2015年09月

2015年09月30日

習近平主席の訪米

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一方、リンカーンハイスクールの生徒はアメリカンフットボールのボールとジャージーを習主席に贈った。ジャージーの背中には習氏の名字「XI」の文字と、背番号「1」が飾られていた。前面の胸の辺りには「ABES」の文字が入っている。これは、同校のチームがアブラハム・リンカーンにちなんで「リンカーン・エイブス(Lincoln Abes)」として知られているためだという。

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米国訪問中の習近平がある高校を訪問して卓球台や英語版の中国古典本を寄贈したら返ってきたのが胸に大きく「安倍‘S」と書かれたアメフトシャツ(大笑)。

 

習近平氏がこのシャツに袖を通すことは一生無いだろうな、中南海の自宅の清掃人に「おい、コレ使って雑巾がけしろ」って言うんだろうか、それとも「焼き捨てろ」なのかなとか思いつつ今回の中国主席訪問の成果を考えると、

 

サイバー戦争、為替戦争、領土拡張、今の米中は問題山積であり特に人権問題はオバマ大統領が一番気にする点だろう。中国は特に領土問題などは「核心的利益」と言って一歩も引かない。

 

自分は米国で言いたいことだけ言って自国民に対して「新しい大国関係を構築した」と中国内新聞では写真を掲載するのだろうが、では米国の「核心的利益」については一切妥協しないのが中国である。

 

それでも為替やサイバー戦についてはある程度話し合いも出来たようだが、それは一過性のものである。いつでも再開出来る戦いだ。

 

中国にとっての平等とは自分がたくさん果実を手に入れた時だけでありそれより少なければ烈火のように怒り札幌のコンビニ店員ぶん殴るように常軌を逸した行動=政治姿勢を取る。このあたり日本人のキレ方とは随分違う。

 

僕は現場で見てきたので彼らの切れるポイントは分かるが札幌のコンビニの店員には理解出来るわけもない。ましてや米国東海岸ワシントンに住み西欧の常識で中国を測ると確実に失敗する。

 

米中首脳会談でも中国の南シナ海に滑走路を作ることに疑問を呈した米国に対して「私はあなたの敵ではない。なのに貴方が疑えば私は敵になってしまうよ」この理屈、凄まじいよね。自分がやってる領土拡張に口出すな、口を出すようだと「お前が先に殴った」的な展開になる。けど放置しておくといつの間にか領土拡大するのだからどうしようもない。

 

今回の国連会議では安倍首相は谷口さんにうまく振り付けしてもらってるのだろう、どこも無事にそつ無くこなしつつ常任理事国入りを表明している。緊急で発生した欧州難民問題でも「人の受け入れ」ではなく「カネの提供」という分かりやすいいつものパターンだ。こういうのを「犬も倒れるワンパターン」という。

 

日本語のニュースを読みCNNBBCも読めてキーウィローカルの評価も読めるので岡目八目である。国連会議後、各国がいろいろとやるんだろうな、そしてそれは南米で起こった地震が三陸沖で津波になるように上から下へ浸透していく。

 

僕の仕事は市井の一番下の現場の仕事だ、ここに国連決定が降りてきて影響を与えるのは今までの経験で1年位だ。

 

ただ今回は中国が習近平暗殺を含めて山程の筋書きがあるので不透明要素多すぎである。日本の株式市場も大荒れで、ここ数ヶ月はハリネズミスイッチをONにしてすべてのアンテナを立てて全身情報吸収だ。



tom_eastwind at 20:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2015年09月29日

士業とお馬鹿

月曜日は朝10時から一件と11時から会計事務所で決算に関する打合せ。この事務所はもう20年近い付き合いである。顧客層の変化に合わせて会計事務所を増やしては来たが当社の始まりはここであり当社グループ企業は今もこの事務所にお願いしている。

 

今回は税金の二重取りがテーマで一つの投資ファンドが配当する時にRWT33%をIRDに支払うのだが、では配当を受け取ったお客様が確定申告する際に再度RWT33%を支払うのか?

 

勿論これは本来TaxCreditで相殺されるわけで逆に言えばタックスクレジットを使わなかったら66%が取られることになる。

 

ところが今回は投資先の会計事務所であるDeloitteとやり取りしていたらLTCの配当を二つに分けて処理している。これって、これでいいんか?ということで会計事務所で相談だ。

 

それにしてもどこの国もそうであるが税制はややこしい。おまけに毎年ルールが変わるからプロでない僕等は税制に関する基本的知識だけ持っておき何かあれば昨日のように会計事務所に行って毎回処理方法を検討することになる。

 

弁護士でもそうだが六法全書を丸暗記している弁護士は少ないだろう。多くの弁護士は法の基本だけ理解した上で目の前の案件を読み込み関連する法律がどことどこにあるかを見つけ出す。要するに自分の中に法律の試金石があるからこの場合はこうなると読める。

 

これは税理士も同様であり税務の原則をしっかりと理解した上で「ここはこうなるはずだ」と必要な細則を書いたガイドブックを引っ張りだして条項の解釈をするのだ。そこで初めて処理方法が決まる。

 

僕らからすれば税法の基本知識はあっても細部が分からない。何で相手側の会計士がこんな事言うのか分からない。けどこういう時は長年の経験で分かっているのはキーウィに質問しても相手はこちらの質問の意味を理解出来ないって事だ。

 

彼らはキーウィ社会での暗黙知を前提に話を進めるから自分たちもそこに暗黙知があるって事が理解出来ない。日本人の「言わなくても分かるでしょ」の世界である。けどそこ、国際税務やるなら知っておかないといけない分野なのだけど両方共島国だもんな。

 

例えば僕が彼の書いたメールを読む。単語は全部読めるが、これを一つの文章にした時にYESなのかNOなのか分からない。そこで、、、〜ちょっと説明が難しいな、簡単に言うと8名で中華料理レストランに行き定食を頼んで途中に出てきた魚を見て「おー、随分立派だ、何ていう魚だろう?」と思って「コレ何?」って聴くと中国人ウエイトレスは素っ気なく「さかな」って言うようなものだ。

 

けどこっちはそれではビジネスにならない。なので全体の案件を概要にして会計士に僕の解釈を説明して僕の理解の原則を「二重課税防止」と説明すると彼はDelottesとはまた違った解釈をしてくれる。

 

てか結局よくよく聴いたらどっちの会計士も二重課税防止は理解しており、ただDeloittes側は僕が何が理解出来ないかを理解出来ないから説明出来ないのだ。何故なら僕が理解できない分野は彼からすれば「言わなくても分かるだろ」の分野に入り込んでいるのだ。

 

けどお前ら士業だろ、さ行じゃないだろ、高いかね払ってるんだから少しは自分の説明に端折ってる部分があるってのに気付こうよッて感じ。

 

そんなこんなで午前中を終わらせて何と午後はスーパーお馬鹿なお笑い大会!

 

何故なら当社スタッフには非常に独特の感性をもった人が多く業務経験も豊かなのでそれぞれに顧客対応の時の「自分なりのやり方」を貫くのだけど時にはそれが周囲をポッカ〜んとさせて、大爆笑を誘うからだ。

 

「えー!それやったのー!」と聴いた他のスタッフがすかさず即興で替え歌を作って歌い出したらそれが見事ツボにはまり全員が大喜び。歌われてる本人も「あ、そっか、周囲からはこう見えるんだな」なんて事をいまさらながらの自覚でそれまた面白い。30分くらい仕事の手を止めてずーっと皆で笑い転げてた。うちもキーウィ化し始めてるか?(苦笑)。

 

忙中笑ありの昨日でした(笑)。



tom_eastwind at 17:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2015年09月28日

サマータイム

いつものように鳥のさえずりで目が覚める。人口150万都市で鳥のさえずりとカーテンを開けると目の前に緑の森が見えるのだからAucklandは贅沢な街である。これでシティの会社まで昼間なら20分だ。

 

昨日からニュージーランドではサマータイムが開始、1時間早まった。すると鳥もサマータイムになったのを知っているのだろうか、1時間早く囀るようになった(笑、冗談ですよ、ホントは日の出の時間が早まってるからです)。

 

僕にとって影響が出るのは自宅のマニュアルの時計、台所のオーブンの時計とかバスルームの時計とかである。こういうのがIoT(モノのインターネット化)になれば自動的に修正してくれるからいいんだけどな。

 

時計によっては訂正不要のものもある。前回サマータイムが終わった時に面倒だからそのままにしておいた時計だ。自宅の中に数個あり「あ、あそこの時計は1時間早くなってる」と分かってるので1時間引いて計算する。

 

ケータイとパソコンはネットに繋がっているのですぐにサマータイムに反応する。あっち側で勝手にこっちのパソコンに手を出して変えてくれるのだ。ある意味怖いな、こっちの作業をあっち側からじっと見つめてるんだから。

 

Amazonでは客の購買記録から次はこれ買うだろうと予測してお勧めの本を見せてくる。これなどもビッグデータの積み重ねだよね。世の中がこれだけネットでつながれば電気、ガス、電話、冷暖房、ネット、携帯電話、すべてをビッグデータの中に取り込むから今その家に誰かいるのか、いるとすれば今までのデータ利用を見て家族構成を見て個人を特定できる。

 

ニュージーランドという国は基本的に個人主義なので誰が何をしても気にしない。だからこの国でデータが利用されればそれは良い方向に向かうと思う。ただ日本だと嫌だなって感じ。今読んでるビッグデータ・コネクト、結局他の用事もあり週末で読了に失敗。何とか「イッキ読み」で頭のなかにデータがまとまるようにしたい。

 

サマータイムと言われるといつも思い出すのがジャニス・ジョプリンの強烈な歌声である。あの頃はドラッグシンガーばかりだったなー、生き残ったエリック・クラプトンはあの頃を振り返ってどう思ってるんだろう。

 

それにしても夕方6時だってのに外は5時頃のように明るいぞ、、、そっか一昨日まで5時だったのか。などとバカな事を思いつつ中秋の名月が今日のAucklandで鑑賞出来るのか興味津々である。



tom_eastwind at 18:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2015年09月27日

新たな3本の矢

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その後、首相は記者会見し、強い経済、子育て支援、社会保障を新たな「3本の矢」と位置付け、国内総生産(GDP)600兆円の達成や、家族らの介護を理由に離職する「介護離職」をゼロにする目標などを打ち出した。

 首相は会見で、「デフレ脱却はもう目の前だ。アベノミクスは第2ステージに移る」と述べた上で、「目指すは1億総活躍社会だ。少子高齢化に歯止めをかけ、50年後も人口1億人を維持する」と強調。実現に向け、〈1〉希望を生み出す強い経済〈2〉夢をつむぐ子育て支援〈3〉安心につながる社会保障――の「新3本の矢」を推進すると表明した。

***

 

GDP600兆円は景気づけには良いが現実的には無理だ。本気でやるなら現在規制のある業界に踏み込む必要があるが業界団体の徹底的抵抗で政治的に無理だろう。

 

介護離職、これは悲惨な問題だ、政府が何らかの対策を打つのは良いことだ。サ高住の費用を政府が全額負担するようになればもっともよい。

 

子育て支援。これはどうかな、問題は日本のバカ男性の差別意識にあるのでどれだけ法律をいじってもバカの頭は変わらない。ぼくも周囲にそういうバカ男性を見ている。ニュージーランドに来てもこれかよって感じだ。

 

ただこの新しい3本の矢の一番の目眩ましは、一つには最初の3本の矢の物価上昇率2%が行き詰まってしまった事を隠すために打ち出したとしか思えない。経済政策の失敗だ。んー、失敗ってのは可哀想な言い方だから、大きな圧力の中で舵を切れない安倍政権てことか。

 

安倍政権はよくやってると思うが十分ではない。円安導入で輸出産業を成長させる、訪日旅行客の増加、労働組合の代表として企業に賃上げを要求する(連合は民主ではなく自民に投票すべきだ)、そこに運よく石油安だから今回の安倍政権は運がある。

 

けれど実体経済としてはデフレ脱却と言いながらサラリーマン全体の賃金は上がらず一部の富裕層だけが浮利を得ている現状である。朝から晩まで働かされて辞める勇気もなくてそりゃサラリーマンも悪いけど政府だってもっと出来ることあるだろって感じ。

 

そして二つ目は、安倍政権としては安保が通ったので国民にとっとと安保の事を忘れてもらう為に経済政策を打ち出したと言える。なかなか頭の良い政権である。時機をしっかり掴んで国民に向けた適切なめくらましを打っているのは優秀なスタッフがそろっているのだろう。

 

そう言えば安倍首相が米議会で演説した時の原稿を書いたライターは、彼が民間にいる時に書いてた記事をよく読んでた。頭良いなー、けどこんなほんとの事をそのまま書いて委員会って思ってたら政府からお呼びがかかったのが数年前。こういう民の感覚を持った優秀な人物を使いこなせる政府はたいしたものだ。

 

国民に夢を与えるって意味ではうまく政権運営できてると思う。けど実際問題として現場は疲弊している。

 

新しい3本の矢が国民に届くのか?今回の3本の矢は基本的に目眩ましであり国民の胸に刺さるけどそんなもんが刺さったら痛いだけだし酷ければ死んでしまうような話だ。それよりも規制業種に踏み込んで規制緩和して政府は本来の自分の仕事(行政)に戻って欲しい。民のことは民に任せろと言いたい。



tom_eastwind at 17:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2015年09月26日

地球儀

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プーチンが日本に言いそうなことは「せっかく自由に海外派兵して戦闘できるようにしたのだから、日本の自衛隊もシリアに進駐してISISと戦ってくれよ。南スーダンも良いけど、戦闘でなく建設工事が中心だろ。

