2016年05月

2016年05月31日

羽田空港到着

朝の飛行機で香港を出発。機内の案内で知る、キャセイ航空もいよいよ747ジャンボの退役が決まったとの事。

 

それから香港航空が香港−Auckland間を就航することを決定。今年11月頃からの予定であるが、これでこの路線に3航空会社が乗り入れることになる。これで香港便は一日4便以上になる。

 

日本もその昔はAuckland路線に福岡、関空、中部、成田と乗り入れたものだ。1980年代には福岡から山笠がやって来てAucklandの街を練り回したものだ。

 

それがバブル崩壊によりいつの間にか就航路線が一つ一つ減っていって現在は成田便のみ。

 

こういうのが時代の流れなんだろうな、今では中国からの観光客が圧倒的に多い。栄枯盛衰、ある一時期に栄えてもその後に衰退するのは時の流れである。

 

それでも今年後半からは関空便がAucklandに就航するとのこと。少しは観光客が増えているのか?

 

羽田空港に到着してATMで現金を下ろそうとすると1日上限5万円。これもなるほどである、セブン銀行の14億円現金不正引き出し事件のすぐ後だ。

 

先週は30度を超す天気だと聴いていたのに今週は22度くらいでちょっと拍子抜け。

 

日本では舛添問題が騒がれている。熊本城はライトアップが再開。あいも変わらず日本は毎日めまぐるしく動いており、目先に振り回されて足元を見失わないようにせねば。



tom_eastwind at 16:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年05月30日

空気を読む

今日から日本出張。機内で「空気読めない」研究をした本を読む。

 

作者は山本七平、1983年発刊。本のタイトルは「空気の研究」山本七平は戦後論壇文化の中では有名であり特に自分が兵隊になって戦地に送られた時の日本の社会構造のその仕組の矛盾や命令系統の批判を行ってきた。

 

つまり女子高生がKYなど言わなくても空気を読む文化は日本に根付いているのであり山本はその頃生まれていなかった女子高生に対して1980年代の過去から批判をしているわけだ。

 

本の中で戦艦大和の話を書いている。戦争末期であり沖縄に戦いに行っても絶対にムリだというのは上層部の論理的な意見であった。

 

末期の沖縄に大和を出陣させてても途中で撃沈される可能性は高い。更に沖縄に到着しても帰路の油はなく断薬補充はどうするのか?戦いに出すのはムリ、それが誰もの共通認識であった。

 

ところがそれがいつの間にか空気に流される。ある時青年将校が「ここは一発乾坤一擲、大和を出すべきです。勝つ負けるなど大和精神があれば関係ない」と仲間に話す。

 

すると彼らは論理的帰結を知らないままに「そうだよ、日本は大和を持っている、大和を出せば勝つ」とか「今大和を出さねば何時出す?」とか、挙句にその場の空気は「興国の一戦ここにあり!」に流れていく。

 

彼らは何かの論理があるわけではない。あくまでもその場の空気を読んで空気の流れについていって大和を出撃させ案の定沖縄沖で米軍航空機によって撃沈された。

 

話はそれるが戦艦運用面で観ればこれは例えて言えば「ケーキの一番美味しいところを残していたら落ちちゃった」である。

 

車の魔女裁判というのもある。当時の日本は公害が酷くてその原因の一つに車が挙げられた。マスコミやテレビが毎日車を叩く中、魔女裁判が開かれる。被告は車である。

 

裁判官「お前が吐き出したガスに問題があることが分かった。」

車:「あのー、科学的根拠はあるのでしょうか?こちらでは科学的根拠を持っておりますが」

裁判官:「逆らうとは何事じゃ、第一車が毎日人を撥ねているではないか?お前は社会の狂気なのに、なにを生意気な事を言うか!」

車:「僕は運転手の指示に従って動くだけです。人を跳ねる問題はそもそもそんな人間に免許証を発行した貴方側にあるでしょう」

裁判官:「何と生意気な!火を点けてしまえ!」

 

とにかく空気を理解しない場合は村八分にされKYにされ社会の中で生きていけなくなる。

 

空気とは法律より上位であり事実より優先され論理は無視されて、その空気が日本を動かしている。そしてこの空気は霞が関にもある。

 

東大法学部卒業の超エリート軍団であり事実を認識出来て論理も理解出来てそれでも非現実的な戦略を取り崩壊への道を歩むのが空気の構造である。

 

日本人の非論理的な行動は行動を起こして後になって「いや、あの時は反対出来る雰囲気ではなかった」となる。

 

時には戦時会議参加者高級参謀の多くは絶対にムリだと分かっててお互いに顔を見合わせて何も言わずその場の空気に流されて戦略を組みインパール作戦などというあり得ない馬鹿げた戦闘を始めて、そして案の定敗退して逃げる途中で多くの敗残兵が死んだ。

 

戦後インパール戦争の敗退という事実が知られるようになると当時の司令官などが追求されたが「いやー、あの場の雰囲気ではNOとは言い出せない、皆が頑張ってやろうとしている事を止めることは出来なかった」。

 

実は周りの高級参謀も多くは反対であった。ではなぜこんなことが日本最高の知能を集めた大日本帝国陸軍に発生したか。空気が発生したからである。

 

ぼくらだって普段生活する中では論理を言えばウザがられるし事実を述べれば嫌な顔をされてそのうち周辺に付き合う人がいなくなり「あの人KYだよね」となってしまう。

 

空気を読む。難しいものである。



tom_eastwind at 13:10|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年05月29日

消費税増税延期

やはり安倍政権は消費税延期である。麻生さんが「それでは公約違反であり国民の信を問うため総選挙」なんて言ってるが、こうなると野党からすれば全く手が出せない状態だ。

 

野党が公約違反を訴えれば「じゃあいいですよ、解散して国民の信を問いましょう」と言えるし自民党が選挙で勝てる可能性は高い。何せ争点が消費増税延期なのだから。

 

ここまでは政府の作った見事な筋書きである。それにしても安倍政権はいつも運に助けられている。

 

今回の伊勢志摩サミットもタイミング良かった。アベノミクス失敗の事実を一時的にでも隠蔽出来て欧米各国とかっこ良く対話したのだからそれだけで世間受けする。

 

実際のアベノミクスはすでに散々であり構造改革に取り組む必要があるがそこは官僚の壁が厚く手を出せない。なので財政出動という事でヘリコプターマネーが登場する。

 

日銀がお札を印刷して国民に直接渡すわけで、これをやると確実にインフレになる。給料が上がらないままのインフレはスタグフレーションを起こす。

 

政府からすればインフレが起これば政府の債務は減少するわけで損はない。損をかぶるのはいつもの通り国民だけである。

 

本当にやるべきは構造改革であるがこれは外圧が加わらないとムリな話なのかもしれない。それにしても日本の構造は複雑すぎる。ニュージーランドのような簡単な仕組みで生活をしていると本当に日本の構造にはびっくりする。

 

2020年に向けて日本はますます住みにくい社会全体主義国になる。



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2016年05月28日

怖いホームパーティ

怖いホームパーティ。誰と知り合いになるか分からない。パーティでは皆自分の一番良いとこだけを見せるかまたは良い子ぶって立派な事を言う。

 

だから相手を見る能力も必要となる。呼ばれたら「はいはい」ではなくよく考えること。何故彼らは私達を呼んだのだろう?

 

「彼ら最近NZに来たんだって」

「そっかー、じゃあホームパーティに呼んであげようよ」

 

しかしその心は、まだ永住権が取れてない自分たちが歩いてきた道を後輩にとくとくと教えて快感を得ることである。

 

後輩からすれば何も分からないから「ははー」と聴くしか無いが現実問題としてはその先輩もまだ永住権は取れてない。

 

それでいつの間にかパーティ繋がりであっちこっちに呼ばれるのは良いけど自分の永住権情報には全く関係ない。

 

そうこうするうちに年齢や滞在日数で上下関係が出来たりしてうざいことになって初めて「怖いホームパーティ」に気づくが時既に遅しである。

 

「すみません、次回は予定が合わないので」と言い出すと「何よあんた、あたし達が色々教えて上げてんのにその態度、何よ!聴くだけ聞いといて逃げかよ!」となる。

 

そこから後の罵倒はすごい。その家族をフェイスブックで公開して「こいつらろくでなし、ひとでなし!」とやる。

 

最近日本からの移住渡航者が増えている。同時にあちこちで軋轢の声を聴く。日本から出てきてるのに日本人社会のルールをそのまま持ち込んでいるのは、一体何と表現すれば良いのか?



tom_eastwind at 18:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年05月27日

技能移民永住権取得

ある技能移民永住権審査がほんの数日で終了して永住権が発行された。たった今、今日のことである。

 

数日というのも極端に短いが申請時の書類をガチガチに固めておりワークビザ期間中も就労に問題がなかったからだろう。

 

日本から来る最近の日本人のパターンは英語勉強で学生ビザ、専門学校2年経験してジョブサーチングビザ、就職先確保、2年程度働いて永住権申請という道程が目立つ。

 

学生ビザから永住権取得までは45年程度かかる。この間にルールが変わらなければ良いのだが移民局のルール変更は日常茶飯事である。

 

学生ビザの期間中はお金が出て行くばかりでありそこにルール変更など出てきたら大変な騒ぎだ。

 

しかしルール変更に文句をいうことは出来ない。移民局がルールを作るからだ。永住権が取れた人を横目に見ながら自分はルール変更にひっかかるなんてと思っても仕方ない。

 

結局何事もそうであるが、思いついたらとっとと実行する事である。

 

