。でも道義違反なんて法律は存在しない。

 

要するに今回は目的が見せしめであり、政治の世界では道義違反は法律違反よりも重く、「あいつ生意気だ、やっちまえ」という暴力行為を、権力の名のもとに合法的に行使したというだけだ。

 

博打の胴元が、あんまり勝ち過ぎる博徒村上は叩き出したが、他の旦那衆=一般民衆=素人投資家まで出て行ってしまうと、賭場が立たない。だから人の良い旦那衆が手慰みでやってる分には、お茶を飲ませお酒を飲ませ、たまには資金も貸してあげる。

 

旦那衆が勝ったり負けたりしているうちに、胴元に自然に金が溜まる。それが政府の目指す道だ。国債も個人に買ってもらい、株式を活性化してもらう為に「健全な市場」を作るのだ、えいえいお!

 

日本政府に限らず、政府と名のつくものは大体そのようなものだ。自分の目の届く範囲内で「やんちゃ」をする分には許す。しかし、自分のやり方に逆らうようでは、見せしめに「公衆の面前で晒す」となる。

 

いずれにしても、政府は怖いよ。

 

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7月23日、東京国債じゃなかった、東京国際フォーラムで移住説明会を開催します。日本を怖いと思う方、一度ご参加下さい。



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2006年06月05日

国策捜査その2 

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熱したフライパンに、最初は卵、次にご飯を入れて、強火でかき混ぜる。ある程度ご飯と卵に火が通ったら、干し海老や炒めた豚肉などの具材を入れて〜っと。

 

生まれて初めてのチャーハン作りに挑戦していたら、朝のNHKニュースで村上ファンド問題。

 

今日村上ファンドの村上代表に強制捜査の手が入る予定。15時の株式市場終了後だから、あと半日だ。その前に記者会見で敗北宣言を出すとの事らしい。

 

インターネットと金融ビッグバンが生んだ時代の申し子は、孫正義と御木谷、ライブドアと村上ファンドだ。但し前者二人は生き残り、後者二人は潰された。

 

村上ファンドは「ほりえもん」とは比較にならない程の財界支援や東大仲間、通産省仲間の手助けがあったにも関わらず、「やり過ぎた」という事だろう。

 

国策捜査に於いては、実際に犯罪を犯したかどうかよりも、一罰百戒、見せしめとしての逮捕なのだから、司法としては、とにかく逮捕して他の「やり過ぎそうな連中」に注意を与えれば良いのだ。

 

でもライブドアが子供の延長で悪気のない、明るいお遊びだったとすれば、村上の場合は暗いイメージと計算し尽くしたずる賢い子供の遊びみたいだ。村上はもしかして心のどこかに何らかの劣等感を持っていたのではないか?

 

いずれにしても今回の国策捜査。これでもう、子供の出番は終わり。これからは大人の時間ですよって事だ。長かった無秩序時代に終わりを告げて、日本は再度、お上が全てを仕切り、それ以外はお上の顔色を伺いながら仕事をする時代が始まったのだ。

 

ある意味、殆どの日本人にとっては平和で幸せな時代の始まりだろう。ニュースでは村上捜査のすぐ後に音楽が賑やかになり、サッカー代表で日本頑張れ!とかxx選手がんがれ!とかやってる。僕は自宅で慣れないチャーハンを作っている。平和だ。

 

今日の村上問題など、所詮俺たちには関係ない、いざとなればお上がうまくやってくれるさ。俺たちゃ一生懸命上の言う事を聞いて働いてれば、人生安心なのさ。政治とか外交とか経済とか、そんな事より今日の巨人阪神戦やワールドカップの方が、分りやすくて楽しいじゃん!

