2018年06月

2018年06月30日

出前一丁。

今日はちょっとおもしろい街ネタ。僕は1990年代の香港で生活してて出前一丁は定食屋でよく食べてた。 その出前一丁が東京で食えるとのこと。

 

http://blogos.com/article/304920/?p=2

 

ハムとタマゴ入りの出前一丁は880円。おいおい、インスタントラーメンかよ?となるだろうが、実際に香港人にとって出前一丁は高級ラーメンである。

 

出前一丁の麺は使うがスープは自前の鶏出汁をベースにするしハムも卵も高級品である。だから定食屋に行っても出前一丁はその名前を主張して「他の中國麺とは違うんだ!」とばかりに高級路線に走った。

 

もちろん食べる側も味が分かるのでこの主張を受取り出前一丁は高級インスタントラーメンとなったのである。実際に、美味かった。

 

僕はこの時期香港側の金鐘(アドミラルティ)オフィスで約2年、九龍チムトン側のオフィスで約4年働いたが、どちらでも路地裏にある定食屋で出前一丁を食っていた。

 

だから今になって東京の中華料理屋でインスタントラーメンが880円と言われても「出前一丁でしょ」と思ってしまう。

 

他にもカップヌードルがあった。

 

これは出前一丁のように座って食うものではなく、オーシャンパークとかでカップにお湯を注いでもらいお箸を使って蓋を押さえて3分後に立ち食いするものであった。

 

ただまあ、これが旨い。夏空の香港で汗をかきながら食うのだが、臨場感溢れるというか、実に旨い。レストランで行列に30分も並んでテーブルに付いて料理注文して出てくるまでに30分かかり味は大したことがない。

 

これなら注文して3分後に確実に食えるカップヌードルの方が良い。麺は歯ごたえがあるしスープは旨いし中の具も肉やエビや、どれも旨い。

 

そんなこんなで1990年代には随分日清にお世話になったものだ。

 

正直、今の東京で出前一丁880円が通用するか?正直疑問である。無理かな〜。日本では安くて美味しいものがたくさんある。300円でフルサイズの弁当が買えるのだ。

 

けどなー、やはり香港の路地裏で麺を食った人間からすれば「出前一丁」は高級品なのである。



tom_eastwind at 16:12|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年06月29日

コーヒー談義

最近は健康に関する記事をよく見かける。赤ワインが体に良いとか、コーヒーはガンになりにくいとかである。

 

やはり年寄りが増えたのだろうか、何かと健康談義に花が咲き、とにかく咳一つすればやれあれだどうしたとか、とにかくうざい。

 

君たちは何の為に生きているのだ?

 

長く生きることが善い生活ではない。善い生活の結果として長生きすればそれはそれで良いが、咳一つしただの膝が痛いだの、そんな事で一々国の保険を使って病院に行き待合室でお仲間とだべる。

 

そこで話している事はどうやって長く生きるかでありどう善く生きるかではない。なのでそのへんの連中は皆が浅ましくなり家族を信用しなくなり最後は引きこもりのようになるが、それでも強制呼吸器付けて生かしてくれと言う。

 

おいおい昨日まで疑ってた家族を自分が入院する時だけは頼むのか?

 

君は何のために生きているのだ?

 

やれコーヒーが体に良いとか赤ワインが健康に良いとか病院の待合室で週刊誌読みつつ生きるそんな生活にどんな楽しみがあるのか?長生きする生活にどんな未来があるのか?

 

これから日本が医療の仕組みを根本から変えようとしている。医療報酬の点数を下げる事で保険適用請求額が低くなり、薬はジェネリック、そして今後出てくるのは寿命が来たら延命治療は止めて素直にあの世に行こうねってことだ。

 

医療の中でも生活に直結する眼科や皮膚科はこれからも必要だが、果たして老衰で亡くなる人に治療は必要か?



tom_eastwind at 15:41|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年06月28日

フェイクニュース2 騙されない為に。

歴史と教養って帝国大学でも戦前は重視して教えていた。例えば東大は元々政治家や官僚を輩出するための大学であり日本の政治のトップになるためには自分なりの羅針盤を持つ必要がある。その羅針盤が歴史と教養である。

 

例えば昭和8年京都大学の入学試験の英語テストでは下記のような文章が出てくる。おいおいちょと待て、戦前の帝国大学って、凄まじいレベルの勉強してたんだな。

 

Take care to get what you like or you will be forced to like what you get. Where there is no ventilation fresh air is declared unwholesome.

(好きなものを手に入れることができるよう努めなさい。そうしないと、手に入れたものを無理やり好きにならなければいけなくなるだろう。換気のない場所では新鮮な空気が不健康であると言われてしまうように。)

 

日本はどうあるべきか?哲学であり過去の世界の歴史を振り返り日本がどうあるべきかを大学生が自分で考えようぜって事で、結果的に失敗したが現在の日本官僚組織よりは個人の品質では戦前の方が上質だと思う。

 

何故か?それは戦後の旧帝大が道徳や哲学や歴史や教養を軽んじて暗記教育に没頭してそこに答があるものと言う前提で左翼思想に浸かったからである。

 

従って子供の頃は神童と呼ばれても次第にその個性は切り取り削られ最後は東大でところてんになってしまい、卒業する頃には自分が何を目指していたかさえ忘れてしまう。

 

本人は覚えている積りだけど、まさに上記の英文のように換気のない場所で長く生活をしていたから子供の頃に吸っていた自然な空気を忘れているのである。

 

だから官僚になって現金受取はブラックだけどノーパンしゃぶしゃぶはOKと自分たちだけで基準を作った、それが世間からどれだけ外れているかも理解しないまま。

 

歴史的に言えば戦時中にインパール作戦でビルマで多くの兵を餓死させながら牟田口など高級将校連中は自分たちだけ毎晩昭南島(シンガポール)で芸者を上げて飲めや騒げをやってて、戦後これが暴露されると牟田口などは必死の抵抗をしたが事実は事実で、部下が死にゆく中、配下の師団長による抗命も公表されて事実は確定した。

 

別にノーパンがどうこうとか芸者がどうこうとは言わない。必要があれば騒げば良い。ただそこに哲学はあるのか?一国の政治を司る人間として矜持はあるのか?

 

ただこれとは別に一般人でも目の前で起こっているのが事実かどうかを調べる方法はいくらでもある。それはクロスチェック、つまり情報の交差確認である。

 

例えば「火星人襲来」の時は落ち着いた人は新聞でラジオ番組をチェックして「あ、これはドラマだな」とか、他のラジオ番組にチャンネルを変えて「何だ、どこもやってないな」と分かる。

 

他にも「火星人襲来」では米国の具体的な地名が出てたのだから、そこの警察に電話すれば分かる事で、要するに情報のネタは素人でも取れるのだ。

 

これはインターネットが発達した現代でも全く同じであり、クロスチェックは常に可能である。

 

だからまずニュースがあればネタの発信源、発信時間、発信者をチェックする。それから発信源、つまり一次情報を確認する。発信時間を確認する。そして最後にその記事はどこが発信しているのかを観る。

 

例えば最近の新聞メディアで言えば朝日や毎日は完璧に左寄り、ハニートラップに引っかかったのが相当数いるのだろう。

 

逆に産経や読売は右寄りであるから朝日を読んだらすぐに読売を読んで毒抜きする必要がある。それでやっと真ん中、真実に近いものが観えてくる。

 

例えば高速道路で事故が起こった時は客観的な証拠があちこちにあるので真実に近いものが報道される。しかしそれが夜中のアパートで女性が殺された、これだけでは何が真実か分からない。

 

古い話で言えば19973月に渋谷道玄坂で起こった「東電OL殺人事件」である。あれなどは今も真犯人が見つかっていないが事件の背景を考えれば相当に根が深そうであるから何が真実なのか何時まで経っても出てこないのかもしれない。

 

しかしクロスチェック、証拠の再審査をやれば少なくとも犯人でないことは分かる、そんな事件だった。

 

いずれにせよフェイクニュースは自分が引っかからないだけの世間常識と、世間常識から外れた自由な発想が必要である。テレビや新聞が公表した「大本営発表」は健全に疑うべきだ。



tom_eastwind at 15:25|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年06月27日

フェイクニュース1




人間誰しもどこかから情報を得て行動のきっかけとする。それがメディアなのか他人の話なのか自分の目や耳など6感なのか、いずれにしても様々な情報入手方法がある。

 

例えば関東大震災時は多くの流言が飛び回った。「被服廠跡!」とかとにかくそこかしこに流れる多くの人々の流言によって人々は彷徨い、ある人は火事に巻き込まれて死んだが、ある人は自分の目で空を観て助かった。

 

最近の問題でフェイクニュースというのがある。

 

例えばロシア政府が堂々と報道するような国際ニュースから、テレビでやる誤報、マスコミの悪意ある偏向報道、そしてインターネットで流れる出所不明の摩訶不思議ネタまで。

 

