2016年10月

2016年10月31日

ハロウィーン

今日お昼ごはんに出ようと会社下の交差点に立って何気なく隣にいる女学生グループを観ると、なんとそのうちの一人は顔に大火傷を負っている。かと思えば他の女の子は真っ青な顔で口が避けてる。

 

最初は「この子達、病気か?」と真剣に考えたがそのうち周囲にドーランしてコスチュームして騒いでいる人達が増えたのでほっとした、今日はハロウィーンである。

 

今日のオークランドは午前中は空が抜けるようなピーカンでありつつ入道雲が西から近づき午後2時頃には強い雨が降る。雨が抜けたらまたピーカン、晴れてるのか降ってるのか、ハロウィーンと同じようにあるがままに楽しむのが良い。

 

日本ではここ数年ハロウィーン市場が成長してバレンタイン市場並みだとか言ってるが、これ日本だから必ずそのうちハロウィーンの日本化が行われて本場米国とは少し違った形になると思う。

 

ところでニュージーランドは今でも田舎でありオークランド郊外では子どもたちがお菓子を貰いに近くの家庭を訪問する。訪問してよい家は予めオレンジ色の風船を家の前に置いておく。

 

ニュージーランドは銃社会ではないので米国のようにいきなり「バンバン!、で、お前誰だ?」とはならない。

 

日本でも戦後の銃器取締はしっかりしている。必要な数だけヤクザが所有して抗争の時にバンバン発泡して状況に応じて所持者が警察に相談して自首する仕組みだ。

 

さあこのハロウィーンが終わると次はクリスマスである。オークランドの真夏のクリスマスの準備が始まる。今年も賑やかな夏になりそうだ。



tom_eastwind at 15:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月30日

無差別殺人

日本のニュースで無差別殺人事件をよくやっているけど、コンビニで買い物している何も知らない他人をいきなり金属バットで数回殴りつけるとか、こうなるといつどこから誰が襲ってくるか分からないからもう自己防衛のしようがない。

 

人は未来が見えない時、どう行動するか。やはり恐怖を感じながら自分の属する会社や仲間と自分たちの砦を守るだろう。

 

または「江藤賢一郎 青春の蹉跌」

***

「彼らの人生は予定通りに行かない人生、予定を立てることさえも不可能な人生、したがって躓きの多い人生であるに違いない。

 

躓いたら損をする。またそこから出直さなくてはならない。躓かないように前もって用心し、正確な足取りで、安全な道をえらんで、危なげのない歩き方をすることが絶対に必要ではないか。」

***

 

人々はいずれにしても何かを頼り生きていく、明日は今日より良いはずだと思いながら。

 

けれど人は未来が見えた時、どう行動するか。明日は間違いなく今日より悪くなると分かりその人生がこれから50年続くと感じた瞬間、人はどうするか?

 

例えば人は明日死ぬと分かった時は家族と一緒に過ごすとかあるだろう。規定の未来に向かって最後の時を大切な人と過ごすのだろうか。

 

けれど規定の未来がこれから50年続くとすれば?完璧な諦めの状態で厳しい労働を要求されその結果として得られるものが分からない。

 

子供は学校で社会生活のためのイエスマン教育を受けるが卒業して社会に出てみると労働現場は想像以上の重労働、サービス残業ごく普通。

 

けれどもらえる給料ではどう計算しても子供を作ることが出来ない。だから結婚も出来ず親と同居か他人とアパートをシェアするようになる。

 

そして病気になっても自己負担が必要である。おいおい政府は国民を守る義務があるんじゃないかい?俺たち奴隷か?この給料で病気のお金払ったらどうなるよ?何も残らないよ。

 

そして日本の年金制度はすでに崩壊しているが新制度が若者に有利になるとはどう観ても思えない。

 

そして社会の歯車としてじっと黙って働き病気にも怪我にもならないようにしても定年退職後の年金では到底生活出来ない。飯もまともに食えない。「おにぎり食べたい」とメモ残して死ぬか・・・・?

 

人は自分の未来が見えた瞬間、ふと「こんな社会にゃ付き合えね−!」となる。だったら人でも殺して刑務所入って死刑になるか老衰死するまえで刑務所にいるほうがよほどいい。

 

これからの日本では無差別殺人が増加するぞ。誰にも未来が見えるようになるんだから。



tom_eastwind at 15:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月29日

どちら向きの平等?

いよいよ来年の税制大綱に向けて観測気球が打ち上がり始めている。親子海外5年居住の延長など相続税でも変化が目立つ。

 

財務省の目的は明快だ。相続税を強化して親が作った財産は最終的にすべて政府が没収する。「心配するなお前のカネは政府がきちんとうまく使って再配分するよ、君の子供は政府が大事に育ててやるよ、次の世代の労働者としてね」である。

 

日本政府の言う「金持ちも貧乏人も作らない」。こう書いたら格好良く観えるけど実態はそうはならない。このやり方は実態は下向きの平等、人々が伸びようとする人の足を引っ張る、やる気を無くす悪い平等になってしまう。

 

それは当然だろう、個人がリスクを取ってビジネスを成功させてたっぷりと納税した後のお金は子供の為に残す、それが自然な行動だ。ところが政府はそうはさせないと言う。するとリスクを取って起業する人々が減少してしまう。

 

しかし政府からしたらそれでいいのだ、日本の支配層は国民に対してそれほど上向きにやる気を持たれては困るのだ。

 

何故なら支配層は超少数であり本当にやる気をもった人々が起業家から政治家に転身して既存支配制度に反発されては困るのだ。

 

政府もそんな事は分かっている。東大法学部を出ているのだから。政府の目標とする国家社会主義ではほんの一握りの選ばれた支配層だけによりすべてが決まりそれ以外の人々は全員が下向きの平等で暮らしていくようにする。

 

下向きの平等は確実に国民が収縮する。そして支配者側が様々な政策を自分が経済的リスクを一切取らずに打ち出していくが敗戦など本当の苦労をした事がない年代が企画担当者になると必ず大風呂敷で失敗してしまう。

 

けど日本政府は自分がリスクを取らずに政策を作るから失敗しても知らん振り、後は民間で処理してねとなる。

 

この「ほんの一握り」だけが日本の支配者として毅然として国家を睥睨するが、表面上は民主主義とか資本主義とか言ってる手前、皆にある程度の自由を渡す必要がある。選挙権とか職業選択の自由とかである。

 

こうやって一応権利は与えるが子供の頃から徹底して「失敗を恐れる教育」を植え付けられている被支配側は権利を使うとか何かに挑戦するのではなく本能的に何とか大きな企業にぶら下がろうとする。その中で社会体制に組み込まれていく。

 

そして若者がいつも下向きになり他人の足を引っ張るようになれば上、つまり支配側の仕組みを考えることもないので支配は永遠に続くというわけだ。

 

さあこれが日本的社会であり相続税強化は支配強化の為の大事な政策なのである。

 

しかし共産党の本拠地である中国の改革開放を進めた小平が取った政策は上向きの平等である「富めるところから富め、そしてその富が中国経済を全体的に上昇させるのだ」である。

 

中国は建前は勿論共産主義国家である。しかし実態として広い中国を運営していくには構造的にムリがある。なので経済を開放して上向きの平等、「富めるところから富め」政策を行いこれが大成功したのだ。

 

中国の経済特区である深センでは1990年代次々と外資系工場が立ち上がりそこに中国西部の田舎の農村から働きに来る若者たちがいて、若者は農村では1年かけても稼ぐことが出来ない現金が給料として手に入った。

 

同時に若者は経済がまるで爆発するような成長の中、自分もいつかは起業してやるんだと考えた。

 

深センは元々農村であり汚い川沿いの小屋で豚を飼育したり野菜を作ってた。ところがその土地にビルが建ち並び企業が経済特区の恩恵を受けて発展したものだから景色は激変した。人々は次々と起業して挑戦した。失敗を恐れずに何度でも挑戦した。

 

そしてその力が深センをあっと言う間に香港より大きな都会にしたのだ。

 

僕は小平の南方巡話の看板が建ち始めた1990年代の田舎の深センを知っているが今ではあの景色は過去のものになっている。

 

今の中国は誰もが上向きの平等を目指している。他人の足を引っ張る暇などない、自分の目的に向かってまっしぐらである。ただその過程において周囲を顧みないものだから海外に出ると嫌われるのである。

