2016年01月

2016年01月28日

Auckland出発

今日午後のキャセイ航空で香港に向かう。キャセイ航空を使う理由の一つに「午後便(サマータイムの現在は1440発)」という事がある。

 

自宅から空港まで車で1時間ほどかかるし出張荷物の忘れ物はしたくない、軽く朝ごはんを食べて余裕を持って空港に向かいたいからである。そして空港には余裕を持って2時間前に到着するようにしたいと考えているからだ。

 

最近のAuckland国際空港は顧客向けサービスが増えている。バレットサービスは予めネットで駐車場予約をしておくと空港のターミナルのまさに真横に車を駐めて係員に車の鍵を渡して自分は荷物を持ってそのままチェックインカウンターに行けるのでとても便利だ。

 

車は係員が空港近くの屋根あり駐車場に駐めておき帰国便に合わせてターミナルに持ってきてくれる。時間どおりに行けばそこに僕の車がある。

 

更にこのサービスの良い点は予めお願いしておけば洗車サービスもあるって事。到着日に合わせて洗車してもらい綺麗な車で自宅に戻ることが出来る。

 

何せAuckland国際空港の駐車場の一つの欠点は駐車場からターミナルに入るまで屋根がないという事である。屋根付き駐車場はあるがその駐車場からターミナルまで5分ほど屋根のない道路を歩かねばならない。

 

雨が降れば荷物も人間もびしょ濡れであるし荷物が多いとかさも効果ない、ましてやその傘、空港に着いてからどうするの?である。

 

昔から「屋根なし」はずっと疑問であったが新しく導入されたサービスで随分便利になった。この調子でどんどん良いサービスを追加してくれるとうれしい。

 

空港でチェックインカウンターの係員に「ラウンジはエアニュージーランドです」と言われすかさず「カンタス航空のラウンジも使えますよね、カンタスにして下さい」と言う。ニュージーランド航空のラウンジはとにかく騒がしい。携帯電話で大声でがなりたてるように喋りまくったりがやがやしてるからだ。

 

すると係員は苦笑いしながら「いやいや、ニュージーランド航空のラウンジは全く新しい場所で設備も整ってますよ」とのこと。

 

そこでラウンジに行ってみると、なるほど設備はそれほど悪くない。以前より広いし食べ物の選択肢も広がっているし客席数も増えている。

 

しかし客層はあいも変わらずで大きなソファに座って大きな声で周囲に自慢するように携帯電話で話してる人々はあいも変わらずだ。

 

次はやっぱりカンタス航空のラウンジにしよ。そう思いつつAuckland出発。



tom_eastwind at 16:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年01月27日

乱気流

東京からAucklandに戻るニュージーランド航空が乱気流に巻き込まれた。それも出発して1時間、ちょうど食事時間だったもんで大騒ぎ。当時の写真がヘラルドに掲載された。

 

乱気流にはいろいろあるけど間違いないのは乗客の手元の料理が全部天井に向って飛んでいき、次の瞬間にその料理がひっくり返って乗客の手元にドーンと落ちてきて服もテーブルもぐちゃぐちゃになるって事だ。

 

このフライトには偶然知り合いもたくさん搭乗しておりその際の「衝撃写真」がフェイスブックなどで掲載された。

 

飛行機で本気でやばいのは乱気流である。昔日本航空で乱気流に巻き込まれたスチュワーデスが飛行機の天井で頭を打ち大怪我をした。裁判沙汰にもなった。

 

飛行機は安全な乗り物とはいえそれは比較論である。確かに自動車よりは安全であるが、それは生きるか死ぬかの比較論である。

 

自動車は少なくとも地上を走っており事故があっても周囲で助けることが出来る。救急車も消防も来る。

 

飛行機ってのは空を飛んでるわけで飛んでる間は陸上の支援は受けられない。機長がエアポケット見つけてシートベルト着用サインを出せば良いがもし見逃したら?または本当に見えなかったら?

 

そう考えれば乗客も自分の命を自分で守る必要がある。その第一歩が座席に座っている時はシートベルトを締める事である。

 

とても単純な話なのだけど勘違いしている乗客からすれば着用サインが消えた瞬間にシートベルト外してあちこちうろうろしたりする。

 

あなたは今地上1万メートルの空の上を時速800kmとかで飛んでいるのですよ。その自覚があるのですか?

 

勿論落ちてしまえば地上のむくろ、皆揃って討ち死にでありシートベルトしているかどうかなんて関係ない。

 

けれど少なくとも乱気流に巻き込まれた時に怪我をしない確率はシートベルトをしている方が圧倒的に高いのは誰でも分かる理屈だ。

 

飛行機が飛び上がって約11時間でAucklandに到着するまでの間だけである。席の離れた友達のとこに行ってスチュワーデスの通行に迷惑かけてまでぺちゃくちゃとおしゃべりしたいか?それとも口がもぞもぞして何か喋っていないと気が済まないのか?

 

だったら飴でも舐めておけ。

 

また乗客でシートベルト着用サインが消えるとすぐに外すことが「カッコイイ」とでも思ってるのではないか?「俺は何にも縛られないんだー!」みたいな感覚。

 

航空会社でも最近はクレームが激増している。カップラーメンのお湯を巡ってキャビンアテンダントに熱い麺の入ったカップを投げつけたり有名ドコロでは「ナッツリターン」もある。

 

会社では常に縛られているし抵抗も出来ないから飛行機に乗って自分が偉い立場に立った時くらいは言いたい放題やりたい放題。労働者が消費者になった瞬間に労働者の時に受けた怒りを消費者として目の前の労働者にぶつける。情けない話である。弱い連中である。そうやって怒りの連鎖を生んでいる事を理解出来ない。

 

「俺は何にも縛られないんだー!」分かった、それでバンジージャンプしてろ。



tom_eastwind at 10:22|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年01月26日

その気になれば

僕は子供の頃から学校の勉強が大嫌いだった。その理由は子供の頃はよく分からなかったがとにかく嫌いでとくに数学の授業は相当ボイコットした。

 

数学の授業で先生の言っている「いいか、1足す1は2だ」という絶対的説明に絶対に納得出来ず「1足す1が何故2なんだ?何故11じゃないんだ?」とやり返した。

 

「1足す1は2である」ではなく「1足す1を2としよう」が正解であった。それなら僕も納得出来た。人類が共通の言語や計算方式を持つことで貿易も経済も発展するのだと言ってくれれば良かったのだ。

 

なのにそういう根本的な説明をせずふざけた事でお茶を濁そうとするから頭にくる。お前は先生じゃねー、先に生まれただけの生まれっぱなしだバカが、本気でそう思った。

 

数学ではとにかく授業をかき回すのでそのうち先生も僕を嫌になったようだ。僕は数学の授業が始まって5分もすると「先生、トイレ」と言って授業が終わるまでトイレにこもる。先生は黙認する。その方が他の生徒に迷惑がかからないからだ。

 

国語では特に激しく喧嘩した。読解力テストで短文があり「どこに感動したか?」と質問がある。僕は自分の感動した部分を書く。するとそれは間違い。正解はあちらであると来る。

 

ふざけんな!人間がどこに感動しようがその人の勝手だろうが。同じ文章でも読み手が違えば印象も変わる。貧しい家庭に生まれた子どもと誕生日にはステーキハウスでお祝いしてくれる子供とでは同じ短文でも感動の部分が違って当然だ。

 

先生、どうしてもおかしいでしょ、皆が感動する部分が別々でも良いでしょ、大事なのはその理由をテストで説明出来るかどうかでしょ、そうやって主張する僕に先生が最後に使った手段が多数決である。「おい、みんながこの部分に感動しているのにお前だけ感動しないのは間違いである」

 

当時本気で先生に失望したのを覚えている。こいつ、バカか?数と力の権力かざしてしか教える事出来ないのか?それで教える事が出来ると思ってるのか?子供一人満足に納得させられないバカがどうやって先生と呼べるかと思った。

 

今から考えれば学校では随分とがきっぽい喧嘩ばかりしていた。先生にも迷惑だったろう。ただし今また学校に戻る事があれば同じ喧嘩をするだろう、もっと明確で徹底的な論法で。

 

今思えば西洋式の学校とは元々軍隊を作るための仕組みであった。中世に始まった教育方法は戦争になった時に皆が同じ動きが出来るようにするものであった。

 

横一列に並んだ兵隊に将校が命令する「一歩前!」するとある兵隊は70cm前に進む。隣の兵隊は5cmだけ前に進む。ある兵隊は後ろを向いて1m進む。これでは一列にはならない。

 

そこで言語、数学、歴史、様々な授業を通じて「常識」というモノを植え付けて集団が同じような動きや反応が出来るようにした。これが学校の始まりだ。

 

つまり「戦争反対!」とか言ってる母親が子供に「学校行きなさい!」というのは子供の個性を磨り潰して軍隊行動を取れるようにしなさいという事なのだ。

 

子供の頃の僕はそういう歴史は知らなかったが教育方法そのものから本能的に何か嫌なものを感じていたのだろう。金太郎飴を作る組織にはどうしても反発することになる。

 

中学までは義務教育であるから仕方ないとして高校に行くかどうかは結構もめた。

 

これ以上バカと付き合いたくない、このまま社会に出たほうが良い、出来ればアルバイトしてお金を貯めていろんな国を旅行したいと思っていた。

 

とにかく高校だけは出ろって事で高校進学することを決めたがその時も僕はとにかく受験勉強なしで受かる学校にしか行かないと決めていた。学校から帰ると図書館で借りた本がたくさんあるのだから忙しい、受験勉強などしている暇はないのだ。

 

同級生からは随分とびっくりされた。「お前、あそこか?」その「あそこ」でも地元では有名有力学校であり卒業生の繋がりは強く十分に良い学校だが、他の生徒からすれば僕が進学校に行くと思っていたようだ。行くわけないじゃん、金太郎飴製造装置になんて。

 

高校を卒業して社会に出て今の自分があるがやはりいま振り返って見ても当時の僕の住んでいた県の学校教育はおかしかった。

 

話はそれるが何せ日教組が強くてこっちが授業中に喧嘩するとすぐ防衛行動取って自分の授業を守ろうとするくせに日教組から命令が出れば授業放棄してでも行動に参加するわけだから偉そうにセンセーとか言うんじゃねえ、「わたしは子供相手の労働者」とでも言っておけって感じである。

 

その気になれば。葱の議論も学校の議論も同じである。「葱って美味しいのにー」は貴方の味覚。「良い学校に行けばいいのにー」は貴方の価値観。その気になって勉強すればというがそれで得られるものって何だ?

