2006年03月19日

香港吉野屋

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福岡での仕事を終わらせて香港に到着。最近はスルーする事が多かった香港だが、今回はしっかりと仕事。

 

昼過ぎに香港に到着すると、霧霞みの空であった。夜景の香港も綺麗だけど、実は香港は霧霞みの時もなかなか風情がある。

 

恒例の「吉野家牛丼」。国内では食べられない牛丼の味を楽しむ。(地下のお店でケータイカメラからなので写り悪し・昼霞み)周囲は香港人ばかりで、すっかり吉野家が香港で「普通」になっているのが分る。

 

道を歩く人々の顔や、常に道路は工事をして毎日新しい店が出来る香港を見ていると、日本の地方都市で見て来た「シャッター街」が、まるで嘘のようである。

 

香港は激しく変化する。常に変化し続けている。1800年代の阿片戦争以来、只の一度も安定した事のない地域である。アヘン戦争、英国統治、清朝の崩壊、第二次世界大戦による日本軍の侵入、共産党国家成立による難民の流入と暴動、そしてベトナム戦争から中国返還交渉と、とにかく目まぐるしく動いている。

 

中国の特別区となり、一国二制度を取り入れてからも、共産党中国の輸出入の窓口として活動し、特に香港の港湾規模は世界でトップクラスである。その間、永遠に続くと思われた横浜港と神戸港の反映は過去のものとなり、今ではシンセン、シンガポール、香港に大きく水を開けられている。

 

それと同じように目まぐるしく活動しているのが吉野家ではないだろうか。食後にお客から現金を受け取るという社員に対する信頼性、倒産の危機に遭っても生き残る根性、豪州産の牛肉に妥協しない精神。

 

どれを取っても、頭の下がる想いである。企業人としてこうありたいという生き方だ。

 

その活力は、絶え間ない緊張と危機感、今日と同じ明日は来ないという事をDNAにまで浸透させているところにあるのだろう。

 

 

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tom_eastwind at 01:01│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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