 

上向きの平等の中国と下向きの平等の日本、どちらが良いかは本人次第である。



tom_eastwind at 07:04|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月28日

500万人社会

ニュージーランド統計局は2020年前後にニュージーランド の人口が500万人に達する見込みと発表した。

 

今オークランドのど真ん中で仕事をしているとまさに人口増加、都市化を肌で感じる毎日である。

 

今日はお客様と会食でGroveというお店に行く。入り口を入った瞬間から店員のサービスがプロとして優れているのを感じる。

http://thegroverestaurant.co.nz/index.php
 
 

ここのメニューにRamenがある。但し日本のラーメンではない。ラーメンを原作とした創作料理である。他にもWAGYUなど日本食材がある。

 

それにしてもサービスの良さに「あなたはどこのホスピタリティ学校で勉強したの?」と聴くと「アメリカ!」ほー、と思ってたら「あたしアメリカから14ヶ月前に来て働いているのよー」なるほどそれで納得。

 

この店は数々の賞を取る人気店だがアメリカからスタッフが来るという発想、てかよくアメリカ人が来たものだと思うが考えてみればニュージーランドは1960年代は豊かな国家であり英国からの移住者が多かったのである。

 

北半球に仕事がなけりゃ南半球に行こう、同じ英語圏だしねとなる。

 

こういうサービスがオークランドのレストランでも良い意味で広がっていってレストラン業界全体の質の底上げに貢献すれば善いと思う。そうすれば「外で食事をする文化」が出来てレストラン業界の繁栄に繋がるからだ。

 

ところでRamenであるが、これはなるほどラーメンを原作としながら全く違う一品になっており間違いなく創作料理である。



tom_eastwind at 06:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月27日

ラーメンラボ2

今日は午前中タカプナに行く用事があり用事が終わったのが丁度昼前だったのでラーメンラボを訪問。

 

まだ12時前なのに客はキーウィ、中国人、半分くらい入ってる。その昔、15年くらい前までは白人がラーメンを食べるという食生活は想像出来なかった。

 

彼らは親から習った食事動作でスープはすするものではないと学んでいる。だから人前で「ずずー!」とやると親から厳しく注意されて子供の本能として「すする」という行為に異常な抵抗があるのだ。

 

ところがキーウィが日本に行くようになりラーメン食べて感動するようになり、そうなると「すする」旨さが分かって、オークランドに戻ってラーメンを食べたくなる。

 

そんなところにこういう美味しいお店の進出だから日本でラーメンに慣れたキーウィには大歓迎であろう。

 

キーウィの食習慣も少しづつ変化している。

 

僕はとんこつラーメンの硬めを注文しつつ周りの様子を観る。すると店員が厨房に日本語で注文を入れる時ずいぶん珍しい注文の仕方を耳にした。

 

「そうだなー、若い中国人はラーメン硬めを知り始めているんだな」と思う。

 

というのも中国人は歴史的に柔らかい麺が好きである。これを書くとまた「ふざけんな!固い焼きそばどうなるんだ!」とか「ワンタンメンの卵麺なんて固いぞ!」とか言われそうだが僕が書いているのは昔の一般論である。

 

でもってこの一般論は僕が香港に住んでいた1990年代に実体験として学んだことである。

 

しかしその後香港も大変化した。日本のラーメンが進出すると同時に香港から日本に旅行にいく人が増えて、彼らが日本で日本人向けのラーメンを食べるようになったのだ。

 

今では香港では日本のラーメン店の紹介がメディアで続出しているから、ここも食生活の多様化が進んでいる。

 

中国人にも食生活の変化が起こっていて今こうやって日本人経営のラーメン屋さんで普通にラーメンを食べるようになった。

 

店は小奇麗で日本人らしい清潔感がある。ラーメンメニューはまさに日本縦断で函館ラーメンから醤油ラーメン、豚骨ラーメンと並んでいる。ちなみに店内奥にはギターなど楽器が飾ってあるがメニューには載っていない。食用ではないようだ。

 

それにしても長い付き合いになるキーウィや中国人の食生活の変化が観ていて面白い。

 

ラーメンは好き嫌いがあるけど、一度行ってみて試してみる価値があるお店だ。

 



tom_eastwind at 10:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月26日

日本のタバコ値上げ?

***

自民党の受動喫煙防止議員連盟会長の山東昭子元参院副議長は25日、首相官邸で菅義偉官房長官と会い、2020年の東京五輪・パラリンピックに向けた受動喫煙防止対策として、たばこ税の増税により、たばこ1箱の価格を1000円以上に引き上げるよう申し入れた。菅氏は増税の是非には言及しなかったが、「五輪もあり、いいタイミングだ」と応じ、受動喫煙防止のための法整備を急ぐ考えを示した。 

http://news.nicovideo.jp/watch/nw2462560

***

 

タバコの値段は世界的に観て日本が安いことは公衆の事実である。例えばニュージーランドでタバコを買えば為替レートにもよるが一箱一千円である。そして現在スーパーではタバコのパッケージを人前に見せる事さえ禁止されている。

 

買いたい人はいちいちパッケージを指定する必要があるようだ。

 

それに例えば豪州などではタバコのパッケージそのものが随分残酷なタバコ被害写真を使って「吸う気にさせない」戦略を取っている。

 

世界的に禁煙が広まる中で日本が対応しなかったのは財務省肝いりの鉄壁のたばこ税があったからだ。

 

戦後の昭和から平成にかけて財務省は間接的にサラリーマンをこき使い、疲れたところでタバコを一服させる、それが勤務時間中でもちょっと一服、上下関係もあるのだろうおつきあいで一服。

 

サラリーマンを固定給で夜遅くまで働かせ疲れさせといて「おい、疲れが取れるぜ」とタバコを売りつける財務省。まさにヤクザなマッチポンプである。戦時中はヒロポンやってた連中だから何でもありなんだろう。

 

今までは大量消費を前提にダイエー商法で多くの人々に買ってもらえるよう手頃な値段設定をしていたが、これからの値段設定は少子高齢化により高値設定である。

 

子供が大人になっても数少ないしその頃には禁煙の風潮が現在より高まっているから期待の市場ではない。

 

老人のタバコは長年の習慣となっている、今更タバコをやめるとは思えない、ならばここに高値のタバコぶつけてお国のために最後のご奉公をしてもらうって事だろう。

 



tom_eastwind at 09:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月25日

空気を売る

僕は15年位昔から社内の企画会議でよく「ニュージーランドの空気を缶詰にして売ろう」と言ってた。会議参加者全員が日本で第一線の現場仕事をこなしてきたプロ女性なので完全黙秘で拒否された。

 

あり得ん。空気を売るなどあり得ん。

 

ただ僕はそれでも会議で自由発言が許される時はいつも「空気を売ろうよ」と言ってた。最後にはスタッフがまるで憐れむような顔で「空気はね、売り物じゃないんですよ」とたしなめられた。

 

彼らスタッフは日本のプロである。僕のような非常識人間など信じられない、これが元とは言え日本人か?そう思われてたようだ。

 

「あのね、空気は売り物じゃないんですよ」

 

そっかなー、こんなきれいな空気を世界では欲しい人がいるでしょってずっと思ってた。

 

そしたら今日こんな話が出てきた。

https://nzlife.net/archives/13048

 

ほらー、やっぱり空気は売れるじゃんか。

 

日本だって美味しい空気を吸うために山に登る人がいるように空気は人間の最も大事なパートナーである。空気がなけれ人は約1分で死ぬ。

 

その空気というパートナーがもしいつも毒々しくて苦々しくても逃げようがない。

 

そんな時に部屋の中の空気清浄機と同じようにNZの空気をスーッと吸ってみる、そして心が少しきれいになる。良いではないか。

 

考えてみれば水のペットボトルが良い例である。昔の水がきれいな日本で水を売る?