 

僕は結果的に自分が卒業した高校で学んだコンピューターとそろばんと簿記が今も役に立っている。

 

「その気になれば出来るのにねー」と言いつつ子供に親の教育方針を押し付けるのはある種の子供にとっては迷惑でしかない。



tom_eastwind at 17:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年01月25日

真夏の青空ニュージーランド

北半球ではあちこちで大雪だ。日本では沖縄にも雪(みぞれ?)が降り九州でも大雪。ニューヨークも大雪であちこちで道路で立ち往生する車群。

 

テレビで北半球の大雪を見ながら真夏のニュージーランドでは青空が広がって西海岸のあちこちのビーチで遊ぶサーファー達が賑やかだ。人の背丈を超すような高波が次々と海岸を洗っていく。

 

今日のニュースではビーチで遊んでた4人組が波に飲まれ一人が死んだとのこと。砂浜からたった10mも離れてない場所に人より高い波が襲いかかってくるのだからすごい。

 

NZ西海岸は波が高くてサーフィンの名所もたくさんあるがそれだけ危険もある。てかキーウィ、こういう危険なことは大好きで各ビーチに待機している救助隊は休む暇もない。ピハビーチの救助隊など夜のドキュメンタリーやってる。

 

上を観ると青空がどこまでも広がっている。ここにいるとほんと時間が止まったような感じがする。

 

週末は自宅で読書。「下町ロケット2ガウディ計画」を買ってあって日本に行く前に読み終えるためだ。それにしても池井戸潤は絶好調ですな。原作、TV化、何よりも作品が面白い。

 

さて、これを読み終わったら日本出張の準備だ。いつものように出張10日前くらいから「持っていくものリスト」を作成して一つづつスーツケースに入れていくのだけど、荷造りしている間に大体3回くらい全部入れ直しをすることもよくある。

 

僕は荷物をぎゅうぎゅう詰めにするのが嫌いなのでケースの蓋は上に乗らなくしてもきちんと閉まる。

 

今回の日本では説明会と個人面談だ。どちらもホテル内の会議室やラウンジなので外出用のコートは不要である。夏も冬もホテルの中ではいつも同じ格好であるから変化がないっちゃない。

 

着るものに変化はないけど日本の情勢はますます厳しさを増している。マイナンバー制度の導入と日本やNZの銀行の規制強化、去年から一気に動き始めてる。

 

政府としても税金は取れるところから取るわけで今度は相続が舞台である。マイナンバーに出国税、出て行く奴は金置いて行けである。

 

昭和は遠くになりにけり、日本が税務的にのんびりしてた時代もあったから、その時代に相続を済ませた人はOKだが今は本当に厳しい。どれだけ資産があっても3代目ですべて税金として消えていく。厳しい時代になったものだ。



tom_eastwind at 20:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年01月24日

タバコ値上げ

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日本たばこ産業(JT)は22日、主力商品「メビウス」(旧マイルドセブン)を4月に10円値上げして1箱440円にすると発表した。日本のたばこ価格は主要国では珍しい認可制で、増税時以外のメビウス値上げは1985年の民営化後初めて。値上げへこぎ着けられたのは、認可に慎重だった政府の姿勢が変化したためとの見方がある。国内需要の縮小が続くなか、利益の確保を目指し外資大手も追随する可能性がある。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ22HQ5_S6A120C1EA2000/?dg=1

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日本のタバコって安いんだ・・・。1箱440円って、ニュージーランドでは一箱20本入りで20ドル、1,600円ですよ。

 

それも今年20161月に更に10%値上げをするわけでNZ政府いわく「最も金のかかる癖」であり値上げをすることで喫煙者を減らすことになると公言している。

 

こうなると中国ビジネスが発生する。中国でタバコを輸送トラックごと襲ってタバコを船に載せてニュージーランドに送る。以前何度か中国人がやってたが最近は話を聴かないのは、利幅が低いからか。

 

日本では近年禁煙化が進んでいるが昭和のおやじ連中はなかなかやめようとしない。タバコは昔は国税の縄張りだったから手放そうとしなかったが長期的に観て禁煙文化が広がり税収にうまみがなくなりそうなので地方税にすることで対応した。

 

ちなみに日本のタバコにかかる税金は63%とのこと、殆ど税金払って煙吐いてるだけだ。なのでこの際日本政府としてはタバコ一箱1,000円にして「これでも吸うか!」と喫煙者に対して挑戦してみればどうだろう。

 

あ、しかし肝心の政治家の多くが喫煙者だからな。



tom_eastwind at 20:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年01月23日

ポイ捨て

今週は豪華客船が次々とAuckland港を訪れている。北半球の冬に真夏の経験をしてもらうのが人気。ただ、クイーンストリートが混雑してしまい、まっすぐ歩くのも大変だ。

 

彼ら観光客は大体ご主人が短パンポロシャツ、奥さんは明るい色のひらひらドレス。クイーンストリートを左折すると港の入口が見えるのだが、豪華客船ってほんとにでかい。動く大型ホテルですな。

 

さてそんなクイーンストリートであるが歩きタバコや歩道半分くらい使って集団喫煙とかやってて、横を通ると臭い。NZではすべてのビルやレストランが禁煙だからシティでタバコを吸うとなると路上しかない。

 

タバコは個人の趣味であり肺がんになったら自費で治療してもらえばと思うが問題はポイ捨てである。実に柄が悪い。歩きタバコを吸って粋にペッと路上に捨てるのだが本人は格好良いと思っているのだろうか?

 

ポイ捨てで目立つのはアジアからの留学生だ。彼らは母国で親の背中を観て育っているからたばこはポイ捨てするものと思って悪いという認識がない。ゴミを作ってるという感覚がない。なので最近の歩道は掃除をしてもまたすぐに吸い殻が落ちてるってことになる。

 

普通の日本人なら「タバコ喫煙条例」と「ポイ捨て条例」を作ろうとなる。ただ出来れば法律ではなく道徳で対応してもらいたい問題である。

 

で本題。10年位前かな「世界の標準化で日本人の賃金は下がり続けて中国人の賃金は上昇して同じ金額になるまでこの動きは止まらない」と言ってたら「馬鹿らしい」と一笑に付された。

 

15年前に「経済国境がなくなるぞ」と言ったら、聴いた方はまるで意味が分からないって顔をしてた。経済国境?なんじゃそりゃ?である。

 

どちらも今現実化されている。世界で仕事は均一化されて会社にとって必要な仕事は経理処理ならインドや中国へ外注する。

 

それまで日本国内で存在していた業務がなくなるわけで当然若者の就業機会も減る。中国人に発注した仕事と同じ仕事をしたければ同一賃金だよ、となる。つまり中国人と同じ給料で働いてね、となる。

 

安倍首相が同一労働同一賃金と言ってるが、これは1970年代から日本に存在していた考え方である。当時でさえ日本国内で外注やアルバイトが問題になり正規労働組合員を守るために作られた。

 

国内で問題にされた当時は外国との競争など思いもよらなかったがインターネットの発達と飛行機の高速化で経済にとって国境はなくなったのだ。

 

そんな中で僕らが生き残るためには?中国人と同じ給料で働くか、自分にしか出来ない仕事を作るかである。

 

時代はあなたを待ってくれない。能力がないのに高い給料を要求するあなたを必要としていないのだから。

 

のろのろしていたらポイ捨てされるだけである。



tom_eastwind at 12:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年01月22日

銀行口座

去年からますます日本の銀行規制が厳しくなっている。特に海外在住の日本人が日本に口座を持っている場合、銀行によっては「外国居住なので口座を解約して下さい」と連絡があったりする。

 

保険加入も日本居住の確認をされて連絡先としている日本国内の家族に電話があり「直接本人と話したい」となる。本人いないわけで、じゃあ加入出来ないのかとなる。

 

今まで問題なかったものがある日突然問題になる。「だって去年はOKと言ったじゃないか」「ルールが変わりましたから」「上司出せ!」上司が出てきてお詫びをしても謝っても決定事項は変わらない、「いえ、ルールですので」。

 

そしていよいよマイナンバーだ。社会保障だけでなく銀行、保険、個人が加入しているすべてのものに必須となる。

 

これはニュージーランドも同様で、NZで投資活動に関わる人々はIRD(納税者)番号を取得してくれとなっている。今はまだ日本の住所でもNZの銀行口座を開けるがいずれ駄目になるだろう。

 

本当に世の中が大変化している。日本国内で普通の生活をしてマイナンバーを取得してネットバンキングして保険に入っている人にはこの変化は認識出来ないだろう。

 

けれど海外で生活をしているとこういう大きな波を感じることになる。

 

大企業で海外に派遣されている駐在員で日本に住民票がない場合は「帰国の意思を持って海外で5年の生活をする者」は特別枠で対応してくれるのだろうが移住の場合はそうはいかないようだ。

 

これはもう日本政府がはっきりと「外国に住むなら日本の既得権益を捨てろ」という事だろう。NZに移住していながら日本の年金とか医療とか銀行口座とか、何を言っとるんじゃ!であろう。

 

これから移住を考える人は、日本での既得権益を捨てることもきちんと視野に入れておく必要がある。よいとこ取りは出来ないのだ。



tom_eastwind at 12:10|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年01月21日

年金の不思議

来週から日本出張だ。説明会、個人面談を東京で行う。その後福岡に移動する。体が大丈夫かとよく聴かれるが全然問題ないので何故そんな事を聴かれるのかが不思議である。

 

さて日本に住む外国人が国民年金を払わされる不思議。殆どの日本人はご存知ないだろうが、日本で年金を受け取る気持ちも(ビザなど)状況にもない外国人が年金を払わされている。

 

多くの日本人は国民年金またはそれに同じる年金を支払っている。それは65歳から受け取る為の保険料である。

 

しかし日本に住み日本国籍がない外国人が何故年金を払う義務があるのか?