 

勧善懲悪のテロリスト退治の方が、自衛隊の国際イメージアップになるぞ。昨年、貴国のジャーナリストが無惨に殺されて大騒ぎしてたよね。仇討ちしたいだろ?。

 

ラタキアの滑走路と港を貸してやるよ。日本に派兵を頼みたいってオバマ君に言っ たら、そりゃいいねって賛成してたよ。単独派兵が重荷なら、日本と中国と韓国で合同軍を組むとかどう?」といったところか。   

 

この手のお招きに対し、以前なら「米国にいただいた平和憲法がございます ので、残念ながら海外での戦闘に参加できません」とお断りできたのだが、官僚と安倍の努力の結果、それはもうできなくなった。

 

対米従属を強化するはず の安倍政権の海外派兵策は、米国が傍観する中、ロシアや中国に招かれて多極 化に貢献する策になろうとしている。今後、世界が多極化するほど、この傾向 が強まる。8月の記事「インド洋を隠然と制する中国」の末尾でも、このことを指摘した。

田中宇ブログ2015925日号より引用

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米国が中東を荒らしまくり無政府状態にした後撤退した。その地域で次第に勢力を伸ばしているのがシーア派(ようこさんすみません、ここ私のミスでした、訂正しておきます)のイランである。隣のイラク、シリア、リビアにいるシーア派が勢力を広げられるのも今回のイラン制裁緩和である。そしてそれを認めたのがオバマ米国。

 

どんどん兵器を作って使って儲けたい軍産複合体はISISを密かに支援して戦争を長びかせている。米国の中でもオバマ政権と軍産複合体は対立している。米国と言う時には誰の米国なのかを意識しておく必要がある。

 

中東ってそんなのはるか彼方の話でしょって思うだろうが現代では上記のようにもし国連軍が派遣されることになれば日本自衛隊も参加する可能性は一気に高まる。

 

イランとロシアと中国は政治的に接近しているから東は太平洋から西はインド洋そして地中海までの一大連合体が出来上がる。米国がかき回してカラー革命で各国政権を倒した事を長期的に見れば米国が中東から本格的に撤退してロシアとイランに任せる、自分たちは太平洋の彼方に戻り第一列島線と第二列島線のあたりで適当に軍産複合体にカネを使わせてガス抜きしつつ中国と対応するってことになるだろう。

 

地球の地図、特にユーラシア大陸を見ればロシア、中国、中東、東アフリカまで中ロ主導の大きな連合体が出来上がる。ユーラシア大陸の東側の海沿いにあるASEAN諸国は自国の生き残りを真剣に考える必要がある。

 

第二列島線は1982年に小平が指示して作ったもので関係国は誰もが知っている。2020年までに海洋領土を完成させようということだ。南シナ海にどんどん滑走路を作っているのは第一列島線を固めるためだ。

 

先日の記事にも書いたが沖縄が独立すれば中国は大歓迎であり経済協力を行う。そして米軍なき後の基地をそのまま中国人が使うことになる。沖縄が中国側に入れば第二列島線は構築の速度を上げる。2020年までに一定の完成期に入りそれから更に20年かけて2040年までに米国海軍と同様の「米国に対抗出来る強い中国海軍」を作ることだ。

 

それにしても中国人の考えることは先が長い。1982年の時点で小平は約60年先の中国のあり方を予想しており彼の死後も海洋政策は継続されて現実にフィリピン、台湾、日本はその波に飲み込まれようとしている。

 

日本で誰がこういう長期視点で国家戦略を考えているのだろうか?ひたすら米国追従だけど、そこで冒頭のようにプーチンが声をかけてオバマがイイねと言えば日本の自衛隊が出動ということになる。また中国とどう対峙していくのかって問題は今後の大きな課題である。

 

ほんとに僕らは地球儀をよく見つめて、一体どれだけやばい火薬庫にいるのかを考えた方が良い。



tom_eastwind at 17:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2015年09月25日

心理戦

金曜日に日経ビジネスがオフィスに届いたが週末は読まない事にした。この週末は徹底的に心の保養である。

 

今週は心理戦だったな。とにかくいろんな人のいろんな気持ちが飛び交い、今週の僕は人事部長か?それが会社内部だけでなくいくつもの外部の企業とも大きく関わっており全くこんなの嫌だ。

 

けど最後の案件で今日弁護士と話して大体収まるべきところに収まった。全体像が見えてきた。

 

週末は久しぶりに仕事から離れて読書をしよう。なので今日はいつもより1時間早く2時に仕事を終わらせて帰宅。積読してた文庫本をどれにしようかなって楽しい悩みだが結局「ビッグデータコネクト」にした。よっしゃ週末で読み終わるぞ。

 

それにしても心理戦、嫌だな。僕は仕事をする時にたくさんの防火壁を作っているので嘘つきがいても大した影響はないのだがその度に僕の心の中に「日本人の劣化」の度数が上がっていく。

 

何でこんなちっちゃな事で嘘をつくのかな。こっちは分かっている。一つの職場に3人がいて3人それぞれから事情を聴くと3人全員が違うことを言う。同じ場所で同じ時間を過ごしており客観的事実があるでしょって思うのだが、全員が「自分が正しい」という。その時にどう審判するのか。こんなの簡単に見抜けるのに何故嘘を言うのか?そこを考える。

 

何で仲良くやれないのか?これはキーウィも含めてだ。最初は調子の良い事言ってて最後は結局キーウィスタイルのいい加減になる。自分だけ一人儲けしようってする。だったら最初からチームに入るなって話だ。

 

ぼくは心理戦が苦手なのではない、僕の心に悪影響を与えるから嫌いなだけだ。まっすぐにお客様にサービスを提供する、それでいいじゃんか。何でそこにくそったれな隠し針とか入れるんだ?ほんとに嫌になる。

 

君が隠し針を入れた事はすぐわかるんだよ。僕は日本政府の保護もなく海外で27年間生きてきて、特に生き馬の目を射抜く香港で6年間やって来たわけでどんな喧嘩にも負けない。だからあなたが賢そうに嘘をついてもすぐ分かる。けど基本的に喧嘩は嫌いだからあえて指摘しないだけだ。

喧嘩して負けたことはないが勝っても何の喜びもない。むなしさ、人間の心の貧しさを感じるだけだ。だから戦いたくない。

 

けど売られた喧嘩は勝たなきゃいけないから買うけどほんとに嫌だ。あんたさ、自分が受ける被害の大きさ分かってるのか?冗談ではないのですよ。お願いだから喧嘩を売りたいならその前にあなたが直接ぼくにメールをして下さい、何が不満なのか?お金であれば利益配分を考えればよいだけだ。僕は常に全員の利益を考えてビジネスモデルを作る。そのことを上記の弁護士も分かっているから助け合いが出来る。

 

なんか今週の心理戦は随分と疲れました。



tom_eastwind at 13:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2015年09月24日

新たな3本の矢

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その後、首相は記者会見し、強い経済、子育て支援、社会保障を新たな「3本の矢」と位置付け、国内総生産(GDP)600兆円の達成や、家族らの介護を理由に離職する「介護離職」をゼロにする目標などを打ち出した。

 首相は会見で、「デフレ脱却はもう目の前だ。アベノミクスは第2ステージに移る」と述べた上で、「目指すは1億総活躍社会だ。少子高齢化に歯止めをかけ、50年後も人口1億人を維持する」と強調。実現に向け、〈1〉希望を生み出す強い経済〈2〉夢をつむぐ子育て支援〈3〉安心につながる社会保障――の「新3本の矢」を推進すると表明した。

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GDP600兆円は景気づけには良いが現実的には無理だ。本気でやるなら現在規制のある業界に踏み込む必要があるが業界団体の徹底的抵抗で政治的に無理だろう。

 

介護離職、これは悲惨な問題だ、政府が何らかの対策を打つのは良いことだ。サ高住の費用を政府が全額負担するようになればもっともよい。

 

子育て支援。これはどうかな、問題は日本のバカ男性の差別意識にあるのでどれだけ法律をいじってもバカの頭は変わらない。ぼくも周囲にそういうバカ男性を見ている。ニュージーランドに来てもこれかよって感じだ。

 

ただこの新しい3本の矢の一番の目眩ましは、一つには最初の3本の矢の物価上昇率2%が行き詰まってしまった事を隠すために打ち出したとしか思えない。経済政策の失敗だ。んー、失敗ってのは可哀想な言い方だから、大きな圧力の中で舵を切れない安倍政権てことか。

 

安倍政権はよくやってると思うが十分ではない。円安導入で輸出産業を成長させる、訪日旅行客の増加、労働組合の代表として企業に賃上げを要求する(連合は民主ではなく自民に投票すべきだ)、そこに運よく石油安だから今回の安倍政権は運がある。

 

けれど実体経済としてはデフレ脱却と言いながらサラリーマン全体の賃金は上がらず一部の富裕層だけが浮利を得ている現状である。朝から晩まで働かされて辞める勇気もなくてそりゃサラリーマンも悪いけど政府だってもっと出来ることあるだろって感じ。

 

そして二つ目は、安倍政権としては安保が通ったので国民にとっとと安保の事を忘れてもらう為に経済政策を打ち出したと言える。なかなか頭の良い政権である。時機をしっかり掴んで国民に向けた適切なめくらましを打っているのは優秀なスタッフがそろっているのだろう。

 

そう言えば安倍首相が米議会で演説した時の原稿を書いたライターは、彼が民間にいる時に書いてた記事をよく読んでた。頭良いなー、けどこんなほんとの事をそのまま書いて委員会って思ってたら政府からお呼びがかかったのが数年前。こういう民の感覚を持った優秀な人物を使いこなせる政府はたいしたものだ。

 

国民に夢を与えるって意味ではうまく政権運営できてると思う。けど実際問題として現場は疲弊している。

 

新しい3本の矢が国民に届くのか?今回の3本の矢は基本的に目眩ましであり国民の胸に刺さるけどそんなもんが刺さったら痛いだけだし酷ければ死んでしまうような話だ。それよりも規制業種に踏み込んで規制緩和して政府は本来の自分の仕事(行政)に戻って欲しい。



tom_eastwind at 13:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2015年09月23日

とらやのようかん

「甘くなきこの世の中をようかんで甘く過ごすも人生(たび)の楽しみ」

 

即興の句ってのは昔の武士のように日頃から言葉に触れていればおひとつどうぞって言われて「それでは〜」って感じで最後にひとひねり出てくるんだろう。

 

とらやの羊羹、通販で送ってようかんを受け取った方からお礼メールが来たのでその場で高杉晋作の短歌をもじって思いついて返信した時に作った短歌。

 

それにしても今日は殺伐とした忙しさだった。社内では伝言ゲームで意味不明のが4件発生。なんじゃこりゃ?神経的に疲れる。一日の後にくたくたで家に帰りパソコン開くとようかんのお礼。

 

ふとこういう短歌が出てくるのは、まさに疲れている時に体が甘いモノが欲しい気持ちと同じで僕の場合疲れている時に脳みそが仕事モードを生活モードに切り替えようとしているのだろう。たぶん文字や文章は僕にとっての生活の糧なのだろう。

 

うちは貧乏だったが学校に行けば本があり小学生の頃から活字中毒だった僕はいつも図書館に通ってた。とにかくよく本を読んだ。なんでも読んだ。哲学から歴史から漫画まで乱読である。そのうち活字、てか文章や文字の並び方を見るだけで色とか音を感じるようになり程度の低い本は手に取って数ページパラパラするとすぐ分かるようになった。これは今も変わらない。

 

Amazonで注文する時もレビューを読む時にまずレビューを書いた人の文章を評価して「あー、この人がダメってんなら面白いかも」とかやってる。本の内容は隠されているが様々なレビューや雑誌での書評やら、外側が見えるから自然と内側にあるものが予測出来る。

 

万葉集:今から1千年ちょっと前に作られた和歌集だ。

 

君がため、春の野に来て若菜摘む、我が衣手に雪は降りつつ

*文意:若菜に振られた君のため、まだ春寒い草原で若菜をやっつける、あー寒い(笑)

 

由良のとを わたる舟人 かぢをたえ 行方もしらぬ 恋の道かな 

*文意:可愛い由良さん家に行こうとした舟人の男が陸上でカーナビなくしてどうしようとじっとたたずむ。ばーか。

 

来ぬ人をまつほの浦の夕凪に焼くや藻塩の身も焦がれつつ

*文意:あの〜人は行って行ってしまった、もう帰って来ない、五木ひろしだな。一日中待っても来ない、あたしゃ藻塩の海水だよ。まさに不倫女の究極ですね、焼かれてしまえ、恋の炎に(笑)

 

たまたま日本に生まれたが本当にこんな古典を知ることが出来て幸せだ。本当に日本の文学って1000年以上前からあるわけで素晴らしい。シェークスピアより古いのだ。

 

何事も先達はあらま欲しき事なり。先人に学ぶことは多い。ようかん食べてる人の姿を思い浮かべつつ、よっしゃ明日も頑張るぞって思えた。



tom_eastwind at 21:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2015年09月22日

琉球処分

【ジュネーブ宮川裕章】沖縄県の翁長雄志(おなが・たけし)知事は21日、スイス・ジュネーブでの国連人権理事会で登壇し、県民の多数が反対する米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古への移設が日米両政府によって進められている現状について「沖縄の人々の自己決定権がないがしろにされている状況を、世界中から関心をもって見てほしい」と訴えた。英語で2分間、演説した。日本の都道府県知事が国連人権理事会で演説するのは初めて。

 