 

あり得ん。水は水道から飲むものなのです。

 

それが以前の日本の常識であった。ところが1980年代頃から水が売り物になり飾り物になり軟水硬水関係なくクビからぶら下げていくようになり、今はペットボトル水が日常生活に定着してビジネスになっている。駅前の公共水飲み場はもうないのだろうか。

 

常識は時代と共に変化する。

 

さて冴えきったニュージーランドの空気、売れるかな?



tom_eastwind at 10:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月24日

オークランド一極集中

労働者の休日という意味は社長の休日と言う意味ではない。なので社長は働く。

 

先週末に届いたランドバンキング開発の現状報告読み込み。

 

第一期は主にグレンフィールド地区開発。オークランド市役所の容積率変更によるビジネスモデルだ。今まで広い土地に一軒しか家がなかったのが開発により3軒程度に広げられる。

 

第二期と三期は政府主導のハウジングNZ案件だ。ハウジングNZが政府軍用地を収容して広大な地域に電気水道道路の設置を行った後はデベロッパーが住宅建設を行う。

http://mclennan.co.nz

 

この案件は最初から市民にも広く知られており分譲価格は銀行がファーストホームバイヤー用にローンを組める設定にしている。

 

現在のオークランドの不動産価格は平均100万ドルである。それに対してマクレナン一戸あたり6070万ドルに抑えられている。なので住宅建設が開始されると青写真の段階ですぐ売れる。

 

買う方からすれば今の條件で早く購入して「自宅持ち組」にはいっておかねばますます上昇する不動産市場で取り残されるという気持ちがあるからだ。

 

作る方からすれば建設開始時点で売却となるのだから売る悩みはない。

 

まるで昭和後期の東京の住宅が一気に増加して多摩地区開発やっているようなものだ。

 

この次はカラカウォーターズの開発に進む。すでに開発地区の土地は購入しているので11月後半から来年1月でインフラ設備を整えて来年3月までには第一期住宅完工予定。

http://www.karakawaters.co.nz/frequently-asked-questions/

 

なおこの住宅開発は移住者向けではない。仕事を求めてオークランドに移り住んだキーウィの若者向けである。主に海外投資家がビザ取得の為政府主導の開発に投資をして住宅を建てて地元の若い人たちに入居してもらうスキームである。

 

今のNZでは田舎の学校を立派な成績で卒業しても仕事がない。以前であれば田舎町の会社や会計士事務所などに就職して後方業務を学びながら成長するパターンであったがその後方業務はパソコンとインターネットによる外注にすべて奪われた。

 

そうなると若者が仕事を得るにはオークランドに行くしか無い。

 

生まれた田舎では部屋の窓を開けると羊の顔が見えてた。学校に行くと皆が賑やかに騒いでた。誰もが誰もを知っていた。

 

「俺はお父さんの牧場の手伝いをするんだ!」けど牧場を持たない父親の子供には仕事がない。

 

だから子供はオークランドに出て来て仕事を見つけてオークランドで生活をおくることになる。けどそうなると問題になるのが住宅で、NZでは家主とテナントの立場は圧倒的に家主が強い。

 

やっと見つけた貸家に住み始めて荷物を整理し始めたところ家主が「あ、ところでこの家、もうすぐ売りに出すから」と平気で言われる。市場で売却された後に買い主に「出てって」と言われれば退去するしかない。

 

なのでオークランドで仕事をするからには通勤時間が1時間と長くなる郊外でも自宅が必要なのである。

 

現在の住宅不足の原因の一つには昭和の東京一極集中のようにNZの中のオークランド一極集中もある。



tom_eastwind at 10:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)NZの不動産および起業 

2016年10月23日

生きている兵隊 石川達三

日本出張中に買って昨日で読了。日本陸軍が中国の各地でどう戦ったか、またどうやって中国人を殺したか、兵隊の心の動きを追いながらある部隊が上海から南京まで転戦する姿を描く。

 

注意してもらいたい点はこの本が書かれたのは1938年、まだ太平洋戦争が始まっていない日本優勢時である。だからその内容を将来の左翼読者に向けて調整する必要も考えも微塵もないのだが出来た本はそれでもあまりに過激で発行当日当局から発禁となる。

 

その後石川達三は新聞紙法41条(安寧秩序紊乱)で禁錮4ヶ月執行猶予3年の有罪判決を受ける。マスコミは政府に都合の良い事だけを書いておけ、の時代であった。今もほぼ同様ではあるが。

 

戦後すぐ復刊されて日本国民は日本兵が中国、南京でどのように戦いどのように個人生活を送っていたかが初めて分かった。

 

日本軍の戦いで南京落城。

 

落城当時の南京の一般市民約25万人。ここに戦いに敗れた国民党兵士が軍服を脱いで紛れ込む。日本軍兵士からすれば誰が兵士で誰が民間人か分からない恐怖。

 

ただこの時点で中国共産党が主張する「30万人虐殺」があり得ない事が明確である。25万人をどう殺したら30万人になるのか?戦闘が終わった時点で25万人いた民間人はそのまま避難生活をしていた。

 

確かに道端には中国軍の死体がゴロゴロしていた。川を流れる死体もあった。しかしそれは戦闘の結果である。それをもって虐殺か?

 

南京攻略後すぐに日本から送り込まれたのが売春婦である。民間業者が関西や九州地方で一気に数十名を集めて上海や南京に送り込んで売春宿を作る。兵隊は若い男である。戦闘後のささくれだった気持ちもあるから憲兵隊も注意をする。

 

売春婦の問題など例えば五味川純平作の「人間の条件」で戦時中の売春宿の管理をそのまま描いた場面を読めばこれもよく分かる。売春婦を管理していたのは民間業者であり軍隊ではない。

 

売春婦像がまた一つ上海に設置されたそうだ。民間人のやることだから止めれないそうだ。ならば日韓政府の協約はまたもほごにされるのか。

 

どちらにしても日本人としてはこういう本を背景にNZで南京30万人虐殺や売春婦問題が話に出た時には冷静に事実を並べれば良い。何も知らない事は良いことではない。



tom_eastwind at 10:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月22日

今日から三連休

今週末はニュージーランドは三連休である。天気も良さそうで皆あちこちに出かけるのだろう。1024日(月)はNZ労働者の休日である。

 

そしてこの三連休が終わったらシティで働く人々が急激に忙しくなる。それはシティは毎年12月半ばから翌年1月半ばまで殆どの企業がクリスマスホリデーを取るからだ。

 

この時期はジョン・キー首相も同じように一ヶ月の休暇を取りハワイの別荘でのんびりしている。

 

逆に言うと12月半ばまでに結論が出なければ翌年1月後半まで持ち越しで大きな時間のロスになったり期限のあるものの場合、流れることになる。

 

だからこの時期までに案件を持ち越さないように10月後半からどこもせーの、ドンでダッシュする。

 

なのでシティのビジネスパーソンからすれば今回の三連休が今年最後の休みということになるので思いっきり休もうという発想になるのだ。

 

日本人ビジネスパーソンからすれば信じられない発想であるがこの国では国民は豊かな個人生活を送るために働いている。個人生活が豊かにならないならそんな仕事はしない。

 

なので結果的にビジネス社会そのものがビジネスパーソンとその家族の休みを大事にする社会になっているのだ。

 

日本の場合企業間のビジネス過当競争が厳しくて労働者は常に他社よりも良いアイデアを求められ思いつかないと残業してでも調べるしかない。

 

そして日本の企業は常に対前年何%成長で比較される。けど企業は労働者を酷使してまで対前年何%にこだわるのだろうか。果たして企業は成長だけが目標なのか?

 

ニュージーランドのように成長は遅いけどそれなりに北半球にあるものは手に入りそれでいて労働者がゆっくりした生活が出来るのも良いのではないか。



tom_eastwind at 10:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月21日

情報産業

 

出社初日はいつもの通り出張書類の整理から始まる。それにしてもインターネットの進化は仕事の速度を無茶苦茶に早めてくれるから有り難い。

 

僕が日本にいた1970年代は旅行とは旅行会社に依頼して手配してもらうものであった。何故なら現地情報や効率的手配の知識が顧客側に全くないからだ。

 

そして当時旅行業でホテル予約をするのに福岡から北海道まで切手を貼った往復はがきを送るようなのんびりした時代だった。ちなみに切手は短縮語、本来は切符手形である。

 

外国とのやり取りはテレックス。これ、今でもどこかの会社で使っているのだろうか?

