2005年12月05日

J.C.オカザワのレストラン批評

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東京の青山ブックセンターで平積みにされている、最近人気の「ブログ感覚料理批評本」の一冊を買ってきた。

 

「ぜったい行ってはいけない有名店、行かなきゃいけない無名店特集」

 

 

 

若い頃に欧州アフリカを放浪して、ニューヨークで何故か金融の仕事に10年ついて、日本に戻ってからも仕事の傍ら食い歩きを続けている人が出した本だ。

 

読んで見て、ちょっとずれを感じた。一言で言えば「書き方は面白いけど、海外に長期生活をしてれば、もうちょっと違う視点もあるのでは?」という事。

 

ましてや自分の常識を基準にサービス評価をするのはいかがなものか。このような下りがある。永坂更科布屋太兵衛というそば屋での出来事だ。

 

「スーパードライを頼むと突き出しの揚げそばがごく小さな皿に1つ。2人で来店しているんだから、これっぱかりのモンは2皿出すのが常識でしょう。」

 

店にとっては、一本のビールにつまみ一つという決まりなのかもしれないし、ごく小さな皿と言う表現では、どの程度の量か分らない。それに、有料の突き出しであれば2人に2皿だろうから、これはお店の無料サービスではないか?そうであれば、

 

「スーパードライ大瓶を一本頼むと無料突き出しの揚げそばが一つまみだけだけ入った皿が来た」

 

というべきでしょう。

 

面白い文章もあるのだが、時々上記のような表現が出るので、全体的にバランスの取れた本になっていない。

 

そう思いながらインターネット検索してみると、結構この人を相手にした批判が出ている。

 

あるイタリアンレストランのブログでは「シェフが作りたくない、お出ししたくないと判断したのならそれでよいとおもいます。失礼には当たりません。店は得られるはずの利益を棒に振ってまで出さないという選択をしたのですから」

 

そしてオカザワ氏がマスコミの力を借りてレストランに高圧的に出るのは「違和感がある」とも書いている。

 

批評をする時に客観的な要素なしに書いて公表すれば、それは一応書き手の責任問題も発生するでしょう。「客がどう感じたかを公表することは客の自由だ!」は通りませんよ、オカザワさん。

 

とか言っても、僕も結構辛口に書いたりしている。他山の石としておこうっと。

 

 

 



tom_eastwind at 22:52│Comments(0)TrackBack(0) 世界と日本 味めぐり 

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