 翁長知事は「沖縄県内の基地は、第二次大戦後、米軍に強制接収されたもので、私たちが自ら望んで土地を提供したものではない」と説明。そのうえで、日本の国土の0.6%の沖縄に、在日米軍専用施設の74%が存在することや、米軍に関連する事件、事故などが続いている現状に触れて「自国民の自由、平等、人権、民主主義を守れない国が、世界の国々と価値観を共有できるのか」と訴えた。

 

 さらに、昨年11月の沖縄県知事選などで住民の多数が基地の県内移設に反対の意思を示していることについて「日本政府は民意を一顧だにせず、建設作業を強行しようとしている。私は、あらゆる手段を使って新基地建設を止める覚悟だ」と述べた。

 

 翁長知事は、人権理事会に先立って開かれたNGO主催のシンポジウムでも講演。沖縄が独自の言語、文化を持つ独立国だった点を説明し、1879年に日本の一部となった琉球処分や、戦後の米軍基地建設など、「自己決定権が侵害された」歴史への理解を求めた。また、沖縄の米軍基地移設問題の当事者である米側が「日本の国内問題」ととらえる姿勢があるとし、「日本と米国の民主主義はどうなっているのか」と批判した。米記者から米政府へのメッセージを尋ねられた知事は「米基地は沖縄本島の面積の18%を占め、米政府は当事者だ。国連人権理事会で理解されることで、米政府も動いてくれるだろう」と述べた。また、知事は既に表明した辺野古沿岸部の埋め立て承認の取り消しについて米記者に進捗(しんちょく)状況を質問され「法廷闘争の準備に取りかかっている」と答えた。

 

          ◇

 

 演説後、報道陣の取材に応じた翁長知事は「今日まで話してきたエキスをしっかり2分間で伝えられたので良かった。これから辺野古で強引に工事が進む可能性があるので、世界中の人が日本と米国の民主主義にぜひ目を向け、それぞれ発信してもらいたい」と語った。

 

 また日本政府の代表者が知事の発言を受け理事会で発言。「日本政府にとって一番大切なことは、安全保障環境が悪化する中、国民の安全を守ることだ。辺野古への移設は米軍の存在による抑止力を維持し、住宅密集地にある普天間飛行場のリスクを取り除く唯一の道だ。今後も継続して理解を得られるよう説明する」と語った。

*******

 

日本の地方自治体知事が国連人権理事会で演説するってのは一昔前じゃ考えられなかった。そしてその発言内容が更に多くを示唆している。

 

直接的には日本中央政府による地方政府の民意無視、ここが人権侵害と訴えてる。沖縄に米軍基地を集中させて他の県は知らぬふりとは何事だ!しかしその背後にある発言は「沖縄は元々琉球国であり独立していた」、「米軍によって戦後支配されて日本返還後も土地は収用されたままである」あたりになると今回の沖縄知事の戦略を感じる。

 

てか中国関連の戦略である。沖縄県が元々琉球国という独立国であり中国に朝貢してた時代がありその意味では琉球国(沖縄)は中国の支配下でもあった。それならばここは中国としても大義が使える。沖縄が独立して中国の空母や戦闘機が入れればよい。よし、背中を押しましょう。

 

元々日本ではなかった領土であり琉球国の実質的支配者であった中国が長い時を越えて本来の支配者に戻る。つまり沖縄独立と中国による支配である。今回の国連訪問で一歩進んだ。今日明日ではないが少なくとも方向性は見えてきた。

 

このことも何度か書いたが僕は沖縄独立はありだと思う。今までの日本政府の対応があまりにひどすぎた。誰でも怒るよ。薩摩藩時代の差別、琉球処分で国家を潰され、言葉狩りに遭い、ところが沖縄戦では東京にいるバカどもが「お前ら全員死ね!」である。

 

戦後も沖縄から集団就職で来る若者を差別し海洋博では本土企業だけが金儲けして海洋博終了後は58号線はホテルやレストランの墓場になった。

 

沖縄の日本返還当時はこれで日本人になれると多くの沖縄人が考えた。しかし現実は二級国民としての差別であった。FreeBirdという歌がある。けれど沖縄にとって日本に帰属することは更に自由を失うことであった。

 

やはり沖縄は長期的視点で独立すべきだろう。ただしそれを中国の指導でやられるとまずい。日本政府が援助して独立させて日本自衛隊を駐留させていくべきだ。

 

日本民族に対して暗い過去をかかえた沖縄に対して表面的なことだけで判断するのは拙速である。米国基地へ強制収用されている土地を返せ=米軍は沖縄から出て行く、残った基地に中国軍が入る。

 

これは辺野古などの小さな問題ではない。僕は以前から何度も書いてるが辺野古は沖縄と防衛省のカネの分捕りあいでしかない。米国にとってはどうせグアムに撤退するんだからそんな使えない基地なんてどうでもよい、である。

 

100年の単位で見ればこれからの沖縄の位置は非常に重要になる。その気になれば沖縄県で県民投票を行い独立宣言も可能だ。妾のように扱って来た沖縄が「あたし、もう一人で生活します」と言った瞬間、日本政府はどうするのだろうか?



tom_eastwind at 23:16|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2015年09月21日

危機管理

昨日のブログで日本の環境汚染の事を書いて今朝の朝会議の前にたまたま雑談で放射線による白血病の話になった。スタッフの話によれば最近日本で白血病患者が増加しているとの事。ふーん。けど下のブログはちょっと煽りかな。

http://www.asyura2.com/15/genpatu42/msg/623.html

 

そして白血病は被爆して46年後に最も被害(発症)が増えるとのこと。

http://www.rerf.or.jp/radefx/late/leukemia.html

 

この団体、元々は米国の原子力委員会がカネを出して作った組織だ。実際に原爆を落としてみて放射線が人体にどのような影響を与えるのか調査している。何のことはない、人体実験である。

 

けどそこで使われている資料はかなり精度が高いわけで放射線の実情を理解している米国は福島原発が吹っ飛んだ瞬間すべての米国民に「西へ逃げろ!」と伝えたのは理由がある。

 

そして資料によると被爆後46年が白血病患者が急増するとのこと。なるほどこれが冒頭の「最近白血病が増えてますよ」って話になるのか。

 

しかしその絶対数から見れば自殺や交通事故、白血病以外の致死性の病気での比較をしてみたらどうなるだろう。例えばそれぞれに1年あたり10万人のうち死亡率は?原発がリスクではないなんてバカな事は言わないが原発だけがリスクではないとは言いたい。

 

世の中にはたくさんのリスクがある。無差別殺人とか悪い男につかまって家庭内暴力とか麻薬に手を出して人生を棒に振るとか(ほんとだ、棒を振る人生をなくした選手もいる)。

 

隣の家に住んでる住民がどうも目が逝ってるとか夜になるといつも段ボール箱を持って出かけるとか(帰りは段ボール箱の中、ガサガサと揺れている)、どこかの宗教に通い始めておかしくなったとか、人生はリスクだらけである。

 

そこで大事なのは上記のような各種リスクの存在と危険度を十分に理解した上で予防的に避ける方法をとっているか?である。どれだけ避けてもぶつかる時はある。その時は仕方ない、ダメージコントロールを考えることだ。どうすれば被害を最小限に抑えられるか。

 

人生を楽しむ為に積極な生き方を貫き同時にリスクと向き合い管理しつつ、それでも何かあればダメージコントロールに切り替える。

 

日本では福島原発が吹っ飛んだ時政府は「大丈夫だ、けど一部地域は予防的に避難しよう」って、吹っ飛んで放射線浴びた後にアナウンスしても予防にはならないでしょ。

 

予防とは被爆リスクを説明した上で実際に311以前に福島の原子炉掃除をやってたのは尼崎あたりの浮浪者で福島で数週間仕事をして尼崎のどやに戻って暫くしたら病気になって死んでいた作業員がいるという事実を伝えることだ。

 

それでも原発が必要なのか?安価なエネルギーとしての原発が必要なのか?必要であれば最低何基なのか、そういう議論が全くされないままとにかく「安全です安全でえす」だけ繰り返す政府は江戸時代から全く変わらない政策=いつまで立っても国民に事実を告げない「民は寄らしむべし知らしむべからず」だ。

 

原発は原子炉だけでなく燃料棒の保管という問題もある。もんじゅが成功していれば良いが実際には全く実用化の目処が立ってないわけで核のゴミは増え続けていく。これなど全部まとめて日本海溝に沈めてしまえばよいのだけど政治的に実行出来ない、そのリスクは国民がかぶることになる。

 

原発以外でも僕が東京の街を歩くと危険だらけである。特に街を走る自転車の多さ、正面見ずにすごいスピードで走りながらケータイカチャカチャやって耳にはイヤフォン突っ込んで、歩行者がぶつかったら確実に怪我ですぜ。

 

自転車というのは車道を走る時は自動車という強い奴には弱く跳ね飛ばされ歩道を走る時は歩行者という弱い奴を背中から追突して相手を横転させて時には死に至らせるほど強い。自分の乗っているものが何なのかよく理解してそのリスクを分かっているのだろうか?

 

殺人や強盗などもある程度の予防は出来る。夜は外を歩かないとかグループで行動するとか危ない場所には立ち入らないとか、何か大きな音がしたらまず逃げるとか。それだけで随分危険は減る。(あちこち飛び込むお前が言うかと言われそうだが・苦笑)

 

新興宗教は学内サークルのような雰囲気で近づいてくる。綺麗で頭の良さそうな友達に誘われて週末のパーティに参加したらそこは・・・なんてのはよくある話だ。悪い女とか悪い男も同様だ。見かけに惹かれてくらっときて、気づいてみたら抜けられない泥沼状態。

 

これなどまさに世間に対して無知で無垢なのだが無知で無垢では危険が近づいても分からない。本来は親が予めきちんと教えておくべきだ。

 

ただ僕は日本にいて暇な時は新興団体の勧誘みたいのには結構付き合った。路上で声かけられて「え、そう?じゃそこでお茶でも飲みながら聴きましょう」時間つぶしに丁度よいし宗教談義は負けないし分からないふりをして適当におちょくる、後は相手がいつ「からかわれているか」に気づくかだけだ、その時にTimeOut(笑)。

 

十数年前のAucklandの話だがある時女性のお客様に貸し出している携帯電話の通話料金が数千ドルに跳ね上がった。クレジットカードで引き落とせない。自宅に行くとすでにいない。

 

手元の通話資料を元に何があったかを調べた。すると今月になっていきなり毎日朝から晩まで日本に電話している。その前の昼間の電話が固定電話なのでかけてみると産婦人科である。日本の電話先は男性の名前であることが分かった。

 

仕方ないので日本の自宅に電話すると父親が出て新手の詐欺と思われたようで「嘘をつくな!詐欺だろう!資料があるのか!」なので僕は手元の資料をFAXで送った。出来れば全貌を話すつもりはなかったが疑い深い父親のしつこい追求に仕方なくすべての事実を伝えた。

 

数日して父親に連絡するとどうやら娘と話をしたらしい、僕は翌月日本出張のついでに西日本の地方都市に住む父親と駅隣接のホテル喫茶店で会った。

 

この人、最初はものすごく緊張してて額に汗を浮かべ、仕事先のジャンパーの襟を留めて初対面の僕を敵のようにおどおどして見ている。けどきちんと説明をすると次第に緊張も抜けてきたようで途中で顔色も普通に戻り、人の良さそうなお父さん頑張って娘を育てたんだなーと感じた。けどそれが少し足らず今回の事件になった。

 

娘を守ろうとする気持ちも痛いほど感じるが、けど僕はその相手でもないし詐欺師でもない、彼らの人生にそれ以上踏み込む事は出来ない。仕事だからと売掛金の回収で現金を受け取って分かれた。利息は取ってない。ホテルを出て新幹線に乗って次の街に移動しながら「はあ、人生って辛いよなー」ってほんとしみじみ思った。

 

ほんとに世の中には山程のリスクがある。僕らは実は毎日闇夜の地雷原を歩いているのだ。地雷を踏まなたい為にはまず地雷が何なのか知ることである。そして地雷原がどのような構造になっているのか予め地図などで勉強しておく。勉強は可能である。

 

時に十分注意しても地雷を踏むこともある。ダメージコントロールに移る。その時はそれが人の足を吹っ飛ばして戦闘能力を奪うだけなのか殺人能力があるのか最大のリスクを考えつつ地雷の無力化を図る。地雷のピンを踏んだブーツを片手で押さえつつ脱ぐ。そのブーツに体重と同じくらい重いものを入れる。

 

無論途中で一つでも間違えば吹っ飛ぶ。それでも何もせずに泣くだけでは問題は解決しない。最大のリスクを考えつつ最高にポジティブな気持ちで行動する。ネガティブだと手が震えるからだ。

 

どうだろうか、世の中はリスクだらけであることは誰もが危機意識を持っていれば分かることだが現実の日本では安全ボケ平和ボケがどれだけ多いことか。

 

原発に限らず世の中の現実を理解して如何に自分が危険な場所に生きていて危機管理を積極的に行うかの大事さを理解してもらいたい、原発とか安保とか、他人事ではないのだ。



tom_eastwind at 22:06|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2015年09月20日

ビジネスクラス

日本で会社経営をしている社長と話す機会があった。彼は常に独自の視点からものを見て自分の頭で現実的に考える。一切のことを他人任せにしない。

 

その彼が日本で仕事をしながらAuckland移住を決めたのはもう5年位前だ。彼は自分でこれからの日本をシュミレーションしてみて「こりゃやばい」と感じて移住を決めた、家族を守るために。

 

今から5年前から予測出来てた話が個人情報保護法という名目で国民を監視する国民監視法案であり、次に国民のすべての財産を監視するマイナンバー制度導入、個人資産の多くに課税出来るようにする相続税増税、2020年以降消費税は20%まで増税、年金減額、将来的には現在の現役世代が受け取る年金がなくなる、などだ。

 

消えた年金記録でわーわー大騒ぎしてたがあれなんて政府は最初から国民に年金をきちっと払うつもりがないからまともなデータ管理なんかするわけがないし。東大法学部を卒業した人間が作った仕組みですぜ、もしデータ管理が大事ならきちんとやってたはずだ、それをやらなかったってだけで理由が分かる。そんなのはちょっと考えれば分かることである。

 

経済的には2020年には日本で生活をするってことは個人が20%の消費税を負担して給与からは40%程度を何らかの名目で税金として政府に取られて、それで75歳まで働いて退社してもその後の年金はなく自分の貯金を取り崩して自分の生活を賄うしかなくなる。要するに完全に国家管理下の動物農場である。最低の餌だけ与えられて潰れるまで働かされて最後は「じゃねー」である。もう年金は期待出来ない。

 

政治的には今後も米国追従体制は変わらないから米国の不沈空母として中国及びロシアに対して「敵は幾万ありとても〜」とやっていく。今回の安保は基本的には普通の国には必要な仕組みであるが米国の指示下でどのように変質するのか?