特に去年の米国大統領選挙に大きな影響を与えたフェイクニュースであるが、これは多忙な米国人が何気なくテレビのテロップだけ観て「これはテレビ局のニュースである」「テレビニュースに嘘はない」と信じて引っかかっってしまった例であろう。

 

1970年代くらいまでであれば情報と言っても基本的には上から下へ制御された情報が降りていくだけだった。だから多くの人々は降りてきた情報のみを信じて行動した。一部の人々は上からの情報を読んで対策を作った。日本そのものが経済成長している時代はそれで良かった。

 

ところがインターネットが発達して世界の端っこの情報が瞬時に手元に入る時代になると情報の重さが変わった。

 

メディア各社が違う事を書き、テレビでは解説委員と呼ばれる人々がテレビだけを見る人に分かりやすく説明するようになり、これに対する地下反対意見としてインターネット言論が発達した。

 

こうなると市民は今までと違い自分で判断する必要があるがその判断力を持たないためにどのニュースを信じて良いか分からず右往左往することになる。

 

「それまで金科玉条としていたテレビ様がどうも何だか最近おかしい。大手新聞様も昔は大本営発表だけを横一列で掲載していたが最近は新聞ごとに言うことが違う。」

 

「おいおい真実は一つって言ってたのはあんたらテレビや新聞だろ?それが今になって“たくさんの見方がある”なんてんなら、最初から真実は一つなんて嘘言うなって話である。」となる。

 

しかしだからと言ってインターネット記事をそのまま信用するのもどうなのか?「地球がまもなくフォトンベルトに突入〜人間はより高い存在になれる」

これをまるで科学的学説のように書けばインターネット黎明の時代であれば人々は「えー!そんな事、誰も教えてくれなかった〜」とこのような新興宗教にハマる。

 

そして本人は今まで自分で情報を学ぶこともないまま生きてきたから結局情報弱者となり、周りに振り回され洗脳されて、まるでビリヤードの球のようにあっちに飛ばされこっちに弾かれ、時間をかけて毟られて、最後は骨と皮になっていく。

 

情報の大切さは今も昔も変わらない。それでも昔はある意味8割の人間と同じような動きをしていればよかった。ただ今の時代はそれだけでは弾かれ食われてしまう。

 

現代の方が情報が多様化して来ておりその分判断材料は増えた。そして今度は材料が増えすぎてどれが正解なのか分からないという状態に陥った。

 

しかし今の時代、情報は「知らなくてよい」で済む時代ではなくなったのだ。「だって聴いてなかったんだもーん、学校でも教えてくれなかったしー」では通らない時代、自己責任の時代なのだ。

 

ではそんな時代をどうやって生きていくか?

 

まずは歴史と教養を学ぶことである。誰かが大きな声を出したからと言っても間違いは間違いである。自分の頭で冷静になって考えること、その時に歴史的に同じような時期がなかったかを考える。次に健全な疑問を持つための教養を持つこと。

 

ラジオニュースで「火星人襲来!」と言われて真に受けたのは1938年の米国である。少し考えれば分かる事なのだが周りが騒ぐからどうしても自分を抑えることが出来ない。その結果として「助けて!火星人が近づいてる!熱い!」等と消防に電話したりする。

 

これはHGウェルズのSF小説を脚本してニュースのように仕立てて大当たりしたラジオ番組なのだが、火星人が襲来するなら同時に何が起こるか、それが起こっているか、それだけを考えてチェックするだけでこれが良く出来たラジオ番組だなと分かって安心して聴ける。

 

そうでない人は自分の無教養を棚に上げて周囲が騒いでるから自分も騒ぐとかまさに「火星人に襲来」されて真夜中までパニクっている。

 

フェイクニュースも火星人襲来と同じレベルであり、日頃歴史を勉強して少しでも政治記事を読むようにしていれば分かる事である。

 

洋の東西を問わず個人が生きるには歴史と教養をまず身につけるところからだろう。



tom_eastwind at 08:23|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年06月26日

壊し屋トランプ




G7
を無茶苦茶にして米朝会談では何を決めたかも分からずEUに対して輸入関税をかけるに至っては、遂に米国伝統企業であるハーレー・ダビッドソンが自己防衛策=国外生産を選んだ。

 

ハーレー・ダビッドソンは大型モーターバイクを生産しており1960年台には米国人の自由と開放の表現とさえ受け取られ、日本のような暴走族ではなくシティで働く弁護士や経営者等が週末を楽しむために皆でツーリングをしていたものだ。

 

その後日本製バイクとの競合になり一時期は苦しかったが今ではすっかり盛り返して往時の名声を取り戻している。

 

ところが今回はその古巣で本拠地の米国政府の関税戦争でとばっちりを喰らいこのまま米国内で製造した場合EU30%課税をされて商売として完全に立ち行かなくなる、なので仕方ない、EU向けのハーレーは米国以外、例えばタイで作ると発表した。

 

これに噛み付いたのがトランプだ。「お前はこの戦争で最初に白旗を振った奴だ!」

 

いやいや、戦争を仕掛けたのは国民の意思も議会の決定もなしでいきなり関税強化を打ち出したトランプでありそんなもんうちの知った事じゃないってハーレーは考えているだろう。

 

それなのに今度は「いいか、もしハーレーが米国に輸入するなら強烈な関税をかけてやる!」だと。

 

ハーレーからすれば前門のEU、後門のトランプと、どっちに転んでもろくなことはない。少なくともこの問題はハーレーが自分から何か引き起こしたわけではなくすべて他人の事故に巻き込まれたようなものだ。

 

映画イージーライダーは1969年制作、ピーター・フォンダとデニス・ホッパーが気持ちよく乗り回すバイクは1965年製ハーレーダビッドソン。たった34万ドルで作った映画の配収は6千万ドル(全世界)。2014年にはこのバイクがオークションで約145百万円(バイクとしては最高価格)で売却され、如何に米国人の心を掴んでいたか分かる。

 

こういう名門企業を敵に回してまでトランプがやろうとしていることは何か?まさに世界と米国の既存体制をぶっ壊す事である。

 

トランプが目指す世界新体制は3極体制である。アメリカ大陸、欧州大陸、アジア大陸、それぞれで自由にやろうぜ、俺たちゃ世界の警察を降りるからな。

 

僕ら日本人が注意すべきは3極体制が出来るまでの過程で自分がどの立ち位置につくのか、国防はどうするのか、等などの準備である。



tom_eastwind at 02:55|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年06月25日

恐怖の報酬

 

 

 

福岡で有名ブロガーが一般ブロガーに刺殺された。

http://blogos.com/article/306646/

 

これは強烈だな、今まではあくまでもお互いに「言い合い」をしていただけの仮想社会が現実社会に移動してリアル殺人事件を起こす。

 

加害者は引きこもりでありブロガーを殺しても金銭的に得られるものはない。失うものばかりなのに犯行に及んだ。

 

加害者は40代の引きこもりで「はてな」をやってた。彼は武器を用意してブロガーが会場から出てくるのを待ちながらどきどきしていただろう。相手が何も知らないんだから何時止めても誰もわからない。

 

なのにドキドキしながら待ち続け本人が出てくるとチンピラのように飛び出して相手の体のあちこちを刺し続けて刺された方はほぼ即死。

 

犯人はそこから3時間後に警察に出頭して逮捕されたが、逮捕されるまでの3時間はどんな気持ちだったろう。「もう、これでいいや。俺の人生もう終わり。」

 

どうなんだろうな、ネットと言う仮想世界でお互いを批評して時にはその批評があまりにきつくて現実世界で仕返しをする。

 

でもなー、これだと今後被害者側のネット記録を調べれば被害者を憎んでいた人を見つけ出せる。そうなると犯人確定、はいあなたの人生残りは悲惨なものよとなる。

 

実際には実世界で行動を起こすことの恐怖、犯罪に対する裁判の結果、そして何より「むしゃくしゃしてやった!」等と言っても、その行動から得るものはない。

どうせなら彼は言語能力を磨いて自分の得意分野にこのようなプロを引き釣りこんでネット社会でのみ戦う方が勝ち目があったのかも。

 

とにかく人を刺すなど「これ以上後戻り出来ない犯罪」を犯すほどの価値があったのかどうか、それは本人の価値観次第であるが、あったとしても今になって後悔すれば無意味である。



tom_eastwind at 20:53|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年06月24日

もりかけよりも強力パンチ

1999年当時の山口県下関市の選挙で行われた選挙妨害。その後妨害実行者とも更に揉めてしまい結局妨害者に濡れ衣を着せて刑務所へ放り込んだ事件がある。

 

この時安倍首相の秘書には元警察官がおり裁判でも負けるわけはない。

 

他にも当時の安倍首相は北九州のヤクザとも面識があり、何やらごちゃごちゃやっていた。

 

選挙妨害の件は山口県警の調査では当然無罪だろうが、もしこの事件が他の県で扱われてたら結果は大きく違っただろう。

 

