2006年09月18日

次の次の首相

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昨日の「日曜討論」では次期自民党総裁=内閣総理大臣候補3名が出演して、それぞれの政策を力強く語っていた。

 

その中であれ?と思ったのは、安倍晋三の発言。この人だけ力が弱いんだよね。声に力がないし、何より話の内容が不明瞭。べつに最近のきっこに影響された訳ではないけど、何となく安倍さん、あれれっこれで良いの?って感じ。

 

麻生さんは見識と自信に満ちた、堂々とした発言が目立つし、何より現実的な起点から話を始めるので、説得力がある。谷垣さんは、いつも通りの冷静な、でもきちんとポイントを押さえた話し振りだし、特に持論を主張する時には、冷静さを通り越して声が大きくなるのが特徴的だった。

 

なのに肝心の安倍さんだけが、司会者の質問に対して明確な答えを避けてみたり、結論をなかなか言わなかったりで、おいおい、これで本当に次の首相をする積り???

 

気になる教育問題でも、安倍さんが教育バウチャー制度の導入を話す。「これは学校同士に競わせて、より良い学校つくりの為に〜」というと、麻生さんがすかさず「これさ、俺たちいつから話してるかな、谷垣さん、もうかなり議論しているよね〜。大体学校を自由に選択出来るんなら、塾とも競争させるべきだろう、そう言う議論の踏み込みが出てくる問題なのに、表面的なところばかり言ってもね〜云々」と、すぐ切り返す。

 

消費税も、麻生さんは「やらないとは言ってない。まだ早すぎる、もっと政府が自分の無駄をきっちり省いてからだ」と言うのに対し、安倍さんは「それはですね〜、政府としてですね〜、色んな考え方のですね〜」ばっかりで、じゃあ結論は何?となると、何も語っていない。

 

靖国問題では谷垣さんが「お隣の国と歴史的な関係を考えれば、ここは日中国交正常化の時の周恩来の意見(日本人民は中国人民の仲間だ、悪いのは一部戦争指導者だけなのだ)を立てて、日本が譲歩すべきだ」と言えば、麻生さんは「それもそうだろうが、靖国は元々陸軍所管の追悼場所だったのを戦後東京都登録の宗教団体にした歴史的な処理の方法が間違っているのだから、その辺の技術的な手直しをすれば良いじゃないか」と答える。

 

ところがここでも安倍さんは「日中関連では周恩来の言葉なんて残ってないし、条約に書いてない事(靖国参拝してはいけない)を持ち出してもね〜、」というと、谷垣さんは「そんな姿勢だからぎすぎすした事になるんだ。紙に書いてなくても、あの時の日中の認識は一致していたじゃないか、そんな事言うから中国に反発を喰らうんだろ!」となる。

 

全体的に、麻生さんと谷垣さんの主張の方が明快で正論という感じがする。小泉さんだって、靖国は政治の道具の一つとして使っているのであり、「靖国に行かない事」が目的なのではない事くらい、安倍さんは分っているだろうに、そんなこっちゃ次の政権で中国に振り回されるよと感じる今日だった。

 

大体条約に書いてないからって言い方は、僕も聞いてて疑問に思った。それはないでしょ、本来ならお互いに話した事は、紳士同士の協定でしょう。そんな枝葉末節の文章を持ち出した日には、それこそ中国の得意とする枝葉末節の議論に巻き込まれてしまいますよって思う。

 

そこでピンと感じたのだけど、もしかして今回の安倍さんは、単なる「つなぎ」なのでは?って事。

 

小泉5年の長期政権で官僚とも仲違いした内閣だが、ここで安倍さんを出して失敗させて、その次に麻生か谷垣を出す事で長期のバランスが取れた政権を作ろうって、誰かの考えではないのか?

 

つまり安倍さんは、どっかの長老が仕掛けた策にはまり、「父親の出来なかった事をやる」というはしごを掛けられて屋根に登ったところが、振り返ってみるとはしごが外されている事に気付き、今更ばたばたしているんではないか?

 

自分の腕一本でのし上がったのなら根性もあるから、そんな状況でも戦うだろうけど、ぼんぼん育ちではそこまで戦えず、近いうちに政権を投げ出すだろうという読み。

 

狙いは来年の参院選あたりで、自民党が負けてその責任を安倍さんに取らせる。そして自民党と意見が近い民主党の小沢と組み、宗教団体の公明党を外してしまえば、元自民党同士で、愛国教育、北朝鮮問題、憲法改正等で挙国一致体制が作れるではないか。

 

何となくそんな筋書きが感じられる討論会だった。

 

 

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tom_eastwind at 00:38│Comments(1)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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この記事へのコメント

1. Posted by さや   2006年10月12日 03:49
5 永住についてお聞きしたいことがあります。メールいただけますでしょうか?

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