2006年07月10日

床屋談義

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素人が思い思いに自分の知識の範囲内で、床屋で散髪でもしてもらいながら、近くのおっちゃんと駄話をしている状態だが、今の北朝鮮ネタが、まさに床屋談義に相応しいだろう。

 

だって、肝心の北朝鮮が何を考えているか誰も、おそらく金さん自体も分らないから、今までの知識内で思いついた事を言うしかない。

 

 

相手が中国やロシアなら、同じような体制でも、まだ考えている事が分る。でも北は、何も考えてない可能性が一番高い。というか、考えてはいるのだが、その内容が稚拙であり「な〜に、弱い日本人は、脅せばいいのさ」という単なるチンピラレベルの「何も考えてない」可能性があるという事だ。

 

酔払いとチンピラは、理論が通じない。面子と感情だけで生きてて、前後を考えないから、こっちが理性的に対応しても、どうしようもない。かと言ってここで引けば、相手は益々つけあがってしまい、俺様が言えば何でもOKなんだ!という誤解を与えてしまう。

 

子供に対して大人の対応をしてしまうと、それこそ相手が「お、相手が引いたぞ」と、読み違う可能性がある。金正日は世界で一番偉くて、中国でさえ頭を下げてくると本気で思っているのかもしれない。

 

「俺が文句を言えば、中国も引くし、米国だって何も出来ない、日本なんか、ましてや日本国民を誘拐しようが殺そうが、麻薬を送り込もうが偽札をばら撒こうが、絶対に文句を言えやしないんだ」

 

本気でそう思っている人間と対峙した場合、こちらにはどれだけの選択余地があるのだろう。それにしても一番怖いのは、今の段階での偶発的戦闘だろうな。

 

7月6日のブログでも書いたが、他にも多くの方が同じような視点で見ている。同時に、もう少し踏み込んだ書き込みがあった。

 

「イラクで疲れた米国は、石油も持たない北を相手にしたくない。しかし便所の銀バエみたいにぶんぶんとうざいし、偽米ドル札をばら撒くのは絶対許せん」

 

「じゃあ今回は元気のある日本を「普通の大国」にして軍事強化させて、日朝戦争をやってもらえば良い。どうせ北のテポドンは米国まで飛んで来ないしな」

 

そういう風に米国が考えていれば、いくら北が「直接対話」を求めても無視し続けるね。そして頭に来た独裁者が、何とかミサイルの届く日本を狙うのを待つ。この場合、北は韓国を狙わない。いずれ統一する必要があるし、同じ戦争を仕掛けるなら、日本の方が大義名分が立つからだ。

 

もっと言えば、この機会にイスラム系のテロリストが日本を攻撃して、北朝鮮に責任をなすりつけて、実質的に戦争の火蓋を切らせるという発展系もあるな。

 

日本に戦争を仕掛けたのが北と思うなら、当然日本は専守防衛で北の攻撃基地に空爆をかける。すると北は反撃の手段として武装した特殊部隊を送り込んで、東京でテロを起こす。これに対して日本は更に攻撃を強化するが、その時に後ろを固めるのが米極東軍になる。

 

その米軍基地に対して更にイスラム系テロリストが攻撃したら、米国は自分が全面に出て戦いを開始するだろう。そうなったら、日本が戦場になる。靖国とか憲法なんて平和ボケのヒマネタ等、現実の世界の恐怖に吹き飛ばされる。

 

ある人のブログでは、兄貴分の中国が金主席を北京に呼び、そのまま軟禁して、穏健派を主席代行に就任させて、現在の南北分断を維持するのではないかと言ってた。つまり中国によるクーデターだ。

 

それくらい緊張している今の北東アジア。スキーやってる間に日朝戦争か北朝鮮クーデターが始まってもおかしくないような状態だね。

 

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tom_eastwind at 12:04│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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