1999年当時は誰も安倍首相が今のように強くなるとは思ってもおらず選挙違反にしても選挙妨害にしても国政レベルで掃除をしておらず、あちこちに剥がせないゴミがくっついている。

 

これらすべてを集めればもりかけなんて見飽きた漫才ネタよりもずっといけるし、上手く行けば首が取れる。

 

野党も当然こういう事実を知っている筈なのに、そこは官房費をもらって口封じでもされているのだろうか。

 

もし野党が官房費で口封じされているなら政治体制は何も変わらずだし、むしろもりかけを前面に出すことで与党が要求する法案はささっと通過させているのかもしれない。

 

もし野党が口封じされてないなら、何時までたっても蕎麦屋の丁稚みたいなことはやらず、早く本陣に突っ込むべきだろう。

 

しかし総選挙をやっても今の野党に全く勝ち目はないわけで、55年体制以来最低の実力と組織力になっているから、今更本気で攻めるより蕎麦屋の丁稚で麻生さんあたりに「うむ、お前のそばは、旨いのう」と目をかけてもらい暖簾分けさせてもらうほうが良いのかもしれない。



tom_eastwind at 20:48|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年06月23日

ビットフライヤー 新規申し込み停止

 

 

 

いよいよ金融庁が動き出した、それも仮想通貨制限の方向で。反社の資金が入ってないか?とかマネーロンダリングに使われてないかとかが理由であるとの事だ。

 

がもちろん本音は世界で最初に仮想通貨を法的に金融制度の中に入れる、そのためにはまず合法化という網をかけてそれからゆっくりと制度の中で上手く使うという都合だったのだろう。

 

ところが世界の政府が仮想通貨に対して否定的でありましてや法制化をするなんてどうなのよって足踏みをする中で結局日本だけが突出してしまいビットコイン保有者の60%が日本居住者といういびつな形になったところでどっかーん!通貨の大幅下落や取引所から盗まれるケースが出て来た。

 

それにしても日本の官僚とは特別に頭の良いバカとしか言いようがないな。大学まで一生懸命勉強して法律も経済も学んだ筈なのに上から言われたら「御意!」で走り出す、その先に見える景色が何であっても突っ込む、とにかく先輩の決めた政策は金科玉条であり天皇陛下の命のようにごまかし解釈はきかないから命令を実行するために命を惜しまず働く。

 

先日も書いたが日本の通産省で企画したシルバーコロンビア計画も現実には大本営の参謀部の中尉クラスの連中が思いつけば内容を精査されることなく実行される、そうちょうどガダルカナル島で相手の兵隊の数も知らないまま日本軍がやった兵の逐次投入のようなものだ。

 

今回の仮想通貨規制がどこまで市場を健全化させるか興味がある。



tom_eastwind at 20:18|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年06月22日

日本語読解能力

「日本語を読めない日本人」という記事が出てたので読んだら、なるほどですねと感じた事がある。

 

それは掲示板の書き込みなどによくあるが、最初に投稿した記事の内容を全く把握せずに「あいつが嫌いだから記事も嫌いだ!」と社会党反応。

 

つまりアベガーである。だから途中で何度論破されても論点を変えては攻撃したり最後は「あんたは何も分かっちゃいねえ」で文章が終わる。

 

その次の、投稿した記事の文章を読まずに一部の単語だけを観てその言葉に対してだけ徹底的に攻撃を仕掛ける。この場合は脊髄反応と言える。

 

単語にびくっと反応して全体を読んでないから何を書き込んでも争点ずれてる。

 

それから会話が不可能なタイプ。これは、一応相手の文章を読んでいるのだろうから自分の要点のみまとめて返すけど肝心の質問に答えないので会話が前進しない。

 

どのタイプにしても日本語という文字や漢字は理解出来てるから厄介である。見かけは国会議員みたいにまともなのにおかしなことを言う人々。クレーマーにも共通点があるが要するに本人に社会性がないのだ。

 

それは通常子供の頃に親とどのような会話をしたか、図書館でどれだけ本を読み込んだか、議論や討論の場に参加した経験があるか、そういう社会経験を積んでいないから日本語でもまともな会話が成立しない。

 

そしてこのような人々は実社会に出て来た時がやばい。国会議員が好例である。

 

そして国会議員以外では、掲示板に変なことばかり書き込んでネット民にバカにされて、それでいて昼間の仕事は上手く続かずどうしようか、そんな時に何かの一言あるいは神の啓示で新幹線で人を刺す。

 

もう彼らのような人々と会話を図ることは不可能になっており、事件は起こるべくして起こるのだ。

 

警察も最近はネット対策班が充実しており昔に比べれば調査方法も随分と変化しておりネット犯罪も過去を調べることは出来る。

 

しかし問題はこれから発生するであろう事件をどう止めるかという予防が公安の仕事であり刑事の仕事はすでに発生した事件をどう解決するかが仕事であり、この2つの部門の流通が悪い地域では仕事もなかなか前に進まない。

 

いずれにしてもネット犯罪はこれからも実社会において発生する。自分が巻き込まれたくないなら、道を歩いてる人を常に注意して何かブツブツ言ってないか、ポケットが妙に膨らんでないか等を観ておくことだ。そして何かありそうなら、とにかく逃げろ。



tom_eastwind at 13:44|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年06月21日

受動喫煙

何で国会にわざわざ肺がん患者を参考人として呼ぶかがまずよく分からない。国会の中にも外にもガンガンタバコ吸ってる連中がいるわけで参考人の意見を聴かなくても喫煙連中と受動喫煙連中がそのまま議論開始出来るだろうに。

 

なのにそうやって招致された参考人を今度は国会内でやじを飛ばされた等と、何かもう無茶苦茶な状況ですな。

http://blogos.com/news/No_smoking/

 

2019年のラグビー、2020年のオリンピックに向けて受動禁煙取締のためにとくに現在は飲食店が協議されているが、これがまたいい加減アナヌケだ。

 

例外措置でちっちゃな店はこれから喫煙を認めるというがその件数は全体の店舗数の何件を占めるのだ???そんな中途半端な「足して二で割る」政策をするから世界から観たら相当バカっぽい法律に見えるのだ。

 

ニュージーランドは段階的に禁煙を進めていったがある時バーの禁煙はどうなのかと問題になり、此の時ばかりはバーの店主も頭に来て抗議行動をやっていた。

 

しかし、せーのどん!で導入してしまえばどこで飲んでも同じことである。これで売上が低下することなく禁煙が導入出来た。日本も同じように店の規模や歴史にかかわらず店内禁煙をせーのどん!で導入すればよいのだ。分煙にするなどと言うから「じゃあ壁の費用は?」等と細かい穴熊になってしまうのだ。

 

次のNZの目標は歩行喫煙の取締に入る。今のクイーンストリートでは実に多くの路上喫煙や歩行喫煙が発生しておりこのうち外国から来た若者が吸ってる場合はNZの常識を知らないので平気でポイ捨てをする。

 

ましてや歩行喫煙ではタバコの火が丁度3歳位の子供の目の位置にある。これなぞ犯罪未遂で逮捕してもよい。NZは将来的に完全禁煙国家になると国会でも言われている。同時にマリファナ解禁の話も出ている。タバコが地下に潜りマリファナが浮上する、そんな時代が間もなくやってくるかも知れない。



tom_eastwind at 11:42|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年06月20日

米朝会談

シンガポールでの米朝会談を終えて金正恩が習近平に挨拶に行った。

 

金「兄貴、無事に終えました。非核化も段階的にやります。」

習「そっか!良かったな、トランプは核廃絶後に支援と言ってるが?」

金「大丈夫、あんなもんその場の口約束だし、約束したけど守るなんて言ってない。」

習「そっか、じゃあ何時もの通りだな。ところで核爆弾は何発くらい隠す積りか?」

金「そこは適当にやりますよ、任せて下さい!」

習「そうか、ただ気を付けろよ、お前があんまり弾けると殺すしかなくなるぞ」

金「・・・」

 

とまあこんな会話が交わされたのだろうと推測するが、朝鮮戦争を通じて中国と北朝鮮はまさに「盟友」となった。

 

しかし当時の戦争を知る人は少なくなり、むしろ北朝鮮の扱いをどうすべきかという議論が中国政府内でも出ている。

 

韓国と合併させて朝鮮半島を全て中国の支配下にする。在韓米軍はグアムに撤収。

 

または北朝鮮内で武力革命を起こして金正恩体制を崩壊させる、もちろん中国主導である。

 

いずれにしても一番困るのは金正恩体制がある日突然自然崩壊して中国が準備する前に難民が中国に流入することである。

 

次に困るのは米朝会談を無事乗り切ったと言いながら、トランプは毎日言うことが変わる。金正恩があんまり突っ張っていると、いつ軍事行動を起こされるか分からない。

 

様々な問題があり前途未定であるが、日本は当初のようにまず拉致問題解決、それから核廃絶を確認出来た時点で次の交渉に移る、この姿勢をかえる必要は全く無い。



tom_eastwind at 05:55|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年06月19日

