2006年04月16日

イースターにちなんで

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最近目に入った記事が「ユダは裏切り者ではなかった」という内容の、英国ほにゃらら協会やらの発表である。

 

ユダはお金の為にキリストを裏切ったというが、ユダは裕福な家庭の出身であり、お金の為に転ぶ必要はなかった。ユダはキリストの指示に従って、復活を証明する事で宗教としての完璧さを貫いた。ユダはキリストにおける最も優秀な信者であったという説だ。

 

イースターに合わせたユダヤ人の仕掛けかどうか分らないが、折角なので、聖書のことを少しばかり。

 

聖書が5世紀に作成されて、その時に歴史的事実が改訂されたという事は、宗教界では周知の事実である。簡単に言えば、今皆さんが読んでいる聖書は、当時の政治体制=ローマ帝国が、宗教と政治を一体化させて国家を強化する為に作った「作文」である。

 

だから政府としては当時の国家に都合の良い事だけを沢山書きたい。しかし、5世紀までに広がったキリスト教の内容をあんまり改竄する訳にもいかないので、折衷案として作られたのがこの(新約)聖書だ。

 

あ、そうそう。聖書には新約聖書と旧約聖書があると一般的に言われているが、あれは嘘。元々聖書は一つで、ユダヤ教の教義を書いた本である。その本に対抗する為に「あれは古いよ、こっちは新しいよ」という意味で作ったので、キリスト教信者がキリストの教本を新約聖書というようになった。

 

これに対して肝心のユダヤ教では、自分とこの本だけが聖書であり、他の人が書いた類似本なんて眼中にないというのが真実。

 

作文を読んでそれを真実と喜んでいるうちは、それが他人に迷惑をかけない限り、別に問題はないと思う。しかし、その作文を真に受けて、尚且つそれを自分の個人的利益を増やす為に拡大解釈や歪曲解釈をして、十字軍を組んだり戦争を起こしたりするようになれば、これはもう他人の迷惑以外の何物でもないだろう。

 

ただ、折角イースターなので、少しキリスト個人の肩を持つとしよう。

 

1・キリストは少なくとも聖書の上でも、偶像崇拝を否定している。免罪符や教会を作ったのは、後の時代の連中が私腹を肥やす為である。このような宗教の堕落に反対したのがカルビンやルター。

 

2・キリスト教はユダヤ教の分派であり、同じ神を信じている。イスラム教も同じく、ユダヤ教の分派であるので、この3宗教の根源は同じである。お父さんがユダヤでお兄さんがキリスト、弟がマホメットという事。

 

3・キリストは一度として「武器を取って政府と戦え!」ましてや「弱い者を苛めろ」とか「自分の悪い所は忘れて他人の悪さだけを責めろ」等とは、これも少なくとも聖書の上でさえ言ってない。

 

少なくとも、聖書の中でさえも改竄されていない部分を見ると、キリストも悪い奴ではないと思う。僕らと同じような、悩める中年だったのかもしれないね。

 

ところで、ここに書いたのは日頃宗教に縁のない生活を送っている人向けの文章であり、かなりはしょっている。本格的に宗教の勉強をしている人向けではないので、筆不足の点はお許しを。

 

 

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tom_eastwind at 19:45│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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