 

答=法律でそう決まってるから。

 

外人にとっては答にならない答である。99%の外人が「はあ?」である。

 

これが所得税とか市民税とかなら日本で所得を得て日本の市民となることで生活インフラを受けているわけだから理解出来る。消費税だって払ってる。

 

けど年金だよね?日本で住民票を登録したとは言え外国人は母国に帰るんですよ。米国から日本に転勤になったビジネスマンが東京で5年働いて米国へ帰るんですよ。それなのに5年間は収入に応じて年金払えだと?

 

ふざけんじゃねー、これだけは普段日本大好きの外国人でも理不尽で怒りを感じている。この問題はずっと前から外国人同士で議論されて日本の役所窓口に行くがなにせ英語が通じない。

 

こちらの日本語は女の子を口説くには十分だが役所の窓口でお役所対応する職員には不十分だ。それでも日本に住む外国人は機会がある度にあちこちでこの問題を取り上げて指摘して来た。

 

そしたらやっと今年になって年金制度が改定されて日本を離れて滞在資格(ビザの期間)が消滅した時点で「脱退一時金」を請求出来るようになった。

 

https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/sonota-kyufu/dattai-ichiji/20150406.html

 

払ったお金の半分程度であるが、これも外圧に弱い日本人の妥協であろうが、今までよりは一歩前進である。

 

それにしても年金問題なんて最初から年金掛け金を税金の中に入れておけば良かったのだ。税金と別々にするから徴収する機関が二つになり年金制度は国民にとって不信の塊となり手間ばかりかかるようになり、おまけに年金回収率が悪い。

 

国としてはどうせ取りたいお金なら年金機構を税務署の配下にして税金として徴収すれば良い。



tom_eastwind at 12:04|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年01月20日

川の流れのように

初対面の方にいきなり希望のこもった目で「何故ニュージーランド移住を決断したのですか?」と聴かれると何とも申し訳ない気持ちになる。

 

何故なら僕は自分でニュージーランドを選んだ事も移住を決断したこともないからだ。正確に言えば「NZ」に「移住」するなんて気持ちがゼロのまま現在の状態があるわけだ。

 

今から約30年前世の中がバブルだった頃、僕はカバンに半年分の文庫本を入れて成田空港にいた。成田を最初に出る便がシンガポール行きだったのでシンガポールに行った。

 

シンガポールのホテルで翌日の飛行機を国際線時刻表で調べると希望地バンフ、っクイーンズタウン、ジュネーブのうちクイーンズタウン、つまりAuckland行きが一番早かったので航空券を買った。目的は湖のほとりで本を読むためだ。

 

最初にニュージーランドに到着した時は観光気分だったが到着一週間でクイーンズタウンで仕事の手伝いを頼まれワークビザを取得してその翌月に永住権を取得した。

 

そして今の奥さんと知り合い結婚して今に至る。

 

香港への移住も子供の面倒を見てくれてた奥さんのお母さんのビザが切れるからだ。奥さんが決めてぼくは落下傘降下、誰も知り合いがいない状態でオープンワークビザで仕事探し。

 

香港の中国返還の年の前年にAucklandに移住。これは香港が中国に返還されたら出国出来なくなるかもしれない、だから英国植民地である間にAucklandに行くことになった。これも落下傘降下である。

 

ぼくはどこの街にいる時も朝から晩まで働いた。自分でもよく働いたと思う。でも人生の節目ってのはいつも川の流れに乗っかっているような感じがする。

 

ニュージーランドに行ったのも一番早い飛行機だったから。クイーンズタウンを離れた理由はおばあちゃんのビザの問題だ。Aucklandに戻ったのは中国返還問題だ。要するに人生の節目に周囲が動いて自然と流れて現在があるのだ。

 

もし僕が周囲の状況を無視して「こうあるべきだ」と考えて進めてたら今の自分はなかっただろう。

 

移住のような大きな決断は周囲が煮詰まれば自然と動き出す。自分が何も分からない状態で毎日考えていても結論は出ない。

 

天の時地の利人の和という言葉がある。天と地が繋がってその間に人がいる。大きな事はこの3つの要素が揃った時に初めて円滑に動く。この要素が揃ってない時に無理をすると何も動かず自分を傷つけ周囲に迷惑をかけるだけだ。

 

移住する方のブログを読んでいると時々感じるのが、まず移住ありきである。そして永住権永住権、いつの間にか永住権を取得することが目的になっているような気がする。

 

あなたが移住を決断した時に何か周囲が動いたか?

 

機が熟したとどうやって判断したか?何かの機微があったか?

周囲の人々の和があったか?

ニュージーランドの事をしっかり勉強したか?

 

どれかの要素に無理があると空回りしたり何も進まなかったり、こんな筈じゃなかったという話になる。

 

日本人同士が集まるとすぐビザの話になって永住権持ってるとえらい、みたいな雰囲気があるが永住権は生活の手段である。目的は家族の幸せだ。その為今のニュージーランドがどうなっているのかどうすべきかを知る。そして自分がその土地でどう動くかを考える。他人のビザなど関係ない。

 

ところが実際にはNZの事を学ばずこの土地で戦う気持ちがないように感じる。永住権を取得してそれからどんな仕事があるのか?それはいくらの給料なのか?自分の労働価値を最大化して高い給料を取るためにどうすべきか?

 

そうでなければ例え永住権が取れてもそのうちに資金が底をついてしまう。そしたらどうするのだ?移住という全体像を描き時系列で子供の年を入れながら毎年入る収入を計算する。

 

家賃や物価がこれからも毎年3〜5%程度づつ上がり続けるこの国で生きていくのは楽ではない。両方の親からまとまったお金が入るのか?そこまで考えておかないと地の利は得られない。

 

僕は親子で移住する家族に必ず言うことがある。それは「移住一世は死ぬまで働け手を抜くな楽をしようと思うな」である。

 

旦那はすべては奥さんと子供のため、奥さんは旦那と子供のため、そうやれば強い家庭が出来上がり両親の背中を見て育つ二世の子供は良い子になる。



tom_eastwind at 14:22|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年01月19日

温度

今日は取引先の地元大手会計事務所とランチミーティング。

 

相手側のオフィスの会議室に小奇麗に並んだフィンガーフードを頂きながらおしゃべり。

 

ミーティングとは言っても年始の顔合わせなので具体的なテーマがあるわけではなく参加した皆さんが自由におしゃべりする。

 

当方は僕を入れて5名、相手方は4名、僕を除いて全員女性で年代も近いので自然と話は共通する。

 

スキー事故を痛む事から始まり初対面のメンバーもいるので少しづつ話題を広げていく。自分の趣味、最近の日本事情など柔らかい部分から話を進める。

 

僕はこんな場所でいきなりハイテンションでいくわけにはいかないので口を閉じてスタッフそれぞれが向い合って座ってる人に話題を振りつつ何となくお互いの距離感を確認していく。

 

ここの責任者と二人ならいきなりトップギアーで「わー!」とやるのだけど日本人スタッフの方がこの話を聴くと「この人、おかしい・・・?」と本気で思われる可能性が高いのでこういう場所ではあくまでもおとなしくしておく。

 

日本人が増えてきたおかげだろう、Aucklandの会計事務所も日本語の出来るスタッフや日本人スタッフが増えた。

 

ただやはりその中でも顧客と長期のお付き合いが出来るのは日本とニュージーランドの温度差を最小に出来るスタッフである。

 

なまじ日本語は出来るが言い訳ばかりで最後は「ここはNZですからー」と逃げるような奴には長いお付き合いは出来ない。そしてそういうのが多いのも事実であるが彼らは次第に過去のものになり始めているような気がする今年。

 

当社では移住する前から移住後の生活安定まで含めて5年から10年のお付き合いをしている。最長は15年である。

 

長いお付き合いが出来る一番の理由はお客様が賢く自分の置かれた状況を冷静に理解出来ることである。だからこちらの話をきちんと納得してくれる。

 

そして二番目の理由はこちらが日本の温度に合わせることでお客様に安心感を与えることだ。外国に住んでる外国人みたいな日本人は多くの場合温度差で片付けてトラブルを起こすが、うちは日本の温度で仕事をするから手続きが円滑に進む。

 

三番目は、やはり実際に移住するとNZの現実にぶつかるわけで日常生活の中で「あ、これが彼らの言ってた事かー」と理解するようになる。

 

そうなると彼らのほうの温度がこちらに近づいて来てお互いますます無理なく付き合い情報交換してAuckland社会の中で共生できるようになる。

 

温度差はまさに今日会計事務所スタッフの言われた話であり僕も全く同意である。ここさえわきまえていればよいのだ。

 

Aucklandの日本人はすでに15千人を超しているだろう。資格を取って仕事をしている日本人もたくさんいる。けれど中には資格だけしかなく温度差が理解出来ないビジネスセンスゼロってのが目立つ。

 

今日は資格を持ちながら温度差を理解している方たちと食事が出来て楽しかった。結局12時から始まった昼食会議は2時過ぎまで続いた。



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2016年01月18日

台湾総選挙

今回の総選挙で民進党が大勝利した。国民党は大幅に票を落として対中国関係が変化するだろう。

 