積水ハウスから祇園辻利まで。

最近は豪州に進出する日系建設会社が急増している。積水ハウスではクイーンズランド州サンシャインコースト北部やるーんばびーちでウエスティンホテルを建設することが決まった。

 

運営はスターウッドがやるわけだが、それにしてもメルボルンでも大型ビルの建設が進んでおり、まるでバブルよもう一度!てか、建設会社からすると今回は日本政府の後押しもあるから「よっしゃ!もう一丁」なのだろう。

 

ただこれは現時点ではニュージーランドに波及はしていない。実はこの件で去年の今頃大手住宅建設会社に住宅開発の話を持っていったのだけど幹部会議で却下されたらしい、さすが日本企業、右へ倣え精神は徹底している。ちなみに建設方法、建築資材、日本人が得意とする地盤なども影響してたようだ。

 

そう言えば1980年代にシルバーコロンビア計画という経産省主導の豪州集団移住計画、今で言うリタイアメントビレッジ構想があった。日本の老齢化する人々を豪州の青空の下で楽しんでもらうって企画だったけど1年でポシャった。

これも表面上は受け入れ側からすれば「おいおい日本は老人まで輸出するのか?」とかいろんなケチがついたが、原因を追求すれば建設会社同士の根回しの失敗でどこも「や〜めた」となったのである。

 

建設会社に限らずNZでは最近日本のビールメーカーが酒店の棚を取るようになっている。

 

そう言えば「祇園ちじり」がまもなくシティに開店するようである。レストラン業界も狭い日本を飛び出して海外に出ることで従業員自体も誇りが持てるわけで、これで出店してしっかり売上を出してくれればいうことはない。



tom_eastwind at 05:52|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年06月18日

起業家2014

当時は総選挙の年であり世の中がざわついてた。国会議員が移民の手助けをして永住権を取ったりして、揉めにもめてた。

 

そんな時期に当社の顧客もビザ申請をしたのだが移民局からの返答なし。移民局トップから来たメールは「今はじっとしとけ。舞い上がった砂埃が地上に落ちるまでは様子を観ておこうぜ」と、まるで西部劇の撃ち合いの様子であった。

 

総選挙が終了して国民党が継続して政権を保持する、そしてビザが発給されるようになった。

 

ところがその後もメディアと野党は何かと国民党の政策にケチをつけていく。

 

国民党としては今北半球のパワフルな人々がニュージーランドに興味を持っている間に来てもらいたい。そしてこの国を気に入って住んでくれれば経済発展は持続する。

 

実はNZはまだ内需経済だけで食っていける国ではない。だから外国から投資を受け入れ優秀な若者にはビザを発行して働いて納税してもらう。若者は労働者であると同時に消費者である。

 

消費者が増えて内需が拡大すればNZは良い意味での戦後の日本のような発展を起こす。つまり国家主導によるインフラ整備自体で雇用を生みインフラを利用したビジネスを立ち上げてもらいここでも雇用を生む。

 

立ち上げたビジネスが軌道に乗れば社員を増加することも必要だ。最低賃金は毎年上昇するのでこれに伴ってビジネスの商品価格が上昇する。

 

そうなると社員は「物価が上昇したのだ、給料を上げてくれ」となる。そして給料を上げると次は物価が上昇する。

 

この繰り返しがNZの人口増加、内需拡大、新しいビジネスの立ち上げとなる。だからこそ起業家ビザを作ったのに、今では落とすための審査しかしていない。

 

これでは外国の新鮮なアイデアで経済成長が出来ないだけでなく、もしここで外国からの投資が急減するとNZはまた昔のような国に戻るし、オークランドは市内の商業ビルがスカスカになるだろう、2008年の頃のように。

 

労働党政権下では政府が支配する社会であれば良いから外部から力を借りる必要はない。金が必要なら印刷すれば良い。そしてインフラ整備も自前の資金で細々とやれば良い。

 

労働党はもう忘れたのか、通貨発行により激しいインフレが起こった事を。そしてまた技術力も資金もないままダムを作ってみたら「あれ?これ満水にしたらダムが崩壊しますよ」と指摘されたことを。

 

国家が成長する時は主義主張だけではない、何が譲れて何が譲れないかを政党として明確にした上で政策を作る必要がある。労働党は「何でも反対!」しておけば良いと思うかも知れないが責任ある政権として健全な経済発展を願うものである。



tom_eastwind at 02:41|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年06月17日

家族が共に暮す権利 その2

 

 

 

ちょっと時間軸がずれるけど内容にずれはない。

 

https://news.yahoo.co.jp/byline/mutsujishoji/20180621-00086762/

 

米国では違法移民問題がトランプによって取り上げられており「容赦なし」の姿勢でいくとの事。

 

問題は不法移民である父親が何とか米国で生活基盤を作った後に子供を呼び寄せる場合だ。

 

親子は一緒に住むものと考える米国ではこの場合子供を受け入れる。ところが父親は不法滞在である。親が当局に見つかればそのまま留置場に入り強制送還される。

 

しかし米国に残った子供はどうするのか?保健福祉症の監督下に置かれる。これで親子切り離しだ。

 

ただこれは昨日のブログでも触れたがキリスト教では家族は共に暮すという法の精神があり、その法の精神を逆手に取ったのが不法移民である。

 

だから米国として対応するなら家族を呼び寄せ出来る人々をビザごとに整理して不法移民からの申請は受け付けないとすべきだろう。まず自分のビザを正当なものにしてから呼び寄せ出来るようにする。

 

ここでは法の精神が歪められるが精神とは言っても宗教的なものであり多民族国家である米国がキリスト教の精神だけを大事にするよりきちんとした法律を定めて対応すべきだろう。

 

ニュージーランドでも同様な事件が発生している。一人の中国人がオークランドに移住して仕事を見つけて生活が安定すれば家族の呼び寄せを認めるというものである。

 

問題はこの制度を利用して多くの家族が仕事もないのにNZにやって来た、もう一つは本当に家族か?ってことだ。中国人が呼び寄せ申請を行う際は当然ながら英語で行われる。そうなると漢字の発音が一つくらい中途半端でもキーウィから観たら書類上は全く分からない。

 

こうやって家族じゃないのも入ってきてオークランドに住んでいる本当の家族と一緒に暮らし始める。

 

だもんでNZ移民局は呼び寄せビザを廃止した。家族が共に住む権利を悪用するんならビザ自体を廃止してしまえとなったのだ。

 

米国が今後呼び寄せ問題にどう対応するか分からないが法律上は不法移民の「家族が共に暮らす権利」を認めておいて逮捕したら親が強制送還では矛盾した状態である。

 

いっそ今まで無事に米国に渡り生活の拠点を作った人々に対しては永住権を発給するなど何か全員が幸せに暮らせる環境創りは出来ないものか。



tom_eastwind at 18:42|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年06月16日

家族と共に暮す権利




ある永住権申請の話。

 

ご主人は日本で働きながら奥さんと子供がニュージーランドに渡航してワークビザを取得して3年後に永住権申請をすることになった。

 

永住権申請の際に主申請者と付随申請者ってのがあり、通常はここにパートナーや子供を入れる。

 

すると移民局から手紙が来た。「あなたとパートナーの関係は純正ではない」。

 

英語で書くとgenuineとなり「純正」とか「真」とかになるが、え〜、一体何がおかしいのかと聴くと「パートナーってのは一緒に生活している相手である。一緒に生活していなければパートナーとして認めない」

 

う〜ん、そう来たか。これはもうキリスト教基準としか言いようがないな、「家族とは一緒に住むもの」

 

世界が西洋基準で作られててNZもその基準で動いているから「単身赴任」を理解する土壌がない。

 

戦後の日本だと単身赴任が普通である。江戸時代の参勤交代では下級武士は1年単位の単身赴任をしていた。

 

だから好き合っていても別居というのはごく普通の感覚。

 

それがNZでは認められない。ただしその理屈は分かる。家族とは一つなのだ。別々に暮らすのは家族ではない。

 

たしかに分かる。この国では家族と政府が直結している。途中に会社も無ければムラオサもない、直結型である。

 

しかし世界がこれだけ広がり様々な道徳基準が入り込んでいるのだから「単身赴任」をもって結婚は純正ではないとか言う前に申告者の国の事情をちょっとばかり調べようよって思うのはぜいたくだろうか。

 

いずれにしても彼らは同居を開始すれば永住権申請が出来るので問題はないが。



tom_eastwind at 17:12|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年06月15日

浜松看護婦殺人事件

ああ、またもネットでチームを作っての殺人事件か。殺す相手が誰かも知らず組む相手も知らず、ほんとに衝動的にやってしまう、目先の金のために。

 

秋葉原無差別殺人事件でも同様だが、一部の若者にとって今の日本は住みにくくなっている。こんな人生をこれから50年以上生きるのか?