 

それがFAXが実用化されると仕事の速度は少し早くなった。けれど福岡から北海道まで電電公社の遠距離通話料金が発生するのでこれは無駄な経費である、なのでハガキ。

 

当時の旅行業界は情報産業であった。福岡に住む一般住民が北海道の宿を予約するなど何の知識もないわけで、そこで旅行会社で相談してカウンターでホテルタリフを引っ張り出して教えてくれたものだ。

 

それが今の時代は世界中ほぼどこのホテルでもインターネットで予約が出来る。最新の旅行情報が自宅で手に入る。旅行会社不要の時代になった。

 

日本でHISが格安航空券でビジネスを開始した時JTBは「あんなのは旅行会社じゃない!」と言ってた。けれど何をもって旅行会社と定義するのだ?自分だけが旅行会社なのか?

 

そして個人がインターネットで日本中のホテルを手配出来る「旅の窓口(現在の楽天トラベル)」が出来た時も同様に「あんなの旅行会社じゃない!」と言ってた。

 

ところが現実はどうであろうか?

 

旅行業は実は完璧に情報産業なのである。顧客と旅行会社の間に旅行情報の非対称性があるからビジネスとして存在出来た。

 

しかし現在では福岡に住む個人がHISでチケットを買い「旅の窓口」で遠く離れた街のホテルの予約が出来るようになった。ネットで航空券買ってネットでホテルを選んで札幌の情報は市役所観光課などいくらでも最新の情報が取れる。

 

そのような時代では日本交通公社のお役所頭でビジネスをやっていても先は続かない。



tom_eastwind at 08:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月20日

ニュージーランド航空国際線に乗る。

東京からオークランドに戻る時はキャセイ航空で香港乗り換えをしている。羽田を出発したキャセイは通常20時に香港空港に到着して21時発のオークランド行きに接続される。

 

ところがこの日ちょうど香港が台風レベル3というかなり大変な状況、羽田出発も遅れてさてどうなるかと思ってたら案の定オークランド行きは出発していた。

 

出口ではCX197乗客はこちらへどうぞ!と呼びかけている。手を挙げて搭乗券とパスポートを渡すと電気自動車に乗って乗り換え手続き口へ移動。そこで2355分発香港からシドニーに行くキャセイ航空とシドニーからオークランドに行くニュージーランド航空の搭乗券を渡された。

 

1009日ブログ「荷造り」でもちょっと触れたが僕はエアNZの機内の空気をどうしても好きになれない。

 

別に急ぎじゃないんだけどとは思いつつCXスタッフもこれを渡して問題解決といきたそうだので、まあいいやシドニーからオークランド3時間くらいなら寝たふりして我慢しようと思った。

 

シドニー空港には定時到着してオークランド行きのゲートに向かう。小腹が空いたので中華ファストフードで中華麺を注文する。出てきたものを観て「これがAU18ドル?」とびっくり。地代が高いのかな。

 

オークランド空港行きのゲートが開くとそこでまずチェックインして搭乗券を受け取る。そして預け荷物の確認。重さ9kg,黒いカバンと伝えると「Ok,大丈夫—!」まあいいや今回のスーツケースには急いで使うものは入れてない。

 

そしてゲートが開き搭乗開始。座席の作りは良い。キャセイ航空より幅も広いし各種ボタンが初めて乗っても分かるようになってる。ハード面は良し。

 

しかし機内サービスはやはりこの航空会社の伝統なのだろう、10年前と何も変わっていなかった。

 

赤ら顔の中年アテンダントがワインなど飲み物を配りに来るのだが「ほら来たぞ、そら飲め」である。

 

僕はこの日オークランド空港から自宅まで自分の車で戻るのでお酒は飲まない。なのに飛び立った後すぐにまた「食前のワインはどうだ、美味いぞ」と来る。

 

要らないというと本当に不思議そうな顔をして「どうしてだ?」と聴いてくる。あなたのワインを飲まない理由に合理的説明が必要なのか?

 

けどまあいいや、揉めるのもいやなので「今晩は車の運転をするんだ」と言うと勿体なさそうな顔で「でも、ちょっとくらい良いだろ、え?」

 

だから飲まないって言うとやっとすごすご諦める。

 

でもって食事開始になるとまたも「ワイン飲まないか?」「水だけでよい」「うーん、勿体ない」となる。何だろうこの押し付けがましさは。

 

もう女性アテンダントがいるのだが彼らはいつもの通り仕事より乗客とのお喋りを楽しみその間周りの乗客には目が届かない。機内とはアテンダントが好きなことをやる空間であり「ワイン不要」とか言うことを聴かない乗客には「同化」を求める。

 

食事の最後に紅茶でこれは美味しかった。飛行機は夜830分過ぎにオークランド空港に到着。荷物は無事に到着しておりちょっとびっくり。

 

空港から自宅までこの時間帯だと約40分。結局自宅に到着して荷物を下ろしたのは夜の10時過ぎだ。翌日は普通に朝から仕事で昨日から風呂に入ってないので遅い時間だけどお風呂に入り就寝は12時前後。

 

さ、明日からまた頑張ろう。



tom_eastwind at 10:31|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月19日

オークランド新市長決まる

オークランド市長を2010年・2013年と2期を務め地下鉄の工事や住宅不足問題の緩和を促すユニタリープランなどを推進してきたレン・ブラウンの後任として、労働党の党首でもあったフィル・ゴフ氏が1014日、公式に発表された。

 

これはどうだろう、政府が国民党なのにオークランド市長が労働党か。フィル・ゴフ氏は労働党時代にいつも的外れの批判ばかりしていた人物だ。

 

テレビで国会中継とか党首インタビューをするのだけどその時も具体的な対案がないままに「国民党ダメ!」と大声を出すだけの日本のなんとか党と同様である。

 

これからのオークランドは人口の急増と住宅建設、地下鉄開発とNZでは初めての超大型の案件が続く。そこに労働党か、何だか右のタイヤが前に行こうとしているのに左のタイヤが後ろに行くようなものである。

 

それともゴフ氏、今回はオークランド市の政権を取れたから少しは現実路線になるのだろうか。

 

深刻な住宅問題や人口増加を抱えるオークランドは労働組合では解決できないのだ。



tom_eastwind at 12:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月18日

10月東京出張終了

今日で日本出張を終わらせて羽田空港から香港経由でオークランドに戻る。都内からだと羽田は近くて便利だ。

 

今回の面談ではかなり突っ込んだ具体的な話になった。家族信託、海外相続、投資家ビザの適格投資先をお見せしながら説明をする。

 

投資家ビザの場合ビザを申請して適格投資先を選ぶのだが一番固いのは国債である。ただこの利回りは2.5%前後。オークランドの毎年の物価上昇率は肌感覚で5%なので投資をしてオークランドに住めば毎年確実に2.5%損をすることになる。

 

そこで市役所債や上場企業債券などを組み込んで45%の利回りにする。もう少し高くしたい場合には上場企業の株式を組み込む事が出来る(選定企業は適格投資先のみ)。

 

リスクは出て来るがフォンテラ、NZ航空やオークランド空港株式会社などはほぼ国策企業なのでそういう企業の株式を組み込むことで6%程度はいくだろう。

 

海外相続の場合いくつかの選択肢があるがまずは親子で永住権を取得としてもその先最終的に親子でNZ国籍取得を考えるのか?という一番大きな視点から逆算していくと自然と選択肢は決まってくる。

 

等など色んな提案を行った。次の日本出張は11月後半だ。



tom_eastwind at 13:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月17日

ネット空間犯罪

日本の警察は数年前まではネットの書き込みは取締の対象ではなかった。しかし最近は方針が決まったようで例えネット上でも「死ね、殺す」など書くと脅迫容疑で逮捕されるようになった。

 

http://mainichi.jp/articles/20161016/ddn/041/040/018000c

 

つまりそれだけネットの重要性が警察にとっても理解出来る状況になったのであろう。

 

随分昔から2ちゃんねるというネットサイトがありここでは様々な情報が飛び交っていた。保険会社社員の内部告発など知る人ぞ知る観る人ぞ観るどきはらの連続であったり全くの嘘を長々と書いていたりしたものだ。

 

当時はネット空間は警察には存在しない空間であり取締の対象ではなかった。

 

これからはネットもある程度市民権を得たと同時に書き込みにもリテラシーが要求されることになる。ちなみにリテラシーの原義は読解記述力である。これがない人は当然だがネット空間に立ち入らない方が良い。



tom_eastwind at 17:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月16日

家族信託

今回の東京の面談で聴かれたことの一つにニュージーランドの家族信託がある。これは元々英国発祥で英国連邦には普通に相続制度として存在している。

 