 

また北朝鮮は中国の庇護下にあると言えど、中国がわざと北朝鮮を崩壊させて人間兵器として北朝鮮国民を難民として日本および韓国に送り込む事態も想定される。

 

東シナ海での日本自衛隊の活動もますます危険を伴ったものになる。中国としては自分の国を割るわけにはいかない。国民の目を国内問題ではなく外国に逸らす。その為に習近平としては日本と限定戦争やるほうが有利である。何せ中国海軍の兵隊さんが死んでも習近平には関係ないのだから。

 

環境的には中国からの大気汚染が酷い。日本自身が水俣病など公害を知ってる筈なのに今の中国の大気汚染と日本に流れ込んでくる黄砂がどれだけ体内に蓄積されるか。

 

子どもたちは大きな口を開けて外を走り回って汚れた空気を吸い込んでいずれこれから日本でも奇病が発生する。その時になって考えても遅い。水俣病では当初公害など想像もつかず個人がなにか変なもん食って罹患した「自己責任でしょ」的な雰囲気だった。それが公害であるのが分かった時にはすでに多くの患者が発生していた。

 

経済、政治、環境、こんな国で生活してて将来あるのか?そう考えた彼は独自で行動を起こした。

 

彼は今永住権も取得して家族をAucklandに住まわせ自分は日本とAucklandを行き来している。これからこういうビジネスマンが増えるだろう。

 

日本から直行便で11時間。「さすがにこれは辛いなー」と言いつつ毎月往復している理由は簡単だ。それは日本を居住地にする危険性とニュージーランドを居住地とする不便性を考えれば彼は現役ビジネスマンであると同時に家庭人であり家庭を守る義務があるから11時間のフライトを耐えるって結論になるのだ。

しかし考えてみれば彼は一ヶ月に一回の通勤を片道11時間かけてるけど、東京のビジネスマンで郊外に住み都心に通えば片道1時間はざらである。つまり月に20日会社に行けば片道合計20時間なので、NZ通勤もそれほど不便とも言えないかも(笑)

Aucklandに住み日本で時々仕事をする時代が来るってのは、僕が10年位前に言ってた時は「こいつ、馬鹿か?」という目で誰も本気で思ってなかったがすでに現実になっている。

 

ニュージーランド航空はこれからますますビジネスクラスから売れていくだろう。時代は確実に変化している。



tom_eastwind at 18:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2015年09月19日

Odetts

昨晩はあるお客様にご紹介頂いたレストランOdettsへ行く。今回はスタッフチームの研修も兼ねてのAucklandの人気レストラン訪問だ。考えてみればお客様がAucklandのホテルに泊まり食事をするのにスタッフが「そこ知らんしー」ではやばい。勿論個人レベルではもっと良い店知ってる人も多いがやはり接客という姿勢を考えると僕らも共有出来る経験が必要である。

 

研修とは言っても普通に客として飯食うだけだ。けれどお店の接客、料理の質、箱の作りを見ることで勉強になる。うちのスタッフは皆それぞれ地元の県体で優勝できるレベルなので目が厳しいが、ここはクリアーだ。「東京みたい」って意見もあった。

 

Odettsでは広々とした空間でレストランとして作られたレストランだなーって感じ、元々はバスデポ(大型駐車場)だったので広々としてる。「昔ここ、何もなかったんだよね〜」と皆でAucklandの発展の速さを実感する。

 

僕らのグループが仲間内では日本語でワイワイやっててフロアスタッフとは英語で普通にメニューの会話してて、要するに殆どバイリンガル。それを見てた隣のテーブルの60代のキーウィのカップルが不思議そうな顔でこっちをじろじろ見てた?

 

自慢であるがうちの会社のスタッフの英語力は半端ではない。バイリンガルではないが論理構成が強く発音に強く、英語力において一番ダメなのが俺じゃんってレベルである(笑)。

 

忙しいレストランで金曜日のせいもあるのだろう、二部制のため午後6時に入店して8時には出る必要がある。

 

僕ら3人早めに着いた組は他のグループを待たずさっさと飲み始める。「え?またなくていいんですか?」って顔されたけど、僕は沖縄系の飲み方、つまり全員揃ってから飲み始めるのではなく来た順番から飲み始める。全員揃うまで待つってのは合理的ではなく思えるからだ。

 

座って飲み物を注文するとウエイターのハンサムなお兄ちゃんが「何かタパス食べる?」と聴いてくる。勿論とお願いして出てきたのがクレイフィッシュダンプリングとソフトシェルクラブサンドイッチ。

 

特にこのダンプリングは使っているチーズやクリームのバランスがとっても良くてこれが白ワインのサービニヨンブランクにピタっと合って旨い。そうこうするうちに他のメンバーも揃い料理はバラバラに注文するのではなく一人がまとめて人数分に応じた注文をする。その方がてっとり早いしお店としても助言しやすい。

 

そこから皆で色んなことを話しつつ店の雰囲気や客層を楽しむ。やはりこのクラスの店になるとどちらも素晴らしい。料理は地中海料理と位置づけされてるが釜で焼かれたラム肉や牛肉ステーキの軟からさは特に素晴らしい。

 

料理がおいしくて雰囲気が大人っぽくて良くてサービスが良くてワインが旨いとなれば話が弾むのも当然である。この夜はスタッフ全員が勉強になった。紹介してくれたYさん、有難うございます。



tom_eastwind at 13:33|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2015年09月18日

21世紀の流れの中でまたしてもマルクス復活か?

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英労働党首になったコルビンは、サッチャーが市場主義の政策を始めたとき から、市場主義に反対していた。35年経って、市場主義がバブル崩壊して失敗し、世界が大不況になるからといって、ずっと反対していた者が首相になっ て元に戻せば良いというものではない。しかし、貧富格差が拡大し、貧困層が 増えて困窮しているなら、金持ちに対する税金を引き上げて貧困救済や社会福 祉に回すのが自然な政策だ。英国では、民営化された公共サービスが、利益を重視して値上げや不採算部門の縮小など、サービスの低下を引き起こしている。 これまで経済の全分野が底上げ的に金融バブル膨張の恩恵を受けてきたが、 リーマン危機後それが減り、今後はさらに悪化する。経済の全分野で採算が悪化するなら、国民生活にとって重要な電力ガスや鉄道などのサービス維持のため、再国有化が必要になる。

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僕らはどうしてもいま目の前の生活でものを考えるけどそれって歴史って部分で見ればたった50年程度、1970年代から2015年+5年であり人類の歴史からすればほんとに1%以下である。

 

では残りの99%の歴史における政治学はどうだったのか?ウェストファリア条約以降に「国家」が出来上がり植民地分捕り活動期に入った欧州では弱肉強食の時代になったが、それ以前の歴史ではいつの時代も宗教戦争だ、欧州のあちこちで随分と野蛮な殺し合いばかりしてて成長がなかった。

 

宗教が発生すると宗教戦争が起こり国家が出来ると国家同士の闘いになり誰も統一出来ない、その解決手法として今度は共産主義が出てきた。そうなると今度は共産主義か自由主義か?欧州は常にこの2つの考えの間でしか政治の針はふれない。

 

結局自由主義を貫けば企業は最終的に業界を寡占化して利益の最大化を図る=消費者に対して不利益になるというのが西洋思想だ。その中間がない。適正利益という発想は西洋的自由主義の中にはない。あくまでも競争によって自己の最大限の利益を確保する。それがまるで自然の帰結であるように西洋人の頭のなかに植え付けられている。

 

けどそれが社会を一部資本により独占化になるってんで20世紀初頭に共産主義が力を持つようになった。共産主義は多くの若者を魅了した、共産主義の下ですべての国家の労働者が団結して労働者のための社会を作ろうとした。その結果として支配人が追い出されて豚が次の支配者になった。

 

やはり共産主義じゃまずい、自由主義だということで自由競争が導入された。その結果として世の中は二極化していった。けど自由主義やらないと産業の成長がなく労働意欲も生み出せないと考えるのなら、何故もう一歩踏み込んで「企業は放置すると寡占化する」「企業は市民の反対側にいる悪者だ」以外の道徳思想を考えてみないのか?

 

例えば日本では昔から三方一両得とか、自分だけが儲かるんじゃなくて社会全体を潤わす仕組みを考えた商人が長い商いが出来た。お互いの信頼を基本として、一切れのパイを奪い合うのではなくパイそのものを大きくすることを考えて来た。

 

もちろんバブル崩壊以降の日本では「自分だけが儲かればいい、相手の話は聞かない」的な雰囲気が出てきて僕も日本出張に行くときは昔のような楽しい気分にはなれないが。

 

それと同時に「持続する社会」としての共産主義という発想は出来ないだろうか?マルクスのような支配者対労働者みたいなどうしても「俺かお前か」の対決発想は西洋人としては普通なのかも知れないが、彼らの歴史的選択肢としてはどうしてもそうなるのだろうが、そこを乗り越えて原始的な助け合いを基本とした人間観である。

 

つまり原始共産制と呼ばれる、例えば日本の江戸時代の漁村で皆が皆を助けあい、隣のとめさんの奥さんが陣痛になれば出産経験豊富な熊さんのおくさんがおサンバとして出産の手伝いをする。

 

沖にクジラが来れば目の利く子供が村に合図を出して若者は船を漕ぎだす。沖にいるクジラを見つけたら銛を投げ込み紐でくくり多くの小型船でクジラを打ち倒す。

 

クジラが浜に着くと若者は塩と血にまみれた体を洗うためにオババがわかしておいた風呂に入りに行く。オババと子どもと母はクジラの解体作業にかかる。

 

数時間後、クジラはおいしく料理されて各家庭の食卓を飾る。5名の家庭には5名分。3名の家庭には3名分。漁師だけがえらいんじゃない、皆が適材適所で働いているから持続する社会が継続出来るんだ。

 

適材適所、皆が自分の出来る事を持ち集めて村が一つになって働く。

 

だって漁師も子供の時代があったわけだしいずれ年を取れば漁には出なくなるが食い物が必要なのは当然である。そうやって三世代がお互いの出来ることをすることで持続する助け合いの社会が構築される。

 

要するに自分が今やった努力に対する正当な物的報酬は存在せず、周囲から賞賛を受けることはあってもカネやモノという価値に換算しない考え方だ。

 

この記事を書いてたら今度はオーストラリアの首相が代わったとのこと。突然であるが同時にその人物が中国寄りとの情報も出てきた。

 

21世紀の世界では共産主義を支持する西洋人が増えるが共産主義を標榜する中国が差別がひどいというのはふざけた話である。やはり共産主義は神の主義であり人間が個人で持続させるのは今の西洋社会や中国では難しいのだろう。

 

僕が常に目指すのは上向きの平等である。皆が努力するけど助けあって上向きに社会を構築していく。自分は努力はせずに他人の足を引っ張るだけの下向きの平等とか自分だけが得た利益は常に自分のものって利己主義もない、そういう社会だ。



tom_eastwind at 13:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2015年09月17日

再度 民泊

「ホスピタリティとは人となり。素の自分と行動で伝えよう」AirB&Bの中でホストに求められる素質って書いてるけど、ホスピタリティとはカネなり。高層マンションの他の住人や周囲の人のことは考えず素の自分と行動で客を集めて伝えているのだから分かりやすい。カネが欲しい素の自分がAirB&Bに登録という行動を起こして免許取らずに安全確保もせずにホテル商売をやってるんだから。

 

AirB&Bは新しいサービスでありながら需要があり成長しているが、それは元々がお互いの部屋を交換する感覚で始まった。ところがこれが商売になると思った人が投資目的で高層マンションの一部屋を買いこれを旅行者に「販売」するようになった。

 

この事は以前も書いたが、いずれ何かの事件が起こる。素人がやってるビジネスなのだ、旅館やホテルのような非常体制もなければ消防法もない、そんな人間が会ったこともない日本語が出来ない人を泊めるわけで、そりゃマンション住民と問題を起こす。第一万が一地震が起こってエレベーター停止なんて時にはどうしていいか分からないだろう。

 

または例えば頭に来た居住者が部屋番号を特定して人が寝てる部屋が内側から開かないように細工するとか()殴り合いになるとか(笑えない)宿泊者が実は自殺場所を探してた(全然笑えない)とか社会的に問題視されるようになると、そのあたりでやっと役所が調整に入るのだろう。

 

けど国交省と厚労省にまたがっているのでお互いに利権と見れば奪い合いになりカネにならんと思えば面倒くさいから無視、なんて筋書きもある。

 

今のところ役所からしてもAirB&B側から「聞き込み」をするくらいだ。オリンピックに向けて民泊という概念を導入するってのもありかなって政府で検討しているようだが政府も風見鶏なところがあるからまだ方向性不明だろう。

 

これが個人の住宅一軒家なら話は分かる。個人の自由だ。自分のベッドを見知らぬ他人に寝かせて翌朝見てみると部屋中ケチャップだらけでピザの食い散らかしがカーペットを汚しても気にならない人は良い。貸せばよい、小銭のために。

 

このあたり、AirB&Bという仕組みを作った米国は彼らなりの助け合いの価値観や遠くの友達がやって来て庭でBBQやって客室に泊まっていくって感覚の延長でいけるのだろう。ただその感覚が日本人にどこまで受け入れられるのか?

