2005年10月20日

大三振!

福岡で大外れ!今日のお昼はお客様に呼ばれてのお寿司だった。日航ホテルに出店している、福岡でも老舗の有名すし屋のカウンターでビジネスランチ。

 

お客様と将来のビジネス展開の考え方等を話しながら、どうにも気になるのがお寿司の味。不味いとは言いたくないが、これって、不味い?

 

シャリが大ぶりなのか、少し固くて尖っている。米が尖るって、日本人にしか分らない感覚かもしれないが、米同士がぶつかり合って、口の中で喧嘩している。そうなると気になるのが具だ。

 

コハダを注文する。季節外れなのか、締め方のせいか分らないが、楽しくない。普通、美味しい物を食べれば、それだけでにこにこしてしまう方だが、うまみが伝わってこない。

 

こうなると、お客様との話もそっちのけ。カウンター10席がほぼ満席だが、3人いるシェフはそれほど忙しそうでもないので、ついつい職人さんに聞いてみる。

 

「あの、アボカドってあります?」

興味なさそうに「いいえ、ありません」

「このシャリ,20グラムにして握ってもらえますか?」

不思議そうに「はあ?」

 

実はこの店のシャリ、小さめだ。たぶん15グラムくらいだろう。それはそれで良いのだが、なにせうまくない原因を知りたい。一応高級ホテル内のすし屋だ。自信を持って造っているはずだ。だからいろいろ質問したが、その意図が理解してもらえない。

 

そう言えばふと気付いた事がある。昨晩の食事のことだ。その店も20数年続く、親不孝通りにある老舗の地鶏屋だったが、注文した塩焼きの鶏肉が、苦い。焼けすぎていると言う訳ではない。素材としての肉はうまい。しかし、たぶん網を綺麗に手入れしていないのだろう、焦げがひっついてるのだ。

 

そして、鶏肉の乗ったお皿が普通につるつるぺったんしている陶器なので、鶏肉の油がどんどん溜まっていく。5分もすると、油っぽくて食べるのが嫌になるくらいだ。

 

焦げと油。どちらも料理人がちょっと気を使えば始末できる事だ。

 

その店のオヤジさんはカウンターの一番奥に憮然として客のように座っており、夜730分に入ってきた僕らに対しても、いらっしゃいとも言わなかった。来てくれて当然なのだろう。食べさせてやってんだという気持ちかもしれない。ところが女性二人で座っているところには、嬉しそうに昔のTV取材の時の写真をひけらかしてた。

 

気付いてみると、15メートルはあるだろう、長いカウンターに座っているお客は、僕のグループを入れて4組だった。

 

磐石と思ったビジネスの足元も、時の流れと言う大きな波に耐える事は出来ない。特に食い物商売は、毎日が戦いだ。

 

寿司も地鶏も同じ。そして僕らも同じ。客は来るもの、うちは老舗と思った瞬間に、何かが止まるのだろう。

 

 



tom_eastwind at 09:09│Comments(0)TrackBack(0) 世界と日本 味めぐり 

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