 

ならば人を殺して金を奪い面白おかしく生きるほうがよいではないか。当然そういう発想が出てくる。

 

そりゃ分かる。君の思考回路に立てば分かる。けど、世の中には他にも色んな思考回路がある。

 

そしてそれを制御するのが日本政府だ。

 

何故やくざにならない?軍隊的規律のある組織で鍛えてもらったほうが、人を殺すより良い。

 

何故政治家にならない?軍隊的規律のある組織で鍛えてもらったほうが、人を殺すよりも良い。

 

一番悪いのは日本政府だ。世の中を乱しておいて若者に不安を与えて本人は「離れですき焼き食ってる」のだから。

 

ほんとに今の日本って、何時誰に狙わるか分からない時代になった。



tom_eastwind at 17:28|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年06月14日

個人情報

フェイスブックが大型の情報流出を起こした。無料で使わせてもらう代わりに私の個人情報を提供しますって事だ。

 

この問題はどっちかと言えば情報を渡した個人の側にあるのではないか?

 

誰かがあなたに近寄ってきて「これ、無料ですよ」って言われれば健全たる疑問を保つ必要がある。

 

こいつはどうやって金儲けをしているのか?

 

そんな事件がまさに今回のフェイスブック事件である。流行に乗って、周りがやってるからと乗って、個人情報の垂れ流しである。

 

インターネットがこれだけ普及した時代に自分の個人情報を出したくないなら{私のことは忘れて}とSNSプロバイダーに通知する必要があるが、それまでに提供された個人情報が消えるかどうかは疑問である。

 

スパイの技術というのがある。例えばホテルの部屋のメモパッドに何かを記入する時には必ず下敷きを使う。

 

お互いに顔を会わせずに情報交換をする時はデッド・ドロップを使う。これは公園とかの何気ない、誰も意識を払わない石の下に手紙を置く方法だ。

 

それとか自分の住んでるアパートに呼ぶ場合は必ず窓側にタオルを置いて、その色によって安全を判断するとかだ。

 

しかし、今の時代は誰もがSNS騒ぎで個人情報出しまくり、フェイスブックは売りまくりである。

 

どっちが悪いのか?情報に対する無防備で個人を危険に晒しているのは自己責任ではないか。

 

結局一番大事なのは、自分の事は人に言わないってことだ。



tom_eastwind at 16:37|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年06月13日

キーウィはせこいか 2

あ、そうだ言いわすれていた、忘れてた。去年末のクリスマスのときだ。僕は弁護士事務所の連中に「クリスマスパーティだ!」と呼びだされてビアダクトに向かうとそこには大型クルーザーが軒を並べてどこもパーティパーティ!である。

 

その中の一艘に乗り込むとそりゃ豪華、3層に分かれててリビング部分に当たる場所でホストの挨拶を受けたのだが、何とそれが中国人。

 

中国からやって来てNZの国籍を取った小柄でにこにこしているけど目の奥には何時も冷たいものが光っているおじさんは、思いっきりフランスあたりの高級ワインを飲ませてくれるが、こっちが日本人であると知って「どこまで知ってるか?」と言う質問をさり気なく送ってくる。

 

こっちが何とか卒なく返すと興味を持ってくれてパーティの中でもソファに座って話をしていた。

 

中国で12億人を相手にワイン商売してるわけだから、そりゃ派手だ。ビアダクトに係留した大型クルーザーのラウンジで冷やしたシャンパンやワインを持ってくる。 

 

これを弁護士たちと飲むのだが、お前ら味分かってんのかって程度である。ましてや彼ら弁護士は一切の費用負担をしない。

 

それからおつまみとなる料理も出て来て座敷は賑わうのだが、この大型クルーザーのホストである中国人にそれなりに費用を聴くと「問題ない」であるから、もしかしたら彼は中国政府から送り込まれたスパイか?

 

その後も飲み会は続くのだが、とにかくキーウィはパーティパーティ!一旦パーティモードになるとそれまでの弁護士としての振る舞いや常識が吹っ飛んだのか、それともこれが本性なのか、とにかくよく騒ぐ。

 

ふと見ると隣のクルーザーでもお揃いの服装の連中が年齢に関係なくどんちゃん騒ぎしている。

 

そのうちこちらの弁護士の一人が隣に知り合いを見つけたようで手を降って隣に歩いていった。とはいってもここは海の上、移動手段は浮き桟橋だから常にゆらゆらしている。

 

あいつ大丈夫か?と思いつつ観ていると無事に到着出来て隣の連中に「いらっしゃーい!」と迎えられて飲んでる。

 

聴くと隣の船もオーナーが大金持ちで今回もテレビ関係の仲間を呼んでのパーティらしい。

 

ニュージーランドにおける弁護士の年収は平均で10万ドルである。入りたての若造は4万ドル程度、そこから実力を付けて10万ドルになるまで5年くらいか。

 

10万ドル以上になるとすればそりゃ労基法無視で働いて顧客との距離感をきちっと詰めてなにかあればすぐに「法律」と言う刀を抜いて立ち上がってくれる臨場感のある野武士である。

 

ところがところが、そういう法律のプロが自分の飲み代は払わないのである。あっちのクルーザー、こっちのクルーザー、掛け持ちするけどそこはもう「ごっちゃん」体質である。

 

だったら弁護士事務所が主催するパーティってあるのか?と言えば、たまにある。けどそれは事務所の冷蔵庫のビールを出して近くのスーパーで買ったチーズとかだけで、クルーザーのパーティに比較すると、随分せこい。

 

だからお金感覚だけで言えばキーウィ弁護士はせこいと言える。



tom_eastwind at 15:02|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年06月12日

キーウィはせこいか?




これはニュージーランドに長く住み仕事をしていると分かるが、確かにせこい連中は多い。

 

一緒に出張に行って昼飯を奢るとびっくりした顔で「え?いいのか?」となる。飛行機代、宿泊費用、そんな事を考えれば12ドルの昼飯など安いものである。

 

ところが彼らから「今日は俺が払うよ」と言うのは、あまりない。これは文化習慣の違いだろうし会計システム上税金が高くなるのかもしれない。

 

ただこれはビジネスの世界の話であり個人となれば更にせこい。ほんとにもう大の大人が100円のお金を誰が払うかで議論している。

 

ただしこれは階級があるようで、100円のお金の話をする人は所詮そういう階級である。

 

ちょっと上品な階級になると10名程度でパブで飲んでて「よし!今回は俺が払う!」とシャウトしたら綺麗にお勘定が片付く。

 

皆が飲み終わった頃に次の人が手を上げて「よし、おれがシャウト!」と言えば彼が払う。

 

そうやって順々にシャウトしながら払っていくのだが、中にはシャウトせずに 飲み逃げする人もいる。

 

するとだんだんそういう人は飲み会に誘われなくなる。KYである。

 

でもって最初の「キーウィはせこいか?」に対して僕の意見は「階級による」である。自分でビジネスをしている人間は自分が昼食に呼んだ人間の費用は払う。

 

組織で動いていてもボスがセコければ金は払わない。

 

何でこんなせこい仕組みになってしまったのか疑問である。企業取引では随分甘いのに、だったら接待交際費をもっと認めてくれよと思うのだが、どうなんだろうだか?

 

まあ、いずれにしてもキーウィがせこいのは間違いない。



tom_eastwind at 18:34|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年06月11日

殺されたって死なねーよ




 

勝新太郎の「兵隊やくざ」を観ているが、実に快感である。「殺されたって死なねーよ」の精神が張り巡らされている。

 

北支に派遣された勝新太郎と田村高廣(上等兵)が一触即発の危機をすり抜けながら何度も死地を逃げ出す。その度に勝新太郎がにこっと笑い「上等兵殿〜面白いですね、がはは!」と笑う。

 

勝新太郎は徴兵前は東京でやくざをしており人を殺したことがある設定だ。田村高廣は優秀な大学を卒業したものの絶対に将校にならないと決めて一切の昇進試験を拒否して上等兵止まり。しかしその実力は法務中尉クラスである。

 

この二人が戦争終了直前の北支で様々な事件を起こしながら絶対に諦めずに戦っていく。全く身分の違う二人が心を一つにして難局を乗り越えていく中でお互いを認めていく。

 

そして終戦。ほんとに戦後の日本の文化の発達は面白い。

 

終戦後は中ソから金を貰って日本を弱体化させようとした社会党は上は国会から下は労働組合まで無茶苦茶にした。

 

CIAのエージェントになった日本の上流階級は米国に面従腹背して軽武装で経済発展に力を入れた。

 

つまり日本の政治そのものが中ソと米国に別れていて、日本と言う主体がなかったのである。

 

本当に当時の日本はスパイ天国であった。世界中のスパイが集まり各国大使館で情報交換して本国に持ち帰り、日本政府は逆にそれを利用した。

 

そういう狐と狸の化かし合いがずっと続いてた1970年代などは、テレビに出る偉そうな文化人とか裏では中ソのかね受け取って表ではテレビ局から出演料もらって偉そうに理屈並べてた。

 

こんな日本でまともに生きていけるか?

