2006年07月05日

進化の法則

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今朝も車を運転しながらふと思った。

 

 

背中に目があれば、いちいち首を曲げたりバックミラーを見たりして後方確認しなくてもいいのになって。

 

 

 

 

ニュージーランドの国鳥であるキーウィは、地中に棲息する虫やみみずなどを餌としている。だから地上に滞在する時間が長いのだが、天敵であるきつねや犬などの肉食動物がいない為、空に飛んで逃げる必要がなく、何時の間にか羽根が退化したと言われている。レントゲンで写せば、確かに羽根にあたる骨は残っている。

 

 

同時に、キーウィの嘴は15〜20cm程度と非常に長く細い。それは、地中にいる虫を効率的に捕獲する為であり、これも環境の変化に合わせた、長年の進化の賜物だろう。

 

そう言えば、薔薇の花は、その種の保存の為に、綺麗な外見と芳しい香りで蜂や蝶を呼び、彼らに子孫繁栄の手伝いをしてもらう。

 

内面に棘があるなんて本当のことは、お利巧で役に立ってくれて、種の保存を手伝ってくれる、空を飛ぶ蝶には教えないのよ。彼には関係ないもんね、この棘は、地上から近寄ってくる情けない根性なしで金なし役立たずの虫を排除する為だから。

 

それに対してたんぽぽは、あくまでも質素に「いいのよ、あたしは風に任せていくわ」と、着飾らず、野に咲く花という愛称がぴったり。動物に踏みつけられるけど、すぐに「すっく」と立ち上がって、また生きていく。

 

どっちの花も、自分の種の保存の為に、自分なりに改良を重ねているのだろう。薔薇の花は毎日デパートで最新商品を探して、衰える肌に少しでも潤いを与えようと、資生堂が発売した「TSUBAKI」を買う。

 

あれ?つばきって、薔薇のライバルじゃないの?いいのよそんなこと!敵の良いとこを吸い取って、最後に勝ちゃ良いのよ、勝てば官軍なのよ。山之内一豊だって、最後に勝ったから四国の長宗我部を追い出して王様になって、300年も平和が続いたじゃないのよ。え、追い出された人の気持ち??何言ってるの、負ければ賊軍よ。

 

ふざけんじゃないわよ、全く。大体TSUBAKIやスイセンなんて全く、ぽろっと折れてころっと転がる、縁起の悪い花じゃない?え、違う、スイセンはぽろっといかないって?どうでもいいのよそんなこと。私がそう思ってればいいんだから!大体あんた、タデ食う虫のくせに余計な事言いすぎよ、引っ込んでなさい!

 

まあ、こんな突然変異みたいな種の保存本能の強い薔薇はあんまりたくさんはいないだろうが(言葉を返せば少しはいるという事、心当たりの方、よろしく)、どっちにしても種の保存の為には、外見が重要であるので、中身がなんであれ、相手の望む形、つまりスリムで足の長い女子中学生が増える訳だ。

 

であれば、人間が車を運転するようになれば、そのうち背後に目が付くのではないかと思うのだが、これにはまだ時間がかかるのだろう。フォードが車を走らせて、まだ100年程度だもんな。それに比べて女性が美を追求するのは、何百年の歴史が積み重なっているんだモンな、重みというか、迫力が違うよね。

 

そう言う意味で何百年経っても進化がないのが、世の中の中年男性の精神構造かなと思ったりする。1300年前の万葉集の昔から、相手にされないのに「貢君」をやってる。

 

「君が為 春の世に出で若菜摘む わが衣手は 由紀に振られつつ」

 

これなんて明確、まだ雪の降る寒い初春(旧暦だもんな)に、由紀ちゃんに袖にされて振られつづけても、まだ若菜を摘んでプレゼントして相手にされようってしてるなんて、可愛いもんだわさ。でもさ、大体若菜程度を摘んだくらいでオンナにモテルと思うんじゃね〜よ、おっさん。

 

バブルの時代にゃ、毎日花束持って、彼女の通う大学にBMWでお迎えに行って麻布で豪華なディナー、その後は扇子を振り振りワンレンボディコンのマハラジャ、お帰りの際は千疋屋のフルーツか銀座でショートケーキ、クリスマスは都内の一流ホテルでシャンペン開けてガンガンいったもんだ。

 

それでも結局落ちないまま、アッシー君で終わった男性の流した涙の多さで琵琶湖が出来たと言われて・・・ないな。

 

「由良の戸を 渡る旅人舵をたえ、行方も知らぬ恋の道かな」

 

瀬戸内の渦巻きのようなオンナに巻き込まれた旅人は、抵抗も諦めて流されるばかり。おっさん、舵くらいしっかり持って、少しはコントロールしようぜ。

 

貢君やアッシー君が死語になった現代でも、ヒルズ族男性がフェラーリとRoysで落ちるだろうと言う「想定の範囲内」でオンナに突撃しているが、結果はいつも「想定の範囲外」ですな。

 

薔薇の香りを送っても、北海道のカニを送っても、いつまでたっても相手にされてないのに、やっぱりせっせと働き蜂をやっているのが男。所詮、子供を産めない性の弱みですな。

 

以前何かのTVでやってたが、M系の男性は、女性に苛められると「ドーパミン」という物質が脳から出てきて、快感を与えてくれるそうだ。だから、冷たくされればされる程、男としての喜び、っつ〜か、ドーパミンという麻薬みたいな奴に脳神経やられてしまい、益々貢君になるのだろう。

 

大体、いっぺん失敗すれば普通は学ぶのだが、男の人生においては、酒、オンナ、博打のどれかで、先輩や父親のやった失敗をもういっぺん繰り返さないと気がすまないらしい。

 

まあ、進化の法則から取り残されて、背中に目玉を付ける事さえ出来ない男と言う人種の生き残る唯一の道は、とにかくオンナに捨てられないようにせっせと働く事しかないですな。

 

立てば芍薬(しゃくやく)座れば牡丹、歩く姿は百合の花=これがオンナの目指す道

 

立てばパチンコ座れば麻雀、歩く姿は千鳥足=これがオトコの歩く道。

 

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tom_eastwind at 00:01│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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