2005年11月07日

リフォーム会社「光輝」への強制捜査

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最初この記事を読んだ時に、リフォーム事件そのものよりも会社名が何か引っかかった。あれ?聞いた事あるぞ、この会社名。でも俺、日本に家ないしな、リフォームには関係ないし・・・

 

 

 

あ、そうだ!珠海だ!2003年9月、大阪の土建会社が珠海でどんちゃん騒ぎをやった挙句、公安(中国警察)に捕まった事件だ。

 

実は今日のテーマは、リフォーム問題ではない。リフォームが違法だったかどうか、それを知る立場に無い僕としてはコメント出来ない。でももう一つの問題では、同業で海外で裏情報が入手出来る立場として描きたい。

 

事の起こりはJTBの一営業マンから始まった。客から集めたお金で大儲けしたこの会社は、慰安旅行として目的地を探していた。本来ならもっと人気のある韓国や台湾などで遊んでいればよかったのだが、旅行担当者が「何か新しい場所はないのんか?」と聞いた相手がJTBの営業マン。

 

「ええとこありまっせ〜、安くて美人でっせ〜」等と馬鹿担当者が吹聴した挙句に、担当者と営業マンが悪乗りして作ったのがこの買春ツアーだ。

 

今時ださいというか、団体で女を買いに行くと言う事が「あり得ない」時代に、ましてや共産党独裁国家の管理する旅行会社とホテルを通じて、町じゅうの売春婦を集めた訳だから、そりゃあ目立つだろう。非常識だろう。

 

個人的に夜を鬻ぐ程度ならば政府も目をつぶるだろうが、「小鬼日本人」が「集団」で「誇り高き中国人女性」を「買い集める」のだから、これはもう従軍慰安婦並みの問題になるという事に、手配担当者も気付かなかったのか?

 

最初にこの事件を聞いた時は「嘘だろう」と思った。その理由は

1・今時そんな集団買春ツアーをやって、社会的倫理的に認知される筈がないのは旅行屋の常識。

2・珠海のような小さな街でそれだけの「頭数」を揃えるとなれば、市場全体の需給関係が壊れる。だから技術的にそんな手配が出来るわけがない。光輝だけが客ではないのだ。

3・中国は人治主義であり共産党独裁だ。買春は表向き禁止されており、そんな冒険を打つわけがない。

4・今時土建屋に、置屋の女全部を会社の金で買い占めるような、そんな金がある訳がない。(この見方はリフォーム事件で訂正された)

 

だから、事件が大要において事実だと知った時は、本当にびっくりした。そこまで旅行屋の常識が落ちてしまったのか?一体どうして土建屋にそんな金があるのか?

 

事件の結果、買春の中国側とりまとめをやった人間は死刑。買春を指揮した光輝社員はお尋ね者になり手配中、JTB担当者はお咎めなしという、嫌な事件だった。

 

****

事件の舞台となった珠海は、僕が香港時代にしょっちゅう営業に行った場所だ。1991年頃は、剥き出しの赤土の上にキャノンが工場を建て、富士ゼロックスも大型工場を作ろうとしていた時期だった。

 

赤土が舞う道路沿いに建てられた、周囲の農家や田んぼに不釣合いな国際級ホテルが日本人駐在員の宿舎だった。国際級と言っても1泊2000円程度だ。ホテルの近くの洪北という街には遊ぶところがあるが、言葉の通じない不慣れな外国では、駐在員は怖くて外出出来ない。

 

何時の間にかそのような外国人を相手に、ホテルマネージャーに賄賂を渡してロビーに待ち構える女性が増えてきたのは、時代の流れだったろう。

 

****

それから10年以上たち、ついには日本人サラリーマン相手の「カラオケバー」が出来て、そこでは自然と日本人男性が集まり、中にはC工場の総務部長のように、自分の彼女にカラオケバーを出店させ、自分の会社の社員の溜まり場にしたケースもある。

 

いつの時代も、最初の日本人は大人しく、誠実に行動する。しかし次第に慣れて、主体性の無い者が群れるに連れて、日本人はその悪い面を出し始める。そしてある時、滅びの笛に吹かれたように、一斉に破滅に向かって走り出す。

 

喉元過ぎれば、熱さ忘れるという日本人の特性なのだろうか?歴史、勉強しようぜ。

 



tom_eastwind at 17:38│Comments(2)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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この記事へのコメント

1. Posted by NORIKO   2005年11月08日 21:24
本当にいやらしい事件ですね。なぜゆえにJTB社員にお咎め無しなのでしょう?ことの流れからすれば、首謀者クラスじゃないですか。どうして日本人男性は慣れてくると怠惰になり、周囲を卑下し始めるのかしら。何故か限界までお酒を飲むし、女性に対して失礼になる。勝手に破滅してくれればいいんですけど、このように国レベルに関わる問題を起こされると、全く関係の無い私たちまで怪訝視されるので困ります。
2. Posted by tom   2005年11月10日 06:39
ほんと、嫌な話ですね。

買春ツアーが本格的に始まったのは1970年代後半、日本が高度経済成長で、中小企業の社長が団体で、台湾、韓国、香港に遊びに行くようになったんですね。

その時の話だけど、僕がたまたまある旅行会社の海外ツアー担当の部長と話す事があったのですが、その時の彼の話には本気でめ〜点になりました。

「おいおい、韓国や台湾の女は、日本人に抱かれたがっているんだよ」これ、その人、会議でもしょっちゅうそう言ってたようです。

本気で言ってるんですか?思わずそう聞き返しました。

その頃はどこの旅行会社も買春ツアーをやってて、海外から戻って来たおやじたちが空港でにたにたしてましたよ。時々オヤジの帰りを見計らって、奥さんが空港で待ってたりして、すごい修羅場になった事もあります。

そんな大人たちを見ながら、僕は結構子供親善ツアーを韓国に送ったりしてましたね。






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