 

そんな1970年代でも経済成長があるので国民は文句を言わない。「ペンは剣より強し、しかしパンは剣より強し」である。

 

国民はとにかく生活が安定して飯が食えればよいのだ。

 

ところがバブル崩壊と中途半端な成果主義の導入で日本の企業生活は崩壊した。明日首になるかもしれない、給料が下がるかも知れない、ボーナスが貰えないかもしれない。

 

特に1980年代に自宅を買って「一国一城の主」となったサラリーパーソンはきつかっただろう。住宅価格は下がりボーナス払いを予定してたのがボーナスで払えず銀行から貸しはがしを食らう。

 

けどなー、そんな時に勝新太郎のようにガハハと笑って「おりゃ、殺されたって死なねーですよ!」と言えるだけの人々は少なかった。

 

全く人生は荒波だし板子一枚下は地獄であるが、戦後長いあいだ政治を政治家に任せ自国の行先を考えず目先の仕事だけを追ってきた人々は足元が不安定であるって事に全く気づいてなかった。その結果としてドボンと落ちた。

 

今の時代、生きていくってのは「殺されたって死なねーよ」という気持ちを持つことであろう。これはもう理屈ではない。精神論であるが、周りをよく観て政治を観て自分の生きてる場所を見れば自然と答は出てくる。

 

絶対に諦めない。最後の瞬間まで精一杯やる。そのために平時の情報収集を仕事として行う。これだけやってこそ「殺されたって死なねーよ」と言えるのだ。



tom_eastwind at 18:05|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年06月10日

今年のG7

ひどかったな。トランプ大統領がG7でまたあちこちぶち壊してそのまま専用飛行機に乗ってシンガポールに飛ぶ機内からチャットで「おりゃ、降りた!」である。

 

おいおい、江戸時代のべらんめえならまだしも、世界で一番大きな国の指導者がそんな前後の見境のないことやって、決めた事を次々と破るようではもう誰も米国と付き合えなくなるぞ。

 

てかそれが目的なら分かりやすい事だ。

 

元々米国は世界の警察を降りて3極化したかった。アメリカ大陸、欧州、中国である。それぞれが自由に生きていけってことだ。

 

取引相手の信頼を失いたいなら交渉で嘘を付くことである。成功している物事をぶち壊す事である。

 

トランプは北朝鮮相手にも去年から週替りで言うことが違う。会うと言ってみたりやはり会わないと言ってみたり、今日のシンガポール交渉もお互いに後日「約束はしたが守るとは言ってない」が炸裂するんだろうな。

 

ニュージーランドは大国でもないし核爆弾も持ってない。あるのは羊と牛と450万人の人間だけである。

 

しかしトランプがかき回したG7の影響はNZにも確実に出てくる。G20でも影響が出る。

 

一番困っているのがFMA(金融庁)と銀行上層部である。北半球でなにか決まる度にルールだけが降りてきて「あれ守れこれ守れ!」とやる。NZの銀行上層部は心の中では「ふざけんな、この為に新しいシステム導入するのに政府は金払ってくれるのかよ!」である。

 

それでもNZは北半球の決定に従わねばならない。

 

そういえば日本でも去年愛媛銀行が顧客の依頼に応じて身元確認してから約5億円を香港のハンセン銀行に海外送金したらこれが北朝鮮に流れた。

 

当事者の愛媛銀行も金融検査受けて大騒ぎであるが問題はそれ以外の銀行も一気に金融検査が入り、本来業務が全く出来ず「愛媛銀行のやろーめ!」、またこの検査以降取締が厳しくなり、これでますます海外送金は厳しくなったと言うことだ。

 

米国はカナダとスリッパの投げ合いをしてメキシコには高い壁を作ると宣言したり、モンロー主義になり始めている。

 

中国は自分が持つ本来の力を発揮すべく海洋進出をすると同時に一帯一路で欧州を味方に付けてアフリカでは豊富な資金で現地に資源開発を行っている。

 

欧州。ここが今まさにメルティングポット。メルケルが押し切るのか、フランス語を公用語にしようとするマクロンがどこまで踏み切れるか、全く読めない。

 

唯一単独で羽根を伸ばしているのがロシアのプーチンである。3極と言った時にロシアが何処に入るのか?欧州かアジアか?

 

彼は自由に羽を広げて南はアフリカの資源国に兵を送り込み東欧にはガスラインなどの繁栄と必要であれば軍隊を送り込みウクライナのように出来る。

 

東はシベリア資源を日本と共同開発するというが北方領土の話はしない。

 

南に接する中国とは付かず離れずの関係で、お互いに相手を牽制しているところがある。「あいつ、何しでかすか分からんな・・・気をつけよっと」それが双方が感じていることだ。要するにヤンキーの殴り合いだ。

 

トランプはプーチンを世界会議に再参加させようとしている。そこにいくつか理由があるが、まずはロシアンゲート疑惑をどうかわすか。次にプーチンと個人関係を作る事で自分の足元を固める。そして最後はロシア美人をプーチンに紹介してもらうことくらいか。

 

G7も昔は品があったのだけどなー、今はスリッパの投げ合いか。これもトランプには「世界の3極化」でぶっ壊す対象になっているのかな。まあこちらとすればぶっ壊してもらった方が良い、毎年毎年Gの命令が下りてくるのは超面倒である。自由にやらせてもらいたいものだ。



tom_eastwind at 17:28|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年06月09日

留学ビジネスはもう終わっている




2000
年当時はワーキングホリデイが盛んで毎年約4千人がニュージーランドにやって来て英語学校に半年程度通い後半は南島旅行やRestaurantなどでアルバイトをするのが一般的だった。

 

彼らの一部はそのままNZで就職先を見つけて永住権を取得して今に至る。

 

それが現在ではワーキングホリデーが2千人と半減、滞在期間も半年程度、あまり英語学校にも行かず、そしてワーホリで来る人達はあまり現地でガツガツ働こうとしていない傾向があるのも採用担当者から聴く話である。

 

「まるで長期の観光ビザですね、彼らの感覚は。日本で一日単位でアルバイトをして来たから、とにかく金がなくなればすぐ働いて、3日くらいでお金が貯まればまたゴロゴロするってことでしょうね」

 

これって1960年代にニュージーランドにやって来たアイランダーと同じではないか。

 

それとNZ政府の発表で今後は留学生がワークビザを取得して永住権に繋げる道は厳しくするようになった。

https://www.nna.jp/news/show/1771163

 

これもNZ政府による明確なメッセージだ。

「使えるヤツだけ残ってくれ。留学が終わったら自国に戻ってくれ」である。

 

そりゃそうだろう、国家としても成長が必要であり、外国から使えない人間を受け入れて永住権与えて社会保障するわけにはいかない。アイランダー入れてしっかり懲りたのだ。

 

ただまた最近インドや中国から英語学校経由でワークビザ取得、そして永住権を狙うと言うパターンが増えてきたのでこの道も塞ぐようになった。去年のルール変更で学校卒業者を採用する場合の最低賃金を設定したりしてワークビザ取得自体を厳しくして更に永住権申請も難しくした。

 

こうなると学校ビジネスは大変である。今まで海外からの留学生受け入れでビジネスを成立させてきたのに肝心の永住権に繋がらないならニュージーランドなんて行くものかってなる。

 

だもんで最近は英語学校がコースを縮小したりコース自体をなくしたりしている。

 

日本から英語の勉強でNZの英語学校に通う、その利点はNZの物価が安いこと、治安が良いことだった。ところが現在のオークランドは物価が高い。とにかく高止まりしている。

 

そんなNZにわざわざ11時間も飛行機に乗って行くか?行くならNYCでしょ。



tom_eastwind at 17:23|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年06月08日

Golden Rule




今日も弁護士と1時間30分話し込む。英語だし法律用語だけど逃げるわけにはいかないしその場で辞書を引くわけにもいかない。

 

いかにも分かったふりをして「この単語ってこういう解釈でいいんだよね?」と聴くと、彼らは嬉しそうに丁寧に教えてくれる。

 

何故なら彼は自分の知識に自信を持っており特に今日の弁護士はNZ最高裁に立つことも出来る腕利きであるから僕に対して実力を見せたいのがよく分かる。

 

この弁護士事務所では不動産開発担当、商法担当、ビザ担当などで担当弁護士を使い分けているが費用が高いだけあって皆よく働いてくれる。

 

日本人がNZに来て一番勘違いするのがNZの法体系である。NZの弁護士は誰も正義を追求しない、問題を解決するだけだ。これは法律の勉強をする学生が最初に手に取る本にGolden Ruleとして明確に書かれている。

 

だから日本から来た人がよく問題にする車泥棒、空き巣、等ではNZ警察は殆ど動かない。何故なら告訴しても裁判官は皆社会主義者であり、彼らの発想からすれば社会主義国に犯罪は起こらない、だから犯罪が起こるのは政府と社会が悪いのだと判断する。

 

日本のように犯罪そのものを正義とはどうあるべきかと問題視するのではなく社会主義を考えるのだ。

 