 

自分の家ってのは自分の城であり城主がカネの為に城を一晩でも明け渡すってのはあまり現実的ではない。

 

まとめると、AirB&Bには2つの問題がある。

 

1・共有施設を持つマンションをホテルの部屋として売ることが法的にどうなのか?(月極長期の賃貸と民泊は基本的に違う)

 

2・一軒家であっても自分のベッドに他人が寝ることを許容出来るのか?

 

1は法的問題であり政府は「OKよ〜」みたいな雰囲気だが法律家は「旅館業法違反でしょ?」でありどっちに落とし所が来るか分からない。

 

2は倫理的な問題であり個人個人で判断することになると思うが、少なくとも僕は自分のベッドで寝るのは家族だけである。見知らぬ他人を(実際は登録している実物だがそれでも見知らぬとほぼ同義語)どうしても自分の家に入れるというなら5千ドルかけて離れを作りお風呂とトイレを作り客室にしてそこに泊まってもらう。完全赤字でも矜持は守れる。

 

この、AirB&Bは西洋社会では同じ道徳観や倫理観があるからいけるのだろうが、日本で馴染むか?やはり好きになれない仕組みである。しかしこれはあくまでも僕の旅行業の経験と個人的矜持の問題であるので、池に放り込んだ小石くらいに考えてくれればと思う。



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2015年09月16日

お失礼

今日は久々に昼食だ。日本食レストランに入ってテーブルにつくと店員さんが早速聴いてきた。「飲み物は、お水でよろしかったでしょうか?」てか注文してないのに何で過去形で聴くわけ?

 

コンビニ言葉がどんどん社会進出しているなーと思ってたら案の定お味噌汁を持ってきて「お味噌汁になりまーす」って、じゃあお味噌汁になる前は何だったのかって話だ。

 

いわゆる文章としての日本語に子供の頃から親しんでないと日本で生まれ育ってもおかしなコンビニ言葉を覚えてしまう。社会人になってもそのままやるのか?てか、会社が採用するのにまず言語チェックが必要になるぞ。

 

使いやすい言葉ってわけではなく単純に「それしか知らない」って事だろうが、教養ってのは煮ても焼いても食えないけど知ってるだけで役に立つものだ。

 

ほんと、子供を見れば親がわかるという諺があるくらいだが、彼らの親も子供に対して正しい日本語を教える機会がなかったのか、それともおそらく教える能力がなかった方だと思う。

 

40過ぎてもおかしな日本語を使う人も目立つ。僕に対して質問してくるのに表題が「ご質問」である。自分の立場を理解しているのだろうか?なんでもかんでも「ご」とか「お」を付ければ良いと思ってるのだろうが、その時点で思考停止なのがよく分かる。

 

これが忙しい時についつい間違って使うのならまだしもである。例えばファミレスでお客が来たらテーブルに案内する前に「なんめいさまですかー?」と聴く時に「なにさまですかー?」なんてのは疲れてんだろうなって分かる。

 

 

じゃあ今度「お失礼いたしまーす」と言ってみろ、どんなにおかっしいか分かるから。



tom_eastwind at 14:54|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2015年09月15日

青い空の下

昔のAucklandでは月曜日のことをBlueMonday(憂鬱な月曜日)と呼んでいた。土日にしっかり休み山奥に魚釣りに行くんだけど納得出来ない釣り、はまってしまって出社する気なし。

 

なので月曜の朝に自分の携帯から会社に電話して「ごほごほ、風邪をひいたみたいでー」と電話する。すると心ある同僚は「そっか、大変だな、釣れたら俺にも一匹くれ(笑)」なんて牧歌的な話があった。

 

 

憂鬱と暗いのどちらが重いかは別として「暗い日曜日」って歌がある。ハンガリーで1933年に作曲された暗ーい歌で、この歌聴いて自殺した人が百数十人、BBCでは放送禁止曲に指定されたほどだ。(けど戦後この事が事実ではなかった、みたいな本も出てる。歌で死んだのは精々十数人、みたいな)

 

てかこの地方では人が自殺する理由が「太陽が熱かったから」みたいなところがある。戦争の度に領土が取ったり取られたりしててハンガリー?ドイツ?ロシア?みたいな感じなのでまとめて東欧にしておく。

 

ほんとに東欧の人は独特の感覚を持っている。作家であれ小説家であれ暗い・・・。貴族の時代から東西の大国に挟まれ歴史に振り回され同じ町の人間が敵と味方に分かれて戦い自分が個人として何であれ結果は歴史の一コマにしか過ぎず、個として生きることの無を感量したのではないだろうか。

 

日本にも戦後やって来て日本語版に翻訳された「暗い日曜日」は当時の日本人シャンソン歌手にも歌われたが日本で自殺者が出たという記録はない。ハンガリーやオーストリアの人々と日本人の精神性の違いであろう。四谷怪談みたくお化けを見慣れてる日本人からすれば「おいおい、また出たよ〜」あらま〜程度ですむのだろう(笑)。

 

歌を作った人は目標を東欧人にして目標を狙った歌は見事成功した。東洋の端っこの島を狙ったわけではないから印税さえ入ればよい。しかしこの作曲家もその後自殺したそうで、よ^わからん。

 

そんな東欧に比べれば底抜けに明るいのがこのニュージーランドだ。明るく抜けるような青空の下、短パンにTシャツにサングラスで芝生の上を走り回って「何でも出来る、何も悩まない、何も考えない」を実行出来る。いや、もちっと順番を立てて先を考えようよって話だが、キーウィからすれば「大丈夫さ!」である。

 

でもってAucklandのドメイン博物館に行くとそこの3階部分が戦争記念博物館になっているのだがその渡り廊下の壁一面に第一次世界大戦で亡くなった兵士たちの名前が刻まれている。

 

そこで目立つのがドイツ系のシュミットだとか〜ハウスだとか〜すきーだとかまさに東欧の人々の名前である。何があったのか?

 

ニュージーランドが植民地として開拓を始めたのは1840年である。この日付にも意味がある。実はニュージーランド植民会社ってのがロンドンにあってNZの土地を売り始めたのが1837年頃、土地は飛ぶように売れたのだが植民会社は肝心の土地を持ってない。

 

てか当時のニュージーランドはマオリにより実効支配された原始共産制で「土地の私有」という発想がないので売り物が存在しない。英国政府は少し考えて「そういや最近英国市民に不満がたまってるな、ロンドンにはもう土地がないし郊外は貴族が持ってて中産階級にとっちゃ治安の悪いロンドンで不安なまま過ごして政府を突き上げるより植民地に送り込もうぜ。よっしゃそれならひょうたんから駒だ、マオリに私有制を認めさせて土地を白人に売らせようぜ、そこに植民者を送り込むんだ」

 

期限は1840年年末まで。その頃には第一回移民船がニュージーランドに到着する。急遽送り込まれたホブソンはマオリとの交渉にあたり何とか契約をまとめあげる、これがワイタンギ条約、そして各地に上陸した移民船が各地で開拓を始めたのだ。何故1840年かと言えば裏にはこのような話もある。

 

しかし面白いのは更にその後だ。最初は英国人だけを送り込んでいたがしょせんは中産階級、手に豆を作って小麦を作り英国から持参した大きなのこぎりで大木を切るには体力なさ過ぎる。そこで次のグループとして白羽の矢が立ったのが東欧の人々である。黒い森や東欧の原野に慣れた彼らを建設労働者として呼びこむことにした。

 

19世紀の戦乱に燃える東欧では農民の畑は潰され子供は兵隊に取られ何の未来もなかった。このままここで生きていくしかないのか???そこに英国からやって来た移民募集団がビラを配った。「青い空のニュージーランドに行きませんか!船はこちらで用意します、土地もあります、さあどうぞ家族で移住しましょう!」

 

そのビラを読むか字が読めない人は他人に読んでもらい「そりゃすげえ!」ってんでハンスシュミットとか何とかハウスとか何とかスキーが大量にやって来たのだ。日本で言えばたろちゃんとしんちゃんといちろうちゃんだ(笑)。彼ら東欧移民に与えれた仕事は鉄道工事で原生林を切り開く事だった。

 

ニュージーランドの原生林であるカウリは世界で2番めの高さになり胴体は太く木は硬い。そんな原生林を伐採しつつ乾いた土の上で寝ることも出来ず故郷の家族に「ここは大変だ」と訴えもしたが、原生林を切り開き鉄道が通り自分たちの土地をもらえてそこに食品作物を植えて羊を飼い、大草原の小さな生活が始まった。

 

当時のNZは医療と教育に力を入れており第一世代は英語も出来ず苦労したがNZで生まれた彼らの子どもたちは学校に行き普通に英語を話しキーウィとしての自覚を持ちいつの間にか青い空の下で「僕には何でも出来るんだ!」とかんがえるようになった。

 

それから約30年、子どもたちの子どもたちの世代になって第一次世界大戦が始まり多くの若者が欧州に送られた。勇敢な若者キーウィと豪州の兵隊はガリポリや西部戦線など再激戦地域で英軍やカナダ軍を押しのけて真っ先に突撃して戦った。

 

その結果として両国ともこの世代は結婚出来ない女性が急増した。若者が欧州から戻って来なかったからだ。

 

それでも第二次世界大戦、朝鮮戦争、マレー独立戦争などキーウィは英国及び国連主導のもと兵隊を派遣しつつ第二世代、第三世代と続く内に英国民と東欧系列の人々もなくなり、そこには元気で明るいキーウィが出現した。シュミットでもハウスでもスキーでもない、たろちゃんしんちゃん一郎ちゃんの出来上がりだ。

 

生まれた場所によって、つまり東欧に生まれたかNZで生まれたか、それだけで先祖が同じでも性格や考え方は変化する。これは人間が後天的に変化出来るって意味だ。遺伝子の奥の部分は変わらないしても2世代も経てば暗い東欧人が明るいキーウィに変身するのだ(笑)。

 

今のAucklandは牧歌的な風景は減りビジネスマンが真面目に働き始めている。それでもお気軽な点は以前とほぼ同様である。銀行に送金依頼をすればゼロが一個違ってるし(笑)バスは道を間違うけど、誰もが青い空を見て「大丈夫さ!」

 

まあいいけど、月曜日は会社に来いよ(苦笑)。



tom_eastwind at 17:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2015年09月14日

マイナンバー制度 実務面から見て

マインバンバー制度だが、案の定制度的にも技術的に対応出来てない。あはは、番号導入するのは良いが、各省庁ごとに同床異夢でありコンピューターシステムの要件定義すら確定してない。

 

そうは言っても各国政府は来年に向けて金融機関に通達を出すだろう「被居住者の場合は居住国の納税者番号を記入すること。各銀行はそれぞれの口座開設申込書の欄に項目を加えるだろうしすでに口座を持っている日本人には「マイナンバーの提出」を要求してくる。

 

ここでおそらくだがNZの銀行の場合、対応策としては2つある。1つはまずそのままマイナンバーを申告すること、もう一つは口座を閉鎖して資金移動することだ。

 

ここでマイナンバーを出さずに口座閉鎖すれば終わった口座であるから通常の銀行システムからは出て来ない。システムから切り離されてデータセンターなどで保管されるだけだ。

 

そして僕が個人的に推測しているのは制度は導入しても日本のマイナンバーが整備されてないからヒモ付の実務作業として何年かかるんかい?である。日本人がNZに銀行口座を持っている。そのこと自体は問題はない。そこにNZの納税者番号であるIRDとひも付けされた場合にどうなるかが問題だが時間的に余裕が出来た気がする。

 

それにしても去年の出国税の早さに比べて今回のマイナンバーはとろいな。出国税だけなら財務省内だけで話がまとまる。マイナンバーは船頭多くしての状態のようである。

 

もう一つはNZの場合こういうのは窓口で手書きで申込書に記入する。経験された方も多いだろうがキーウィは基本的に「写経」に弱い。独自性はあるのだけどお客が書いた紙データをキーボードで入力するのだが、この時に名前や番号を間違う。よくある失敗だ。日本人の数字の書き方はキーウィと違うから4と7を打ち間違えるとか紙を反対側から見てて6を9と入力したり(笑)。

 

こうなるともう、どれだけシステムがしっかりしていてもその入力時点でミスが発生しているのでどうしようもない。

 

中国人や日本人はそろばん1つで正確に計算が出来る。ところがアメリカ人は数字に弱い。彼らに手書きでやらせると絶対に失敗するってんで出来たのがレジマシンである。その後この技術がコンピューターになる。言葉を変えれば「計算が弱いから計算機を作った」ようなものだ。米国のIBMInternational Business Machine である。

 