日本と台湾は民間は仲が良いが国交はない。1980年代に日本が中国と国交正常化をする際に中国から「台湾を切れ」と言われて切ったのだ。

 

この島の歴史の変遷。元々台湾には地元民がいたわけでそこを日本が植民地化した。学校や病院やダムを作りインフラを整え優秀な学生は日本の大学で学んだ。

 

台湾独立派である李登輝はまさにその時代に生まれ日本語で授業を受けて日本の大学に行き日本の軍隊に入隊して日本軍として戦った。

 

日本敗戦後に台湾が中国領土となり、そこに毛沢東との戦争に敗れた蒋介石率いる国民党がやって来て先住民族である台湾人を虐殺した。そこから国民党の台湾地元民蔑視政策が始まる。

 

時代は流れ次第に両国の戦争状態は膠着した。僕はこの時代の台北空港に降りた事があるけど、滑走路の横に普通に対空機関砲が置かれていた。

 

このあたりから台湾は大陸中国とは違うよねって空気が出てきて、そこに李登輝が政治家として独立論を主張した。ここにはほんとは内省人と外省人の違いもあるけどそこは省くが李登輝の意見は多くの国民に受け入れられた。

 

雑談だがこの人の困った点は聡明晴朗であり今時の日本人よりずっと日本語が上手い。だから平気で「今の日本は〜」とおじいちゃん文句を言う。言われても仕方ないのが今の日本ではある。

 

本題に戻ると中国大陸と台湾は別の土地である。しかし蒋介石率いた国民党からすれば「俺達が本筋」であり、今は台湾に追い込まれたけど中国大陸は俺のもんだよという気持ちがある。

 

だから国民党からすれば「一つの中国」は主張しやすい。しかし現実として中国と台湾は戦後全く違う道を歩いたから現在の感覚からすれば独立という発想が近いのだ。

 

ところが中国大陸とのビジネスや政府幹部との繋がりがあれば自分が台湾のボスになれる、そう思う国民党は中国に接近する。

 

つまり国民党は何かの政治理念で「一つの中国」を謳っているわけではなく利権で中国と繋がっているのだ。

 

それに対して民進党は「台湾という国が出来て半世紀が過ぎた。すでに人々の心情は台湾人である。中国大陸と経済関係は維持するが併合はあり得ない」であり、そう思う人が今回の選挙で民進党に投票した。

 

余談であるがこの選挙結果、習近平は相当怒っただろうな、何せ独裁国家の中国ではあり得ない自由選挙を目の前でやられて、更に中国派がボロ負けだったのだから。

 

今回の選挙の結果は間違いなく中南海を激怒させている。どのような形で仕返しが来るのか見ものである。



tom_eastwind at 22:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年01月17日

またも観光バスか

昨晩はインドネシアのジャカルタでテロ。テレビを観ていると襲撃場所はショッピングセンター、一般人が入りやすいソフトターゲットである。

 

イスラム教が多い国でありテロも予想されて案の定テロが実行された。ISの動きがどこまで広がっていくのか。ISがシリアとイラクで苦戦を続ける限り彼らは海外でのテロを拡大していく。

 

何せ自殺テロである。攻撃者は逃げ場所を必要としないから人が集まるところならどこでも標的になる。

 

テロはこれからも続くなと思いつつ今朝の日本のニュースを観ると、長野方面に向っていたスキーバスが転落、死者は10名を超えるようだ。

 

これも何というか旅行業界と貸切バス業界がお互いにきっちりと利益確保をしていれば避けられた事件であるかもしれない。

 

最近流行っている高速バスや長距離バスなどは非常に危険な乗り物であるが、値段が安いからと利用客が増加している。

 

旅行会社にとってバスは受注ベースで手配するより最初からシーズンで借りきった方が費用が安い。バス会社からすれば予め需要が読めるからだ。

 

ところがそこを悪用した旅行会社がバス会社に対してむちゃくちゃな値引きを要求する。例えばスキーバスだと1シーズンで500台の運賃を見積もり時点で取る。

 

500台は大口だからどこも採算ギリギリで料金を出す。ところがギリギリってのはバスの運行管理や乗務員管理が含まれていない事がおうおうにしてある。

 

しかし蓋を開けてみると実働300台とかであるが、それでも旅行会社は当初の料金で押し切る。バス会社仕方なく受ける。これで完全に採算割れ。

 

そこでバス会社が生き残るためのコスト削減は安全保守であることは彼らの頭では理路整然であり、そしていつか事故は起こる。

 

観光バス、貸し切りバス、どちらも許認可事業であるが請け負う際の最低価格があってないようなものだ。だから力のある旅行会社は徹底的に値切る。

 

普通に皆さんが大型観光バスを依頼すれば一日8時間で13万円くらいだ。僕が1980年代に日本の旅行業界で働いてた時は、バス一台で20万円前後だった。

 

何故バス業界がこうも乱れるか?それは昔も今も旅行会社に振り回される体質にある。

 

ホテル業界は20世紀は旅行会社の言いなりであったが21世紀になりインターネット予約が出来るようになると旅の窓口や一休など手数料の安いネット旅行会社に部屋を出すようになった。

 

その後自社でもネット直販するようになり現在では20世紀の頃のような旅行会社頼りのいびつな関係は改善されつつある。

 

ところが貸切バスや観光バスはバス会社が自社で募集出来る仕組みを持っていないからどうしても間に旅行会社をかませる事になる。

 

そうすると旅行会社があっという間に主導権を取り、現場に出たこともないような若い旅行会社のチンピラ担当者が「あ、明日はキャンセルです、それと明後日はまだ分からないからバスは確保しておいて下さいね」とやる。

 

おいおい、野菜じゃないんだから夕方になって売れ残りを並べるわけにもいかないバスはそのまま無駄な一日を過ごす事になるんだぞ。

 

ではバス会社が安全を守って生き残る方法は?適正料金での運行だ。そのためには旅行会社に頼らない集客装置が必要である。

 

これにはまずバス会社主導の長距離バスや観光バスや貸切バスの直接予約システムの導入であるが乗客にとってはワンストップで日本中のバスを予約出来るシステムを使いたい訳だから地域のバス会社が各自の予約システムを作っても使ってもらえない。

 

ならばバス会社同士が日本全体で協力して日本全土の予約が出来るシステムを作り適正料金で集客をすればよい。そこに下請けとしての予約管理システム会社を置く。つまり今までの下請けから元請けになるのだ。

 

そしてここが肝だが、バス業界が一致団結してどこも適正料金を払わない旅行会社とは取引停止をする事だ。怖いかもしれないが本気出せば成功する。

 

まともにカネも払わないとこに何で主導権を取られねばならないのか?ましてや赤字運営?今日安く受ければ明日は適正料金をもらえる?旅行会社はそれほど人間性を持ち合わせていない、叩ける相手はいつまでも叩き続けるのだ。



tom_eastwind at 22:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年01月16日

日本を牽引するリーダーの条件

月刊誌「選択」1月号の巻頭インタビューで牛尾治朗氏が出ている。テーマは「日本を牽引するリーダーの条件」。

 

1931年生まれ東大法学部卒業、東京銀行で働いた後1964年にウシオ電機を設立。

 

彼が日本の現在を観るに「米国のグーグルやアップルのような〜野心をむき出しにした起業家ばかりだ。これに対抗する力が今の日本にあるだろうか?特に若い優秀な人達は大志を立ててもらいたい」

 

「米国の新たな企業は決して政府が主導して生まれたものではない。名もなき若者が自らの力で這い上がった〜」。

 

悪いが完璧な老人ボケである。

 

「俺の若い頃は」病だろう。時代を見れば分かる。今の日本は名もなき若者が本気で這い上がると必ず潰されるのだ。

 

1990年代末に大蔵省が大スキャンダルで潰されて市場が自由化されて起業家が立ち上がった時代があった。

 

しかし21世紀に入り官僚が力を取り戻しリーダーシップを取り、本気で天下を取ろうとした若者ホリエモンや世の中をお祭り騒ぎにした村上ファンドは見事に潰された。

 

そんな国で誰が大きな夢を描けるであろうか?一か八かの起業リスクを背負い借金を抱え24時間働いて何とか成功したら今度は政府に睨まれて逮捕されるリスク?

 

バカか?そんなん誰もやらん。

 

そして現在官僚体制は万全であり政府と一致団結、日本を彼らの考える良い国正しい国にしようとしている。

 

そんな優秀な官僚という彼らがいるのに何故今日本の民間でリーダーが必要であろうか?リーダーは官僚なのである。

 

孫正義やミキタニなど生き残った起業家はいる。しかし彼らは総務省や経産省と組んだからこそ生き残れたのだ。

 

日本では日本株式会社の中でしか成長出来ない。財務省をトップとした官僚が日本株式会社の経営陣にいて東芝、富士通、新日鉄住金など一般の人々からすれば見上げるような超立派な大企業の社長でさえも何百とある席の部長クラスでしかない。

 

そういう現在の日本の現実を考えれば最良の選択肢は東大出て官僚になることだろう。それでも官僚体制は組織であり突出することは出来ない、リーダーシップを取ることは出来ない。

 

日本に生まれて子供の頃から秀でて頭が良くても、大事なのは今でも村社会で生き残る技術なのだ。頭一つ抜けようとすれば足を引っ張られる社会で誰がリーダーシップを取りたいだろうか。



tom_eastwind at 16:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年01月15日

よっしゃ!また取れたぞ永住権。

今週の仕事も終わり自宅に帰ってパソコンを開くと弁護士事務所からメールが来てて「永住権取れたよ!」の連絡。

 

やったー、このケースは2014年から取り組んでおり、まさにNZ総選挙とビザスキャンダルに当社が巻き込まれて一番苦しかった時期である。

 

そんな時期でも信じてついて来たお客様には感謝しかない。そこでこの永住権は「絶対に取ります」そう宣言した。

 