勿論きちんと準備をして自分の計画に問題ないか確認する必要はあるが、行くとなればその日の夕方ではなくその日の朝に行動すべきなのだ。

 

ほんのちょっとの違いと思うかもしれないが現場でずっと仕事をして来て分かるのは世の中って理屈だけじゃない、何か運のようなものがあると感じている。

 

だからどのようなビザであれ、申告出来る状況になればすぐに行う事である。とりあえず何かのビザを取得して永住権に向けて進む。

動けるとなればすぐに行動する、その行動が運を呼び込む。それが自分の人生に影響を与えるのである。



tom_eastwind at 10:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年05月26日

インド人学生

最近はやけに明るい顔したインド人学生がクイーンストリートを歩いてるなー、増えたな−と思って移民局の統計を見てみた。

 

すると案の定学生ビザがこの約1年で3万件近く発給されている。すごい数ですな。ところがよくデータを観ると面白い、何と学生ビザでさえインド人は35%が却下されているのだ。

 

学生ビザに必要なものの一つに資金証明がある。そしてインドの新聞広告では「資金証明は当社で作ります、まず申し込みしましょう」である。何じゃそりゃ?である。

 

つまり若いインド人が考えているのは金を借りてでも学生ビザを取得してニュージーランドに入国したらとにかく働くことを考えているのだ。インドの最低賃金や労働条件を考えればそりゃニュージーランドの方がよほど楽である。

 

勿論英國や米国に留学できれば良いがテロリストチェックもあり可能性は非常に低い。豪州カナダもきつい。そうなると残された選択肢がニュージーランドという事になるのはある意味当然だろう。

 

でもって人口は12億人と中国とほぼ同様である。そうなるとクイーンストリートを若いインド人グループが闊歩するのもなるほどである。

 

もう少し中国と比較してみると学生ビザの却下率が全然違うことが分かった。中国の却下率2.76%。つまり殆ど誰もが学生ビザは取得出来ているのだ。

 

この違いは明確で中国から来る申請は実際に親が金持ちである。資金証明に問題がない。第一中国人が本気で外国で働くとなれば狙いは米国である。

 

古い映画でリーサル・ウェポンシリーズでも中国人密航団がテーマになっていた。一旦密航船に乗って上陸すればアメリカ大陸は広いから移民局に見つかる可能性は低い。

 

しかし現在の中国ではあえてムリして密航するよりも中国国内で働くほうが機会が多い。だから中国の学生ビザ申告は真性であり却下されることが非常に低いという事になる。

 

第一中国人学生はよく金を遣ってくれる。立派なアパートに住み高級車を乗り回し親の金を散財してくれるのだからニュージーランド経済からすれば有り難い限りである。

 

インド - 却下率 35.67%    (却下 16,559 件、承件数 29,862 件、46,421 )
  
中国  - 却下率  2.76%   (却下  1,292 件、 件数) 45,466 件、46,758 )



tom_eastwind at 10:33|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年05月25日

5,000ドルでバイバイ

5千ドルは約40万円。昨夜のニュースで浮浪者及びホームレス対策として発表されたのが「5,000ドルでバイバイ」である。

 

汚い毛布に汚れた服でクイーンストリートをうろつき道端に座り込んでは乞食をしている連中を一掃するため、またホームレスで駐車場に寝泊まりしている人々に対して「Aucklandから出なさい。ハミルトンやワンガレイ、ハントレーなど郊外の町でハウジングNZが住宅を提供します。更に引越し費用として5,000ドルあげます」だ。

 

これからニュージーランドを訪れる観光客は増えていくしその多くがクイーンストリートを歩く。その時に乞食の多さを見たらどうであろう。

 

またAucklandの住宅不足は深刻であり政府もどんどん土地を提供して民間デベロッパーがじゃんじゃんと開発をしている。ほんとにじゃんじゃんという感じである。

 

けれど住宅需要が逼迫する中ではそれでもなかなか追いつかない。そこで急場の対策として5,000ドルでバイバイとなったわけだ。

 

ホームレスや乞食の場合仕事がないわけでAucklandに住む理由もない。駐車場生活が嫌だというならきちんとした屋根とお風呂とトイレの付いた住宅に移りなさい、けれどそこはAucklandじゃないよ。

 

急場のしのぎとしてはありだろう。しかし問題は、これで乞食やホームレスが本当にAucklandから出て行くかである。また出て行ったとしても舞い戻ってくるのではないか。

 

と言うのも乞食は乞食同士で仲間を作っておりホームレスも同様だ。Aucklandから車で2時間程度の街に分離されると仲間に会えなくなる。家に住むよりも仲間と道路で毛布敷いて転がっているのがよい、そう思う可能性もある。

 

これが現在不動産開発を行っている東Auckland地区のハウジングNZ物件であればある程度強制的に退去させている。街を選ぶことは出来るが出ないという選択肢はないのだ、何せ現在の住宅群をぶっ壊して更地にするのだから出ないわけにはいかない。

 

それに対して今現在住宅を持たない人々はハウジングNZのような強制説得退去は難しい。説得?彼らの中には麻薬でいかれた連中も多い。出て行った先の街で5,000ドルをそのまま酒と煙草と麻薬買って、使いきったらまたAucklandに戻ってくるなんてのもあるかも。

 

そうであればまずホームレスと乞食を区別して、駐車場で生活しているホームレス家族には郊外の街に移るのと同時にその街でしか生活保護を受け取れないようにする。もし拒否すれば現在の生活保護を打ち切る。

 

乞食は、これは何かの犯罪を適用して一旦刑務所に入れるべきである。あそこなら三食屋根あり昼寝付きだ。その後彼らをバラバラにして(体ではない)強制的に地方に送り込む。そうすると携帯電話もないしシティに戻ってきても仲間がいないって事になる。後は新しい街に慣れるしか無い。

 

もう一つの選択肢は先月かな?ニュースになってた「乞食に金を渡したら違法で渡した人はその場で罰金徴収」という方法である。

 

どっちが良いか、あまり選択肢はないような気がする。



tom_eastwind at 11:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年05月24日

OKギフトショップ

昔からあるダウンタウンショッピングセンターであるがいよいよ528日に全館閉鎖、ここを掘り起こしての地下鉄工事が始まる。ショッピングセンターの向かいはブリトマート鉄道がありここと直結させるためだ。

 

ダウンタウンショッピングセンターの歴史は古くOKギフトショップの歴史も同様に古い。シティにモールがなかった時代に複合施設として賑やかであり、1990年代には日本からの観光客団体がバスで乗り付けて買い物をしたものだ。

 

現在の銀座で日本のバスが路上駐車して中国人団体を送り出しているようなものである。

 

当時は羊の毛皮とか羊のセーターとかよく売れた。てかそれしか売り物になかった。時代は変わって今はNZ産のフェイスクリームとかが棚に置かれているが今度は買う日本人がいない。旅行客の減少である。

 

当時の日本人旅行客は15万人、現在は7万人。そして現在の中国人旅行客は約37万人。それでもOKギフトショップは日本人を相手のおみやげ屋を運営している。

 

向かいの古風なビルに入ってるデューティフリーショッパーズは今では売り子も殆ど中国人である。昔ここは日本人店員がいて日本人観光客御用達だったのだがなー。

 

ほんっと、時代は変わる。巨泉さんが経営していた時代にカナダ、豪州、NZと店舗展開をして1980年代から2000年半ばくらいまではどこの店舗にも日本人セールスマネージャーがいた。

 

その仕事は日系旅行会社、JTBとかオペレーターと酒を呑むことである。これで送客量が決まる。酒の場で「じゃあこのグループの御社への手数料はいくらで」とか「来店記念おみやげはこれで」とやっていた。それでもビジネスが回っていたのはおみやげ屋さんの販売価格が仕入れ価格の7割増しが出来たからだ。

 

今年528日をもって移転。すぐ近くの場所なんだけど、そのメールは英文でキーウィマネージャーが発信したものだろう、日本人の名前ではない。

 

往時のOKギフトショップをご存知の方からすれば引っ越しなんてびっくりかと思うが、今はAuckland地下鉄建設が最優先なのだ。



tom_eastwind at 16:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年05月23日

日本のATM

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全国十七都府県にあるコンビニの現金自動預払機(ATM)約千四百台で今月十五日、偽造クレジットカードとみられるカードが一斉に使われ、現金計約十四億円が不正に引き出される被害があったことが捜査関係者への取材で分かった。

 二時間余りのうちに、各地で百人以上が引き出しに関わった可能性がある。南アフリカの銀行から流出したカード情報が使われたとみられ、警察当局は大がかりな国際犯罪グループが関与しているとみて、窃盗容疑などで調べている。

 国際刑事警察機構(ICPO)を通じて南アフリカ当局と連携し、カード情報が流出した経緯も捜査する。

 捜査関係者によると、十五日午前の二時間余りの間に、東京や大阪、福岡など十七都府県で金が引き出されていた。いずれも限度額の十万円が引き出され、取引は計一万四千回以上に上る。セブン銀行のATMが使われ、同行の被害相談で事件が発覚。カード会社から現金を借りるキャッシング機能が使われた。

 ATMの取引記録から、南アフリカの銀行が発行した約千六百枚のクレジットカードの情報が使われていたとみられる。警察当局はハッキングなど何らかの方法でカード情報が流出し、このデータを基に偽造カードが作られたとみている。

