2006年02月09日

日本とNZの医療・国政の違い

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今日のニュース現代で「家庭医」というテーマをやってた。ニュージーランドで言う「GP」、General Participantだっけ、ホームドクターの事だ。

 

彼らは出産も骨折も老人治療も理解して、患者を一時治療して、その上で必要なら専門医に回して治療してもらい、終了すればまたGPが全般的に対応するという仕組だ。

 

医療の事は詳しく分らないが、良い仕組だと思う。というのが、ニュージーランドでは既にこの仕組が昔から導入されており、患者が自分で専門医の所に直接行くケースはなく、どのような場合でも一旦GPに行き、そこから専門医を紹介されるからだ。

 

患者の悪い部分を発見する時、患者は耳鳴りがすると言って耳鼻科に行っても、実は脳外科の範疇だったりする事がある。つまり患者自身の見立てとじっさいの病気が食い違うケースだ。

 

GP制度では、一般医にきちんとした知識と、専門医との連携さえあれば、日頃かかりつけの患者だから、大体どこが悪いか見当がつく。そこで専門医に相談しながら進めていけば、効率の良い治療が可能だという理屈の方が、患者が自分で自分を診察するよりも信頼性が高いというのは納得出来る。

 

ニュージーランドは今、医療の民営化が進んでいる。現在は黒字国家であるが、今のうちに体質変換を行い、現在は国民が税金として納めている公的医療費負担分のお金の流れを、民間保険会社等に流れるようにして、病気が発生すれば競争体質の民間医療機関に委託する事で、より効率的で低価格な医療を提供させる狙いだと思う。

 

これにより、保険会社は新しいビジネスが獲得出来て民営化が進むし、医療機関は良い治療環境と腕の良い医者を集める事で医療レベルの向上が図れる。

 

日本では「いたずらに民営化するのはいかがか?」と言ってるが、要するにお上が権限委譲をする際の監視機関がしっかりしていればそういう問題は起こらない。この、官製談合や汚職と切り離された、絶対的権限を持つ監視機関があれば、民間の競争もきちんとしたルールを確保出来るのだから。

 

役人の仕事、政府の仕事とは基本的に,国民全員が納得出来る公平、平等な世の中を維持する事であり、維持する為の作業部隊は役人である必要はない。

 

国会議員は国民の代理で国民の意見を反映して国政を運営し、その法律に落とし込んだりプロのアドバイスをするのが官僚だ。ここまでで政府の本来の仕事は終了。後は、市役所など市長と一部政策ブレーン官僚を除いて、すべて民営化しても良いのではないか?

 

本気でそう思っている。

 

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tom_eastwind at 13:10│Comments(1)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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この記事へのコメント

1. Posted by tom   2006年02月17日 07:26
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