2005年08月15日

聞かれて不思議に思う事。

起業家としてよく聞かれる質問がある。

 

どうやって成功したのですか?

 

しかしこの質問は、どうも違和感を感じる。というのは、実はまだ僕はまだ成功していないからだ。何故ならゲームは終了していないからだ。

 

例えば、野球の3回裏で相手チームに5点差で勝っているからと、その時点で勝利と言えるだろうか?確かに前進はしている。でも結果は、終わった時点がすべてなのだ。価値もしていないのに勝利インタビューを受けるようなものだ。

 

徒手空拳で会社を立ち上げて、努力と幸運で何とかここまで成長させたが、まだゲームは終わっていない。始まったばかりだ。最後の最後に、失敗するかもしれない。失敗した後にはみんなから言われるだろう。「彼も一時期はよかったけどね」

 

だから起業家として現状を説明する事は出来るが、成功していかという質問に対してはNOと答えるしかない。ゲームは、終了した時に答が出る。まだゲームは終了していない。

 

最後に立っている男にならねばと、毎日緊張の連続である。僕の場合、この緊張感が、健全な危機感と努力を生み出す源になっている。

 

 

 



tom_eastwind at 14:26│Comments(0)TrackBack(0) 1996年 僕の起業日誌 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