家族信託は家族の財産を直系子孫にそのまま引き継ぐ制度である。父親が家族信託という一種の会社を設立して自分の個人資産を家族信託会社に移す。

 

次に家族信託の運用をする者を指定する。これは父親本人で問題ない。そして運用益の受取人を父親が指定する。家族の中で言うことを聞かないのは受取人から外す事が出来る。

 

この状態で父親の資産は家族信託会社に移転して家族信託会社が所有している。会社は死なない。なので父親が死んでも相続は発生しないとなる。

 

父親死亡後の家族信託の運用者は妻や弁護士または成人した子供に依頼することになる。こうやって代々資産を直系子孫に残す仕組みだ。

 

この仕組によって英国貴族は自分の領土と資産を代々家族に残してきた。日本居住者であっても現時点ではNZで家族信託を設立することが出来る。

 

今の日本では所得税を払った後の親がどう遣おうと本来自由なお金でも子供に渡すと贈与税が発生する。これはおかしな話で二重課税なのだが財務省はそんな事は全く気にしない。

 

何せ日本は共産党中国もびっくりする国家社会主義である。だから個人の財産は日本という国で作ったのだから個人が死んだ際には国家に全部戻せという発想である。

 

その個人財産はどうするかと言えば政府が国庫に入金して日本の子供たちへの配分は国家が厳粛に取り仕切るので気にするな、子供はゼロからまた皆と肩を並べて頑張れ、である。

 

親からすればふざけんなである。

 

日本は資本主義国家と言いつつもその実態は社会主義国家である。

 

ただ現在の日本では分離信託という制度があるのでどちらの制度が本人にとって有効かを確認してみるとよい。



tom_eastwind at 16:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月15日

過労死

今日のニュースで安倍政権が進める長時間労働抑制に合わせて電通に東京労働局が抜き打ち検査を行ったとのこと。

 

過労死はここニュージーランドでもKaroshi として英語になっており日本人特有の現象だと記されている。

 

NZでは家庭第一なので過労死どころか殆ど残業をしない。上司から命令されたら「明日やります」である。

 

なのでNZ人には何故日本人がたったの「労働の対価」として「給料を受け取る“だけ”の組織」にそこまでしがみつくのが分からないのである。仕事がストレス?嫌ならやめろ、である。命とカネとどっちが大事なんだ?

 

しかし日本型教育の場合上司(先生)に言われた事は疑問を持たずに実行しろと体に染み込んでいるから嫌でもやるしかなく「辞める」という発想が出てこないから死ぬまでやることになる。

 

残業は電通に限らないのは日本人なら誰でも知っている事実である。特に大企業の若い時の一ヶ月100時間残業ってのは「俺はやったんだ−!」という誇りでもある。

 

そしてそういうのが上司にいると部下は残業を強制されるしまた命令する方も当然の感覚である。「なにせ天下の電通なのだ、100時間は当たり前だ!」

 

つまり100時間は内容ではなく肩書なのだ。

 

今回は電通に調査が入ったがそれならまず国会審議中の官僚の異常なまでの残業をどうにかすべきである。

 

何せ日本株式会社の一番上にいる官僚が国会審議の無駄な待機時間も含めて毎月100時間以上残業をしているのである。

 

電通であろうが銀行であろうが自分とこの監督団体つまり官僚上司が夜遅くまで働いているのに自分だけ帰られるか?終身雇用制度の日本では一つの組織の中で生き続けるしか無い。

 

これがまさに「言われたわけじゃあないけれど」上司に忖度(そんたく)して残業をする日本文化である。上司が会社に残っているのに帰れるか?である。帰れるものなら帰ってみろ、昇職はないぞ。

 

そこで彼らは残業時間を使って無駄な仕事を作る。これは僕も日本に住んでた時に経験したのでよく分かるがとにかく無駄な仕事を作る。

 

無駄な残業をなくすにはまず官僚が残業抑制をすることである。そして民間の終身雇用制度を廃止して一つの会社にしがみつく習慣をなくす事だ。

 

単純に会社の電気を夜8時に消灯してもサラリーパーソンは自宅に持ち帰って仕事をすることになる。

 

終身雇用制度を廃止されて一番困るのがサラリーパーソンであるなら長時間残業もなくなることはないだろう。



tom_eastwind at 10:06|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月14日

子どもたちの住む場所

ニュージーランドと日本の教育の違いをよく聴かれるが、一言で言えば日本は誰もが教育に疑問を持たず誰もが同じ規格になる「ところてん」教育である。

 

これは元々中世の欧州で修道院が戦いをするのに皆がバラバラではダメだ、命令一下全員が息を合わせて突撃するための規格作りである。

 

また戦闘している時に突然上官に「この命令は何故ですか?納得出来ません」などという余計な質問をする連中がいては戦闘にならん、なので反論を無くすために作られた学校制度だ。

 

NZの場合は個人としての考え方や自分の意見を言うことを重視する。公立学校小学校低学年の間は情操教育に力を入れて褒めて伸ばす。なので低学年の間はバックパックに入れるのはお弁当と鉛筆とノート一冊程度である。

 

そして授業では

「君は何になりたい?」

「宇宙飛行士!」

「すごい!君なら出来る、で、飛行士になるにはこれだけ勉強が必要なのよ」

「あなたは何になりたい?」

「看護婦さん!」

「すごい!あなたなら出来るよ、で、看護婦さんになるにはこれだけ勉強が必要なのよ」

と褒めて伸ばす。小学校の高学年になったあたりから日本のような本格的な勉強が始まる。

 

どちらが良いか?それは子供が選ぶことは出来ないから親が決めるしか無い。子供は親が選んだ道を歩くしか無い。

 

ただ、定期的に日本出張して定点観測をしていると今の日本が本当に子どもたちの住む場所であろうかと思えるような事件が相次ぐし人々の目が本当に殺伐としているのを感じる。とにかく他人と関わらないようにして自分の責任にならないように逃げている。

 

しかし本来の人間ってそんなもんだろうか?もっと自由に生きていけるはずではないのか?子供の頃から興味のあることに熱中し授業でも分からない時は分からないと聴く。そうやって自主性を身に付けていくものではないか。

 

こう書くと「自由とは自分勝手である」と言い出す人もいるがまさにあほかである。自由とは自らに由る、すなわち自己責任で自分の人生を生きるという意味である。

 

自分の生きたい道を自己責任で歩く、他人に頼らない。それがうまくいかなくてもいいじゃないか、やりたかった事なんだから。

 

人生はただ単に「あの人が90歳だから私も90歳まで」と無駄に横並びに長生きするためではなくて生きている間にどれだけ充実した生活を送れるかが大事である。

 

しかし今の日本ではところてんに型はめされたサラリーマンが毎晩夜遅くまで誰もが同じように残業して子供の顔も満足に観ることが出来ない生活である。

 

NZでは家族は毎晩一緒に御飯を食べるのが当然である。残業は殆どない。シティで働くキーウィも夕方5時頃になると机の上の鉛筆を転がしたままで自宅に帰るフェリー乗り場に行く。

 

では日本とNZが同じ島国でありながら何故日本がこれだけ成長したのか?それはまさに明治以来のところてん教育システムが徹底されており上が決めた事をどれだけ時間をかけても現場で仕上げる能力と違う仕事を「すり合わせる」能力があったからだ。現場が皆同じ規格だから出来た。

 

だから日本はお上が決めた事は忠実に守るわけでお上が賢い時には現場の努力で素晴らしいものを作り上げた。1+1が3にも4にもなる。そして皆がその果実を分け与えられた。その代わりお上がバカな時には第二次世界大戦の敗戦やバブル崩壊など国民全体がその報いを受けた。

 

これに対してNZでは皆がバラバラな発想で生きている。1+1=2と考えるからすり合わせなどの高等技術は存在しない。

 

NZでは自分が働いたぶんだけ自分で果実を得ることになる。だから国家として付加価値が少なく大きく成長しなかった。難しい事考えるよりバーベキューしようぜ!である。

 

つまり日本では家族の中心に国家がありNZでは家族の周囲に国家があるのだ。大事にするものが全く異なっているがそれぞれ国民の価値観として定着している。

 

さあどっちが良いのか、それは親としての判断である。



tom_eastwind at 20:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月13日

YOKOSO JAPAN

 