 警察当局は各地のコンビニに設置された防犯カメラの映像を解析し、引き出した人物の特定を進めている。

 偽造カードを使ってATMから不正に現金を引き出す事件を巡っては、二〇一二〜一三年に日本を含む二十数カ国の金融機関から約四十五億円が不正に引き出されており、警視庁がルーマニア人グループの男らを国際手配したことがある。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201605/CK2016052302000117.html

 

***

 

またも派手なカード詐欺である。組織化されたグループが日本で同時刻に一気に現金を引き出したとのこと。

 

僕は日本に行くとまず羽田空港到着ロビーのATMで一日限度額の10万円を引き出す事にしている。NZからわざわざ日本円を持参するよりも便利だからだ。

 

海外のクレジットカードを日本で使うには様々な制限がある。羽田空港ATMだと素直にお金が出るのに街に出て恵比寿のファミマに行くと使えない。ローソンもダメだ。

 

使えるのはセブン銀行ですと言われたがホテルの近くにセブン-イレブンはない。

 

ところが一つびっくりしたのはゆうちょ銀行だ。海外発行のクレジットカードでも1日10万円まで引き出し可能である。

 

郵貯のATMマシンは見るからに古くて英語と日本語が混ざって表示されて最後に「確認ボタンを押して下さい」が日本語、そして画面外にあるボタンには漢字で「確認」となってる。

 

これで利用者は分かるのか?最初は日本人についてきてもらって画面とボタンの写真をいちいち撮って枠内に英語で書きこむか。

 

そしてもっとややこしいのがBNZクレジットカードを日本のホテルやレストラン等で使う場合だ。

 

例えばホテル側は取引先銀行経由で日本のカード会社に問い合わせが行き精算されるはずなのだが、日本のカード会社は海外の田舎のちっちゃな銀行のカードとの取引をしていない事がよくある。そこで却下される。

 

カードがVISAでも日本で精算する時は精算会社UCグループになったりしてUCグループが取引がない場合があるからだ。

 

それからレストランで支払いをする場合などにクレジットカード使用控えをもらうんだけど、ここに何故か日本の精算会社?が入ってるのか、VISAを使っているのにVISAMASTERSとなってたりする。

 

海外発行、特にニュージーランドのような田舎銀行の発行しているクレジットカードは使い勝手はよくない。銀行からしても日本全体からすればほんのちょびっとの取引のためにいちいち使い勝手を良くするのも面倒である。どうせなら銀聯みたく大量にお金を落としてくれるならじゃんじゃん契約しますよって話だろうが。

 

今回の事件もアフリカの銀行のデータを買ってそれをカードに入力させて人海戦術で日本で一気に現金を引き出せる組織力は中国にしかない。

 

これでますます日本での現金引き出しは難しくなるんだろうな、全く悪貨は良貨を駆逐するである。



tom_eastwind at 16:34|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年05月22日

銀行口座開設厳格化

去年あたりから個人が銀行口座開設するのにすんごく厳しくなって、今年になってそれは更に悪化?厳格化している。

 

銀行:NZの住所を証明するものが必要です。

個人:それは何ですか?

銀行:いや、だからNZの住所を説明するものが必要なのです。

個人:だからそれは何ですかとお伺いしているんですが?

銀行:だからそれはNZの住所を証明するものです。

 

何だか銀行窓口が相当にビビっている様子が分かる。誰も目の前のお客に悪いことは言いたくないけど、それを言わなくちゃ上司に怒られる。そんな感じがひしひしとする。

 

これはNZすべての銀行で同様であり、そしてすべての銀行で要求する書類が違っており要求する書類を用意して提出したらしたで「あ、その書類は先週から無効になりました、他の書類をお願いします」となる。

 

今年になっての銀行口座開設厳格化はまるでFMAがすべての銀行に物凄いきつい指示を出して「身元確認」や「その口座は本当は誰のものか」とか「マネーロンダリングではないか疑え」とか、とにかく入り口で追い出す政策である。

 

そして追い打ちがパナマ文書でニュージーランドがタックスヘイブンだと思われて頭にきたジョン・キー首相が各銀行に更に厳しく対応しろ、やり方は任せる、みたいな指示をしたのではないかと推測している。

 

だから各銀行の対応は具体例としてはバラバラでありながら“びびり”の分野では皆共通する恐怖意識を持っている。

 

これからNZ非居住者で口座を開設するのは非常に難しくなる。てかすでになっている。居住者でさえも「NZの住所がない」と口座開設出来ないとかひどいのになると「NZで仕事ないと口座開設出来ない」とか。色んな案件が散見されている。世界はますます厳しくなります。



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2016年05月21日

デ・マーケティング

デマを振りまくマーケティングではない。自らの市場を小さくする、または需要を削減する手法である。

 

ニュージーランドの年間観光客は350万人、400万人の人口に対してほぼ90%。日本で言えば毎年1億人の観光客が来る計算であるからその影響は大きい。

 

NZ政府観光局も「オンシーズンの観光促進策はやめた」と明言してこれからは冬場のNZを売ることを考えている。

 

ニュージーランドの現状で多すぎる観光客は売り物の自然に悪影響を与えるから数だけ増やすんじゃなくて質を守ろうよってことでもある。



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2016年05月20日

当確師 真山仁

久しぶりに読む真山作品。今度は選挙だ。主人公が3人いるような小説である。

 

選挙コンサルタントの聖と地元資産家の息子で優秀な大学を卒業してNPO法人「なかまネット」を運営している選。そしてもう一人が黒松幸子、社会活動家でNPOMUTEKI」を運営している。1歳の時に病で聴力を失う。

 

彼らの戦う相手は鏑木次郎現職市長。けど面白いことに本が進むに連れ真山仁が主人公たちに語らせる言葉がいつの間にか理想にしか聞こえなくなる。そして鏑木次郎市長、やることやってるという感じでありそれほど悪人ではなく思える。政治家としてはしっかりやっていると思う。

 

最初はクールに出てきた聖、流され派の選、そして黒松幸子、次第に鏑木市長の行政に対して反発に出て最後は市長選挙になる。そこからの票の読み合い、相手の切り崩しなど読んでて実に面白い。

 

ただ後半少し筆致が変化しているのは本人が書きながら政治とは何かを考えてためらっていたのか?

 

文中で出てくる「共同体主義の限界」という言葉が面白い。

 

米国において資本主義は暴走する。それは個人主義だからだ。だから共同体主義で歯止めをかけねばならない。何もせずに放置すると資本主義は世界中で暴走する。

 

日本があまり暴走しないのは渋沢栄一以来会社の位置付けが米国と違い利益重視よりも利害関係者全体の利益配分にあるからだ。

 

みんな幸せ、思いやり。この二つの言葉がおそらく今の日本でもまだ生きているのだろう。「政治家が最も大切にすべきは良心と共通善だ」そうであって欲しいがそうでないのが現実だ。

 

やはり政治家は強くなくては生きてはいけない、そして優しくなくては生きる資格はない。



tom_eastwind at 13:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 | 最近読んだ本 

2016年05月19日

観光

僕は18歳で観光産業の中の旅行業に身を投じこの仕事一筋でもうすぐ40年になる。こう書くと「え?移住が旅行?」と思う方もいらっしゃるだろうが実は移住とは「長い旅」であり完璧に旅行なのだ。

 

移住とは言いつつ誰しもニュージーランドにやって来て長期生活を楽しむけど死ぬ時は日本に戻って日本のお墓に入る。つまり日本を出て海外に行きまた日本に帰る、これは長い旅なのである。

 

日本で最近流行りのインバウンド、そしてアウトバウンド、それからMICE、そういう言葉が流行る前から僕は下積み現場はすべて経験して来たのでやっとこの分野が陽に当たるのは有り難いものである。

 

そして今年は伊勢志摩サミット。是非成功に終わらせて欲しいのは観光産業に身を置くものとしては当然の気持ちである。

 

40年前の旅行業といえば旅館との連絡手段は急ぎでなければ往復はがきである。北海道の旅館に往復はがきを送って「x月x日30名、4名一部屋でお願いします」と送る。

 

一週間ほどすると返信はがきに「有難うございます、お待ちしております」と旅館からの返答。ほんとにのんびりした時代であった。ある意味旅行業が一番成功していた時代でもあった。

 

海外のホテル予約は当時はテレックスである。FAXがなかった時代である。分厚い海外ホテルタリフを取り出してホテルの外観写真などを見つつ予約を入れたものだ。

 

時代は移り変わり現代では個人なら国際線航空券もネットで予約出来るわけで旅の情報もトリップアドバイザー観ればある程度様子が分かる。

 

ただ、旅の要素として絶対に変わらないものがある。それは為す者と観る者の違いである。

 

観光の語源は「国の光を観る」である。自分が国の中にいて毎日の生活を「為して」いる時には見えないものがたくさんある。

 

だから一旦国を出て外から観る、すると為す者の姿が観える。それは正しい方向なのか、どうすればもっと良くなるのか、外から観て初めて分かることは多い。

 

また観光が他の国に行けばその土地で働く「為す人」を「観る」ことで自国や為す者の立場では分からなかったことの学びになる。それが本来の観光である。

 

旅は自分たちの常識を打ち破ってくれる。1980年代のインドでは朝のガンジス川に死体が流れててその横で沐浴をしている人がいた。

 

旅は為す者を観つつ自分の中に学びを与える。それが本来の観光である。



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2016年05月18日

文化大革命50周年

ある日本人が中国に行き道行く年老いた中国人に聴いた。

「中国に善人はいますか?」

中国人は苦笑いをしながら

「そんな人は皆文革で死んだよ」

 

1966年から1977年まで続いた中国の文化大革命。現在の50代の人々は誰も当時の事を語ろうとしない。

 