話は戻るが、では口座閉鎖を選択した場合資金の移動先が必要となる。NZでは10月1日から不動産のビジネス売買の際のIRDと銀行口座開設が決まっている。日本は10月からマイナンバーを配布することになる。どちらも10月1日開始。なので区切りとしてはまず第一に9月末。そして12月末である。



tom_eastwind at 06:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2015年09月13日

“I love I just the way I am”

金曜日の夜に自宅で食事しながら古い映画を観てゆっくり過ごし、土曜日の朝ゆっくりとした時間に起きて1997年製のおんぼろ車でゆっくり街に出て、食料買い出しとガソリン給油と洗車をした。そして早い昼食と夕食を済ませてベッドに入ったのが午後7時前後でコテンと眠りを開始すると、面白い事に昨日の夜の夢はすべて日本の時代の場面である。

 

だもんで今日の日曜日って自宅警備員で勿論だれとも話はしないんだけど頭のなかが完璧に福岡時代、それも筥崎宮の花山って屋台と僕の住んでたアパートに集中しているので日本語モードである(笑)。

 

外を見ると曇り空でランギトト島が見えるので「ああここはAucklandだな」と理解出来るがやはり認識は1980年当時僕の住んでた福岡のアパートの部屋に貼ってた大きなJALのポスターでニュージーランドを見つめてた事である。

 

「ああ、緑の草原に羊が草を食む、こんなきれいな場所もあるんだな」ってだけで、まさかそこに自分が行くことになるなんて思いもよらなかった。人間なんてそんなもんだろう、子供の頃に自分が想像したような人生を送れる人って少ない。

 

移住!その結果自分の周りのすべてが変わり使用言語は英語になり価値観は請求書ベースになり西洋人社会の中で大きく振り回された。結果何とか生き残れて現在があるけど、やっぱり僕の基礎的な価値観は日本であり三方一両得が常にある。日本的価値観を大事にした、だからこそ今まで生きてこれたと思う。

 

常に顧客の利益を最優先する。次に取引先の利益を優先する。これを徹底して来た。時には自分の請求書ベースで赤字になっても構わない、顧客との信頼関係を唯一大事なものにする。時には白人に変な顔をされたがそれでも良い、大事なのは信用である。

 

世界中どこに行こうがやはり日本人の持つ生活価値観は通用すると思う。たった3カ国、カナダと香港とニュージーランドでしかビジネス経験はないが日本人の価値観で仕事をして来てそれぞれの現地では現地の言葉で現地の人々と会話して仕事を進めていってやってこれた。

 

けどその基礎となる教育はやっぱり日本で覚えた価値観である。これからもこの価値観は変わらない。頭が昭和に戻ったって言うか、やっぱり昭和のままの古い自分がいるし(笑)それを笑いつつも、けどその価値観の拠って立つ処が普遍的であるのだからこの道を行こう、そう思った週末。



tom_eastwind at 15:31|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2015年09月12日

日本の警察

埼玉で人を殺し名古屋で万引き、警察ってのは忙しいな。犯罪防止するより犯罪増加に頑張っているわけだから。

 

今までも現職警察官による殺人事件、巡回に訪れたアパートで女性強姦、見込み捜査で誤認逮捕、けど警察も意地があるから自白強要で立件、高知白バイ事件などは警察による完璧な「作られた犯罪」である。交番があっても警察官が「巡回中」?

 

それでも以前よりはましかもしれない。何故なら10年位昔は現役警察官とは発表しなかった。一旦首を切っておいて「元警察官」と広報していたのがそういう中途半端な誤魔化しを止めて少しは素直になったのだろう。

 

高知白バイ事件では民間に相当叩かれてさすがに危機感を覚えたのかもしれない。もう嘘はつけない。何故なら市民の信用で成立している警察組織がその信用を失えば市民は自衛する、警察に対してもだからだ。

 

そうなれば1980年代の香港とかと同じで警察とマフィアが裏で繋がって賄賂出すのが当然の社会になってしまい高級な自治社会とは言えなくなる。さすがに日本警察のメンツとしてもそれは嫌だからとりあえず犯罪やった警察官は現役で告訴という事だろう。

 

何故嫌なのか。東大法学部を出たエリートは自分たちの同級生と常に競り合っている。他の省庁に行った連中でも同期繋がりがある。財務省の連中が「俺達官僚の中の官僚だもんね〜」と言えば同期の警察エリートが「おーそうかい、毎年30兆円以上の赤字を垂れ流すほどの経営馬鹿が何を言うか」である。

 

経産省のエリートは法務省に対して「お前らの頭の固さが社会を進歩させないんだよ」と言えば法務省のエリートは「俺じゃない、俺の上の連中だよ、けどそういう連中を作ったのは間違いなく戦後経済だよ」と言い返す。

 

多分官僚ってのは良い意味で皆が励まし合ってるのだろうと思う。少しでも良くなろう、けどその努力の源泉は同級生の連中を追い抜こうというレベルの話であり教養がない。子供の競争の延長である。

 

天下国家という発想を持って日本を俯瞰する、そういう官僚が生き残れない時代になったのかな。大学教育の中で教養ってどの程度重みがあるのだろうか?古典や歴史から学ぶものは多いが東大法学部に入るにあたっては必要とされてないのだろうか?

 

警察の乱れが目立つのは公表するようになったから?それとも警察官道徳が落ちて実際に事件が増えたから?どっちか分からないが、間違いなくそこには教養がない。

 

あなたのアパート(マンション)に制服着た警察官が巡回に来れば普通ならドアを開けるだろう、けどその男が強姦魔だとしたら?強盗殺人犯だとしたらあなたはドアを開けるか?



tom_eastwind at 15:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2015年09月10日

嵐が来るぞ

今日は直感の話である。

日本から戻って出社
4日目。月曜日は待ってましたとばかりに社内会議で出張報告、これが終わって外部会議に参加、戻ってオフィスでメールを返す暇もなく次の面談。会って話さないと分からない事はある。結局朝から1時間単位できっちりと5件の会議と面談で仕事終わり。後は自宅でメール作成。

 

火曜日も同様だけどこの二日間で色んな人と会って話しながらどれも偶然ながらまたも「嵐が来るぞ!」って感じた。日本とAuckland両方で全く同じ、ぞっとする感覚だ。

 

そのまま書くと要するに日本に住む支配層を含むすべての層に対するおもいっきりな地政学的経済的混乱がこれから5年間で起こる。下流老人が孤独死か新幹線で焼身自殺、昨日も山手線ダイブがあったが、昨日まで素敵なお家に住んでた家族が翌週突然いなくなった・・・なんてのは普通になるだろう。

 

40代の人々は日本が一応「私をスキーに連れてって」でセリカに乗って彼女を連れてスキーに連れてって給料は毎年上がって雇用は保証されてた時代を知っているだろう。

 

1990年代半ばから日本が変化を始めてバブル崩壊して失ったのは、終身雇用と年功序列だけである。けどこれからの5年で来るのは間違いなくもっと大きな、地政学と経済を巻き込んだ大嵐である。

 

急にそんな事聴いてもこの5年で社会人になった人には実感がわかないと思う。就職氷河期とか正社員になれないとか給料上がらないとかアルバイトで食うしかないじゃんって思ってる人からすればこれ以上悪くなるわけないじゃんみたいな感じかもしれない。

 

けどよく考えて欲しい、例えば5年前は雇用は確かに非正規だけど、餓死したか?給料は下がったけど物価も下がってた。同時に日本円が強くなることで輸入物価も下がった。これで世界から安い物品が手にはいり、贅沢をしなければそれなりに暮らしていけた。ケータイも使えてゲームも出来た。

 

今は一時的に円が強いが長期的には円安が来る。その時に給料が上がらない、生活物価は石油製品を中心として上昇する(今はサウジの戦略で原油安だけどこれが終わったら一気に石油上がるぞ)。

 

そうなると国民は本当に食えなくなる。安倍首相が何故2年続けて労働組合代表(笑)として企業に賃上げを要求したか?そうしないと実質的に賃金切り下げになるからだ。

 

年金世代も同様だ。物価スライドなんて言っても年金そのものを切り下げようとしているのだから残された選択肢は少ない。てかほとんどない。

 

貯金がない、収入がない、アパートにも住めない、そういう自暴自棄になった人々が何をするか?それは日本の歴史を見れば分かるように最初はちっちゃな無差別殺人事件だがそのうちに米騒動みたいな暴動で、どちらも明確なのは「持つ者が狙われる」である。

 

支配権を持つ官僚組織の名簿なんてハッカーが本気になればすぐ取れる。厚労省OB殺人事件があったが、まさに「あれ」が頻発するようになる。「この恨み晴らさでおくべきか」でもいいし「おめえーのせいだよ!」でも良いが、とにかくこの世で一番怖いのは捨てるものがない人間である。

 

最近インターネットでの書き込みでどんどん逮捕者が出ているのは政府にとっちゃネットは「遊び」じゃないからだ。政府が考えるのはネットの情報統制である。ネットさえ押さえ込めばテレビと新聞は政府の子分だから世の中で起こった事がまるで起こらなかったように出来る。

 

個人を出来るだけ分断して一致団結させず政府に寄らしむしかない状態に追い込みむ。

 

上記のようなことは勿論いま社会のコアの部分で生活している人たち、東京の丸の内にオフィスのある正社員からすれば「何の話?」って感じだろう。

 

高層ビルの立派なオフィスで仕事をして奴隷証を首からぶら下げて冷房の効いた素敵な共同カンテーンで友達と一緒に「今日は何食うかな」って料理を選んで500円払って自分たちは料理が来るまでの間にシンガポールへの本社移転の噂話とかベトナムの大型工事受注とか、もう目は足元を見てない。500円でスープ・サラダ・コーヒー付きのランチ食べてそれでいて年収1500万円。

 

それでも彼らも一つ間違えばいつでも「落ちる」運命にあるのだ。コアの周りにいる人々はどんどん貧しくなっているがコアにいる人はそのことには気づかない。だって「不可触民族」なんだもん、見えるわけがない。

 

何故か東京の「嵐が来るぞ」ってドキ!と沖縄地図のドキ!とAucklandでキーウィ弁護士たちと話してて突然感じたドキ!北東アジアの国家間の不安定さ、地政学的にブラボーな場所にいるのが日本で自分から何もしなくても何か起こってしまう賑やかな国だ。

この直感、今までも何度もあった。季節の変わり目に風が冷たくなるように時代の変わり目を感じて、その度に衣替えするようにささっと変化してきた。その度他の人には「tomさん何厚着してるんですかー」と言われたが、いやいや冬はすぐそこに来ています。

 



tom_eastwind at 22:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2015年09月09日

ハーレー・ダビッドソン

最近シティの昼間でもオートバイの爆音がうるさい。特にハーレーは底から響く音が信号待ちの時に横に来られるとこっちの車内で会話が出来ないほどである。

 

地元のキーウィに聴くと「ビジネスで成功すると車やバイクに走る奴(ボーイ)が多いのさ。覚えているかい、映画のファーステスト・インディアン(アンソニーホプキンス主演)、キーウィはいくつになってもビッグボーイなんだよ」

 

シティでは10年前なら考えられなかったような交通渋滞が起こり、人々は平気で信号無視に無理な車線変更、クラクションのならしあい。

 

勿論そうは言っても僕は20年前のシティのゆっくりと車が移動して誰もクラクションを使わず道を譲りあった時代を見ているものだからどうしても今のシティを「野蛮だな、野蛮になったなー」って思うが、日本に比べればそれでもまだ上品である。

 

割り込み上等鼻と鼻、みたいなのはないし、ましてやアジアの喧騒のような混み方でもないから日本から来たばかりの方には違和感ないかもしれないが、シティの過去と現在を比較してみると、どうしても「荒くなったなー」である。

 

郊外では昔のように道の譲り合いが普通であるが、このシティだけは何だか都会化しているってのか、変化している。人々が焦ってる感じだ。理由はわかるが。

 

僕のオフィスはクイーンストリートとビクトリアストリートの交差点にあり尚且つ交差点を見下ろすコーナーにあり僕の机は角の角なのでちょっと首を伸ばすと下を走る車列が見える。そこで朝からクラクション鳴らしてるわけだ。

 

そこに今度はハーレーダビッドソンが入り込んで賑やかな話になっているのだが、同時に時代についてこれない人も増えているのを感じる。昨日と同じ今日があり明日も同じと思いたい人々だが彼らは戦う力がない。何故なら過去と同じことしかしてないからだ。変化を嫌うけど他人並みの給料は欲しい?そりゃ無理でしょ。

 

古い映画に「真夜中のカウボーイ」ってのがある。アンジェリーナ・ジョリーのお父さんであるジョン・ボイトの若いころの名作だ。米国の田舎から都会に出ればお金持ちになれると信じて都会を目指してやって来たが本人は何が出来るわけでもない。そのうち似たような境遇のダスティン・ホフマンに遭い二人して都会を生き残ろうとするが・・・。

 

悲しい映画だけど事実だ。都会で生き残りたいのなら全身全霊をハリネズミ状態にして戦え。常に情報を吸収して自分の頭で演算して答を出して記録する。そういう能力がなければ成長する都会では生き残れない。

 

田舎から都会への落下傘降下は本当に大変だ。無事に貯金出来て持続する生活を構築出来るのは約5割。貯金出来ないけど固定した仕事が何とか得られる人は4割、残りは路上で信号待ちの車に水かけてワイパージョブみたいなもんだ。生活保護が徹底しているからこの程度の数字なのだろう。生きるのはきついが生き残るのはもっときつい。

 

Aucklandのシティも20年前はのんびりしてたのにな。交差点のクラクションやハーレーダビッドソンのエンジン音を聴いて仕事の合間に振り向く。20年前を振り向く。



tom_eastwind at 20:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2015年09月08日