香港を朝出て時差1時間の日本に到着。

 

羽田空港は以前は外国人に対して非常に不親切で入国の行列が30分待ちなどひどい上に係員が英語出来ないおっさんだったりして到着客に向かって平気で「はい、あっち行って、これ書いて」と日本語で説明していたものだ。

 

それが最近はYOKOSO JAPANが広がって羽田空港にも政府から指示が出たのだろう、係員が日本語を話す中国系とか英語が出来る若い女性とかになっている。

 

更に窓口が以前は日本人専用窓口が空いてても「外国人窓口」しか受け付けなかったのが今では日本人専用窓口でも空いていればゲートを広げて通してくれる。随分融通が利くようになってよかった。

 

日本人は元々おもてなしの精神があるわけで、なのにそこに縦割り仕事の役人が絡むと急に氷の対応になったりするから困る。

 

特に僕が経験して一番ひどかったのは福岡空港国際線であった。最近はどうなのだろう。ここもアジアからの窓口として入出国手続きが羽田のように緩和されると良いのだが。

 

このブログを読む方で羽田空港の外国人入国窓口を使う人は少ないだろうが、いずれにしても日本にとって良い話であるし僕のような立場の人間が言わなければほとんど誰も気づかない話なので今日のブログネタにしました。



tom_eastwind at 10:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月12日

ビザは取れる時に取る

NZ移民局が昨日突然ビザ規定変更通知。

 

技能移民で申請する場合昨日までは140点だったポイントが今日から160点になる。他にも呼び寄せビザ等や英語能力など数々の変更である。

 

ここ2年で89万人の移民を取ろうとしているがNZが人気の国なので強気の設定にしているのだろう。

 

やれやれである。折角技能移民で点数計算して来た人たちには困った問題である。もう一度計算し直さないといけないが不足の場合は?

 

これが僕が何時も言う「ビザは取れる時に取れ」なのだ。NZ移民局のルール変更は細かい事まで観れば一ヶ月単位で変化していると言って良い。

 

ビザは渡航する時に取るではなく取れる時にまず取っておく。実際に渡航できるかどうかは後回しだ。渡航出来なくてもビザが取り消されるだけだ。犯罪歴が残るわけでもない。

 

ニュージーランドは日本ではない。法律はしょっちゅう変更されるのだ。とにかく日本の感覚を抜いてビザ対応する必要がある。

 



tom_eastwind at 09:16|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月11日

多くの外国人でご不便を

***

南海電鉄の40代男性車掌が10日、車内で「本日は多数の外国人のお客さまが乗車されており、大変混雑しておりますので、日本人のお客さまにはご不便をおかけしております」という内容のアナウンスを行い、口頭注意を受けていたことが同社への取材で分かった。

http://mainichi.jp/articles/20161011/k00/00m/040/058000c

***

 

難波発関空行きの電車内でまず起こったのは日本人乗客が乗り合わせた外国人乗客に「多くて邪魔!」と暴言。

 

これを受けて車掌としては安全対策として「日本人のお客様にはご迷惑を〜」とアナウンスした。

 

電車が関空に到着後電車の日本人乗客が「あれは社内ルールに定められた発言か?」。けど南海電鉄の電車って一日どれだけ走っているのか?電車のアナウンスをいちいち駅員に言うか?

 

ほんとにもう誰もが心が狭くなっているのを感じる。関空行きなんだから外人乗って当然でしょ。多くて邪魔ならお前が降りろ。自分たちの経済に貢献してくれてありがとうが本筋だろう。

 

駅でチクったのは一体自分を何様と思っているのか?私は素敵な左翼人権闘士とでも思っているのか?それとも自分が仕事で客から受けた嫌な気持ちを抵抗出来ない駅員にばら撒いているだけなのか?

 

このアナウンスなしでもし誰かが外人と喧嘩になったらどうする?「なぜアナウンスしなかったのか!」となるのだろう。

 

アナウンスしてもダメ、アナウンスしなくてもダメ、だったらどうしろって話である。

 

「乗客の暴言を車掌は聴いてたのに何もしなかった」。テレビで問題視し易いテーマである。これまたテレビの自分勝手な言い分になるんだろうな。

 

それにしても客は言いたい放題である。以前乗客に追い詰められて駅のホームから飛び降りた駅員がいたが、電車を動かすのは鉄道会社でその会社があるから乗客は通勤出来るわけでその意味では乗客の良きパートナーであるべきだ。

 

それで南海電鉄としては口頭注意。

 

こういうのがどんどん社会に広まって暗黙の空気や忖度で仕事がやりにくくなるのだろう。何だか皆がビクビクしたりチリチリしたりする空気が伝わってくる。

 

知らない他人同士がチリチリした気持ちで電車に乗り合わせ、ちょっとでも何かあると客としてふんぞり返って無責任に駅員に偉そうな事を吠える。

 

けれど乗客も自分が仕事している時には無理無体で怒られているのだとしたら、これじゃ怒りの悪循環である。

 

皆で社会を作っているんだから「カネを払ったのはおれだわたしだ」みたいなワガママ言う前に皆が仲良く乗れる方法を考えた方がよほど幸せである。



tom_eastwind at 14:06|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月10日

アンジェイ・ワイダ監督死去

 

***

ポーランド映画の巨匠で世界的に著名なアンジェイ・ワイダ監督が9日、死去した。90歳だった。ポーランド・メディアが伝えた。肺不全だったとされる。1996年には第8回高松宮殿下記念世界文化賞(演劇・映像部門)を受賞した。

 第二次世界大戦中の対独レジスタンスの体験を基にしたデビュー作品「世代」(1954年)、ワルシャワ蜂起に敗れて死に行く若者らを描いた「地下水道」(56年)、ポーランド共産党幹部を狙う若き暗殺者を扱う「灰とダイヤモンド」(58年)は「抵抗三部作」として知られ、監督としての国際的評価を獲得した。

http://www.sankei.com/entertainments/news/161010/ent1610100002-n1.html

***

 

ワイダ監督の三部作を初めて観たのは30年近く前の日本の田舎の映画館だった。当時の映画館は昼間は米国の巨額な予算で作ったアクションが中心でありその中で「週末の夜から朝まで」という限られた時間帯で戦争三部作のような日本でマイナーな映画が上映されていた。

 

全編白黒映画で何より映像が暗い。第二次世界大戦でポーランドはドイツとロシアの駆け引きに巻き込まれてある日突然国家が分断される。その後長い厳しいそれぞれの支配下が続く。

 

戦争後期になりドイツの敗勢が決まりドイツ軍支配側のワルシャワで市民の一斉蜂起が行われる。

 

これは国境のすぐ近くまで来ているソ連赤軍がポーランド軍と手を組み「君らは先に蜂起してくれ、我々はすぐ後からやってくる」という約束があったからだ。

 

しかし実際は蜂起をしても赤軍はやって来なかった。彼らは支配側に逆らうレジスタンスをあぶり出してドイツ軍に殺させたのだ。

 

そんな当時の命を賭けた駆け引きはまさに騙し合いである。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ワルシャワ蜂起

 

厳しい戦時下を生き抜いたワイダ監督は当時の体験をそのまま映像にした。

 

アンジェイ・ワイダ監督の「抵抗三部作」は今でも自宅でDVDで観ている。また同じくワイダ監督のポーランド・カティン虐殺事件を描いた「カティン」もある。どれもとにかく暗いがそれが現実なのである。

 

あんまり明るいNZで明るい映画ばかり観てると「世の中なべてこともなし」と勘違いしそうなのでそういう時にはワイダ監督の映画を観て気を引き締めるようにしている。



tom_eastwind at 21:25|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月09日

荷造り

日曜日に日本出張の荷造りをする。ほぼ毎月日本とニュージーランドを往復しているが両国の季節が逆のため持参する衣類選びには配慮が必要。おかげでタンスには夏服と冬服が並んでいる。

 

けど今回は日本とNZの気温差が少ないためあまり考えずに荷物を詰めた。オークランド出発は水曜日なのだが荷物は必ずギリギリで入れ替えとかがあるので大きな部分は日曜日に済ませておく。

 

今回は水曜日にキャセイ航空でオークランドを出発して木曜日に東京入りする。

 

多くの人はエアニュージーランドを利用しているが僕はこの航空会社には十年以上前に思いっきり嫌な思いをしてそれ以来国際線で利用することはない。

 

