2006年09月10日

ビザと英語 その2

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英語は2階建てでいこう。

 

そうそう、日本にいるといつも「え、ニュージーランドから来てるんですか、いいですね、私も行ってみたいですね〜」と言われる。これは、NZ生活経験のある日本人なら、ほぼ誰もが日本で経験する事だろう。

 

 

 

そんな時に「じゃあ行けばどうですか?行く気もないのに言うだけですか?」等と皮肉を言ってはいけない。何故なら彼らの発言趣旨はあなたの経験に対する無責任かつ肯定的評価であり、本当に行きたいとは思っていないケースが殆どだからだ。

 

つまり、「私はNZに住んでます」という人に対して「え!あんな田舎で何やってるの?羊の世話?お願いだからヤコブ病だけは持ち込まないでよね!」と言うのも失礼に当たるし、行った事もない国だし、まあ相手にとって当り障りのない程度で誉める為に「良い国に住んでますね」という表現をして、更に自分の言ってる事が嘘じゃないよと補強する為に「行ってみたい」といってるだけの、要するに言行一致しない無責任さから出た相手を喜ばせるだけの、弱い優しさなのだから、一々真面目に反論または皮肉を言う必要もなく、素直に「有難う、良い国ですよ、是非来て下さい」と言うのが、波風を立てない「大人の付き合い」であろう。これは海外でもある事ですからね。

 

てゆ〜か、そんな事を書くために今日のブログを立ち上げたわけではなく、肝心の話のポイントは、海外に住んでいると「いつも英語を使って生活している」と思われている点だ。

 

数日前のブログで「ふ〜、今日は英語ばかり話していた気がする」と書いたが、じゃあ日頃は英語使わないんですか?という質問を受けた。

 

今の一日の言語使用量で行くと、日本語6割・英語3割・広東語1割くらいなか。やはり圧倒的に日本語が多い。というのもお客様は日本人だし、日本人の代行でいろんな作業をやるので交渉は英語だが、そこに至る調べモノやお客様からの聞き取りは日本語が中心になるし、キーウィに質問を投げ込む時はポイントを絞っているので、必然的に使用時間は日本語が中心になる。

 

だから木曜みたく朝からキーウィの顔ばかり見てると、言語使用比率が逆転してしまい、夕方になると頭がぐらぐらしてきたりするが、実際にニュージーランドに住んでいる日本人で、朝から晩まで英語生活の人って、キーウィの彼氏と結婚して専業主婦をしている、それも付近20km以内に日本人の友達がいないような家庭の人くらいじゃないかな。あ、それに子供がいないってのも条件かもね。

 

てゆ〜か、また話がそれたが、やっと昨日の話題に追いつくのだけど、要するにNZに住むからといって、日常生活では、すんごいレベルの高い英語を要求される事は少なく、また朝から晩まで英語漬けになるって事も、あんまりないって事を言いたかっただけ。

 

実際に当社で働いているスタッフでも、多くの人は、一日中殆ど日本語だろうし、中には英語で掛かってきた電話を、黙って隣のスタッフに渡す人もいるくらいだ(ほら、そこの君!)。

 

だから、海外生活=100%の英語なんて構えずに、基本、つまり一階部分である生活日常英語さえしっかり出来てれば、そこから上乗せ=二階部分になる、文化や固有名詞、宗教、法律などは、自分の好きな分野をゆっくり勉強していっても十分に間に合うという事。

 

僕自身、今だもってミューニックをミュンヘンと言ってしまったり、欧州の固有地名を学校で欧州風の発音で習った世代からすれば(今はどうなんだろう?)、発音や単語自体が理解出来ない事がよくある。

 

先日等はラジオニュースで、「ウニモグ」が川に落ちたと言う事件をやってたが、ウニモグと言われて理解出来る日本人は、殆どいないだろうなと思った事がある。

 

うにが潜って川に落ちた?

うみぐもが川に落ちた?

 

どっちにしてもNZのラジオニュースで日本語使うわけないしな〜、てな感じになるだろう。

 

他にもユートの売上が良いとか言われても、それだけではニートの親戚がよく働いているという意味ですかと思うが、どちらもNZでは一般的な車の名詞だ。

 

ウニモグはメルセデスベンツ社が開発した、世界でおそらく最強の四駆で、ユートは元々オーストラリアで使われ始めた、ユーティリティビークルの愛称。後ろに荷物が一杯載る奴ですね。オークランドのシティでもよく見かけます。シティを走る彼らは、後ろはもっぱら幌をしていますが。

 

そんなこんなで、またまた話はそれてしまったが、移住を考えながらも英語で悩む皆さんに告ぐ。

 

英語に完璧なんてないし、英語が出来ないから移住が出来ないなんて思い込む必要はないですよ、実際に僕らも、日常生活ではそんなたくさん英語を使ってないんですよという事をお話したかった今日この頃でした。

 

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tom_eastwind at 00:51│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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