何故なら彼ら文革の生き残りのある人は紅衛兵の生き残りでもあり自分たちが弾劾してあちこちでなぶり殺しにした時代を思い出したくないからだ。弾劾された側でも家族が殺されて自分が地方農場に下放された、そんな事を思い出したくもない。

 

自分が弾劾しなければ相手に弾劾されてた、そんな理屈の通らない時代に生き残るのはとにかく恥も見栄も常識も理屈も捨てて誰も信じない事だった。

 

昨日まで仲の良かった隣のおじさんが今日家に集団で殴りこみをして僕の首に縄をかけて小学校の校庭に連れ出される。

 

両親はすでに弾劾の場に立たされており三角帽を被せられ紅衛兵に殴られながら自己批判をする。すべてウソ・・・。生き残るためには仕方がない。

 

ところがその自己批判の為に更に弾劾が強くなり両親はそのままどこかに連れて行かれた。ぼくは首にかかった縄が段々締まるのを感じながら「ねえおじさん、これ何なの?何かの冗談?」と聴いた。小学校の校庭で僕が両手を縛られて死んだのはそのすぐ後だ。

 

もしあなたに50代の中国人の知り合いがいれば聴いてみるとよい「何があったんですか、あなたに」

 

今年は文革50周年だ。

 

文革時は習近平主席も下放されて地方の農場に送り込まれ強制労働をさせられた。彼の父が習仲勲という共産党の大物だったからだ。

 

習近平の父は共産党の幹部であり毛沢東とも近かったが結局文革派による弾劾を受けて文革の先駆けとなる1962年にすべての党籍を剥奪されて文革終了までの16年間拘束されて迫害を受けた。この当時仲間が約200人殺されている。

 

日本では文革当時多くの左翼系学者が文革の実態も知らずに毛沢東を絶賛していた。

 

僕は文革終了後の1980年、だったかな、中国に行った。北京、上海、広州を回ったが当時の旅行団は入国の飛行機と出国の飛行機だけ決まっていて日程表が白紙、どこの街のどこのホテルに泊まりどこを観光するのか、すべては現地についてガイドさんに聴いて初めて分かるというミステリーツアーだった。

 

そこでガイドさんに何故この仕事をしているのかと聴くと「政府が決めたからです」当然のように答える。学生に就職の自由などない、すべては政府が決めるのだ。

 

「ホテルに何か置き忘れたりしたらどうなりますか?」と聴くと「必ず見つかってあなたの手元に届きます」

 

この意味は、外国人旅行者の荷物が正しく届かないと担当者が罰されるという意味だ。当時の中国の罰は裁判所など不要である。

 

だからましてや旅行客の物に手をつける輩などとなれば国家の恥であり速攻で刑務所入りだ。責任者の腹の虫が悪ければ死刑にもなり得る。文革の嵐を知悉している中国人にとってそんな命を賭けたヤバイ事は出来ない。だから忘れ物は必ず届くのだ。

 

人々は人民服を着用して街を歩き上海では物凄い数の自転車があちこちに向かう光景がすごくて第一百貨店に入ってトイレにドアがないのも確認出来た。

 

文革は終了して小平(彼も文革で党籍剥奪拘束された)が実権を掌握してどこの街でも次第に人々の顔に明るさが出てきたとは言え誰も文革を忘れてはいない。

 

僕らが相手にしている50代の中国人には誰も文革の記憶がある。家族の誰かが殴り殺されたとか紅衛兵として殴り殺したとか逃げまわったとか、そんな10年を経験した彼らからすれば日本人の薄っぺらな倫理観など通用しない。

 

日本人がご立派な事を言ったらその場でペッと地面に唾を吐いて終わりだろう。

 

まだまだ文化大革命は中国の歴史の中で清算されてない。



tom_eastwind at 18:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年05月17日

リフト

今日はちょっと閑話。真面目な話にしか興味の無い方は飛ばして下さい。

 

ニュージーランド英国式英語であり米語に慣れている日本人には最初は聞き取りづらい。更に単語の単語さえ違う。日本で車のトランクはこちらではブーツと呼ぶ。

 

そして米語のエレベーターの事をこちらではリフトと呼ぶ。スキーのリフトではない。そして「1階」はNZの「2階」であり一番下のフロアに降りるのは「グランドフロア」となる。

 

当社の入居するビルは1960年代に建設されておりエレベーターはシンドラー製である。

 

古いのかシンドラーなのかはたまた両方なのが原因なのか、このエレベーター、ドアが開いた時も床から10cm上だったりとか下だったりとかよくある。要するにずれたまま到着するのだ。

 

ビル側も修理をこまめにやっているので閉じ込め事故はあまり起こらない。たまに閉じ込められても乗客も慣れたものであまり怒らない。

 

最近面倒くさいのがエレベーターの乗降である。中国から来たばかりの若者が電話しながらとりあえずリフトに乗って行く先のボタンをいくつも押しているのだ。

 

バカかこいつと思う。最初はこの自分勝手に呆れて無視してたけど、最近ではきつめに「お前この階押したよね?降りるんだろ?」と言って睨めつけることにしている。

 

そしても一個あるのが、これは日本人やアジア全体の特徴であるが一番下に行くのにリフトの1階を押してしまうこと。来たばかりのアジア人の若者が1階のボタンを押す。僕はグランドフロアを押す。

 

最初に到着した1階の雰囲気を観て「違うなー」とでも思っているのだろうが、こっちがじっと観ているのを観ると自分の間違いに気づく。ただこれなどは明確な過ちなのであまり気にしない、反省と勉強をしてくれれば。

 

それにしても一番上の例は今まで誰も彼ら若者に礼儀を教える事がなかったのだろうな。地方都市では共産党幹部の子供はそれだけで優遇されてだれも注意をしないのだろう。

 

けどここまでは注意事項となるのだけど注意も出来ずに困るのはここ数年で増えた若いアジア人女性顧客である。

 

何が面倒くさいかって、僕はニュージーランドの習慣で生活しているから普通にレディファーストで降りてもらう。

 

ところが若い女性はグランドフロア(1階)に到着しても僕が降りないものだから自分も降りない。こっちの顔を見ながら「何故降りないの?」って訴えてる。多分彼らの文化で年上優先とか男性優先とかあるんだろう。

 

そうは言ってもちょとまて、ここAucklandだしあなたは女性なのだからとは思うのだけどそんな事をこの場で講義するのも変な話だ。

 

と、そんな事を考えているうちに僕らを載せたエレベーターは「ちーん!」とドアを閉めて上の階に行ってしまう。

 

そんな事を何度も繰り返している内に乗り合わせた相手の人種構成や雰囲気を見てこちらが先に降りるようにもなった。あんまり良い気持ちではない。良くないなー、けど目的地で円滑に降りるためには仕方ないと思うようにした。

 

南半球の小島のちっちゃな街で起こってる日頃の風景でした。

 

と、これだけ書いて会社を出るとリフトには中国人家族が乗っていた。そしてやっぱり1を押してた。ほんと、日頃の風景です。



tom_eastwind at 17:54|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年05月16日

6月日本出張

次回の日本出張まで後2週間である。前回日本から戻ってきたのも約2週間前なので折り返し地点である。次回の目的は個人面談。

 

移住と言っても自分で情報収集するにも限界があるしその情報が本当かどうか分からない。ほんとに個人の主観に基づいたガセネタや、書いてた時は正しくても変化の激しい移民法で現在はすでに正しくないってはごく普通である。

 

変化と劣化が激しいという意味で、ビザは「なまもの」と思った方が良い。今の情報を基本として今動くかどうか、である。

 

また法律だけでなくその解釈とかは弁護士によって異なることがある。これは僕らも複数の弁護士に仕事を依頼するのでよく分かる。なので僕らの仕事の一つは複数の弁護士の見解を聴きつつ調整することもある。

 

日本人は真面目なので一人の弁護士先生に言われたら「ははー、」となりその言葉だけが金科玉条になり他に何も見えなくなりまっしぐらに突っ走って、ドボンとこけることがよくある。

 

彼ら弁護士は日本人の特性を理解せず一般論で話をするから出来ない事が出来ると思ったりする。英語がどれだけ話せて通訳不要の人でも移民用語は独自の解釈があるのだ。

 

実際にNZ移民局のウェブサイトを見てもどう解釈してよいか分からない文章が多い。更に内規についてはウェブサイトに書かれていないので現場で仕事をしていないと分からない。

 

起業家ビザに書いてある「NZの発展に寄与するビジネス」と言っても具体的にそれが何を示し何がダメなのか書いていないから申請してみないと分からない。

 

でもって一杯書類を揃えて申請して却下されて初めて「あ、これNZの発展に寄与する」とは見做されなかったんだと分かる。それは準備を始めてから1年後にしか答が分からない。それからまた申請し直すのか?第一正しい答は今だ分かっていない。

 

例えば投資家2ビザは投資額1.5ミリオンNZドルである。しかし現状ではポイント制度になっており招待状が来るためにはここを3.5ミリオンNZドルにする必要がある。ここで点数を稼がねば招待状が来ないのだ。

 

僕らは毎日弁護士、移民局、会計士、様々なプロと組んでいるから情報が先読み出来る。お客様の情報をお伺いしてその場である程度の方向性やどのようなビザ取得が可能かを時系列で説明しながらの個人面談である。

 