何が嫌いって労働組合の匂いと自分たちが乗客より偉いという態度であった。

 

これは感じない人には感じないのだろうが僕は彼らのサービスと呼べないあまりに低い勤労意識を憤慨した。機内で指摘もした。けれど答は「座ってろ」である。

 

その後のNZ航空で日本人乗務員がキーウィ乗務員と同様に日本人観光客に向かって「あたし忙しいんですよ、あなた英語出来ないんですか?」みたいな話がありながら何故かこれがクレームとなってない。

 

要するに白人にしがみついた日本人乗務員が英語で「あの日本人団体、英語出来ないよー、日本語で変なこと言ってるよー」と組合仲間でつるみ問題を隠すのだ。

 

最近のサービスがどうか分からないが僕は直行便でなくても苦にならないので今回もキャセイ航空で移動する。さて、荷造りそろそろ終了。



tom_eastwind at 17:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月08日

南スーダン駆け付け警護

http://mainichi.jp/articles/20161010/ddm/001/010/205000c

 

日本では戦後憲法上ではあらゆる武力手段を禁じておりながら自衛隊を作ったがそれは元々1945年以降の米国統治の中で米国主導で行われた事である。その時ついでに米国主導で憲法も変更しておけば今のように揉めることもなかったわけだ。

 

自衛隊は軍隊か?外国から観ればどう観ても軍隊である。だから国連主導の平和維持活動に参加するのも外から観れば何の問題もない。

 

しかし日本国国民の場合自衛隊は自分を守るための組織として活動戦闘するものだと考えている。

 

安倍政権になり駆け付け警護が認められるようになったが普通の日本人の感覚からすれば何で日本を防衛するはずの部隊が地球の反対側のアフリカにまで行くのか?って事だ。

 

けどそれはいつもの通り周囲と同じことしか言わず新聞に書いてある事しか考えず新聞で問題なさそうに書いていれば問題ないのだと思い込む日本人特性である。

 

南スーダンは内戦の真っ最中である。既に数百人が殺されている。そこに平和維持軍として投入されて近くの部隊が攻撃を受けたらどうするか?これはもう戦うしかない。そして戦えば必ず誰かが死ぬ。

 

その時になって新聞が騒ぐのか?人が死んだと騒ぐのか?そして「何で南スーダンに行ったのか!」とか「自衛隊は死なない約束だったでしょ!」と騒ぐのか?

 

南スーダン治安維持部隊参加は米国の覚えよろしくやっているのだろうが、日本の防衛という意味からすると一番対極にある案件でありながらその政治的危険度は非常に高い。

 

戦後日本で初めて組織戦闘が行われる可能性が高まった。今のうちから日本人としても状況を理解しておき自衛隊員が戦闘中に死亡することがあってもそれが戦争だと割り切る覚悟が必要である、何故ならそれが自分たちが決めた法律だからだ。



tom_eastwind at 10:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月07日

未来予想図

昨日読んでた日経ビジネスの「明るい未来予測!」は随分と無理筋な書き方、ざくっと言えば「とりあえず事実は別として違った角度から何でも明るいこと言っておけ!」的な文章である。

 

まずびっくりしたのは「政府が発行する日本国債は最終的に日銀が買い取る。お金は印刷機グルグルで対応。だから国債暴落はあり得ない」である。

 

ほうほう、もし暴落がないんだったらついでに国民の税金ゼロにしてその分国債を発行してくれないか。そしたら国民の消費意欲も湧くぞ。

 

もう一つ言えるのは国債発行によるインフレが起こる可能性だ。給料が上がらないまま物価が一気に上昇すればスタグフレーションが起こる。これは国民にとって最悪のパターンである。ただこれは財務省にとっては借金が減るので明るい未来であろう。

 

特集の中で一つ面白かったのがオムロン創業者の立石一真氏が1970年に未来予想図を作ってた記事だ。

 

1974年から始まる情報化社会 コンピューター化、産業ロボットの誕生

2005年から始まる最適化社会 行動の自由度が広がりモノから心の時代に

2025年から始まる自律社会  自律した機械と人間が融和

2033年から始まる自然社会  持続可能な社会が実現

 

この予想図は今までも当たっている。今は最適化社会である。ただこの最適の意味がどう解釈すべきなのか?

 

オムロンのサイトによると予測の一つは人工知能の出現であると思われる。も一つのモノからこころの時代であるが団塊世代が自由に生きようとしているのを予測したのだろうか。

 

特集では他にもすごいのが連発されている。「消費は増加する!何故ならこれから団塊世代がお金を使い始めるからだ」

 

老人の消費動向を全く無視した記事である。彼らが一番怖いのが死ぬ前にお金がなくなることだ。今の60代は90代まで生きる可能性がある。そうなれば30年分の生活費をどう工面するか。

 

30年の間に起こるだろうインフレとかにも対応する必要がある。考えるだけで先の長い話であり「老人はカネがある!だから使う!」という発想にはならない。

 

一つの現象を反対側から観れば何とでも言える。何だか今回の日経ビジネス特集記事、上司に言われてやけのやんぱちになった記者がべらんめーと書きなぐったような様子である。

 

それともよく言われる「日経さんの記者は経済以外は一流」の発露であろうか。

 

だれも明るい未来を欲しいと思ってる、けれど現実を観ているとなかなかそういう気持ちになれない、そんな人たちへの無責任エール特集であろう。

 

しかし、かと言って日経が何書いたって自分の人生は自己責任であるのは変わらない。



tom_eastwind at 14:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月06日

支払いはあなた

***

経済産業省は5日、東京電力福島第1原発事故の処理費用負担を協議する有識者会議の初会合を開き、東電に他の電力会社との提携や再編を求める方針を決めた。費用は数兆円規模で膨らむ見通しだが、提携で経営効率化を図り、できるだけ自力で賄わせる考え。東電は国の支援を仰ぎたい意向を示してきたが、政府として救済批判を避ける狙いとみられる。ただ「最終的に国民負担を求めざるを得ない」との見方は根強い。【工藤昭久】

http://mainichi.jp/articles/20161006/ddm/002/040/108000c

***

 

この会議は国民に対する観測気球であろう。国民負担と記事に書いてこれでどこまで国民が怒るかを測る。それによってどこと提携させるか、どんな形で国民に負担させるかをこれから考えていこうという事だ。

 

いつもの政府のやり口だ。経産省は原発の危険性は最初から理解していた。けれどそれを無辜(悪い意味)の国民に伝えると原発作れない、だったらいいや安全神話、絶対壊れませんと言っとけとやった。原発の有効期限?そんなもんとりあえず40年にしておけ、その頃おら達全員退職してるから。

 

ここが常に政府と国民の大きな隔たりがある。日本官僚の大原則は「民は寄らしむべし知らしむべからず」である。

 

世の中には危険な事などない、だから安心して一生懸命働け、政治なんかに目を向けるんじゃないぞ、そうやって支配側は常に黒幕として安定した地位にいた。

 

それが福島原発が吹っ飛んだ事で「あ〜あ、安全神話が吹っ飛んだなー、次は何を言って国民を丸め込むかな」である。

 

しかし原発推進という経産省の錦の御旗は決して変わらない。爆発から5年経過して「よっしゃー、そろそろやるか」という雰囲気が観える。

 

そこで今回の福島の廃炉費用を誰が払うかの議論が始まったがそんなもんどう考えても国民負担しかないだろう。何故なら政府は国民が負担する税金によって運営されているのだから。

 

だから最初から「だれが負担するか?」ってのは無理筋の話なのだ。国民以外負担するものは誰もいない。

 

役人は作る。役人は天下りする。利権をしっかりと維持する。お腹いっぱいになってお勘定となった時に国民に「払っといて」で終わりである。

 

そして追加でカネが欲しければ国には徴税権がある。堂々と合法的に廃炉費用として税金をかけることが出来る。廃炉税として取れる所から取る。

 

何ともよく出来た仕組みである。



tom_eastwind at 07:16|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月05日

H&M開店

先週末オークランドにH&Mが出店した。地元の人々は大喜びである。シティでは会社の向かいにあるTOPSHOPもあるし来週にはZARAが出店する。

 

H&MZARAが出店するのはオークランド南部のシルビアパークというショッピングセンターの中で観光客が来ることはない。なので狙いは一般キーウィ。

 

