2006年06月01日

移民の敵

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タイトルは凶暴だが、それくらいに日本人移民の敵となるグループが存在する。それが実は、同じ日本人だ。

 

今日相談に来た日本人夫婦も、やはり同じ日本人による被害を蒙った。

 

目的もなくとにかく海外に出て、結局やる事もないまま親の金で永住権を取り、でも本人の実力がないままキーウィ社会の底辺で生活をして、後から来た移民には「な〜に、英語も出来ないの?」とか「何よ、その目、私の事馬鹿にしているの!」と切れている連中。

 

パングリッシュ使ってキーウィと結婚して永住権を取得したんだけど、結局相手に愛想尽かされて離婚、今更日本に帰れないから、生まれた子供を抱えて生活保護を受けながら、それでもまだ自分の問題点が分ってない。でも自分は日本人より偉いんだと思い込み、自分より若い日本人を掴まえては自分の自慢話ばかりして周囲に迷惑かけている連中。これに関してはある女性日本人ワーホリのメルマガに、実名入りで実に面白いコラムが出ていた。

 

中年過ぎて、とにかく格好つけで海外移住したものの、英語も出来ず地域社会に溶け込めず、自分の趣味も無く、かといって今更みっともなくて日本には帰れないので、仕方ない、同じような年代の移住者を捕まえては毎日他人の悪口ばかり言ってる連中。

 

彼らに共通しているのは、新しく来た移民に対して、とにかく高飛車に出ることだ。「なに、英語も出来ない素人なの、、ほほほ、私のいう事さえ聞いてれば大丈夫よ。はい、野菜はここで買って、肉はここで買って、家はこの不動産屋、あ、あそこは駄目よ、すぐ騙すし、大変悪い奴なのよ、前にこんな事がね〜」と、こそこそと噂話を始める。

 

その時のおばさんの嬉しそうな顔は、額がてらつき目が中心により、まさに自分だけが何でも知ってるんだと、話している自分に快感さえ感じているようだ。

 

ところが新移民がだんだんおばさんの嘘に気付き始めると、今度は他の人に「ねえねえ、この前来た誰それさん、後妻なのよ〜」とか「誰それさん、日本じゃ一体何してたのか分らないけど、私が聞いたところによるとね〜」と言い始め、挙句の果てに必ず出てくるのが「あいつら本当に我侭で自分勝手!あたしがこれだけしてあげたのに、全く日本人も地に落ちたものね、義理のかけらもないんだから」となる。相手の都合も考えずに「押し売り」しておいて、全く言われる方もえらい迷惑だ。

 

別にニュージーランドに限らず、世界中何処に行ってもいる人種で、バンクーバーに行くと、地元日系新聞でよく凄い騒ぎになっているのを見かけたりする。

 

長くなったが、こういう旧移民が、実は一番たちが悪い。現地の法律もビジネス習慣も知らないのに、知ったかぶりで間違ったアドバイスをするから、聞いた方はそのまま信じて実行、その結果、とんでもない被害を蒙るが、アドバイスをした方はけろってしたものだ。新移民がちょっとでも文句を言おうものなら、もう逆切れ、「何よ、頼ってきたのはあんたらでしょ!」となる。

 

全く、新移民からすれば踏んだり蹴ったりで、結局自分の不明を恥じる事になる。まあ一種の洗礼ではあるが、同じ日本人が新移民にとって一番の敵であるという事実には、昔も今も何の変化もない。結局詐欺にあったようなものだと言う人も多い。

 

実際に、キーウィと結婚して英語も出来ず、まともな職もないので、日本からやってくる新移民に対して、家を売りつけてしまえという感じで不動産業者になる輩も多い。この連中は、商売として人を騙しているから、最も性質が悪い。

 

勿論断っておくが、まともな旧移民も多い。しかしそのような人は地元で普通に仕事を持ち、現地の生活に溶け込んでいるから、日本人とあまり付き合わないし、そんな時間もない。また、日本人と分っても、あえて接触する事はない。普通にしているだけである。

 

現地事情を知らない日本人は、親しげに近寄ってくる日本人を信用するのだが、これこそ日本人の人を信じやすい特性が逆用されているようなものだ。

 

 

今回のご夫婦は、既にたっぷりと洗礼を浴びていたみたいで「同じ日本人と思って近づいたら、そこからもう〜〜」と、嘆いていた。

 

移住を検討している人たちに言える事は、最初に近寄ってくる旧移民はまず、彼らの暇つぶしの為に貴方を利用していると思った方が良いという事だ。むしろ、最初の3ヶ月程度は、出来るだけ自分で、地元の人の話を聞きながら、手探りでも良いから前進する方が安全だと思う。

 

どうしても日本人と、と言うのなら、日本人でサッカーやってるチームとかバトミントンチームとかがあるので、そういう集団の中に入り込んで、自分に合う人を捜す事だろう。

 

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tom_eastwind at 00:38│Comments(0)TrackBack(0) 移住相談 

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