次回の日本個人面談は東京で63日(金)から5日(日)まで3日間。



tom_eastwind at 10:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年05月15日

万引き

***

(CNN) 必要に駆られて少量の食品を盗むことは犯罪には当たらない――。スーパーで食品を万引きして窃盗の罪に問われたホームレス男性の上告審で、イタリア最高裁がこのほどそんな判決を言い渡した。

 

ウクライナ国籍のロマン・オストリアコフ被告(36)は2011年にスーパーマーケットでソーセージとチーズ4.07ユーロ(現在のレートで約500円)分を盗んだとして窃盗罪に問われていた。

 

レジでは盗んだ食品を上着の下に隠してパンの代金のみを支払っていたが、別の客が店員に告げたことから盗みが発覚し、警察に逮捕された。

 

2013年の一審では窃盗罪で禁錮6年と罰金100ユーロの有罪判決を言い渡し、15年の控訴審判決も一審を支持した。

 

しかし最高裁はこの判決を覆し、必要に駆られて少量の食品を盗む行為は犯罪には当たらないと判断。「被告人は緊急かつ不可欠だった栄養摂取のために少量の食品を手にした。従ってこれは必要性に駆られた状況における行為だった」と認定し、無罪を言い渡した。

http://www.cnn.co.jp/world/35082176.html?google_editors_picks=true

***

 

ちょっと気になるのはこの人ホームレスだったわけで逮捕されてから裁判が続く間中寝る場所と3度の食事が提供されたのだろうからいきなり無罪になってシャバに戻されても寝る場所も3度の食事も自分で探す必要がある。

 

だったらもいっかい、今度は派手に万引きやって3食寝床付きに戻るかって想像も出来る。

 

それにしても貧困の問題は辛い。だから人情的にはこの判決にはYESと言いたい。けれど社会を維持する立場からすればこれはNOである。

 

法と道徳の違いは何か?

 

道徳は人が守るべき高みであり法とは人が守らねばならない最低基準である。しかし法を守っていれば生きていけなくなる時、人はどうするべきか。

 

ソーセージとチーズ。悲しくなる。

 

ある漫画でこんな場面があった。戦後すぐの東京である。腹を空かせて金がない親子が食堂に行く。「父ちゃん、俺たち金ないよ」気にするなと父ちゃんが答えてうどんを注文する。

 

二人で久しぶりに暖かくて美味しい食事をする時間である。うれしかった。

 

食事が終わって父親は子供に「お前は先に行け」という。子供は訳もわからないまま外に出る。

 

暫くすると店の中で大声で言い合いがあり父親が叩きだされてそのまま交番に連れて行かれる。

 

発展する街を背景に自分の父親が犯罪者として逮捕される、その現実って何だろう。世の中おかしくないか???法律では逮捕されるんだろうけど、こんなの親子にとっては全然平等じゃないし公平じゃない。

 

この裁判官はイタリアの名画「自転車泥棒」を観て育ったんだろう。



tom_eastwind at 07:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年05月14日

第二列島線

米国でトランプ旋風が吹き荒れている。最初は泡沫候補、そのうち外交的危険発言、ところが並み居るライバル候補を蹴落として共和党候補になった。

 

ぼくは彼が過激だけど本音の話をして市民から票を集めたらレースの途中で誰かに条件付きで票を渡すだろうと思ってた。

 

ところが何と本当に最後に立っている男になった。この勢いでクリントンを破る可能性も見えてきた。

 

勿論きちんと奥の院のOKが出ていなければ電子投票でありクリントンに負けるかもしれないから勝負は最後まで分からない。

 

けれどこれ、奥の院のOKが出たんじゃないかと思える。今までの政治のしがらみのないトランプを大統領にすることで今まで出来なかった大きな政治的変移が可能になるからだ。

 

選挙は米国の表面上の問題であるが最近の米国の地政学的な動きを観ているといよいよ米軍は西太平洋から撤退して第二列島線まで下がり、米軍の傘がなくなった日本は中国に対して直接向き合うことになるようだ。

 

この理由は世界全体の動きを見れば分かる。中国と直接対決する日本に残された時間は4年である。それまでに準備が出来てなければOUT、準備が出来てたとしてもそれが領土を守る戦いに繋がらなければOUT、いずれにしても残された時間は多くない。

 

中国は小平の時代にすでに中国の海洋進出計画を決定していた。

***

     「再建期」 1982-2000年 中国沿岸海域の完全な防備態勢を整備 ほぼ達成済み

     「躍進前期」 2000-2010年 第一列島線内部(近海)の制海権確保。

     「躍進後期」 2010-2020年 第二列島線内部の制海権確保航空母艦建造

     「完成期」 2020-2040年 米海軍による太平洋、印度洋の独占的支配を阻止。

     2040年 米海軍と対等な海軍建設

***

 

ここにある第二列島線は日本を支配下に置くという事だ。すでに南シナ海では海洋領土を拡張しているがフィリピンも含め軍事的に阻止する国はない。中国はこうやって海洋領土を広げる。

 

その国策は30年以上前に決定されており中国の100年の戦略で見れば短い方である。小平という政治的天才が軍事、経済、社会制度など基本的方向性を決めてその後の指導者は小平の延長線上で動いているだけだ。

 

それに対して日本は今何をしているか?領土を守るために戦う準備をしているのか?

 

中国のやり方は本能的に領土拡張でありその為の手段は凄まじく優秀である。日本が小手先の外交でどうこうやっても絶対に敵わない。

 

米国がずらかり豪州が真珠の首飾りから抜けてこうなると日本は弱い。本気で領土国土を守る必要が出てくる。そして中国は彼らが前進している時に話し合いは通用しない。

 

自衛隊を最前線に配置して領土侵犯した航空機を撃墜する。そうやって日本は本気だという意思を伝える、これしかない。

 

しかし中国だって自国戦闘機を撃墜されて黙っているわけがない、必ず報復措置が行われる。

 

そこで局地的戦闘が始まる。そして中国に進出した日系企業にも影響が出る。これは第二次大戦前に米国に移民した人々と全く同様である。

 

2020年は色んな意味で時代の変換時点である。オリンピックに中国は参加するのか?海洋進出の悪い要素を引っ込めるために東京オリンピックまでは控えるのではないかと思う。

 

けれどその後は一気呵成に沖縄から壱岐対馬まで来るだろう。今はまず中国から「あそこって全部中国の領土だったよ」って意見を公表しておいて何時でも海洋進出出来る準備だけはしておく。

 

米国の傘がなくなり中国と直接対決することになる日本は、いよいよ戦争という選択肢を保つ必要が出てきた。



tom_eastwind at 12:46|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年05月13日

街の顔

金曜日は少し時間があったので富士金で早い昼食を終わらせてキーストリートの波止場まで歩いて行く。

 

今日はワイテマタ湾の青い水の上で風に吹かれた波が太陽の光に跳ね返りその白さが美しい。

 

波止場と書くと場末な印象があるけどここは今やヒルトン・ホテルもあり海沿いにレストランが立ち並び高層オフィスビルもあり観光シーズンには北半球から大型客船が毎年何十隻も乗り付けて首から観光客札をぶら下げた老夫婦たちがクイーンストリートを珍しそうに歩いている。

 

けれど僕の知っているこの場所は20年前は間違いなく波止場だった。当時はワイテマタ開発計画だけはあったが実行するための資金がなかった。

 

ヨットのアメリカズカップで優勝してもチームは解散、メンバーは北半球のチームに出稼ぎ、そのメンバーが各国ヨットチームのキーメンバーとして活躍してキーウィの強さを世界中に魅せつけたが肝心の自国のヨットハーバーは閑散としたものだった。

 

同時にブリトマート計画というのもあった。クイーンストリートを下って左側がワイテマタ開発計画であり右側がブリトマート開発計画だ。

 

Auckland駅をブリトマートの地下に引き込み近代化しつつ1800年代に貿易商人達の事務所だった事務所の外見はそのままに中身をぶっ壊して近代的なオフィスやショップに作り変える。

 

この計画も青写真のままで当時の古い建物は貧相なままに残り何だか暗い街の雰囲気になっていた。これもこの街にカネがなかったからだ。

 

それが今では「ここどこ?」って言うくらいの変貌を遂げた。昔の貿易商事務所はうまく改造してお洒落なハーバーレストランになり広場の隣には高層ビルが建ち夜になると仕事帰りのビジネスパーソン達があちこちでビールを飲んでる姿を見かけることが出来るようになった。

 

ワイテマタ、ブリトマート、共にたった20年でこの波止場が一大商業地域として発展して人が集まる場所になった。この発展をずっと目の前で観て来た。

 

久しぶりにこの辺りをゆっくり歩く。変わったなー。ブリトマートには一時期クレイフィッシュ(伊勢海老のようなもの)を食わせる店もあったが今はお洒落なレストランになっている。

 

この発展の背景には色んな要素がある。労働党から国民党への政権移譲、北半球から「安全で安心で原発もなくて食料と水のある国」として認識され始めた。

 

新しい投資家ビザ枠が作られて北半球の投資家から資金が入るようになり北半球の人々がこの街に来るようになった。もちろん彼らはこの国に永住するわけではない、あくまでも南半球の安全な国にも住む権利を確保するためだ。

 

それでもこの街からすれば有り難い大きな衝撃である。この金で青写真が現実の建物になっていったのだ。

 

次々と開発は進み、リーマンショックで1年ほど停滞したがすぐに復活して現在に至る。

 

これから地下鉄計画が始まる。それもこの波止場から始まる。まずはマウント・イーデンに向けて地下鉄を作りそこから西や北へ十数年かけて拡張する予定である。

 