多言語地帯にて ろくでなし

***

都内で生活するある中国人男性会社員は先日、電車の座席で居眠りしていた。駅で男性の左右に座っていた人がともに降りていった。その後、中国人留学生の女の子2人が乗ってきて、1人が男性の左隣に座り、もう1人はその前に立った。電車が動き出すと、2人は中国語で会話を始めた。「隣のお兄さん、なんで横にずれないのかな」、「ほんと。気遣いがないよね」。男性は次の駅で目を覚ましたふりをして右にずれ、席を空けてやると、立っていた1人が男性をにらみながら座った。すると座った女の子は「わ!この人の尻熱っ!」と言い、隣の女の子も笑いながら「冷ましてから座れば?痔がうつるよ」と言い放った。

 

その後も2人は男性の方をチラチラ見ながら「痔はうつらないでしょ?」、「もういいよ、見た感じ病気持ってそうじゃないし。(男性の)顔を立ててあげよう。このお兄さんどうしてこんなに真っ黒なの?どこで焼いてんのかしらね」などと会話が続いた。それをずっと聞いていた男性は「とても傷ついた」としている。

 

こうしたことは、日本の電車内では日常的に起きている。時にはあまりに会話が盛り上がりすぎて、隣の乗客から「私も中国人だ」と告げられることもある。こんなところに中国語がわかる人はいないと思い込み、プライバシーにかかわるようなことを平気で話してしまうのだ。ある中国人は、中国人が金銭トラブルの話をしているのを聞いて仲裁に入りたくなったり、面白い話を聞いて思わず笑ってしまったりしたことがあるという。

 

では、1両の電車内で同胞に出くわす確率はどのくらいなのだろうか。法務省の統計から計算すると、日本の首都圏では50人に1人が外国人。そのうち中国人は38%を占めている。つまり1000人中8人が中国人だ。満員の山手線の車両1両に300人ほどが乗っているとすると、23人は中国人だということになる。中国人が集中する地域の沿線では、さらに中国人に遭遇する確率が高くなる。忘れてはいけないのが、これは中国人観光客を含んでいないという点だ。観光で日本を訪れる中国人は、街にいるのはみんな日本人であると信じて疑わないのだ。(翻訳・編集/TK

http://www.recordchina.co.jp/a93062.html

***

 

これ、多重言語地域で生活しているとよく出くわす場面である(笑)。東京の空港や新幹線、ホテルなど公共の場所では実際に英語と中国語と日本語が飛び回っている。

 

相手はこっちが分からないと思ってべらべら英語で喋ったり、かと思えば中国人グループは大声でホテルのロビーで騒ぎながら子どもたちを走らせてる。ココは運動場じゃないぞ。ぼくは頭にくると瞬間湯沸し器のように一瞬で怒鳴りだす。

 

けど面白い事にその時の頭のなかは戦闘モードなので、今この相手にこの場所で何語で怒鳴れば一番効果があるかを考える。なので香港空港からAucklandに戻る時に後ろに引っ付いた学生風の中国人には英語だ。この場所で広東語でやると相手に主導権を取られる可能性がある。英語なら負けない。日本語だと相手に通じない。

 

戦闘モードだけではない。例えば東京のホテルのバーカウンターで飲んでる時に隣に座った西洋人が少しびびってるようなら英語で話しかける。どこから来たんだい(笑顔)?それで彼は少しほっとしたような顔で「あ、英語、通じるんだ」と会話が始まる。

 

ややこしいのは日本語である。例えば香港やシンガポールや台湾空港のラウンジでパソコン使いながら英字新聞や中国語新聞を読んでると、隣に座った日本人ビジネスマンチームはこちらが日本語を理解出来ると思わず安心して大声で日本語で地元中国人の悪口を言う。

 

よーいうわ、お前それほど立派か?所詮組織の中でつるんで仲間意識を楽しんでるだけじゃん、ばーか(笑)。

 

けど中には日本語でのジョークが出てきたりする。これ聴くとつい笑ってしまうので笑いを我慢するのが大変だ(笑)。どうしても我慢できない時にはトイレに駆け込むがそういうジョークに限って壺にはまるので元の席に戻ったらまた笑いそうになる。

 

そこですかさず英語でも中国語新聞でも良い、ジョークのページを開いて笑う。こうやれば日本人ビジネスマングループからすれば「変なやつ?」と思われても「バレたか?」とは思われない。自分が日本語出来ますよと最初に情報発信するなら日本字新聞を広げておくことかな。

 

いずれにしても多言語地帯にいる時はちょっとろくでなしだけどその事実をよく認識して周囲に正しいメッセージをそれとなく発信することで随分自分の身を守れるのも事実だ。これは僕が長い海外生活で覚えた生き残り法の一つ。ほんとです(苦笑)。



tom_eastwind at 19:18|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2015年09月07日

虹の戦士号事件

これからニュージーランド生活を始める人には是非とも基礎知識の一つとして学んでおいて欲しい、よくまとめられた記事である。

 

***

97 AFP】(写真追加)国際環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)の活動船「虹の戦士(Rainbow Warrior)」号が30年前ニュージーランドに停泊中に爆破され沈没した事件で、機雷を取り付けたフランス情報機関の元工作員が、6日掲載のインタビューで初めて謝罪した。

 元工作員のジャンリュック・キステ(Jean-Luc Kister)氏は、顔を隠さずに仏ネット新聞「メディアパート(Mediapart)」とのインタビューに応じ、30年後の今こそ、爆破で死亡したグリーンピースのポルトガル人カメラマンの遺族とニュージーランド国民に「遺憾と謝罪の意を示す時だと思った」と述べた。

 事件は1985710日、ニュージーランドのオークランド(Auckland)の港で起きた。「虹の戦士」号は、仏政府がタヒチ(Tahiti)南東のムルロア環礁(Mururoa Atoll)で計画していた核実験の妨害に向かう途中、オークランドに停泊していた。

 仏情報機関「対外治安総局(DGSE)」は、「虹の戦士」号の妨害を阻止するため、民間の平和的抗議船を友好国の領海内で爆破するという前例のない任務を実行。キステ氏は「虹の戦士」号に機雷を取り付ける工作員チームの一員だった。同じチームにはセゴレーヌ・ロワイヤル(Segolene Royal)エコロジー・持続的開発・エネルギー相の弟もいた。

 爆破から2日後、スイス人観光客を装っていた工作員2人がニュージーランド当局に逮捕され、事件にフランス政府が関与していたことが発覚。2か月後に当時のシャルル・エルヌ(Charles Hernu)国防相が引責辞任した。

 インタビュー公開を受け「虹の戦士」号の当時の船長、ピート・ウィルコックス(Pete Willcox)氏は7日、ラジオ・ニュージーランド(Radio New Zealand)に対し、「謝罪は受け入れる。心からのものだと思う」と述べた上で、キステ氏や事件当時に仏大統領だったフランソワ・ミッテラン(Francois Mitterrand)氏ら「爆破作戦を計画・実行した者たち」が「冷血な殺人犯」だという事実は変わらないとコメントした。(c)AFP/Guy JACKSON

97 AFP】(写真追加)国際環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)の活動船「虹の戦士(Rainbow Warrior)」号が30年前ニュージーランドに停泊中に爆破され沈没した事件で、機雷を取り付けたフランス情報機関の元工作員が、6日掲載のインタビューで初めて謝罪した。

 元工作員のジャンリュック・キステ(Jean-Luc Kister)氏は、顔を隠さずに仏ネット新聞「メディアパート(Mediapart)」とのインタビューに応じ、30年後の今こそ、爆破で死亡したグリーンピースのポルトガル人カメラマンの遺族とニュージーランド国民に「遺憾と謝罪の意を示す時だと思った」と述べた。

 事件は1985710日、ニュージーランドのオークランド(Auckland)の港で起きた。「虹の戦士」号は、仏政府がタヒチ(Tahiti)南東のムルロア環礁(Mururoa Atoll)で計画していた核実験の妨害に向かう途中、オークランドに停泊していた。

 仏情報機関「対外治安総局(DGSE)」は、「虹の戦士」号の妨害を阻止するため、民間の平和的抗議船を友好国の領海内で爆破するという前例のない任務を実行。キステ氏は「虹の戦士」号に機雷を取り付ける工作員チームの一員だった。同じチームにはセゴレーヌ・ロワイヤル(Segolene Royal)エコロジー・持続的開発・エネルギー相の弟もいた。

 爆破から2日後、スイス人観光客を装っていた工作員2人がニュージーランド当局に逮捕され、事件にフランス政府が関与していたことが発覚。2か月後に当時のシャルル・エルヌ(Charles Hernu)国防相が引責辞任した。

 インタビュー公開を受け「虹の戦士」号の当時の船長、ピート・ウィルコックス(Pete Willcox)氏は7日、ラジオ・ニュージーランド(Radio New Zealand)に対し、「謝罪は受け入れる。心からのものだと思う」と述べた上で、キステ氏や事件当時に仏大統領だったフランソワ・ミッテラン(Francois Mitterrand)氏ら「爆破作戦を計画・実行した者たち」が「冷血な殺人犯」だという事実は変わらないとコメントした。(c)AFP/Guy JACKSON

 

http://www.afpbb.com/articles/-/3059605

 

僕が以前ガイド養成講座で歴史を担当していた時にNZを知る上で重要なネタとして必須で教えてた。

 

事件は上記の通りであるが、これ以外にも米国とANZUSという共同安全保障協定を結んでいたが当時も今もNZは非核三原則を徹底して守っている。

 

1980年代に米国から核搭載艦がやってきた時の話である。事前通告でAuckland港に寄港しようとした。当時のNZ首相は「おまえさ、核積んでるよね?」米側「ノーコメント」。首相は即時核搭載艦に対して「NZ領土に立ち入るな!」と追い返した。

 

国民も首相の判断を当然として受け取りその後約7年間にわたってNZと米国は国交がほぼ断絶された。それでもNZからすれば「国の規模は関係ない、筋の問題である」。

 

今回のTPP交渉でもニュージーランド側は随分突っ張ったようである(苦笑)。ほんと、北半球の大国に楯突くのが大好きなのだ(笑)。

 

なので皆さんが地元の「善き真面目なキーウィ」と食事などをする際は是非ともこのネタ使って下さい。キーウィからすれば大喜びなネタです、「お、日本人がこんな事知ってるんだ、嬉しいね〜、ほら、寿司食いねえ魚食いねえ!」である(笑)。



tom_eastwind at 22:16|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2015年09月06日

一罰百戒

***

2015 9 4 16:31 JST 更新

 東芝のフラッシュメモリー技術を韓国の半導体メーカーに流出させたとして、不正競争防止法違反(営業秘密開示)罪に問われた元技術者杉田吉隆被告(54)の控訴審判決が4日、東京高裁であった。大島隆明裁判長は懲役5年、罰金300万円とした一審東京地裁判決を支持し、弁護側控訴を棄却した。

 弁護側は起訴内容をおおむね認め、量刑が重過ぎると主張したが、大島裁判長は「転職先でより良い待遇を得るため、秘密保持義務を十分承知しながら情報を持ち出した。身勝手な動機で刑事責任は決して軽くない」と退けた。 

[時事通信社]

***

 

54歳で懲役5年か、この歳できっついなー。けど日本の国益を流出させたって事で一罰百戒の分かりやすい例であろう。高等裁判所で出された判決が今後の日本の技術者の海外流出を防ぐための具体的な懲罰である。

 

日本人であることを理解して日本の大きな意味での国益を考えて、そういう大きな意味での腹をくくった行動ではないからこういう中途半端な結果を招く。しかし政治犯ではないし技術者としては自分のやりたいことを出来る環境とか良い待遇とか、どうしても目先のことで動いてしまうのだろう。

 

そういう人たちに「あなたも日本人でしょ」って事を言っても通じない。水と安全はただとおもっているからだ。具体的に厳しく理解させるための判決って言っても間違いないだろう。

 

普段は日本人として保護されていて道路も安心して渡れるしコンビニの弁当も安くて安全でありビルの前で昼休みに売ってるお弁当屋さんも親切で安心であり地震が起こっても皆で助け合う。そういう生活原価を日本で作っているのは間違いなく日本人でありその頂点にいるのが官僚である。

 

官僚に対するぼく自身の批判は山ほどあれど彼ら少数の霞ヶ関民族が日本という国家を戦後70年、戦争もなく支えてきたのも事実である。僕は彼ら官僚に対する批判はあるが敬意も払っている。実務として国家を支えてきたのは彼らだからだ。

 

勿論批判する時はするが、今回の技術者に対する判決とその判決を出させた官僚には「きついけど、仕方ないよね、賛成」と言いたい。そして出来れば半年くらいで仮釈放して欲しい。

 

だってこの技術者だって自分のやったことの大きさを理解していないんだから、裁判沙汰になり個人名が公表され外国企業に技術を売り渡すことの罪の大きさを理解した段階で十分に他の技術者にも意味は通じただろう、これ以上傷めつけるのはやめようよって気持ちだ。 この部分、ぼくは日本人だ。



tom_eastwind at 15:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)NZの不動産および起業 

2015年09月05日

言の葉

暗い機内で本を読んでいてふと気づいた。

暑いから暑いと言って何が悪い?いや暑いというのは事実だから悪くない、問題は暑いのをネガティブに捉えてマイナス表現にするなという事だ。

 

中村天風の言葉である。雨が降れば慈雨と言おう。暑ければ今日も気持ちいいねーと言おう。とにかく言葉は言の葉である。言霊は口から出た瞬間に事実となり実行力を発揮する。だからどんな時でも明るく前向きな言葉で自分を取り囲むのだ。

