2005年08月15日

日本から面接希望者が来ました。

面接

 

今日の面接希望者は、日本の大手会社サラリーマン40歳前半の方だ。まもなく日本の会社を退職予定で、現地での就職先さえ見つかれば永住権が取得出来る人だ。

 

不思議なのは、高収入が保証されている優秀なサラリーマンが、その社会的地位を捨ててまでやってくるにしては、現地での生活のギャップに対する心構えが出来てないという事だ。

 

移民なのだから、日本で持っていた社会的地位はゼロになるし、給料も劇的に下がる。最初の仕事は皿洗いかもしれない。自分の子供みたいな客に「何やってんだよ、料理早くもってこいよ!」といわれるかもしれない。それを我慢して、2~3年は貯金を食いつぶしながら耐乏生活をする覚悟はないのだろうか。

 

そんな生活でも、最低賃金はもらえるし、子供の教育費や医療費用を考えれば、何とか食っていける。働きながら学校で資格を取り、それからNZ社会デビューをして、高い給料と能力に合った社会的地位を確保すれば良いではないか。それだけの覚悟がなくて移住を決心しているのだろうか?例え2〜3年かかっても、人生はまだ30年以上残っている。

 

拾うものがあれば,必ず捨てるものがある。両方とも捨てたくないという人向けには「二兎を追うもの一兎も得ず」という諺を思い出してもらいたい。移住に関する限り、これは真実だ。

 

Fさん、自分を信じて下さい。会社の看板なんて、小さなものですよ。そんなものより、自分の家族を大事にしましょうよ。職業に貴賎なし、レストランで働いても、子供はちゃんとお父さんの背中を見てますよ。



tom_eastwind at 14:29│Comments(0)TrackBack(0) 移住相談 

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