街の顔ってある。僕はいろんな街や国を移住して来たが、行先の行き交う人々の顔、街の空気、それが客観的に感じられる。まさに今この街は大きな変化のど真ん中にいる。



tom_eastwind at 12:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年05月12日

ケイタイ

***

 山口大学が実施した一般入試の国語の設問で、受験票を見れば答えがわかってしまうものがあり、同大は26日、この設問について受験生全員を正解扱いにすることを決めた。

 同大によると試験は25日にあり、人文学部全員と教育学部、国際総合科学部の一部計475人が受験した。設問は、「ケイタイ電話」のカタカナ部分を漢字になおすというものだったが、受験票裏の注意事項に「携帯電話」の表記があったという。

 翌26日朝、採点者が気づいて発覚した。同大は「受験票を裏返すのは不正行為ではなく、漢字力をはかれないという点で不十分な設問だった」として、受験生全員を正解(3点加点)とした。

 同大の担当者は「今後作問するときには、実施環境や持ち込む書類についても考える」と話している。

http://www.asahi.com/articles/ASJ2V5W7CJ2VTZNB015.html

***

 

最初にびっくりしたのは、国立大学の試験を受けるレベルの学生がケイタイを漢字で書けるかどうかを試すという事実自体を問題とせず受験票の裏側に携帯電話と表記していたから問題としている点だ。

 

国立って国が作った大学であり高校を優秀な成績で卒業して勉学の意志がある学生が高等教育を学ぶために行く所でしょ、それがケイタイを漢字で書けるかってちょっとその基礎学力やばくないか。

 

今の今までそんなもん高校生なら誰でも書けるでしょと思ってたがそうではないのか?そりゃ薔薇とか留辺蘂とか檸檬とかだと普段書く機会もないなら分かるけどケータイって毎日使ってるわけで、それで携帯という漢字が試験の対象になる?

 

ぼくの中ではどうもちょっとあり得ん事象であるが今の日本では国立大学の試験を受けるのにケイタイが漢字で書けるかどうかなのかー。



tom_eastwind at 10:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年05月11日

押し紙

***

本日、経済産業委員会で新聞の押し紙について質問しました。(和田政宗議員)

 

押し紙とは、新聞発行社が販売店に余分な新聞を買わせる行為ですが、この「押し紙」をめぐり、3月末に朝日新聞社が公正取引委員会から「注意」を受けたとの報道がありました。

 

そこで、それは事実か。また、注意の内容について聞きました。

 

公正取引委員会の答弁は「個別の事案の内容までは明らかにできないが、違反につながる恐れがみられる場合に注意を行っており、朝日新聞社に対して販売店に対する販売方法について注意を行ったのは事実」と認めました。

 

そこで、押し紙行為が行われていることが判明した場合、公正取引委員会はどのように対処するのかを問うたところ、公正取引委員長は「押し紙行為が行われた場合には厳正に対処する」と答弁しました。

 

この問題については、引き続き必要に応じて取り上げていきます。

http://blogos.com/article/174942/

***

 

押し紙行為は新聞業界の常識でありながらメディアの最奥部の恥部のために新聞やテレビで報道されることは今まで一度もなかった。

 

今回やられたのは朝日新聞であるがどこの新聞社も同様に行われている違法行為である。ネットでは10年前からごく普通の常識であった。

http://www.mynewsjapan.com/reports/436

 

ところが新聞とテレビしか情報源のない人には「押し紙」は存在しないのだ。

 

押し紙が独占禁止法に抵触するのは押し付ける新聞社の法務担当も押し付けられる販売店店主も理解しており、それなのにもし拒否して販売契約を打ち切られると「今日の仕事=飯の種」であるから困る。仕方ないので何とか受けるけどダメになって裁判になった案件もある。

 

新聞社にとっての販売店はまさに生かさず殺さずで「奴隷状態」にしているのだが、そういう新聞社が他人に対しては厳しい記事、ある時は慰安婦問題などありもしなかった事件を捏造してまで日本政府叩きをやった。

 

偉そうに社説など書いて「知事はあーするべきだこーするべきだ」などと書くが、まずは自社の違法行為を止めるべきだろう。

 

それが出来ない理由もネットに書かれてるけど、だったら新聞社廃止しろってだけの話だ。やろうと思えば出来ることを古くからの習慣でだらだらと続けていつの間にかお互いに泥沼にはまったようなものである。

 

新聞社はエリートが作りヤクザが配達すると言われているが、そのエリートがインターネットが発達して読者数が減少を始めた時に会社として腹を括って改革しておけばこの問題は印刷所も含めて新しい方向性を見いだせたはずだ。

 

いつも言うことだが世の中出来ないことはあまりない、更に企業活動であればやれることはたくさんある。問題はトップが危機感なしで変化を嫌い問題を先送りにするからだ。これで新聞たちが偉そうに「東芝がどうこう」って言える立場ではないだろう。



tom_eastwind at 15:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年05月10日

痺れる舌

箸が震えるわけではない。舌が痺れるのだ。箸だけでなく一緒に入ってる割り箸などもろに化学製品の匂いが強くて歯と歯の間がしびれた感じになる。

 

これは日本のコンビニでお箸を貰えばまず間違いなく痺れる。高級食材店であれば自前のお箸を使ってる場合がありこの場合は木の香りしかしない。

 

これはAucklandでも同様で、割り箸が臭い。特に最近増えた持ち帰り寿司とかでは必ず付いてくる。

 

なのでぼくは爪楊枝はAmazonでまとめて買って日本出張時に持ち帰っている。

 

そこでネットで色々調べてみるとやはり中国産の薬たっぷり木材である。真っ黒な木を漂白剤にどぼーんと漬けて白くしてから箸にするとか、他にもいろんな薬が使われているのが分かる。

 

これって口に入れるものなのに基準はないのか?それとも基準はあるけどちゃんとクリアーしているよって話なのだろうか。しかしこの痺れは科学的に問題ないと主張されても舌が痺れるのは人間の持つ体を守る本能である。

 

その本能が「ダメ!」と言ってるわけでこれで体に良いわけがないってか一種の毒なんだから継続して使っていたら体壊すよね。

 

今の日本はいろんなものが出回っているけど口に入れるものに関しては食料だけでなく周辺部品も本気で取り組まないと食の安全とは言えない。



tom_eastwind at 13:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年05月09日

パナマ文書 続編

モサック・フォンセカ弁護士事務所がニュージーランドの家族信託制度を顧客に勧めて利用した数は約1,700件に上りその多くは中南米の顧客だったとのこと。

 

NZに家族信託を作った理由も面白い。弁護士事務所がお客様と話して「ニュージーランドは良いですよ、クリーン&クリアー、法律が明確だし何せ良い国だ」

 

褒められたのかバカにされたのか分からない話ではあるがニュージーランドの会計サービスがお気に入ったようである。

 

しかしこれで確実に家族信託の法律が変更になる。ここ数年マネーロンダリングの問題などがあり口座開設や会社設立は以前と比較して細かい規制が入った。

 

今回の家族信託については今まではフォンセカ弁護士事務所がノミニーになることで本当は誰の財産か外からは見えないようにしていた。またNZでは一定の條件をクリアーすれば外国で得た収入はNZで納税する必要がない。

 

こういう部分を気に入ったのだろうフォンセカはここ数年でNZへの送客が一気に増えた。

 

現在NZのジャーナリストによりその全容が解明されようとしている。一体どんな名前がとび出すやらであるが、これで確実にNZの税法は厳しくなる、今までのように家族信託作れば良いってわけじゃなくなった。厳しくなる、但し他の国よりちょっと緩く。



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2016年05月08日

卒業写真

金曜日に出社するとビクトリアストリート沿いに人が集まっていた。いつものAuckland大学の卒業パレードだ。この大学は年に一回の卒業式ではなくよく分からんが学部ごとにパレードやってる。年に10回くらいやってるのではないか。

 

集まったご両親たちは無事に大学を卒業した子供を誇り高そうに迎える。パレードでは色んなパターンがあるけど基本黒いマントに四角い帽子の学生たちが次々と坂の上のAuckland大学から誇らしそうに降りてくる。

 

歩道に人が集まり始め警察が誘導を始めてバグパイプの音と共に降りてくるパレードの途中に家族を見かけた子供は軽く彼らにアイキャッチしてにこっとする。それで十分、大学生活を無事に終わらせた喜びが家族全部で共有出来る。

 

ニュージーランドで若者の大学進学率は25%程度である。単位さえあれば自分の希望する学部に行ける。けれど卒業するのがむちゃくちゃ大変である。例えばAuckland大学法学部は一年目の終わりのテストで70%が落第する。つまりAuckland大学法学部卒業と言えばNZ社会では超優秀な人材である。

 

しかし弁護士業の現場に行けば仕事は自分で穫るしか無い。優秀な先輩の後につき客をもらい何とかその客からの仕事を増やしつつ実績を付けて新規顧客に自分の実績を見せて仕事を獲っていく。

 

その為に新米弁護士に必要なのは上司に喜ばれる技術であり顧客に喜ばれる技術でありそんなもんGolden Rule(ゴールデンルール・弁護士入門編)に書いてなかったぞって話になる。

 

つまり大学を出たからって言っても誰にも赤いカーペットが敷かれているわけではないのだ。大学を出てもそこから先は個人が持つ実力である。

 

世の中の表も裏もよく知っているうちのスタッフがオフィスの窓から学生の流れを見ながらぽつっと「あなた達、卒業しても仕事ないんだよねー」と言ってた。

 