その後は当社のスタッフが最大限に頭を使って申請書類の作成をして筋書きを作り移民局との想定問答集も作り何が来ても大丈夫なように努力をした。

 

移民局との間で何十回もせめぎあいがあり、移民局からのメールの内容によってどれを引いてどれを押すか作戦を練り12月には随分と押し込んだ。最後はこちらも相手に妥協しつつけど肝心な永住権取得については押し込んだ。

 

そして長いお正月のあと、よし今週からまたやるぞ、そうやって思ってたところに移民局からの永住権取得メールである。

 

これはうれしい、ほんとにやった!って感じである。

 

他にも色んなビザが取れているから普段は僕もあまりビザが取れたことで一喜一憂はしないが、ほんとにこのビザだけは派手な全面的頭脳戦争だったから喜びもひとしおである。



tom_eastwind at 20:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年01月14日

サイトツアー

今日は今年最初のランドバンキングの現地視察ツアーだ。当社スタッフ、弁護士事務所から二人、投資会社から二人、政府とのコネクションを持つ建設会社から一人、10人乗りのバンで3箇所の現場を視察してきた。

 

最初の現場はノースショアで前回は土台を作っている状態だったが今回は壁の塗装も終わり内装を整えてカーペットを敷けば出来上がり。2月には市場に売りに出る。

 

それにしてもこの程度の家で75万ドル(約5千万)かー、ほんとに不動産は毎年確実に値段が上がっているなーと実感する。

 

それから次はAuckland南部のタカニニという場所で元NZ軍の所有だった土地をハウジングニュージーランド(NZ住宅供給公社)が買い取って区画整理して民間建設会社に売りに出した物件だ。

 

ここは位置的にはAuckland南部なのでパパトエトエみたいなどと思われるが全く違う。政府主導でいちから平地を切り開き新しい住民を呼びこんでおり、そこに今後スーパーマーケットやレストランを作り全く新しい街が出来上がるのだ。

 

すでに建設工事が始まっている家もあり、ものすごく広々とした平地にこれから約600件の家が建つわけで、そこにはAucklandで働く中間層のビジネスマン家族がやってくる。

 

何だか昭和30年代の日本の分譲住宅の様相であり、作るはしから売れていく。購入する人は年収が一定額以下、最低3年住むこと、又貸し禁止などの縛りはあるが政府から格安で購入出来るので「手が届く」金額なのだ。

http://www.gjgardner.co.nz/listing/view/PK2844-HL/takanini-brand-new-home

 

これは政府住宅供給公社の今一番重要な仕事である「普通のキーウィサラリーマンが自分の家を持つ」を実行している良い例である。

 

それから3件目はタマキ地区の再開発である。場所的にはシティから車で15分なのに低所得者向けのステートハウスばかりで治安が悪化して家もぼろぼろになり、ならばここを再開発すればシティに通勤するビジネスマンにとっては恩恵である。

 

この計画は始まったばかりで現在は政府により古くなった住宅に住んでいる人々を他の地域に移して家を壊す作業に入っている。ほんとにもー住民も少しは綺麗にすればと思うのに誰も全然手入れをしないから草ぼうぼうである。

 

この地域は現在2,500件の老朽化した家があるが再開発で7,500件と約3倍になる。車で5分も行けば目の前は海であり良いロケーションである。ここは人気出るな。

 

すでに多くの土地が柵で囲まれ内部にある家は窓ガラスを取っ払ってベニヤ板を打ち付けており、キーウィの大工さん達が元気そうに働いている。

 

今のAucklandで一番需要があるのが建設業ではないか?特に建設業は裾野が広いから雇用が生まれる。すでに政府主導でマオリの若者に建築専門学校に入れさせて就職支援もしている。

 

薄曇りの天気の中バンに乗ったり降りたりしつつ皆と色々構想を話しつつ今年ぼくがやるべき自分の役割とアイデアを考えていく。



tom_eastwind at 20:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年01月13日

スカスカ

今年に入って中国の株価、日本の株価、世界経済がゴミ箱を蹴っ飛ばしたような状況で全然方向性が見えない。

 

これで中国がいよいよ飛ぶのか?株式市場を閉じてしまえば飛ぶことはないが中国株に投資をした投資家は株式が紙切れになる。そうなるとやばいので売れる内に売れってことで叩き売りになる。中国政府は株式保有者に「売るな!」と圧力をかけている現状だ。

 

日本では安倍首相が旗を振って賃上げ春闘を戦っているが、これほんとに安倍首相の危機感がよく出ている。安倍首相の狙いは物価と給料を同時に上昇させることで経済活性化を目指すことだ。

 

ところがアベノミクス効果で株式は上昇して投資家や上場企業は利益を得たものの世の中の殆どを占める給与所得者からすれば何の恩恵もない。とくに地位が不安定な非正規雇用者からすれば「何じゃこの二極化は?」って感じだろう。

 

安倍第二次政権で物価上昇2%をぶちあげ黒田バズーカで市場に資金を投入したが物価は上がらない。そりゃそうだ、ここ2年で国民の実質賃金は減少しているのだから。

 

仕方ないから今度はGPIF使って国民の年金を株式市場に投入して株価上昇=「景気が良い」を創りだした。これは効果がある。GPIFの資金が流入し続ければ株価上昇は間違いないので去年は株価が2万円まで上昇した。

 

ただしその理由は実体経済の上昇ではなくアベノミクスで今まで禁じ手だった国民の年金を株式で運用するとか様々な市場操作で成り立っていた。

 

それが今年になって市場が開き中国市場が実体的な動きを示すと日本の株価も振り回されている。

 

しかしそれはある意味当然である。何故なら今の日本は経済成長していないからなのだ。成長してないものを成長しているように見せかけていたが、実は中身はスカスカなのだ。

 

安倍政権にとって残された経済対策は賃金上昇である。賃金が上がり消費税の影響を押さえることができれば経済の活性化はあり得る。

 

しかし問題は世界全体の不況である。リーマン・ショック後に米国が金利を下げてQEで政府資金をじゃぶじゃぶに流しこんで株価維持に腐心してた。

 

その後日本も黒田バズーカで市場に資金を流入させ、欧州でも同様な景気浮揚策が取られた。しかし米国でも実態経済は復活していないし他の地域も同様だ。

 

米国では雇用が増加したとか言ってるが実際には一人のフルタイム従業員を解雇して二人のパートタイムを雇うことで雇用は増える。雇用者にとってもパートタイムはオバマケアの対象外なので費用が削減出来る。

 

こうやって米国は景気が良いふりをしつつ実態は厳しい状況が続いている。

 

他にも各国政府による景気浮揚策を膨らませているが、政策でどう対応しても中身はスカスカなのだ。そしてそれはバブルという。今年はジェットコースターの年になりそうだ。トバッチリを食らわないように南半球の小島でも身構えておかないと。



tom_eastwind at 20:46|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年01月12日

ニュージーランドで求められる人材

技能移民枠で永住権を取得する事をお考えの方は当然英語力が必要な事は理解している。

 

けれどいくら永住権が取得出来ても就職に繋がる、又はより良い職種や希望する職種に付けないってのはよくある話だ。

 

その原因の1つは殆どの日本人が人材としてはジェネラリストであるという事だ。

 

日本企業のサラリーマンとして金太郎飴のような社会教育を受けているから「全員、右向け右!」には合っているのだがニュージーランドではスペシャリストが要求されることが多い。

 

何故ならジェネラリスト的な仕事は地元キーウィに優先的に配分されるし会社はインターネットとパソコンで一般業務がすごく減った。だから欲しいのは今すぐ役立つスペシャリストである。

 

ところが日本の大企業で例えば係長とか課長補佐などがやってる仕事は単なる社内の根回しや取引先を叩く事が中心なのに「おれ、出来る!」と思い込む。

 

そして現地で就職活動しても結局「優秀過ぎる」として丁重にお断りされることになる。

 

永住権は手段であり道具でありそれをどう有効に使って家族の幸せを創り上げるか、ここが一番大事である。

 

ならばここは二段階で考えてみればどうだろうか?

 

まず第一にはジェネラリストである自分をスペシャリストにする。今のニュージーランドでは日本食シェフが役立つ。日本ですしアカデミーに通って短期集中で勉強してAucklandでワークビザを取得する。そして12年後に永住権を取得する。ここまでが第一段階。

 

そして何より大事なのはこの期間にNZの文化や考え方をよく分析して、何故彼らがそうするのかそうなるのかを理解容認することだ。

 

目の前で起こっている事をぼやっと観ているのではなく、何故こうなのかを考える。

 

例えばAucklandでキーウィビジネスマンが一人でタクシーに乗る時は大体助手席に座る。何故か?

 

例えばスーパーマーケットできちんとした身なりの買い物中のキーウィご婦人が一緒にいる子供の為にアイスクリーム売り場でアイスを取り出してその場で子供に食べさせている。何故か?

 

第二段階バイカルチャー。こうやってキーウィ文化を理解しつつ日本人として地元キーウィの人々と付き合えば次第にBBQに呼ばれる機会も増えて自分を紹介する事が出来る。

 

「実は日本ではこんな事もあんな事もやっててさ」まさにジェネラリストとして営業、経理、海外駐在、役職経験などを筋道だって説明出来れば「おー、君は何でも出来るんだね」となる。

 

地元キーウィとの繋がりが出来ればそのコネを利用して自分の希望する職種がどういう就職状況なのかも聴けばよい。日本人は一旦雇うとボスとしては使いやすいから長期雇用、地元社会で顔が広くなり更に多くのコネが出来る。

 

だからスペシャリストである自分とジェネラリストである自分を移住の段階で時系列で使い分ける事だ。



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2016年01月11日

2016初日

今日から会社再開。全員が久々に顔を揃えていつもの通りの業務開始だ。朝ミーティングで年末から年始にかけて頂いたお問い合わせをそれぞれ担当者を決める。その後年末年始の間に発生して情報共有が必要なものを各自から報告。

 

その後皆は自分の座席に戻って作業開始。なんてことない一日の始まりだ。僕はあまり堅苦しいのが嫌いなので年始のご挨拶とか社長の年頭所感とかは一切なしで作業に入る。

 

今年の問い合わせの特徴ってか、目立つのが30代の技能移民である。原発移民ではなく自分がこのまま日本にいてどうなるのか、子供の教育はところてん式で良いのか、常に周囲に気を遣い自分の脳味噌を使わず右に倣えで生きていくのが果たして幸せなのか?