 

テレビでは漫才が大流行で、何も考えずに笑ってられる、それで会社に行けば仕事はある。毎日遅く迄大変だけど、それさえ我慢すりゃ、自分の脳みそは使わなくても良いし、何より、自分で考えなくて良いってのが楽だね〜、いや〜、これだから日本のサラリーマン、辞められませんね〜。そんな声なき声が、サッカーのニュースを通じて伝わってくる。

 

もう冒険者の時代ではないのだ。

 

失われた15年が終わり、遂に国は自分の拠って立つところを明確にした。それは明治維新への回帰だ。日本株式会社の復活。政府が主導して技術大国として再度の復興を目指し、国内産業の保護と国際化を同時に行い、世界の一流国として独立を目指す。

 

但し、その道が中国を含めた五国共栄になるのか、米国協調なのか、この点だけは未定だ。政府自身も決めかねているだろう。

 

いずれにしても憲法改正と自衛隊の軍隊化が次の目標である。駐留米国軍防衛の為の自衛隊ではなく、自国のみで国土を防衛出来る軍隊を作り、米国とは軍事的に対等になり、中国とは技術、知識で対抗しつつ、共栄出来る方策を検討していくであろう。

 

明治、時の政府は軍備を拡張し、その陰で野麦峠のような労働者搾取が発生した。江戸時代よりも高い年貢に民衆は苦しめられた。その結果日本は一等国に仲間入りして、1945年までは謳歌を極めた。

 

戦後も国民を歯車にして夜中までサービス残業をする事で国家は経済大国になり、バブル崩壊まで謳歌を極めた。

 

今回、日本はまた国民を歯車に戻し、夜中まで働く日本人を作り、再度国家の独立を目指して進んでいく。

 

個人に金がなくても、国としての威厳は保っていく事が出来るし、一等国家の国民であれば、少々給料は安くても良い。大企業に就職できれば、少々労働条件が悪くてもプライドが保てるのと同じだ。

 

平和な時代が来るだろう。古き良き日本が戻ってくるだろう。問題は、それが何年続くかという点のみだ。北朝鮮という目先の爆弾と、中国という将来の競争相手本命、そして日本の主権を握る米国。この緊張のバランスがどう転ぶか、誰にも分からない。

 

いずれにしても、子供の時代、自分だけ良ければという時代、無秩序の時代は、これで幕引き。

 

追記:これを書いていたら、丁度村上代表のインサイダー疑惑を認める記者会見が発表された。時代の歯車が、ゴトリと音を立てた。そんな長い一日だった。

 

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tom_eastwind at 14:01|PermalinkComments(0)諸行無常のビジネス日誌 

2006年06月04日

NOと言えない日本人

当社の情報センターでの接客を見ていると、時々ぞっとする事がある。とにかく受付に来た人に聞かれた事に、何でも答えようとするのだ。その質問の裏にある意味も考えずに答えて、後でどのような展開になるのか、考えないのだろうか?

 

どういう事かと言うと、犯罪に対する罰則が緩いニュージーランドでは、実に程度の低いこそ泥等の泥棒がいる。彼らは誰でも入れるところを見つけては、下見がてらにオフィスをじろじろ見回して、金のありそうな場所を探しているのだ。

 

一番怖いパターンは、日本語情報センターなのにどう見ても場違いな、泥に汚れたスリッパと無精ひげ、薄汚れたシャツ姿の、黄色以外の有色人種が突如やってきて、店の中をきょろきょろ見回しながら、カウンターで「日本人はここにいるのか?」みたいな、どうでも良いような事をだらだらと聞く。その後に「お前は日本人か、コンニチワ!」みたいな事を言う。最後は大体「お前の自宅はどこだ?」である。

 

大体この手の人間は、日本人女性を狙うか、会社の金庫を狙うか、または両方を狙うか、である。そういう手合いに、一生懸命何でもかんでも答えようとする姿を見ると、一体日本人とは、どこまでお人よしなのかと、真剣に思う。

 