そうなのだ、実際に世の中で仕事を見つけるのは毎年厳しさを増している。それは何度も書くことだがコンピューターとインターネット進化による「人間が必要とされる仕事」が減っているのだ。

 

大学で勉強する時も、その学問が好きなのか、そして卒業後に食える学問なのか予め理解しておいたほうが良い。若者はたくさんの道が選べるのだから。



tom_eastwind at 06:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年05月07日

Jバッジ

Aucklandに戻るとオフィスに月刊ニュージーランドが届いてた。3月下旬にアジア人襲撃が立て続けに4件発生とのこと。

 

これに対してAuckland大学中国人学生会は警察や国に善処を求めたとのこと。

 

善処を求めると言っても親が大陸中国でカネを作り子供を外国に送り込んでるわけで、まず自分たちが善処しろって感じだ。

 

そしてこういうニュースで必ずすり替えに使われるフレーズが「アジア人」である。

 

襲撃されたのは中国人留学生でありAucklandで高級車を乗り回して町中で大声でしゃべって歩きタバコに可愛い姉ちゃん横に抱いてってなれば襲撃の対象にもなるわな。

 

それをすぐに「アジア人への暴力事件」とやってこっちを巻き込んでしまう狡さ。以前数年前も増加する中国人対策で事件が起こったが中国人ばかりで作る「アジア人協会」が「我々アジア人はー!」とテレビで主張してたけど、君ら全員中国人だよね。

 

もちろん日本人でも事件に巻き込まれることはある。クライストチャーチで語学留学をしていた学生が日本に帰る前日に、夜中に若者に殴られ川に放り込まれて死んだ。

 

クライストチャーチで語学研修を終了して日本に帰る為にAucklandのバックパッカーに宿を取った日本人女性がすぐ近くで死体で発見された。

 

どこの町でも一定の事件は起こるしどんな理屈を言っても人種差別は存在する。人種差別を乗り越えるのは親の教養と子供の学びである。そういう人が多く住む街に住めばそれだけで一定の安全は守れる。

事件や事故に繋がらないようにするためには正しい場所で正しい時間に自分の身を置くことだ。

 

日本人は親がしっかりしているせいもあるのだろう、殆どの場合正しい場所で正しい時間に自分の身を置いているようだ。

 

しかしこれから増えてくる日本人移住家族は、まだ正しい身の置き所を理解出来てない可能性もあるだろう。

 

そこで今後移住してくるご家族にお勧めが1つある。それは胸や背中に付けることの出来るバッジを用意することだ。バッジには大きく「J」と記す。これ何って聴かれたら堂々と「ジャパニーズだ」と言えば良い。

 

Aucklandでは日本人というだけで他のアジア人とは違う扱いを受けることは非常に多い。Jバッジは日本人である主張と治安対策である。

 

現在Aucklandでは4人に1人がアジア人で31万人居住している、そのうち中国人は12万人を占めている。



tom_eastwind at 15:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年05月06日

食わされて、豚にされて

砂糖税というものが検討された。ニュージーランドは肥満大国とよく言われる。そこで肥満の原因である砂糖に課税しようとすることだ。

 

大人の31%が肥満と言ってもマオリ47%、アイランダー66%が突出しており普通のキーウィはよく運動している。

 

シティのオフィスビル内にスポーツジムがあるのは普通の景色で太陽が登る前から走っている人々も普通だ。何か格好つけて「あたしっていけてる〜」という衒いが全くないまま普通に運動して体格を維持している。

 

要するにマオリとアイランダーの肥満対策で新しい税金を導入して国民全体の税金を使うのは不公平という事である。

 

白人は運動して病院に行かないのにマオリやアイランダーは運動もせず朝からポテトチップスにコーラをがぶ飲みしてのさのさしているのだから、そりゃ太るわな。

 

データは注意して読まないとニュージーランド人全体の肥満率と人種別肥満率は違うという事だ。

 

しかし砂糖税は導入されず政府としては他の対策を考えるとのこと。砂糖税導入されるとコカ・コーラとポテトチップス製造会社が困るので政治的判断であろう。

 

しかしまあ食わされて豚にされて医療費は全額政府負担となると喜ぶのは白人が経営するコカコーラとポテチ会社と製薬会社である。まさに「死ぬのは奴らだ」な政策である。

 

ニュージーランドの場合政策的に「バカを放置する」ところがある。そこに税金を突っ込み関係者が潤えば死ぬのは食わされて太らされた豚であり僕らではないという事になる。

 

頭が悪く勉強もせず親がポテチとコーラばかりでブクブクに太っているから子供は何も考えずに肥満になる。こうやって肥満は世代交代をしつつ餌にされる。



tom_eastwind at 11:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年05月05日

日本出張終了

今日のキャセイ航空で香港経由Aucklandに戻る。

 

僕の場合ニュージーランドという大きな括りに帰国するという感覚はなくAucklandの自宅に戻るって感覚だ。

 

僕からするとAucklandの自宅と日本の仕事場が頭のなかで直結しており「ニュージーランド」という括りで一般の方が印象するノースランドやネルソンや南島は頭から欠落している。

 

うちのスタッフはよく連休を利用してノースランドやネルソンや南島への旅行を楽しんでいる。だが僕にとって会社がお休みというのはどこにも行かずに映画観たり本を読んだりして自宅警備をすることだ。

 

ニュージーランドは自然が豊かで景色が素晴らしくてそれを見ずに自宅?これが楽しいかって聴かれたもなんとも言いようがないけど僕は観光客ではない。

 

自宅から見える抜けるような青い空が朝夕には赤色に染まりそれはもう東京では絶対に観ることの出来ない大自然の織りなす大舞台である。

 

緑の木々に囲まれた向こうに見えるランギトト島の景色で十分に楽しいし外出する億劫さを考えれば自宅のソファで寛いで古い白黒映画観てる方がいい。

 

古い映画は良い。モロッコ、カサブランカ。ゲーリー・クーパーにマレーネ・ディートリッヒやイングリット・バーグマン、ハンフリー・ボガート、そしてチャップリン映画。

 

あの時代は色やコンピューター脚色がなかったから俳優の動きがすべてである。映画監督や俳優の質が高いから良い映画が作られて100年近く経った今でも何度観ても楽しめる。

 

さあ日本の仕事は終わった、今日も機内で映画と読書を楽しもう。



tom_eastwind at 15:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年05月04日

THE BIG ISSUE

品川駅で偶然BIGISSUEを売ってる男性を見かけて一冊買った。この本のことは知ってたけど見かけることがなかったので今回が初めての購入だ。

 

350円払って180円が販売者にわたる。ホームレス支援の為の雑誌だ。会社を首になり次の仕事が見つからずそのうち家賃も払えなくなって追い出されて河川敷で青いテント生活となる。

 

けれど彼らは人生を諦めたわけではなく、もう一度立ち上がろうとしている。そういう彼らを支援しているのが雑誌BIGISSUEである。

 

というのが僕の今までの認識だった。

 

しかし実際に雑誌を買ってみると「あれ?」である。憲法特集やるのはよいが中身が左ですぜ。戦後日本の憲法は軍備を完全否定した。憲法を守るというならまず自衛隊を否定すべきである。

 

日本の憲法は自衛隊の存在を完全に否定している。ところがその自衛隊が日本を守っている現実は変わらない。

 

無防備都市という言葉がある。自分たちが防備しなければ相手も攻めてこないというとっても脳内蝶々な話である。けどそんな事を主張する政治団体も存在するから日本平和である。

 

東北でも熊本でも地震災害に真っ先に駆けつけて救助に当たったのは自衛隊である。勿論上層部には計算もあるだろうが現場で組織として行動出来るのは自衛隊が一番強い。

 

軍隊と言うと多くの人は「鉄砲持って走ってる」感覚だろうが実際には1つの町である。料理人も洗濯人も掃除人もいて、鉄砲の修理をしたり後方から弾丸届ける仕事をしたりしていろんな仕事して独立して行動出来る組織なのである。

 

要するに左巻きは自衛隊のケツに乗っかって守られながら自衛隊を否定せずけど安保だけ否定するっていう妙な理論なのである。

 

自衛隊と安保を書き出すときりがないから書き終わり。

 

憲法だけでなく読むうちに投稿者?作者?におかしな人々が出てきている。うーん、なんかなー、元々そういう目的だったのか?

 

ホームレス支援という大義良し。誰かが出来る範囲内で助け合うべきだ。けれどそれを自分たちの政治的主張を広めようとする政治団体が利用するとなれば話は別である。

 

この雑誌、あるべきだけどそこに政治団体が絡んでる?だったら次に買うか?考えてしまった。まだ分からない。



tom_eastwind at 12:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年05月03日

ロボット

NHKでハウステンボスの特集をやってた。HISの澤田さんが主人公でいかにこの赤字観光地を立て直したかである。

 

うちは17年前に一年間HISと共同でオフィスを借りてた時期がある。HISAucklandに進出する、けど如何に集客するか。そこで当社のワーホリ集客に目を付けて話が来た。

 

場所はスタンフォードプラザホテルの裏側の角っこ。両社の相乗効果でお客様は随分たくさん来てくれた。このオフィス開店パーティの時に来てたのが澤田さんだ。少し話をする機会があったが腰が低くてよく人の話を聴く印象だった。

 

でもってロボットホテル。恐竜の受付とか面白い。変なホテルへようこそ。番組ではロボットが人間の代わりに仕事をするって部分で味付けをしていた。すなわち人間の仕事がなくなるってことだ。

 

けどそんなのすでに起こっている。20年前には存在したバックオフィスの作業は今ではすべてコンピューターに置き換えられて若者から仕事を奪った。NHKだってそうだろう、バックオフィスの仕事、今でも手書きでやってるか?

