2005年12月16日
民主主義 続く
ネグロポンテ米国家情報長官は26日、世界の民主化促進を最優先課題の1つに掲げた米政府の新たな「国家情報戦略」を発表した。
昨日の続きで堅苦しい話から。最近の新聞記事を参照した。
上記の記事で言ってる事は、米国が戦略の一つとして「民主化」を利用するという事だ。簡単に言えば、一般的に言われている民主主義を利用して米国の有利に導こうと言う事だ。
話はここから難しくなる。民主化が戦略?
民主主義とか民主化って、兵器だったっけ?普通に考えれば「うっそ〜、違うでしょ〜」となる。だって民主主義って、国民の自由を保障する大事な、平和の為のものでしょ??
そう思ってたあなた。残念、答はYESでもありNOでもあるのです。
例えばダイナマイトは土地開発のために作られましたが、結局人殺しにも使われてます。つまり、兵器として転用可能な「効果のあるもの」が「民主化」なのです。
具体的に説明すると、
**独裁国家がある。独裁は悪い事。だから国民が弾圧されている。解放しよう。**
この「民主主義至上」の考え方の上に、開放する為の手段として「解放戦争」があるのです。「独裁」を「解放」する為の戦いだから、悪くない。だから米国はイラクを攻めるのです。
でもここで疑問。独裁主義って、悪いのか?いつの時代も独裁主義はあったが、よい時代もあったぞ。中世のカール大帝の時代は最高の統治と言われた。サウジアラビアも独裁だが、世界最高水準の文化を持っているぞ。
だから、悪いのは独裁ではなく、その担当者責任だ。そしてこれは民主主義も同じ。民主主義の場合にはもっと大きな問題があって、国民があふぉだと、正しく稼動しないという点だ。
その意味では、発展途上国家の国民には独裁主義の方が合ってる。基地外に刃物という言葉があるように、自立してない人にとって民主主義はとても危険な両刃のナイフなのです。
そして情報戦略とは武器による戦争ではない戦いの一つである。では何故そこに民主化促進が当てはまるのか?民主化とは平和の道ではないのか?
実は違う。民主化とは、自国の兵を死なせずに相手の国を乗っ取る効率的な政治目的達成方法だからだ。
米国が何故民主主義とか民主化促進と言うか?答は簡単、それが世界を合法的に自分の足元にひれ伏させる事が出来るからだ。