そしてまた、こういう連中をセンターに連れてくる勘違い日本人もいるから困り者だ。初めての外国で、寂しさと英語を使う自分の格好良さに陶酔したい連中(男女問わず)が、怪しげな外人をセンターに引き連れているのだが、合い方はあふぉーのいう事など殆ど聞かず、何か物色できるものはないかと目を光らせている。

 

何故日本人はこうもお人よしで無警戒で、他人を軽く信じてしまうのだろう。街角で外人に話し掛けられたら、無視することが出来ない。

 

立ち止まって人の話を聞くだけならお人好しで通るが、問題はその内容。相手の質問の意図がわかっているのか?それに答える事でどのような状況が発生するか、わかっているのか?回答に値しない事を一生懸命回答しようとして、結局自分でトラブルを呼び込んでいる事を知っているのか?

 

そんな事を考えていたら、偶然こんなメルマガが来た。

 

弁護士がこっそり教える絶対に負けない議論の奥義

 

谷原誠弁護士

 

「結局何が言いたいかというと、3点あります。次のことです」

 

1 質問されたときは、相手が何を意図しているのかを考える。

2 質問されたときは、「答えるに値する質問かどうかを考える。」

3 二者択一の質問は、「本当に二者択一かどうかを考える。」

 

この程度の事を、わざわざ弁護士が「議論の奥義」と書くくらい、日本人の想像能力、思考能力が弱っているという事だろう。教育のなせる技だろうが、そんなものが全く通用しない世界があるという事を理解しない限り、日本人が移住をするのは、まだまだ先の話なのかなと思ってしまう。

 

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tom_eastwind at 01:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2006年06月03日

移住コンサルタントとビザコンサルタント

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移住コンサルタントとは、移住全体の設計図を作る事だ。ビザコンサルタントとは、文字通りお客様の為に、設計図に合わせてビザを取得する仕事だ。

 

例えて言えば、注文住宅を作る時は、まず設計図が必要で、これを書くのが建築設計事務所。しかし彼らは自分で木を切ったり釘を打つ訳ではない。

 

住宅を建てるのは大工の仕事で、お客様が棟梁にすべて依頼するのが普通だったが、この場合、素人のお客とプロの棟梁が話をする為、棟梁の言ってる事に納得できなくても、どうしても技術的に敵わないので、ついつい「あ〜、そうなんですか」という事になる。

 

しかし、設計家としてお客様からお金をもらい、お客様の立場に立って各業者とプロの立場で交渉すれば、何が良くて何が悪いかをきちんとお客様に説明出来るし、お客様にとっても経費が透明で、結果的に安くて済む。

 

最近の日本では、住宅を作る時に建築家に依頼するケースがあるらしい。但し、その費用は300万円くらいかかる。

 

費用だけを見ると300万円は高いが、住宅の価格が1億であれば、3%の保険料を払うだけできちんと仕事が出来るし、結果的に大工の棟梁に不明朗な請求をされなくても済むのだから、結果的に安いものだという考え方が、やっと定着しているようだ。

 

長くなったが、要するに僕の仕事は、設計図を作る事だ。そして、そのお客様の背景に合わせて、各種必要な手配事項を書き出して、それぞれに適正な費用を算出し、合計金額を説明する。そして当社の手数料がいくらかかっているか、その費用に何が含まれるかを提出する。これで見積もり終了。

 

お客様がOKとなれば、その時点で必要なサプライヤーの選択を行う。このサプライヤーの一つが、ビザコンサルタントだ。彼らは僕の指示に従って、必要なビザの取得の為に書類作成を行う。永住ビザの場合だと大体5千ドル、起業家ビザの場合で1万ドル程度。

 

移住にかかる費用は、人によって全然違う。しかし、例えば生涯賃金と言う考え方で見れば、40歳で移住して残り30年の人生を生きるとすれば、年間生活費300万円としても9000万円である。

 