 

ロボットに関しては多面的に考える必要がある。現在開発されているAIがいずれ「ターミネーター」のようになって人類を滅ぼすのか?それとも手塚治虫の火の鳥のように人々と共同生活を目指すのか?

 

アイザック・アシモフがロボット三原則を作った時はまだ現実としてのロボットは存在しなかった。けれどSFの世界ではすでに時代の先を行ってた。いずれ来るロボットと人間の共同生活、これをどう制御するのか。

 

変なホテルの受付は恐竜ロボットでも出来る。残業も年休も給料も不要。今はまだ現場の訓練を積んでいる最中で可愛い受付に司会者が「あんた、年いくつ?」と聴くと無反応だが、これも数年のうちに格段の進歩を遂げるだろう「永遠の18です!」とか。

 

世の中はすでにパソコンというロボットが若者の仕事を奪っている。その現実を無視しておいてホテルの受付にロボットが座ったらいきなりびびるって目先視点の番組構成もどうかと思う。

 

面白かったのが司会者が澤田さんに「人の仕事がなくなりますねー」と聴くと何も答えずに苦笑してた場面だ。HISから始まり日本を変えてきた彼に見えている世界は「人の仕事って何だ?」であろう。

 

同じことを繰り返すならロボットで十分。人間にしか出来ない仕事を人間がする。実はホテルと言っても人間にしか出来ない仕事は十分にある。けれどホテルの仕事を細分化すればロボットに出来る部分もあるって事だ。

 

大学を卒業して何とか社会人、けどその仕事って繰り返しの連続ではないか?学校で教えられたところてん教育の延長ではないか?もしそうだとしたらいずれあなたの仕事は人工知能に置き換えられる。その時に必要なのはロボットに絶対できない仕事、明日の夢を観ることだ。



tom_eastwind at 12:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年05月02日

5分で分かるマイナス金利

日銀のウェブサイトが面白い事になっている。

 

***

「マイナス金利になると、私が銀行に預金しているお金も減ってしまうの?」

「マイナス金利といっても、銀行が日銀に預けているお金の一部をマイナスにするだけ。個人の預金は別の話です。」

「個人の預金金利はマイナスにはならない?」

「ヨーロッパでは日銀よりも大きなマイナス金利にしていますが、個人預金の金利はマイナスにはなっていません。」

「マイナスにはならなくても少しは下がるでしょう?」

「普通預金金利は0.02%だったのが、0.001%になりました。」

「それで消費が悪くなったりしない?」

100万円預けて1年間の利息が200円だったのが10円になったということです。消費を悪くするほどの規模ではありませんよね。」

https://www.boj.or.jp/announcements/education/exp/exp01.htm/

***

 

「マイナス金利になると、私が銀行に預金しているお金も減ってしまうの?」

「マイナス金利といっても、銀行が日銀に預けているお金の一部をマイナスにするだけ。個人の預金は別の話です。」

 

1・質問の意味に適切に回答していない。「個人の預金は別の話で」じゃあ誰とどこの別の話なのだ?

 

「個人の預金金利はマイナスにはならない?」

「ヨーロッパでは日銀よりも大きなマイナス金利にしていますが、個人預金の金利はマイナスにはなっていません。」

 

2・これまた同様に、ヨーロッパの話は聞いてない、日本の話なのだ。ヨーロッパがマイナス金利にならないからって日本がならないという理屈はおかしい。もっと正確に言えば質問に答えてないのである。

 

「マイナスにはならなくても少しは下がるでしょう?」

「普通預金金利は0.02%だったのが、0.001%になりました。」

「それで消費が悪くなったりしない?」

100万円預けて1年間の利息が200円だったのが10円になったということです。消費を悪くするほどの規模ではありませんよね。」

 

3・200円が10円って、お前に関係ねーって話である。

 

何だか最近の黒田総裁の発表も矛盾だらけであり、一体日銀の中で何が起こっているのだ?って感じである。

 

黒田バズーカ、アベノミクス、どれも導入当初から多くの経済学者の中で「効かねーよ」、「そこじゃねーよ」的発言が多かったのだが相手は政府、政府は民間がどう言おうと自分の信じた道を行く。

 

自分だけが信じるのは構わないのだがそれが国民全体に影響が出るとなった場合、行政としての責任がある。

 

マイナス金利導入は銀行の商売に影響するわけで銀行は口座そのものを保持するための手数料を何らかの形で導入する。一行だけではやれないのですべての銀行が足並みを揃えて「今年10月から手数料を導入します、不要な口座は閉じて下さい」。

 

不要な口座を閉じずに残高不足になった場合は銀行から催促の手紙が送られてくる。

 

手数料導入よりもっとすごいのが財産税である。銀行預金が1千万円以上ある場合課税しますよって奴だ。

 

銀行に寝ているカネを市場に回したいのは分かるがそれは車の片輪にすぎない。もう1つ大事なのは国民を安心させてお金を使わせる気持ちにすることだ。

 

ところが現実的には年金崩壊、医療抑制、低金利、ぎりぎりの給与が続いており誰もが自分を自分で守るしかない、すなわちお金を使わないという気持ちになる。

 

車は両輪が揃って初めてまっすぐに動く。日銀がいくら前に行こうとしても実態社会生活は皆将来の不安を抱えているのだ。そこを政府としてどうするのか?

 

死ぬまで安心の年金をどう構築するのか?それとも最初から「ああ、あれ、あれね、僕らは税金と思って徴収したらすぐ箱物作ったのよ、だからこれだけしかないよ、我慢してね」というか。

 

もちろん医療費に関しては甘い老人も多い。病院が老人ホームになっている。その病気、ほんとに薬必要なのか?ここは抑制すべき点はある。

 

もっと言えば子供が親の葬式で周囲に対して「ぼくはここまでやりました、母親をチューブ付けにして5年生かしました」と言いたいが為に医療費無駄使いが発生する。

 

けれど健康保険が払えずに無保険になった子供たちがいる現実はどうにかすべきである。バランスの悪い医療行政はまさにガラガラポンでやり直すしかないけどこの仕組でやって来た官僚は自己否定することが出来ない。

 

今が大事な時なのに政府という車のタイヤがそれぞれ変な方向に向いてるから全然進まない。他にもいろいろあるけど日銀のウェブサイト、興味のある方はどうぞ。



tom_eastwind at 11:18|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年05月01日

メーデー

今日はメーデー、共産党では志位書記長が集まった人々を前にして「賃上げやるぞー!」と言うのは良いのだけど何故かその後に「安倍政権を倒すぞ−!」とワンセットにしている。

 

志位書記長は非常に賢いわけで自分の言ってることに矛盾があるのを知っている。

 

いま誰よりも賃上げをしたいし出来る地位にあるのは安倍政権であり賃上げなければデフレ脱出出来ずアベノミクスが間違った政策であったのがバレるし景気上昇しなければ長期政権も維持出来ない。

 

志位書記長が賃上げを主張するなら安倍政権を維持して引き続き賃上げをしていくのが一番である。なのに片手で賃上げ、片手で安倍打倒、じゃ誰が現実的に賃上げ出来るのだ?

 

そんな事分かった上で平気で大声出せるのだから、さすが共産党である。

 

今年は共産党が民進党の鼻面を掴んで振り回しているけど、一体民進党のどのレベルの人々が今年共産党と選挙で組むようにしたのだろう。

 

共産党は長年の間選挙では常に独自候補を立ててきた。負けること分かってても候補を立てることが共産党の党是のようなものだった。それが何と野党共闘だと??

 

一昔前ならあり得ん話であり共産党員でさえ鼻で笑って「あり得ん」だった。

 

共産党は日本の野党で唯一戦前は非合法化されて戦後も公安によって見張られた組織である。戦うことに関してはどの政党よりも強い。狼のような連中が羊のような民進党の組織に食い込む目的は当然共産主義の実現である。

 

そこで今回の野党共闘について考えてみると、共産党は若い世代を取り込んで元社会党(民進党)も取り込んで本気で強い野党を目指しているのではないかという事だ。

 

何故なら今この国で起こっている大変化は二極化とその固定であるが選挙で8割の票を持っているのは下流である。自民党を支える人々はどんなこんな言ってもそれぞれの地域社会での上流であり彼らの持っている票は2割である。

 

組織票と言っても医師会あたりは全員が上流であるから自民党に票を入れるだろうが建設業になると社長が社員に「自民党に入れろ!」ということは出来ても強制は出来ない。

 

つまり共産党は今の社会の大変化を見抜き多くの選挙民の受け皿となるべくまずは民進党と組み国会で議席を取り共産党として発言権を取る、そして共産党の国会発言で若者世代に受けるスピーチをする、これが狙いではないか。

 

民進党のお公家のような連中に共産党の狼が飛び込んできたら一発で食い殺される。なのに民進党は政党として民意から離れてしまい共産党と組むことが生き残る道と判断したのかもしれない。

 

これから自民党にとって最も怖い政党は共産党になる。国会でかっこ良いことを言う共産党が失望の若者世代にかっこ良い事を言って彼らが共産党に入党すれば一気に洗脳出来る。

 

共産党の洗脳はオウム教の比ではない。何せ言ってることに一定の事実があるのだから洗脳された方は本気で社会を良くするために共産党指導部の指示に従うことになる。

 

メーデー、労働者の祭典。若者には早い時期に「動物農場」と「1984」を読むことをお勧めする、洗脳に罹らないワクチン本として。



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