だから告訴して時間を使って無罪判決を受けるよりも最初から「皆さん、車両保険に入ってください。何かあれば保険が助けてくれます」となる。

 

また警察としては裁判所を「社会主義者の砦!」とも言えないので表面的には市民に対して「いや、いいですよ、正義を追求したいなら警察官を増員します。その分税金が増えますが構いませんよね、正義を追求するあなた?」となる

 

また自宅内に侵入した泥棒に遭遇した場合、NZではその泥棒に暴行を働いたら告訴される可能性がある。何故なら犯罪人の生命は犯罪行為よりも尊いからだ。

 

全くバカな考え方だが、今でもこのような考え方は司法に残っている。最近は少しは良くなったがそれでも日本から考えれば全く自己責任のない国で泥棒がはびこるのも「自分のやってることは犯罪ではなく社会の公平化である」と考えているからだ。

 

つまり自分の家にカローラがあり隣もカローラなら盗まない。けれど自分の家に車がなくて隣がベンツだったらこれは社会格差、だから盗んでいいとなる。

 

今日の会議の中でもずいぶん弁護士とぶつかった。彼の言ってる英語は分かるが、何故そういう理屈になるのか?けどそこに英国式の考え方と社会主義の考え方を入れれば理解出来る。

 

それにしてもこの弁護士は面白い。今のNZの法体系を理解した上で「おい、誰が正しいかなんて聴いてない、事実だけ教えろ」である。まさに正義不要論である。

 

しかしそれは本来正しい。何故なら世の中に100人いればそこには100個の正義があるのだ。

 

だから何が正義かを裁くのではなく案件処理を視野に入れるのだ。ところがここが「正義は勝つ!」と思い込み、そのための税金は政府が負担すべきとなり日本人に一番分かりにくくなる。

 

移住したんだろ、その国の法体系を学べよって話にしかならないが、NZでは日本のような軽犯罪犯人追求型の仕組みは現時点では存在しないのだ。



tom_eastwind at 17:18|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年06月07日

選択6月号

月刊情報誌である「選択」は多くの優秀なジャーナリストを外部に抱えているのだろう、その彼らが自分のメディア取材で得た情報を上が潰すからそれが選択に集まる。

 

「選択」はほとんど広告を取らないので広告主に媚を売る必要もない。だから書きたい事を書く。

 

例えば6月号でも世界コラムではトランプ一家の賄賂腐敗やロシアW杯で最凶フーリガンが会場荒らしをする、でもその背景に付いているのは政治家でプーチンもフーリガンとツーショットの写真が掲載されてたり、東も西も大変だ。

 

経済コラムでは「製薬会社と大学教授・果てなき癒着」と言うタイトルで製薬会社が日本で使う賄賂が一社平均で11億円。大学教授は年間講演50本で2千万円の報酬、更にすごいのは具体的な個人名を全部あげていることだ。とにかく深掘りがすごい。

 

社会文化コラムでは「羽田空港国際線ターミナル」が記事になっているが、実はあの建物の二階部分の天井が10mX50mにわたって手抜き工事で、本来なら地震対策で揺れ止めを50くらい設置しないといけないのに何と6つだけ。

 

おまけに天井部分には施工業者が冷房機や配管など数千トンの資材を置いておりもし天井が崩壊したら混み合うターミナルの利用客の頭上に数千トンの資材が落ちてくる。

 

そして何とこれが現在裁判になっており、原告は高砂熱学で被告は工事に関わった古手社員。全く何がなんだかであるが、どうもこの案件は被告を潰しておこうという感じがする。

 

他にもライフサイエンスで「本当に朝食は大切か?」を一日の消費カロリーで測ってみたりして多くの文献を引っ張り出すが、朝食が必要とする医者は研究費がケロッグから出ていると指摘する。そして最後は「お腹が空けば食べればいいんだよ」とまとめている。

 

とか「美食文学逍遥」ではさくらんぼの旨さ、「現代史の言霊」では1979年のポーランドを舞台にした人民行動が描かれている。

 

どれも読み応えがある。書くほうが全く遠慮していないから力がこもっている。

 

あ、ちなみに6月号の広告は旭化成と三菱商事のイメージ広告、それにパナソニックの車載ナビ。



tom_eastwind at 13:24|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年06月06日

健康保険2025問題

ここ二日ほどまた寒くなってきた。とは言っても朝が7度で昼が17度くらいなので、どうこう言うなって寒さであるが。

 

そんなところでますます寒い記事を観た。

 

「国民皆保険を守るために健保組合の2015年度年額47.5千円を2025年度には年額を65.7万円に増やさなければやっていけません。」

 

健康保険組合連合会の悲鳴だ。すでに健康保険組合を解散するところも出ている状態は相当に厳しいが、いずれにしても日本社会で生きている以上健康保険を支払う義務は国民にある。

 

つまりこれは名前を変えた税金である。日本から来た人がニュージーランドの税率を観て「平均で15%、高額所得者の場合は33%って、高いな〜NZの所得税」と言うがNZの税金は所得税ではない。

 

NZの税金はPAYEと呼ばれてこの中に医療、年金、失業手当等すべてが含まれているのだ。それで平均15%なら日本より安いではないか。

 

日本が世界に誇る国民皆保険と言っても、現実的に退役労働世代が激増しているからこの制度をこのまま継続するのであれば既存健保加入者の負担は増える。

 

自分ひとりが一生懸命働いて稼いでも保険料が毎年上昇するのでは可処分所得は増えない。だから当然消費にも結びつかない。

 

それどころか世間ではまたも価格下落が起こっておりスーパーでは野菜など商品の値段は変えずに量を減らすから実質的な値上げだ。

 

「一人ひとりが健康に気をつけましょう。」究極的には死ぬまで病気にならないのが一番だが現実的には運動しない、喫煙癖、等で健康を害した人々が健康保険を使うのだ。



tom_eastwind at 07:26|PermalinkComments(0)

2018年06月05日

24年問題 7040問題

今日の政府発表で今後の「骨太の方針」の概要が発表された。24年問題とはこの年に50歳以上の人口が半分を超える高齢化である。

 

そのために政府としては骨太に年金支給年齢の切り上げ、医療費の減額、更に消費税増税、定年年齢の65歳までの切り上げ、これに当然相続税増税、各種保険の値上げ等が出てくる。

 

まあ役人の調子の良いものだ。現在の少子高齢化は何十年も前から統計で分かっていた。だからその時に集まった年金、医療等が膨れ上がるのは分かっていたことだ。

 

なのに自分たちは高度成長期に離れですき焼き食っておきながら国民から集めた金で箱物作り失敗しても責任取らず、退職金どーんと貰って悠々自適の生活である。

 

24年問題はつまり国家の長期視点で政策を作らなかった政府の問題であり国民が知るよしもない。

 

けど今この「骨太の方針」と政府が公表し始めたのは国民に対して「お前ら覚悟しておけよ」と言う明確なメッセージである。

 

24年問題って、後たった6年後の話だよ。今の高校生が大学卒業する頃にはすべて現実化されている。

 

そして日本の問題は、経済の事を分からない財務省、医療利権に張り付く厚労省、国民を馬鹿のままにする文化省、何時まで経っても他国の気持ちが分からない外務省など、国家運営をしている人々に大きな問題があると言うことだ。

 

これは丁度日本帝国陸軍が日本で最も優秀な学生を集めて大本営を仕切ったのに作戦指導で次々と失敗して現場の兵を餓死させたり輸送船に乗せて米海軍に撃沈されて、挙句の果てには沖縄の人々を戦争の盾にして原爆を落とされ無条件降伏と言う、もうどうしようもない時代と非常によく似ている。

 

日本はこれから確実に沈んでいく。自分一人がいくら頑張っても全体が沈んでいくのだ。

 

そんな事を考えてたら昨日のクロ現で「アラフォー」特集をやってたそうだ。

http://blogos.com/article/302144/

 

40代独身無職。70代の親の介護。収入は親の年金。このままでは兄弟も共倒れ。まさに悲惨で先の見えない話題である。

 

日本ではまさに介護問題は常にある。そしてこれから更に問題化される。何故なら団塊世代がいよいよ介護世代に突入するからだ。

 

働けるのだけど介護に時間が取られて、そのうち再就職しようとする気持ちもなくなる。貯金はどんどん減っていき親はますます弱っていく。

 

7040問題」は10年後には「8050問題」と呼ばれるようになるだろう。安定した老後を迎えることが出来る仕組みを作らなかったのも日本政府の無作為である。

 

何故ならニュージーランドのような小さな国では20世紀の半ばから老齢化の取り組みをしていた。

 

身体の弱くなった夫婦が入れるリタイアメントビレッジを作り夫婦は自分たちの年金を担保にしてビレッジに入り老老介護を行いながら週末には子供夫婦が迎えに来て子供の家で孫と遊び、月曜日の朝になれば子供がビレッジに送る。

 

そこにはホスピスもあり、無理な治療はせずに看取りまで行った。

 

こうすることで子供は労働力として社会に貢献出来て収入もあり税金も払える。子どもたちが払った税金はそのまま親の年金として支給される仕組みだ。

 

そして当時の日本からは多くの視察団がやって来てその仕組を学んでいった。NZはいつも新しい事をするので「実験国家」と呼ばれるが実験国家の仕組みを学んで自国で実行しないのであれば単なる観光旅行である。

 

もっと言えば最初から福祉予算は自分たちが食い尽くして後は親の世話は子供ね、よろしくと計算していたのかもしれない。

 

いずれにしてもこの日本と言う国でこれから30年労働する人々は大変だぞ。



tom_eastwind at 22:04|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年06月04日

薬局解体!