これに対してコンサルティングの費用が、ケースバイケースではあるが、大体50万円くらい。1%以下だ。これが高いかどうかは、何と比較するかだ。出前一丁が5千個以上買えるだろうから、ラーメンの値段よりは思いっきり高い。しかし、そのお金で何が買えるかを考えれば、答えは変わるだろう。

 

いずれにしても、移住コンサルタントとは、設計図を書く事が仕事だと理解してもらいたい。

 

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2006年06月02日

No Pain, No Gain

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たまたま今観てたNHKの番組で、ゲストが使ってた言葉。痛みがなければ得るものもない。

 

その通りだ。移住する人の中で一番困るのが、痛みなしで移住したいという人だ。

 

僕は説明会でもいつも言ってるが、今の社会的地位と給料を捨てる事が出来ないと、移住は出来ませんよと話している。

 

ところが、多くの人は「いや〜、今の給料くらいは貰わないとね〜、それに、あんまりみっともない仕事も嫌ですね〜」となる。

 

そうなったら僕としては、「そうですか、ではどうぞご自分で頑張ってください。私が仕事を受けるからには、痛みがあります。痛みなしで移住したいと言うなら、ご自分でやるか、どこかそんな条件でも受けてもらえる会社を探して下さい」と言う。

 

これは、かなり嫌われる。なんじゃこいつ!みたいな目で見られることがある。しかし、仕事を受けるからには、2年単位で付き合うのだから、出来もしない事を安請け合いは出来ない。

 

中国人の間では、様々なビザの裏技がある。しかし僕は、その手法も使わない。僕の仕事は、あくまでも法律の範囲内で,お客様にもしっかりと痛みを受けてもらい、それで移住を成功してもらいたいのだ。

 

痛みとは、英語の勉強をする事、人に無視されても気にしない事、お金がなくても我慢する事、だ。

 

自分ながら何と我侭な言い分かとも思ったりするが、でも彼らがこれからニュージーランドにやってくれば、お客でなくなっても一生付き合うのだから、中途半端な妥協は出来ない。僕にとっては、お客様は神様ではなく、同じ人間だと思っている。だからこちらの主張もする。

 

その代わり、こちらの話を理解して、痛みを受け入れてくれる人には、精一杯の努力をする。時には費用以上のサービスを提供して、赤字になることもある。それでも良いではないか、たまにはそんな仕事もあるが、何より信用が一番だ。

 

やるからには、請け負ったからには絶対に成功させたい。でも、その為にかかった追加費用をお客様に追加請求するようでは、素人の域を出ない。そんなみっともない仕事はしたくない。

 

考えてみれば、移住のコンサルティングという仕事は、職業別電話帳にも掲載されてないし、普通に社会生活をしていても、触れることのない仕事だ。変な仕事、かな。

 

でもまあ、僕の仕事でお客様の夢を叶える事が出来るなら、それで良い。

 

繰り返して言いたい。お客様は神様ではなく、同じ人間だ。

 

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2006年06月01日

移民の敵

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タイトルは凶暴だが、それくらいに日本人移民の敵となるグループが存在する。それが実は、同じ日本人だ。

 

今日相談に来た日本人夫婦も、やはり同じ日本人による被害を蒙った。

 

目的もなくとにかく海外に出て、結局やる事もないまま親の金で永住権を取り、でも本人の実力がないままキーウィ社会の底辺で生活をして、後から来た移民には「な〜に、英語も出来ないの?」とか「何よ、その目、私の事馬鹿にしているの!」と切れている連中。

 

パングリッシュ使ってキーウィと結婚して永住権を取得したんだけど、結局相手に愛想尽かされて離婚、今更日本に帰れないから、生まれた子供を抱えて生活保護を受けながら、それでもまだ自分の問題点が分ってない。でも自分は日本人より偉いんだと思い込み、自分より若い日本人を掴まえては自分の自慢話ばかりして周囲に迷惑かけている連中。これに関してはある女性日本人ワーホリのメルマガに、実名入りで実に面白いコラムが出ていた。