2つの店が今のオークランドを観て「服、売れるんじゃねーか」と思ったのだろう。勿論ガキの遊びではないので消費者層の市場調査をしっかり行った上で「オークランドならいける」と踏んだのだろう。

 

キーウィからすればなんと世界ブランドがオークランドにやって来るって事で大はしゃぎである。下記は当社スタッフのブログ。

http://blog.livedoor.jp/citadelnz/archives/1061455530.html

 

オークランドはシドニーと比較しても三分の一の田舎である。キーウィがシドニーに旅行すると戻ってきていつも「あ〜あ、何て違いだろうね〜」と嘆息を付く。

 

その田舎に世界のブランドがやって来たのだからそれは嬉しいのが当然だろう。TVONE6時のニュースでも取り上げられるほどであるから歓のほどが分かる。

 

田舎なんだけど少しづつシドニーに近づいてるなー盛り上がるな−、そういう地元感覚であろう。うん、これはよく分かる。



tom_eastwind at 15:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月04日

蒼氓

今日も会員が到着した。本渡航である。東京で何度もお会いして綿密に準備を進めてきた。この方は2014年に移住の相談を開始して永住権を取得して今回の本渡航まで2年だ。

 

2年前と言えば2014年の移民局スキャンダルと総選挙、それに当社が弁護士同士の縄張り争いに巻き込まれた年でもある。大変な年であった。

 

移住なんて簡単だーとか永住権なんて簡単に取れるよーとか平気で言う人がいた。今はそんな人達なにしているんだろうか?

 

石川達三の本に「蒼氓(そうぼう)」がある。昭和初期の日本各地からブラジル移民の為に神戸にあった国立海外移民収容所に集まった人々の移民船出発までの不安と期待を描く作品だ。

https://www.amazon.co.jp/蒼氓-新潮文庫-石川-達三/dp/4101015058

 

昭和初期は移住先の情報も少なくて下見に行くなんてあり得ない話で、行った先の生活はどうなるんだろう?畑ではどんな野菜が出来るのだろう?ほんとに現地の生活に馴染めるのか?

 

それでも当時の日本では貧しい農村地帯の次男三男からすれば行く先は日本より広くて豊穣なる大地があり土地をもらえて耕せる、そう考えれば期待も膨らむ。子どもたちにもしっかりご飯を食べさせることが出来る。そんな期待もあった。

 

この続編「南海航路」では移住船でブラジルまで渡航する際の様子が描かれている。そして最後がブラジルで辛苦に耐えながらたくましく働き出す移民の様子を描く「声なき民」の3部作である。

 

当時の日本では国策で移民を推進していた。現地に行けば土地と住居がある、そう言われてブラジルに渡った移民の中にはアマゾン川の植民地に放り込まれた人々もいた。それでも生き抜ける人は生き抜いた。

 

勤勉な日本人はよく働き子供に教育を与え育ててブラジルに日本人社会を作り上げた。

 

ただその裏では同じ日本人同士でも頑張って成功したものを妬みつつ自分は何もやらない、そういう人がいたようだ。

 

当時だと「じゃあ移民やめた!日本に帰る!」と言っても、船賃、食料、日本に戻った後の仕事のことを考えると帰国に踏み切れない、仕方ないから日本人社会にしがみついてるけど社会の成長には阻害要因である。

 

これから移住をお考えの方、すでに手続きをしている方、渡航した方すべてに読んでほしい内容である。



tom_eastwind at 10:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月03日

オークランド市選挙

現在オークランドは市長や議員などを選ぶ選挙中である。けれど日本のような選挙カーで大音量の大演説というのは殆どない。「主人を男にしてやって下さい!」なんて言う人もいない。ましてやドブ板選挙もない。静かな戦いである。

 

選挙が近づくと選ばれたいと思った人が市役所に届けて必要な手続きをして大通り沿いに自分の選挙ポスターを貼る。そこから先は自分の主張を紙に書いたりネットで発表したりして選挙戦を戦う。

 

しかし中には「おまえが本気で出るの?」みたいな陽気な候補者もいる。東京都知事選挙の泡沫候補のようなもので「出ることに意義がある」と思っているのだろう。

 

各候補者の主張は「オークランドを良くする、私なら出来る、何故ならやる気があるからだ!」A候補者の言葉をB候補者に変えても全く違和感のない内容である。

 

キーウィは良い意味でも悪い意味でも「やれば出来る!」と思ってる。それは良いことだが政治の世界にまでやる気だけで来られるとどうなのか?

 

けど実際のオークランド市政は殆どの場合市役所官僚がきちんと筋書きを作り選ばれた政治家は市民の意見を聴いて役所から上がってきた政策を選ぶだけなので技術的にあまり難しくないのも事実である。

 

選挙日は10月08日である。

http://www.aucklandcouncil.govt.nz/EN/AboutCouncil/HowCouncilWorks/Elections/Pages/2016electiontimetable.aspx

 



tom_eastwind at 18:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月02日

離れゆく米国

***

[ハノイ 28日 ロイター] - フィリピンのドゥテルテ大統領は、同国軍と米国軍の合同軍事演習は次回10月の演習が最後と宣言し、両国海軍の合同巡視活動の可能性を排除した。米国にとって、アジアで最も重要な同盟国の一つであるフィリピンとの関係が不透明になった。

http://www.asahi.com/international/reuters/CRWKCN11Z05W.html

***

 

フィリピンの大統領は自分なりの情勢把握をして将来的に米国は西太平洋から離れる、ならば最初から中国側に付くべしとの判断であろう。

 

米国でだれが大統領になるにせよフィリピンの答は変わらない。自分たちを不沈空母にして米国は広い太平洋の反対側の安全な場所から高見しているだけとなれば馬鹿やろーである。

 

なので今のうちに中国と話し合いをしつつ海洋領土問題で譲歩して経済援助や何らかの共同行動をすることになるだろう。

 

但し問題は中国自身である。彼らの発想は覇権である。自分の昔の領土は自分のものという発想だからフィリピンが一歩譲歩すると中国は二歩踏み込む。

 

そして5年もすればマニラが「あれ?ここ中国?」という状態にもなりかねない。

 

それでもいつか出ていく米国よりは中国に付いた方が良いとの判断であろう。

 

日本の場合は最初から不沈空母の覚悟で中ロに向かい合っており米国の撤退は選択肢にない。

 

しかし米国は米国の安全保障のために日本に米軍基地を作ったのだ。米国が日本にいることが安全保障に役立たないとなれば、これは出ていく選択肢もある。

 

そうなると日本は独自で中ロと向かい合うようになるが、その時の安全保障をどうするか?そうなると独自武装になるし核の議論も本格化される。場合によっては兵站確保の為の徴兵制度導入もあり得る。

 

5年もすればすべては変わる。今は米軍がいるからと安心してみたり米軍にいたずらに反対するのではなく自分たちの国から米国が去って中国が目の前に向かってきた時にどうするか?

 

砂に穴を掘って頭を突っ込んで何にも見えないふりをするか?しかし現実は確実にやってくる。

 



tom_eastwind at 13:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

2016年10月01日

東京個人面談

10月個人面談のスタイルを変更した。

 

ニュージーランド移住に関する事ならどんな事でも質問出来ますよというスタイルだ。

 

これからの潮流としてまずリタイアメントがある。65歳からの2年程度のNZ短期移住が現実に起こり始めてるからだ。

 

65歳定年、さあ何をするかとなった時、若い頃からの夢だった海外生活を考える。けど現実的に可能なのか?これを個人面談で状況をお伺いして回答する。

 

そして移住を前提とした留学もある。これは30代の人々であろう。今までの人生を今ならやり直せる、そう考えてやって来る人々だ。

 

他にも「子供がNZに住んでいるが親が同居出来ないか」などの問い合わせもある。どこに聴いても何だか要領を得ない回答ばかりだ。

 

本当に、時代は巡る。13年前に移住説明会を開催した時も60代の夫婦から20代のワーホリまでいろんな問い合わせがきたものだ。

 

これからは日本の将来を見据えた移住や老後を楽しみたい世代の短期移住が増えるだろう。

 

10月の個人面談は東京で、1014日から16日の間で行っています。ご希望の方はウェブサイトからお申し込み下さい。

http://www.eastwind.co.nz/index.php



tom_eastwind at 09:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