 

常に前向きな言葉と姿勢があれば必ず自分の望みは叶う。「どうせ出来ねーよ、駄目じゃん、無理無理」なーんて言ってる人には何も来ないし何も起こらない、ほんとにつまらない人生になる。周囲にネガティブな空気が生まれるだけで似たような人間が集まっていつの間にか皆で腐ってそこにいない他人の悪口を言うことだけで変な仲間意識が生まれてしまうから「馬鹿はつるむ」というのだ。

 

「そんな事言ってもさ、出来るわけないじゃーん」という人へ。とにかく無条件に自分を信じること。常に明るい前向きな言葉を使う。そして常に実行する。

 

けどこれって行動初日から結果が出てくるわけではない事にご注意。例えばあなたが空手道場に行って初日に回し蹴りが出来るようになるわけない。言の葉は常に繰り返すことで次第に変化が出るのだ。

 

積極的に生きる事も大事である。今まで遠慮してた事でもほんとにやりたかったらまずやってみればいい。今回ダメだからって別に罰則があるわけではない、もう一回やり直せばいいんだ、だって自分の人生なんだから。 



tom_eastwind at 14:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2015年09月04日

男は明日はくためだけの靴を磨く。

Aucklandに到着。自宅まで車で約30分だ。途中スーパーに寄って食い物を買って自宅に着く。

 

背広を脱ぎ少し疲れた肩を腕ぐるぐるしながらリビングの所定の位置にカバンを置いてトランクの荷物を片付ける。

 

冷蔵庫の中の食い物を詰めてから風呂に入る準備をする。お湯を入れつつ洗い物は籠へ、タンスから着替えを取り出して風呂あがりの準備を整えて携帯電話と本を一冊用意する。半身浴という言葉が出回る前からずっと続いている習慣だ。

 

熱い風呂にざぼんと入ると一気に神経が落ち着くのが分かる。ほんとに「ほっと」する時間だ。

 

今回も多くのお客様と面談出来ていつもより実のある内容になって良かった。特にお会いした方のうち一人は投資家ビザのEOI(予備申請)が即座に通り今後の日程について話してたが昨日のスタッフからの連絡でAIP(事前許可)が発行されたとの事。

 

ほんとに今年はさくさくとビザが取れるなー。後半もこの調子でがんばろっと。

 

結局男の仕事ってのはこうやって外に出て働くことだろう。中学生の頃かな、歴史の授業の時に古い狩猟民族の話になって、当時男は家の中で何もしなかったという。家の中ではまるで置物のようにじっとしているだけだ。

 

男は太陽が出ると槍や弓矢を持って家を出て狩りに行く。狙う獲物はその日によって違うけど家族が食事して必要なぶんは食料庫に入れるくらいの量だ。

 

ただし大平原では人間も一個の生き物にしか過ぎない。獲物を狙っているうちに自分が獲物になるなんてのも珍しくない。狼やライオンに狙われることもなる。狼なら勝てそうだがライオンだと逃げるしかない。そうなると木に登ったりして時間を稼ぎつつ弓でライオンを撃退するしかない。撃退出来なければ?そこで終わりだ。

 

何とか撃退出来れば今度は本来の狩りの時間である。小動物を狙い弓を射掛けて倒す。その場で狩猟ナイフで内蔵を取り除き獲物を軽くする。何匹か倒したら狩猟袋に詰め込んで自宅に帰る。

 

自宅に帰ったらいつもの様に家族に食料を渡して近くの川で血で汚れた体を適当に洗い流す。家族は料理を開始しており肉の一部は塩漬けにしている。男は黙って隅っこに座る。

 

料理が出来たら家族と一緒に食う。けれど今日狩りでどんな事があったかなんていちいち言わない。言っても言わなくても今日の獲物の数は変わらない。今日帰って来なかったら何も言わなくても狩りの最中に何かあったのが分かる。

 

飯を食ったら後は寝るだけだ。家族はそれから楽しそうにおしゃべりして笑いながら着るものを作ったり部屋を整理したりする。男は寝るだけだ。



tom_eastwind at 21:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2015年09月03日

直感

昨晩は仕事を終わらせて同じキャナルの敷地内にあるラーメンスタジアムに行く。前回は本田商店で今回は金田屋のラーメンを食べる。

 

有名店なんだよねーと思いつつ出てきたラーメンの豚骨スープを飲むと濃厚と言うよりバラバラな味である。「あれれ?」濃厚なら久留米ラーメンの方がよほど濃厚だし少し魚を使っているのか少しづつ色んな味がバラバラに存在しており一体感がない。

 

店舗は小奇麗だしスタッフのサービスも良いのだけど、うーむ、この味はあまり好きではないな、そう思って中途半端な状態で店を出たので近くにある天麩羅専門店に入る。ここは天ぷら職人がカウンターで揚げるほとんどがカウンター形式で昼時も混んでたので期待して天ぷらの盛り合わせを注文する。

 

見る限りこの店もサービスはよく手慣れた様子でお客様の案内をする。椅子に座って暫くすると職人さんが目の前で揚げた天ぷらを直接お客の座ってる席まで届けてくれてなかなか良い。けどなー、残念これも僕には味が合わない。いまいちだ。天ぷらがべかべかしているのだ。材料も特別に新鮮でないようで、うーん、ここも味が合わない。

 

さすがに3軒目に行く気がせずコンビニでおつまみ買って部屋に戻って映画観ながら部屋飲みにする。何だか中途半端な最終日の夕食になったがまあこんな日もある。

 

さて今日は福岡空港を朝1030分に出発。なのでホテルをタクシーで出発するのは8時丁度。約20分で空港に到着して8時30分のチェックイン。国際線に乗るのにぎりぎりまで自宅にいて1時間前に到着するような人もいるが僕は旅行屋としての経験で空港には早く行くしその方が航空会社にとっても定刻出発しやすい。

 

福岡から台北まで約2時間だ。その間9月3日の抗日記念日の記事を読みたくて明報という中国語の新聞をもらう。記事によると北京では厳重な保安体制を作っているようで様子が分かる。

 

台北に到着して1時間の乗り継ぎ。実際には同じ飛行機(機体)なのだが台北では全員が一旦降ろされて香港までの乗客は乗り継ぎになる。台北空港で本屋にちょっとよると張学良の本とか蒋介石のDVDとかがあって、あ、ここ台湾なんだと気づく(笑)。

 

乗り継ぎの飛行機に戻り今度はタッチスクリーンのモニターを見ると、ちょうど東シナ海と南シナ海がよく分かる。南シナ海ではフィリピンと中国が対峙している。そして東シナ海をよく見ると、日本列島から沖縄諸島、そして台湾までが何と弧を描くように中国の海洋進出を抑えこむ碁石のように並んでいる。

 

特に沖縄の位置が絶妙で台湾と九州のちょうど真ん中にある。ありゃあ中国としては欲しい島だろう。沖縄が取れれば九州と台湾という両端のど真ん中に穴を開けるようなものだ。そのまま一気に太平洋に出ることが出来る。

 

逆に言えば沖縄が日本領土であり米軍と自衛隊が常駐してしまえば中国は太平洋に出るのに大変な騒ぎになる(笑)。けどモニターを見ながらその時ふと直感で「中国は近い将来確実に沖縄を取りに来るぞ」って思った。背中がぞっとするような気持ちでモニターを見ながら現実問題としてあり得るなって感じた。

 

沖縄は元々が日本と中国の両方の国家のような部分があり中国としては琉球時代の歴史を持ちだして沖縄の所有を訴えてくるだろう。尖閣諸島はあくまでも「最初の一歩」でありここだけで終わる話ではない。だからこそ逆に言えば日米共同で沖縄を守るためにも住民のいない尖閣諸島で戦い沖縄本島に戦線を伸ばさせない事が重要だ。

 

そんな事を思いつつ台北から香港まで1時間のフライト終了。香港では現地に住む日本人ビジネスマンと面談を組んでおり空港に着いたら一旦入国する。入国カードの「ねえ、今晩どこに泊まるの?」ってところに「どこにも」と書いておく。

 

荷物もないのですぐに到着ロビーに出て待ち合わせ場所のリーガルエアポートホテルのカフェに移動する。空港内は広くお店もたくさんあるのだがどれもテーブルが狭く人が多く気ぜわしいのでちょっと離れたホテルにするが、ちょっとと言っても歩いて5分程度だ。

 

カフェに着くと4人がけのソファ座席を押さえてとりあえずオレンジジュースを注文。しばらくすると先方の方たちがお見えになり約1時間ちょい話し込む。初めての面談であるが業種が似ており話はとんとんと進む。

 

香港に住む日本人の中には危うい人が結構多い。日本語が出来るってだけで日本人に近づき騙すのはよくある話である。この商売を長くやっていると大体見たら分かる。話せば更によく分かる。何故なら彼らの話はかならず論理破綻しているからだ。

 

けど日本に住む日本人からすれば初めての香港!日本人!親切!でころっとやられる。コレはニュージーランドも同様で死屍累々である。

 

今回の面談では相手側から新しいビジネスモデルの説明と僕からの質問で論理の隅っこまで詰めていく。よし、これならいけるな、そう思ったらもう1時間が過ぎていた。その後少し雑談して分かれて僕はまた出国ゲートに行く。

 

手荷物検査で後ろに付いた背の高いぼやーっとして若い中国人(学生?)が僕の後ろにピターっと付いて
カバンけったり靴けったりした。彼に悪気はないのだろうが頭に来たので振り返りざま”BACK OFF ! ”と怒鳴ると意味がわかったようで一歩下がった。

 

行列の距離感ってほんと、中国人とインド人には困ったものである。ここは常識の通じる民主国家、誰も割り込みせんちゅうにピターっと、まるでムカデのようにひっつくから気持ち悪くてたまらない。

 

出国ゲートでは係員が「あれ?こいつ3時間で再出国しているぞ?」とちょっと変な顔だったが通してくれた。そしてやっと晴れて空港のラウンジでゆっくりと飯が食える。

 

あと1時間で飛行機に乗り込む。明日の昼にはAucklandだ。



tom_eastwind at 20:04|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2015年09月02日

運河

福岡市のど真ん中にキャナルシティが出来たのが1996年。今から20年近く前だ。当時としてはすごい規模の総合エンターテイメント施設であり福岡だけでなく週末になると近隣の佐賀県などからも多くの人が押しかけて来た。

 

佐賀の人は博多弁ではないためにすぐ分かる。「あ、佐賀からお見えですかー」キャナルシティの駐車場は佐賀ナンバーで埋まった時期もあるくらいだ(笑)。

 

ところが今回キャナルシティのホテルに滞在してたまたまお昼ごはんを食べる時間がありお昼ごはんを食べるシティの4階のレストラン街に行くと、そこは何と中国人街!食堂街になっているのだがどこも入口に中国語と韓国語で「いらっしゃーい!」と書いている。

 

お店の中には中国語の出来る店員さん(留学生かな)がいて日本人と中国人のお客を流暢にさばいているが、そうは言ってもお客の5割以上は中国人ですぜ。

 

いやーこれには衝撃的。中国の爆買いは聴いてたが昼時のレストラン街まで中国人、うちの奥さんに見せたらどう思うだろう。けど決して品が悪いわけではない、声が大きくて日本語も英語も出来なくて他人を押しのけて椅子に座るがそれは彼らの持つ文化であり、彼らはそうでなければ生きていけない。

 

日本では礼儀正しくないと生きてけない、中国では大声で自分の存在を主張して他人より先に座席を取ることが生き残る道である。生き方の違いだ。

 

けど彼らも自分の声が大きいのは分かってるわけで、飛行機の機内で真夜中にあんまりうるさい時は「黙れ!」って怒鳴ると黙る。

 

どっちの生き方が良いのか、そんなもんに答はない。ただ生き残ることにすべての力を振り向ける。

 

キャナルシティが観光地であり買い物場所であり食事場所であるって事は中国人がお金を落としてくれるわけで、こりゃ良いことだ。こんなふうに発展するって、1996年時点では思いもよらかなった事である。こうやって中国人観光客が来るならどんどん消費してもらいましょう、同時に日本の文化と礼儀に触れてもらいましょう。

 

人生いつもそうだ、思いもよらないことばかりの連続だ。けど生き残る、その気持さえあれば人類みな兄弟ですぜ(笑)。



tom_eastwind at 09:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2015年09月01日

福岡 筥崎宮 花山

大阪での面談終了、今度は夕方便の全日空で福岡に移動する。福岡では筥崎宮にある30年来の付き合いの屋台で久しぶりに夕食だ。「兄ちゃん、元気やねー」と屋台「花山」の大将と会話するが、彼のほうが僕より2つくらい上で現役である。「大将こそ‐!」と返して焼酎を飲み焼き鳥を食う。

 

旨い。この店の凄さは昭和28年の創業以来変えるべきところと変えてはいけない原点を理解している事だ。この夜も屋台2台分広げてたが常連さんでほぼ満席。常連とは親子2代である。子供の頃に親に連れて来られて美味しいラーメンを食べて自分が社会人になって彼女を連れてきて、結婚して子供が出来てその子供と奥さんと一緒に焼き鳥食べに来て。

 

要するに人を幸せにする屋台なのだ。昭和28年に開店して以来人を幸せにして来た。変えるべきところは変えつつ、人を幸せにするって一番大事な部分だけは絶対変えずに来て60歳近くなる大将は今も屋台の中を軽々と歩き回り常連に声をかけて幸せを振りまいている。良い仕事だ。

 




tom_eastwind at 09:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