 

中年過ぎて、とにかく格好つけで海外移住したものの、英語も出来ず地域社会に溶け込めず、自分の趣味も無く、かといって今更みっともなくて日本には帰れないので、仕方ない、同じような年代の移住者を捕まえては毎日他人の悪口ばかり言ってる連中。

 

彼らに共通しているのは、新しく来た移民に対して、とにかく高飛車に出ることだ。「なに、英語も出来ない素人なの、、ほほほ、私のいう事さえ聞いてれば大丈夫よ。はい、野菜はここで買って、肉はここで買って、家はこの不動産屋、あ、あそこは駄目よ、すぐ騙すし、大変悪い奴なのよ、前にこんな事がね〜」と、こそこそと噂話を始める。

 

その時のおばさんの嬉しそうな顔は、額がてらつき目が中心により、まさに自分だけが何でも知ってるんだと、話している自分に快感さえ感じているようだ。

 

ところが新移民がだんだんおばさんの嘘に気付き始めると、今度は他の人に「ねえねえ、この前来た誰それさん、後妻なのよ〜」とか「誰それさん、日本じゃ一体何してたのか分らないけど、私が聞いたところによるとね〜」と言い始め、挙句の果てに必ず出てくるのが「あいつら本当に我侭で自分勝手!あたしがこれだけしてあげたのに、全く日本人も地に落ちたものね、義理のかけらもないんだから」となる。相手の都合も考えずに「押し売り」しておいて、全く言われる方もえらい迷惑だ。

 

別にニュージーランドに限らず、世界中何処に行ってもいる人種で、バンクーバーに行くと、地元日系新聞でよく凄い騒ぎになっているのを見かけたりする。

 

長くなったが、こういう旧移民が、実は一番たちが悪い。現地の法律もビジネス習慣も知らないのに、知ったかぶりで間違ったアドバイスをするから、聞いた方はそのまま信じて実行、その結果、とんでもない被害を蒙るが、アドバイスをした方はけろってしたものだ。新移民がちょっとでも文句を言おうものなら、もう逆切れ、「何よ、頼ってきたのはあんたらでしょ!」となる。

 

全く、新移民からすれば踏んだり蹴ったりで、結局自分の不明を恥じる事になる。まあ一種の洗礼ではあるが、同じ日本人が新移民にとって一番の敵であるという事実には、昔も今も何の変化もない。結局詐欺にあったようなものだと言う人も多い。

 

実際に、キーウィと結婚して英語も出来ず、まともな職もないので、日本からやってくる新移民に対して、家を売りつけてしまえという感じで不動産業者になる輩も多い。この連中は、商売として人を騙しているから、最も性質が悪い。

 

勿論断っておくが、まともな旧移民も多い。しかしそのような人は地元で普通に仕事を持ち、現地の生活に溶け込んでいるから、日本人とあまり付き合わないし、そんな時間もない。また、日本人と分っても、あえて接触する事はない。普通にしているだけである。

 

現地事情を知らない日本人は、親しげに近寄ってくる日本人を信用するのだが、これこそ日本人の人を信じやすい特性が逆用されているようなものだ。

 

 

今回のご夫婦は、既にたっぷりと洗礼を浴びていたみたいで「同じ日本人と思って近づいたら、そこからもう〜〜」と、嘆いていた。

 

移住を検討している人たちに言える事は、最初に近寄ってくる旧移民はまず、彼らの暇つぶしの為に貴方を利用していると思った方が良いという事だ。むしろ、最初の3ヶ月程度は、出来るだけ自分で、地元の人の話を聞きながら、手探りでも良いから前進する方が安全だと思う。

 

どうしても日本人と、と言うのなら、日本人でサッカーやってるチームとかバトミントンチームとかがあるので、そういう集団の中に入り込んで、自分に合う人を捜す事だろう。

 

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tom_eastwind at 00:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)移住相談