 

こういう人たちは常に一定数日本に存在する。

 

但し家族や親戚の事情もあり「ニュージーランドに移住します」なんて言ったら「お前は気が違ったのか!」とか「親を放り出して何事だ!」。

 

旦那が奥さんの両親に移住の話をすると「嫁には出したが海外に連れて行くとは何事じゃ!」、「あんた、誰かに騙されているんじゃないの?」となる。

 

日本は世界の中でも住みやすい国で物は豊富でサービスも良い。だから脳みそ使わず右へ倣えやところてんが問題なく受け入れられる人には過ごしやすい。

 

だが、その社会的軛が暑い夏の外出でどろっとした汗をかいた白いシャツが体に張り付いたようでどうしても嫌だと感じる人にとってはニュージーランドは良い国だ。

 

けれど親の反対が出ると難しい。そこで年末に里帰りした時に両親の説得という事になる。晴れて両親がある程度納得してくれたら年始に早速問い合わせをしてみる、これが当社へのお正月の問い合わせという事になる。

 

問い合わせをする方からすれば自分しかいないわけだがこちらから見ればずらっとリストになっているので、毎年の流れが分かる。

 

もう一つの特徴は、問い合わせは殆どが東京以西九州までで新幹線が走っている地域であることだ。名古屋大阪などは普通に問い合わせあるけど和歌山県とか四国とか鳥取とかからは少ない、てか、ない?僕の記憶する限りない。

 

東京以北では東北と北海道地方からも非常に数少ないことだ。彼らの多くにとって環境を変える(移住)とは東京に住む事だろう。

 

さあ初日、仕事開始。これから1年、ノンストップで日本を駆け巡るぞ。



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2016年01月10日

旅の発見

僕が18歳から今まで旅行屋としていつも思っていたのは「旅は平和産業でありお客様が言うことではなく言いたい事を聴いて旅を作る」であった。

 

それはクイーンズタウンに来たお客様がたった一日しかない自由行動時間を有効活用したいと言われた時には相手の年齢や家族構成、現時点でのクイーンズタウン内での移動手段、つまりクライアントとサプライヤーを両方に置いて出来る限り効率的なツアーを作った。

 

これは何時の時代でも同じである。時間は15分なのか?1時間なのか?1日なのか?時間に関係なく旅を楽しんでもらうことを大事にしていた。

 

旅とは非常に割りきって言えば視点の変化である。いつでも自分の視点からしかモノをみない人が目の前にあり得ない現実を見せつけられて人生観が変わる、そういうことはある。

 

僕の20代の頃はインドに行くと自分の価値観変わる若者個人旅行者が目立った。彼らはインドを大好きか大嫌いかであり大好きの方が価値観を変えることになった。そして、日本の当時の世間からすると「ちょっとおかしい」と思われる程にもなった。

 

グアムに行っても価値観は変わらないが当時のインド、それも(当時の呼称)カルカッタ、ベナレス、それから仏教四大聖地を回る日本の若者にとっては、インドの貧困と平常心と宗教心とが何かこう一塊になって襲い掛かってくるのだろう。

 

当時インドから成田に戻ってくる若者の中にはお寺の跡継ぎさんもいたのだが、インド個人旅行で完璧にお父さんの教えと違う事を考え始めた子供もいて、それは結構お家騒動、大変だった。

 

旅の視点、この一番の醍醐味は自分の常識を吹っ飛ばせるかどうかである。例えば出雲神社に旅行に行くとする。出雲神社はネットでいくらでも検索出来るので旅行客が現地でやることは出雲神社が本当にそこにあるのか「再確認」である。

 

ネットや写真で見た神社が本当にある、この再確認が一般的な旅行だ。写真をバンバン撮りまくるが旅行終了後に「あれ?これいつだ?どこだ?」となる。これは再確認が終了すると目的が達成されて記憶の底に押し込まれるからだ。

 

しかし旅にはもう一つの面がある。それがびっくりやトラブルである。例えばあなたが東京から福岡行きの飛行機に乗る。ところがその飛行機が日本人テロリストによってハイジャックされる。

 

テロリストの指示により飛行機はその後北朝鮮に飛べとなったがここで誰の機転かソウル国際空港に緊急着陸した。そこからテロリストと日韓両政府の交渉が続き事態は膠着した。

 

その当時飛行機に乗っていた医師は生きるということを考えなおして解放後に新しい活動を開始した。

 

旅とは決められた行程をぐるぐる廻る再確認だけではない。旅の合間、色んなトラブルがあったり現地の人々と交流しつつ自分の常識の壁を取っ払っていく、その作業の中で自分の器が広がっていく。

 

旅の発見とは自分を磨くために旅に出て見聞を深めて新しい常識を取り入れていくことだと思う。そうすれば毎回旅に出る都度新しい考えや価値観を学び自分の受け入れ枠を広げる事で学びを身に付けることが出来る。



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2016年01月09日

機微

あれ?今年の流れが変わったぞ。朝起きてふと気づいた、ああそうか、これがぼくの「新しい場所」か。

 

去年まで自分が立ってた「場所」ってのは自分で変えることは出来ない。あくまでも与えられた「場所」の中で動くしかない。

 

ところがその「場所」が動いたのだ。何も「ある日目が覚めたらクライストチャーチにいました」という話ではない。

 

囲碁で言えば今まで右下で戦ってたのがいきなり左上に飛び上がった感じである。全く違う景色が見えてくるから面白いものだ。

 

そう言えばうちの会社の前の交差点を歩いてる時にアルバート通り側から風が吹いたとか、そんな時でも小さな流れの変化を感じる。

 

自宅の窓の外、今までずっと同じ木や森の景色を見てたのにそれが突然森達が風に吹かれて左右になびき、それが森の何重奏の動きに見えてくるからおかしなものだ。

 

今年の変化をどきどきしながら対応していく。一番怖いのは変化への対応の方向性が間違ってないかどうかである。実際に変化してしまえばもう大丈夫、いつもの事になるのだけど。生きている限りどきどきをしていくにしかない。



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2016年01月08日

手柄鶏

日本には面白い鶏があちこちにいる。二本足で立って頭が一つで目が二つ、人間に良く似ているが、いつも上を見てケッコーケッコー何でもケッコーと言いつつ、下を向いたらひたすら地面の餌をがつがつとついばんでいる。

 

手柄鶏はヒラメのように上だけを見て上司が何か言えば「そりゃ素晴らしい、ケッコーケッコー!」と同意する。上に取り行ってケッコーケッコーだ。

 

それだけなら良いのだが下を向いたら「おい、お前らノルマ分かってんのか!」とやって、部下が見つけた美味しそうな餌は自分の手柄にして上司に報告する。

 

こういう輩はどこの組織でも同様であるが特に困るのがこういう連中が公務員になった場合だ。彼らに売り上げノルマはないから実績を測りにくい。

 

それを去年ある地方自治体を訪問した際にしみじみと感じた。

 

ヒラメにとっての顧客とは自分の直属の上司であり更にその上の上司である。窓口に来ている市民は客ではない、自分たち公務員の給料がどこから出ているか考えもせずに。

 

そのくせ同じ組織内では実績の奪い合いや足の引っ張り合いをする。

 

民間から上がってきた面白い企画は内容だけコピーして自分の取引のある民間にやらせる。そして自分の実績にしてしまう。

 

そのくせ何かの責任問題になればすぐに弾除けを立てて「俺じゃない俺じゃない!」と叫ぶ。

 

ま、いいや。関わりを持たずにやっていこう。



tom_eastwind at 08:16|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年01月07日

中東と北朝鮮

一気に両方の地域で危機発生である。

 

中東の場合状況がある程度読めるし囲碁のように盤面全体を見通せる。事件性とか戦争の規模で言えば中東の方が圧倒的に大きいが制御が出来る。

 

サウジの挑発にイランがどう対応するか、どっちにしても結果的に米ロがそれぞれの後ろに立っている状況では最終戦争はない。

 

けれどこの時期の北朝鮮の核実験は全く意味が分からない。何故やったのかは分かる、国威発揚だ。それはよい、けどそのことによって何を引き起こすかを金正恩がどこまで理解しているのか。

 

金正恩就任以来側近の処刑が続き中国との関係を悪化させているが、彼は中国の怖さを本当に分かっていると思えない。子供の火遊びである。

 

おじいちゃんの時代の戦争で米韓連合軍にぎりぎりまで押し込まれた時に突如中国軍が参戦して北朝鮮崩壊の危機を救った。

 

その時の戦いで中国と北朝鮮はまさに義兄弟となり1980年代の中国から多くの経済援助が放漫経営の北朝鮮に送られた。中国の若者は革命第一世代の老人に聴いた「何故ですか?」指導者は答えた。「君は兄弟が苦しんでいる時に見過ごすことが出来るのか?」

 

しかし血盟の義兄弟だった革命第一世代は次々とこの世を去り賢い若者は自分に聴いた「何故北朝鮮の支援か?」

 

まさに中国に一方的に支えられているような状況で金正恩が政権に付いたが、彼からすればおじいちゃん世代の努力が分かってない。だから自分の存在価値を他人に認めさせるために核爆弾の火遊びをやっているのだ。

 