 

日経ビジネスを読んでたら「薬局解体!」と言う特集記事があった。

 

よく状況を把握しており、原因がどこでどう解決するかという日経独自の視点があり、今の日本の医療制度がよく分かった。

 

特集記事の中ではまず門前薬局が紹介される。次に薬剤師と大手病院や医師との関係、そして製薬業界。

 

厚労省は長い時間をかけてこの3者がしっかりと利益が出る体制を作ってきた。

 

医療は本来病気にならないのが一番であり予防が大切なのは分かり切ったことだ。しかし日本では予防よりも高度医療に走った。

 

つまりベッドを持つ大病院は入院患者はお得意さんだから予防されたら仕事が減る。また病状が進めば高度医療の対象となり医療技術も進歩する。薬剤師は薬を配合してなんぼである。製薬業界は薬が売れなければ死活問題だ。

 

そういう「民間の事情」を良く理解した厚労省が長い時間をかけて予防ではなく高度医療、薬を出す医者が良い医者と言う状況を作り出して現時点で40兆円以上の医療費を毎年払うようになった。

 

当然患者も問題である。医療費は自分たちの税金だ。健康に注意して予防するのは自己管理である。そうしてピンピンコロリで行けば医療費は削減出来る。

 

なのに総論賛成各論反対、医療費は減らさなくちゃね、あ、けど私のお薬と通院はこれからもするからね、である。

 

つまり実は大病院、薬局、製薬業界を支えてきたのは国民であり、自分たちで自分たちの首を絞めてきたのだ。この付けは現役世代に回る。

 

日経ビジネスが今回のように特集にして数字を入れて説明してくれれば非常に分かりやすく、すっと頭に入る。



tom_eastwind at 18:21|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年06月03日

もいっぺん、騙されろ、騙され続けろ




韓国の国防部のシンガポールでの発言。

「日本が今まで北朝鮮に騙され続けたからと言ってこれからも騙され続けると思うのでは、どのように交渉するのか?」

 

はあ?

 

これは日本の小野寺防衛相が「北朝鮮は1994年の米朝基本合意で核兵器開発はしないと言ったにも関わらず継続していた」との指摘に対してだ。

 

さすがに「約束はしたが守るとは言ってない」国家である。

 

普通の西洋諸国の感覚では”My Word is My Bond”=私が言った事は私が保証する、である。

 

しかしその理屈が通用しないどころか「今まで騙され続けたからってこれからも騙さると思うな」と言われれば、これはもう交渉不可能である。

 

今まで騙され続けてきた。だから今回は圧力をかけて「後戻り不可能な核廃棄」を要求しているのだ。

 

なのにまるで「もういっぺん騙されろ」みたいな事を国家の重鎮が言うか?てかもしかしして韓国はすでに政治的に北朝鮮の支配下に入っているのかもしれない。

 

交渉すればするだけ要求を突きつけられ、交渉で決めた事を守らず、もういっぺん騙されろと言われて「はい、わかりました」はあり得ない話である。

 

だからこのあたりの交渉はすべてトランプ大統領に任せて日本は一歩引いた立場で圧力だけかけ続ければよい。下手に交渉姿勢など見せるから相手になめられるのだ。



tom_eastwind at 11:33|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年06月02日

MISTY

今日から三連休、いよいよオークランドも本格的な冬に入ってきた。寒さではなく霧である。冬の入は寒さが厳しいが冬に入ると気温は安定して朝でも大体15度である。なので毎年冬になるとオークランドの朝は霧が発生する。

 

これがとにかく濃い。まるで牛乳の中で泳いでいるような感覚で、車の運転も相当な注意が必要だ。

 

僕の住んでいるノースショアは基本的に谷間(Glen)なので低地に霧が深く溜まる。夜の間に地表に降りた水滴が朝の気温上昇で一気に霧となるのだ。

 

車の運転程度ならまだしも、この時期になるとオークランド空港が午前中閉鎖になることもしばしばである。

 

国際線空港であり飛んでくる飛行機だって気温50度のドバイだったりマイナスのアンカレッジを離着陸しているわけだが、それでもオークランドの霧には対応出来ないのだろう。

 

ちなみに霧は英語では一般的にFOGであるが今朝りょうまくんを学校に送っていく時に彼が「お父さん、今朝はMISTYだね〜」と言った。

 

うん。実はオークランドの霧はMISTYの方が印象的に合っている。

 

MISTYの方が上品だし何か想像が膨らむ印象だ。ジャズでもMISTYと言う名曲がある。

 

それに対してFOGは単なる煙、みたいな印象。でもってFOG1980年制作のジョン・カーペンター監督の映画を思い出してしまう。映画のタイトルがまさにFOGでありホラー映画だからだ。

 

どちらの単語も試験で回答するには間違いないのだろうが、オークランドに今生きている自分としてはこれから始まる冬の霧はMISTYと呼びたい。

 



tom_eastwind at 11:31|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

2018年06月01日

楽しくない日々

2020年のオリンピックまでは日本の好景気が続く。しかし問題はその後である。ただでさえ高齢化が進み医療費負担は増大する。

 

団塊世代が75歳になる2025年には医療費は42兆円を突破する。この費用を支払うのは政府であるが、その分を税金でカバーするわけだから、結局現役の労働世代を直撃することになる。

 

また年金も同様で団塊の世代がこれから次々と年金世代に移動するとその負担は現役労働世代となる。

 

この負担は現役世代がどれだけ仕事を合理化して高付加価値を付けたとしても到底追いつかない。例えば1985年の国民医療費は132300円だったが、2015年には333300円に上昇している。現役の健康な労働者からすれば「何じゃこりゃ?」であるが、これが現実だ。

 

唯一残された方法はインフレを起こすことである。これは以前も何度か書いたが今の100円の価値を1円にしてしまえば国の借金1500兆円は実質15兆円になり「払える範囲内」になる。

 

サラリーマンはインフレが起これば2つの道がある。一つは物価上昇による給与上昇で手取りが増えていく。もう一つはスタグフレーションだ。物価は急激に上昇するが給料は上がらずサラリーマン生活が崩壊する。

 

どっちになるか、もし今の状況でインフレを起こせばスタグフレーションの可能性が高い。麻生の殿様が下々をどう観ているか次第だろう。こういう経済は安倍首相には理解出来ない現象である。

 

安倍首相からすればとにかくおじいちゃんの夢を叶えたい、日本が普通の戦争出来る国にしたい、ただそれだけである。

 

財務省としてはインフレも狙っているがその反動でスタグフレーションが起きるのも困る、さてどうしたものか、麻生の殿様の顔色を観るばかりである。

 

それに対して的はずれなことをやっているのが国会野党である。もりかけ問題を引っ張るのは、そりゃ親会社である共産中国やソビエトから金を貰っていた歴史的実績があるから日本社会を不安定にさせるのが本業であるが、そこはもう国民興味ないし。

 

どうせ野党やるならもっとツッコミどころのあるネタを出せば良い。それはシモネタではなく、例えば自衛隊の軍備について「これは尖閣諸島を視点に入れた装備だと考えるが、如何?」とやり、政府が「そーです」と言えば「中国とは平和外交をすべきだ!」とやれば、まだ格好良い。

 

ロシアも同様で、野党としてシベリア開発を提案すれば良い。

 

もう、昭和ではないのだ。中国やソビエトから金を貰ってた時代ではないのに今だもって日本の治安を不安定にさせようとするそのDNAは大したものだが通用しない。

 

もう安保の時代は終わったのだ。野党の君らが就職先がなくて頭が良くて弁護士になったのはよいが、それが社会を不安定にする目的ならオウム真理教と何が違うのか?

 

話は戻って現在の20代の人々は日本の将来をどう観ているのだろう?

 

はっきり言えば、どっちに転んでもこれから30年は日本政府によってこき使われ可処分所得がなくなり逃げ場もないまま仕事をする、それこそ政府の奴隷になる。

 

働き方改革は実は残業代減らしである。高プロも日本では結局給与の押さえ込みである。

 

そして団塊の世代への支払いは少ない子どもたちが彼らの医療年金を支えることになる。

 

つまりこれから30年は現役労働者にとって「楽しくない日々」が続くのだ。



tom_eastwind at 11:04|PermalinkComments(0) 諸行無常のビジネス日誌