2005年11月09日

ロングステイ

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地球の暮らし方が「ロングステイ」という海外生活応援ガイドを発行した。当社も広告を掲載している。現地無料情報センターとして、NZとカナダで貴方の生活を応援しますという訳だ。

 

参加する人からすれば実に楽しい企画ではあるが、実際に組み立てる旅行会社からすれば大変だ。何故なら、情報を現金化出来ない、つまり、売れないからだ。

 

旅行会社とは、本来カウンセリング会社である。お客様の要望を聞いて、自分のプロとしての知識を集約させて、相手が口に出して言う商品ではなく、相手が心で望む商品を見つけ出す事だ。

 

その為に、お客様としっかり話し込んで内容を聞かねばならない。

 

ところが旅行会社は、どうしても数を追いかける性向が強く、何かと言うとジャンボをチャーターしてどうのこうのという話になる。

 

ところがロングステイは、一人一人要望が違う。だから元々団体に出来ない。そうなると、一件一件を相談に乗り、その結果お客様が購入したのは航空券だけ?となる。それでは利益が出ない。

 

本来なら、話を聞いてコースを作ってあげて、そのコンサルティング費用を貰うべきなのだが、旅行会社同士の厳しい競争の結果、コンサルティングは無料という流れになり、結局は費用を請求出来ない。

 

それで旅行会社は、ロングステイ等扱っていては商売にならないので、結局「ロングステイ扱ってます」とは言っても、いずれ撤退するしかない。

 

カウンセリングで費用を取れないのは何故か?それは、業界の悪しき慣習でもあるが、同時に旅行会社の社員が知識不足だからだ。お金をもらえるだけのアドバイスを出来る自信も、知識もない。

 

そりゃあお金を取れないよね、そう思ってたら、今月のリタイアメントジャーナルで、同じような内容のコラムがあった。旅行会社が作る商品は、TV情報に乗っかっているだけで、ロングステイバブルのブームが一旦過ぎ去ると、もう商品を売ることが出来なくなる。もっと工夫が必要だ。と言う内容だ。

 

そのとおりだと思う。ちょうど今朝、旅行会社の人と話す機会があったが、若い社員に危機感がないと言ってた。そうだろうと思う。本来あるべき道を踏み外したツケだ。今の旅行業界の危機は、自分たちで作り出したのだから。



tom_eastwind at 22:02│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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