金正恩は中国にもっと自分を認めてもらい憧れの米国には対等の立場で交渉したい。

 

ところが現実は北京に送り込んだダンス団が公演当日のドタキャン、これで中朝関係は更に悪化した。

 

六カ国協議も進まずに他の国は何だかうまくやってるようなのに、俺どうなってんの、誰か振り返ってオレのこと見てくれよ、そんな短絡的思考で核実験を行ったのだろう。

 

能力がないままに寂しい王様の地位に就いた、ある意味可哀想な若者である。

 

けれどこれは北朝鮮の崩壊を早めるだけだ。一番良いのは金正恩が引退して中国から送り込まれた総督が北朝鮮を制御しつつ経済発展を目指すことだ。中国自身がどう変化するかは別にして。

 

但し問題は金正恩がそれだけの腹を括れるか?どう観ても無理だ。北朝鮮は独立した国家でありその国家がソコクボーエイとか言って日本にミサイルを打ち込む可能性は常にある。

 

北朝鮮が外に向って反抗しようとする時周縁国にどこがあるか。日本、韓国、中国、ロシアである。

 

しかし中国とロシアは絶対無理だ。何故なら中ロは「俺に手を出したらお前を殺す」主義である。話し合いなどない。それは北朝鮮が一番よく分かっている。

 

韓国は武力攻撃するよりも金を作って上納させるほうが良いから金のたまごを潰すことはしない。

 

となればどこだ?米国を脅かしてミサイルを発射する相手国としては日本が一番良いのである。

 

何故ならミサイルを撃ち込まれて国会で議論するのが「だから北朝鮮を刺激するなと言ったのだ!」みたいな議論で、本格的な北朝鮮に対する反攻は現状ではあり得ない。

 

周縁国で唯一自分に抵抗しない日本、ならばそこにミサイル撃ちこんで背後の米国と直接協議をしようではないか、こういう発想は容易に思いつく。



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2016年01月06日

易経と兵法

易が文字がなかった時代の占いと基礎としており、天と地と人と、そこでお互いの気の流れで次の行動が起こる。さあ、戦争するかどうか、古代の王様は亀の甲羅を焼いて易を得たものだ。

 

ただこれはその後周王やその後の優秀な学者によって文字が作られ始めてそのビッグ・データの積み重ねで六十四卦という哲学(人生行路)が現代の人々にも分かりやすく紹介されるようになった事で随分と様相を変えた。

 

既に荀子の時代から「よく易を為むる者は占わず」という言葉にあるように、六十四卦の中で自分が今どこにいて次がどこに行くかが分かれば準備することも分かるわけで占いは必要ないと思う。

 

六十四卦というのはラグビーの総当り試合の表のようなものを想像してもらい、その枠に一つ一つの卦がありお互いに影響しあっている。

 

因果応報でもありなにせ最初に「こうなればこうなる」と書いてるからある王様が卦に背いて何かやっても失敗するわけだ。

 

例えば五郎丸がどうしようもない状態でたった一人でリッチー・マッコー率いるAllBlacksチーム10人相手に試合するしかない状態に追い込まれたら勝てる可能性はとてつもなく低い。

 

こういう戦いの場合易と相性が良いのが兵法だ。易で自分の位置を読み次に何が起こるか想像してそれでも戦いが必要ならどこで先陣を引くかを考えるのに兵法が良い。

 

兵法の教えでは一般の兵士は嘘をつくこと善しとせずだが王様に関して嘘は戦略の一つであり、諜報戦を使いこなせない猪突猛進の王様などすぐ戦場に屍を晒すだけだ。

 

だから五郎丸がスポーツマンであればそれは一般の兵士であり、武士として善し、敵は幾万ありとても突っ込んでいけばよい、「野性の証明」の高倉健のように(この映画、今観ても素晴らしい出来である)。

 

トラは死して革を残し人は死して名を残す、彼の名前は英雄列伝に飾られるだろう。

 

しかしもし五郎丸がこの試合に国家の存亡を賭けているとしたら?彼が死ねば残された国民も皆殺しとなれば?

 

どんなに少人数でも勝たねばならぬ、ならば何を味方に付けるか。

 

僕ならまず徹底的な心理操作をする。リッチー側の選手に「おい、五郎丸にタックルするとぶつかった所から針が出ておめえの体に麻痺剤撃ちこむようだぜ」

 

次にリッチー側の選手達の彼女に徹底的に公平とか平等とかの立場で宣伝工作を行い「あんた、いくら決まった事でもこれって不公平じゃん、恥ずかしくないの?あんたが勝って帰って来たら私はこの部屋にはいないわよ」、選手達が少しやる気を無くすようにする。

 

そして次の作戦は当日の試合時間を「3時」としておく。リッチーにもそう伝える。けれどリッチー達が時間通りに来た時はどうも雰囲気がおかしい。すでに五郎丸が完勝していたのだ。

 

どういうことだ?何故なら五郎丸は試合当日の午前3時に来て一人でラグビー場を走り回って点数を稼いだのだ。

 

おいおい試合は3時からだろ?詰め寄るリッチーに五郎丸は「誰が午後3時と言った?試合時間を決める権利はこっちだったよな」



tom_eastwind at 15:34|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年01月05日

どん兵衛のコペルニクス的転回

今日のネタは最近人気になっているB級グルメでさえない「どん兵衛」の話なのでカップヌードルが体に悪いとかカップ麺は食べた事がないという人には全く無意味であり何を言っているのか意味不明だと思うので、飛ばしてください。

 

http://news.livedoor.com/article/detail/10991834/

 

どん兵衛は出張中のホテルでの非常食として重宝している。朝起きてレストランに行くための身繕いも面倒くさい、ルームサービスにしてもホテルスタッフと顔を合わせることになるので面倒、なので結局どん兵衛などのカップ麺となる。

 

朝、誰にも煩わされずヒゲもそらず机の上に置いたどん兵衛にお湯をかけてのツユが香る時の心地よさはほっとする。

 

けど、おー、10分という発想はなかったなー。

 

「どん兵衛を10分待って食う」というネタがどん兵衛ファンの間で大人気で日清食品も公式サイトで「ごめんなさい、こんな食べ方は考えてなかったです。5分でどうやって美味しくと考えていたのでそれ以外の時間は最初からなかった」とのこと。

 

お詫びと言えどこれは笑えるネタだからとても楽しくて良い。

 

うどんに関しては僕も以前から「麺が少し硬いかな」と思ってた。けどそばは3分なのでうどんも腰を大事にして5分なのだろうと思ってた。

 

そこに「10分にすれば?」というコペルニクス的転換を持ってきた人、すごい。ある意味普通の麺類が挑戦しなかった世界を切り開いてくれたのだ。

 

「この料理にはこの食べ方」と決め打ちすることはあるけど、自分で自分の発想を縛ってたんだな、二重の意味で勉強になりました。

 

という事で早速挑戦。

 

僕は自宅でどん兵衛を作る時は自宅の陶器の丼を使う。どん兵衛を取り出して丼に移して(関東系と関西系で違うのか)葱の場所を探す。最初から麺の中に葱が入ってると取り出しにくいが乾燥スープの中の葱であれば茶こしで振って麺の上に落として完璧だ。

 

今日は乾燥スープだったのでどん兵衛の麺にお揚げを載せてその上に乾燥スープをまく。これで熱湯を注いで丼の蓋に平皿を載せて10分待つことに。

 

その間にも生卵を半熟にしたり揚げ玉を用意しておく。10分経過してまず麺の柔らかさを確認。確かに今までと違ったつるつるな食感が強くなっている。

 

すかさず揚げ玉と半熟卵を落として七味を振りかけて、おお何と具沢山な非常食。今日のご馳走、さあ食べるぞ。

 

ところでどん兵衛側としては今回の対応どうするのだろう?調理時間を「固め5分からつるつる柔らか10分まで」とかするのだろうか?



tom_eastwind at 16:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年01月04日

1月4日月曜日

14日から仕事開始の会社が多いだろうが、今でも初日は女性社員が少し着飾って半日くらいで正月の間の溜まってた案件を午前中で整理して、午後からは皆でビールにおつまみだろうか。

 

世界を見ると大変だ。

 

サウジアラビアとイランとが決定的に割れた。中東がまとまりかけてたのにまた軍産複合体の誰かがサウジの耳元で何か囁いたのだろうか?

 

中東戦争はまだまだ先が見えないが去年はサウジのイラン訪問などもあり良い雰囲気であった。

 

ところがこれでイランを突き放せばこの地域は中国、ロシア、イラン、イラク、シリア等の共同体に対してサウジが対抗するようになるがサウジに付くのは米国。イスラエルも自国防衛のために協力するだろう。中東がまっぷたつに割れそうだ。

 

かと思ったら今度はロシアが米国を安全保障上の脅威と見做すと発表。シリアとウクライナで米ロ対立が明確になった。

 

中国では初日から株式市場が大荒れで7%下がりサーキットブレーキが発動されて株式市場が閉鎖された。

 

日本もそれなりに大変だ。

 

日本では安倍首相が今年の参院選に触れて「過半数を取る。憲法改正についても国民的な理解を深めたい」との事。経済問題が全然片付いてないのにまだ早いでしょって感じだ、焦って選挙の争点にされると野党につけ入れられる。

 

特に問題は経済だ。安倍首相が賃上げを叫びつつも国民全体の賃金は上がらず日銀の黒田バズーカで「2%の物価上昇を約束します!」などとの話も全然現実的になってない。

 

そう言えば朝ナマでコメンテーターの小林よしのり氏が「これ、やらせ?」と問題提起をしている。参加した視聴者の鈑金工の社長が「景気がよくなる感じを受けている」と言ってるが彼は現役の自民党地方議員ですぜ、そりゃ駄目でしょ。

 

なかなか実態景気が上昇せずに自民党側が下手な画策をしたのか。

 

そんな中、今年も日本で国会が始まった。誰にも未来は読めないが日本と世界を見渡して今やれる時にやれるだけの事をして事に望めば選択肢は増える。それだけで随分と心は軽くなるものだ。



tom_eastwind at 21:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年01月03日

人生の質と医療経済学

http://news.livedoor.com/article/detail/11024234/

 

偶然大橋巨泉の記事を見つけた。そっか、この人オーストラリアの自宅を手放して今年はニュージーランドに来るそうだ。もしかして今年で最後か。

 

11PMという番組の司会をやりつつニュージーランドの魚釣りの紹介をするのに大橋巨泉自身が釣り大好き。ピッタリの配役である、遊びを仕事にするんだから。

 

麻雀のコーナーもあった。当時は機械積みの麻雀台が普及しておらずプロの雀士が牌を裏返してかき混ぜる時いかに牌の位置を記憶して「積み込み」をするか、何とガラステーブルの下からテレビ放映したのだ。

 

当時はテレビ番組も規制が厳しくなく「視聴率が取れればよい」であり大橋巨泉が出ることで視聴率が取れたのだから番組製作も自由が利く。

 

番組でニュージーランドやカナダやオーストラリを紹介しつつ各観光地に自分の会社が経営するお土産屋「OKギフトショップ」を次々と開店させた。

 

そして永遠の旅行者と呼ばれる、どこの国でも居住者にならない事で税金を節税した。

 

更に日本に戻り政界にも進出するがこれはとっとと退散した、よほど肌に合わなかったのだろう。

 

とにかく好きな事をして言いたい事を言って一生を過ごしている。

 

人間誰しも年を取れば病気の一つや二つは出てくるものだ。日本では定期健康診断をやることで病気を早期発見して体に損傷を与えつつ治療して保険医療で多くの費用が賄われているので長生き出来る仕組みがある。

 

更に一日三食しっかり食べて糖尿病コースへ一直線なんてお勧めコースもある。

 

そして弱った体がある時爆発して脳梗塞などを起こすと今度は体中にチューブを付ける事になり更に医療費がかかる仕組みもある。一旦チューブを付ければ何年生きるか分からないけどその間中に医療費が発生しているわけだ。

 

ところが医療費は国民の税金であり高齢化で医療費の問題が取り沙汰されている現状、果たして医療が提供するすべての薬やサービスが必要なのかを考えてみればどうだろう。どんな病気でも国民の税金を遣って治さねばいけないのか?

 

ニュージーランドには定期検診という考え方が普及しておらず、だから病院に行っても健康診断を受けることは出来ない。定期検診を受けることで病気を早期に見つけ出して(作り出して?)医療費を遣ってたらきりがない。

 

「悪いのか?自分で何も感じないなら悪くないよ、無駄な医療費は使わないでくれ」である。

 

50歳を過ぎてからは一定の病気、男性であれば前立腺がん、女性であれば乳がん検査などが無料で受けることが出来る。これは上記のガンについては予防と早期治療にお金を使うほうが実際にガンになって治療するお金より安いからだ。

 

「人は年を取れば誰でも病気になる。いちいち完治させることに意味があるのか?国の税金を使うよりは病気と一緒に生きていけ」という考え方が主流にある。

 

良いのはピンピンコロリである。この国では昨日まで元気に「よっしゃ、来週は釣りに行くぞ」と言ってた人が翌日心臓麻痺で死んだとかよく聴く話である。

 

これはキーウィと日本人の価値観の違いを明確にした話であるが、高齢のスキーヤーがスキー会社主催のスキーキャンプに参加して真夏の日本からクイーンズタウンにやって来てコースを滑っている時にポールで一度転倒、すぐ起き上がって皆のいる所まで降りてきたのだがその数分後に倒れて意識不明、救急車で街の病院に送られるもそのまま死亡した。

 

日本人にとっては「大変だー」ってなるけどこの時キーウィは皆が「良かったねー、大好きなことをやりながらだから彼は一番幸せな死に方だったね」となる。

 

大橋巨泉の事を最初に書いたけど彼はガン治療で体重を半分くらいに落とした。彼のことだから腕の良いお医者さんが診てくれてるのだろうけど、そろそろがん治療を止めるそうだ。

 

何よりも大事なのは人生の質であると思う。



tom_eastwind at 20:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年01月02日

易経

年末に日本から送ってきた本5冊であるがやはり岩波文庫の「易経上・下」が自分にとって分かりやすい。

 

他の本は東洋医学の本だったりビジネスに使う易経でそれはそれで役立つのだけど折角の休暇なのでじっくりと易経を読み込む方が良い。昭和に発行された本なので文字が小さいけど内容が変わるわけではない。

 

易経は「当たるも八卦当たらぬも八卦」と呼ばれる占いだけどその中にはたくさんの人生の真実が書かれており中国の歴史の深さが分かる。それと占いで使っている文字が0101で現代のコンピューターとよく似てるなって思ったり。

 

要するに中国の数千年の歴史で起こった様々な事件をビッグデータとして活用してコンピューターの計算方法で正しい答を導き出す方法だろう。

 

西洋人が何故計算機、そしてコンピュータを使うようになったのか?自分で計算出来ないからだという話もある。IBMは元々計算機の会社だった。

 

自分が前に出ないようにする、戦うな、しかし戦うなら確実に勝てる状況にして戦い長引かせない、人を使うのに小手先だけ上手な小人を用いるな、占いを悪用するな、等など。

 

一つ一つが短編のように出来ているから読みやすく、どこからでもいける。けれど時間があれば最初からしっかり易経の読み方を読みこんで、ここに書いてる答も解釈は一つじゃないって事を理解して読めば更に分かりやすい。

 

人生にはたくさんの答がある。どれが一番正しいかって答はない。けれど過去のビッグ・データを整理して、自分の置かれた立場を理解しつつ今どんな選択肢があるのか、考えさせてくれる。

 

何より明るい気持ちにさせてくれる、何故なら読み進んでいくうちに「あれ?これおれじゃん」と膝を打つような卦に当たり「そっか、あの時のことはこういう事だったんだ」と納得させてくれるからだ。

 

さあ、年末に日本から送った本は休暇の間に全部読むぞ。



tom_eastwind at 20:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年01月01日

積極精神と利他精神

昨日は家族でAucklandで大晦日を迎えた。

 

昨日は風は強いが空は晴れてて気持ちの良い一日だった。家族で大晦日の食事を済ませた。真夜中になるとスカイタワーのカウントダウン花火が上がる。自宅からも観ることが出来るので今年は自宅で花火を見ようってことになったのだ。

 

スカイタワーの花火は今まで花火を見たことがないキーウィやその子供たちには大人気で、真夜中前になるとスカイタワーが見える場所に陣取って真夏のお正月を楽しんでいる。

 

日本の打ち上げ花火と比べると見劣りがするけどキーウィの子供たちには夜空を飾る見事な花火なのである。

 

真夜中、越年、日本では年越しそばでしょ。子供たちに年越しそばの由来などを話しながら(僕は個人的に承天寺の世直しそば)作る。

 

2玉を4人で食べるから大鍋で作り小さなお椀に軽くよそっての軽食である。龍馬くんはそばをさらっと食べて「うま!」って顔して大鍋のそばを見ている。「食べていいよ」そう言うと龍馬くんはにこっと笑って鍋の底の麺まですくい上げて食べてた。

 

次は奥さんが作る中国越年につきもの、湯玉である。これ、正しい書き方かどうか分からず各家庭によって味も違うのだろうが、甘蔗糖などをスープにしてナツメグ二個と白玉二個が仲良く並んでお椀に入れて出される。

 

真夜中にそば食って更に甘いものもどうかと思うが一年に一回だし奥さんがにこっと笑って「喰わないと寝かさないよ」という顔をしてたので黙って食べる事にする。勝ち目のない戦いに意味はないからだ・・・。

 

まあよかった、これで日中合作越年である。

 

今日元旦の朝、と言っても昨晩が遅かった為に限りなく昼に近い時間だが外を見ると昨日とはうってかわって外は暴風雨だ。風も強くて木が家にぶつかるとどーんとかガリガリって音で賑やかにしてくれる。

 

家の中でのんびりと外の雨模様やテレビを観てると昨晩のシドニーやNZ各地のカウントダウンの光景が繰り広げられていた。

 

若者は仲間とビールを飲み(酔いつぶれ)子供たちは両親と一年の終わりのパーティを楽しみそれぞれに越年を楽しんでいた。

 

北半球ではスコットランドの暴風雨で多くの家が破壊されてた。米国では異常気象なのか洪水が発生して、これまた神の怒りか。

 

Aucklandは明日も暴風雨の様子。でもって今日のTV2の年始特別映画は”Deep Impact”だ。狙ってたのか?

 

この映画、今見ると贅沢な配役である。船長のロバート・デュバルが渋くて良い。そこにモーガン・フリーマンが米国大統領でがちっとしてる。ティア・レオーニもこの作品で主役を無事にこなしてその後ジュラシック・パーク靴砲盪臆辰靴討い襦

 

そして何とこの映画にはイライジャ・ウッドが子役として参加しているのだ。おそらくこの映画のすぐ後に「ロード・オブ・ザ・リング」の話があったのだろう。それから2年後に映画が出来上がる。

 

当時この2年間、クイーンズタウンで配役の送迎を専門にしていた仲間に聴くと「いやさ、よくわからないんだけど米国人が何か2年くらいかけて何か作ってんだよね」程度だった。

 

それが「ロード・オブ・ザ・リング」であり21世紀になってクイーンズタウンの発展に繋がったのは言うまでもない。

 

何だかいろんなものが繋がっているよな、そんなことを考えながら今年も前を向いて積極精神と利他精神でいくぞって思い起こす。僕はこの二つさえ守っていれば大丈夫だ。そんなことを考えながら映画を観て過ごす元旦であった。



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