2006年09月20日

半旗〜叛旗?

52400d94.jpg

 

オークランドのハーバーブリッジのてっぺんに掛かる旗は、ほぼ毎日違う。その時にニュージーランドを訪れている外国政府の要人や行事に合わせているのだろう。興味のある人、橋を超える時に見てみると面白いですよ。

 

今朝はいつものNZ国旗だったが、よく見ると、旗が半分しか揚がってない・・・はて?

 

 

あ、あれって半旗じゃんか!そう言えば車の中で聞いてたラジオニュースで、今日はトンガ国王の葬式と言ってた。

 

そうか、トンガ国王の葬式に合わせて半旗にしているんだろうな。もしそうだとしたら、なかなかきちんと礼儀をわきまえたNZ政府だなって思う。

 

トンガ国王は去年くらいから体調を壊して(太りすぎという説もある。何せ多い時は200kgを越す体重だったらしい)、最近はオークランドの病院に長期入院していたのだが、先週病院で亡くなった。その為遺体をトンガに搬送して、地元で葬式を行ったのだろう。ちなみに葬式では彼の遺体が入った棺を、かなりたくさんの人で支えていたらしい。そりゃそうだろう。

 

そのラジオニュースでは、多くの国家代表に混じり、日本の皇太子も列席していると報じていた。南太平洋の小島のことなので、欧州からはイギリス以外は、あまり偉い人は来てないようだ。

 

トンガは1970年にイギリスから平和友好的独立しており、今でも英語を共通語として使っている人口10万人の国でキリスト教が普及しているので、ニュージーランドとも縁が深い国である。そういった事もあり、オークランドの病院での治療を選んだのだろう。タヒチやフィジーじゃ英語も通じないからね。

 

さて皇太子、奥さん帯同で来たのかなって、ちょいと疑問を持つが、その事はニュースでは触れられてない。まあ、日本の天皇の息子が、嫁さんと一緒に来るかどうかってのは、下手にニュースにして政治ネタになって叩かれても、NZの放送局としては何の利益もないもんね。

 

何せ自分の親にあたる国では、皇太子が浮気した挙句にダイアナさんと離婚して、最後には離婚したダイアナさんが交通事故で亡くなるって不幸な状態になっている。下手に日本のネタをいじっても、じゃあお前らの元の宗主国はどうなんだ、今でも一応NZで一番偉いのは女王だろうがという事になる。

 

そういや今でもエリザベス母さんは、新しいオンナの事を認知しているようには見えない。それこそ皇位継承権を、いきなり孫に渡してしまうかみたいな話も出てて、お婆ちゃん、孫が大きくなるまでは死ねないね。王室であっても一般庶民であっても、苦労は同じだ。

 

だから外国の要人の下ネタをあんまり突っ込んでもいないNZメディアだが、地元ニュージーランドの事となると、そりゃあメディアに発言権ありますよって感じで、スキャンダルと浮気ネタdaisukiな英国人の本性が現われたように、凄い事件が起こっている。

 

それは、国民党(野党)党首のドン・ブラッシュが、病気の中国人妻をほったらかして、ある実業家の奥さんと浮気してたってすっぱ抜きがあり、先週からニュースはその記事で大賑わいなのだ。

 

元々ドンブラッシュは最初の白人の奥さんがいる間から中国人の彼女を作り、せっせと浮気、ばれると速攻で白人の奥さん捨てて、今の中国人を奥さんの座に据えたくらいの人物。そして時は経ち、又も同じ事の繰り返しかよ〜。

 

さすがに新聞では人種差別的な発言は書かれていないが、多くの白人は「このばかったれ、前回はビザ欲しさの中国オンナに騙されやがって、今度は政界のリーダーの癖に、また友達の嫁さんに手をつけやがって、いい加減にしろ!」って感じだろう。

 

(この中国人妻がドン・ブラッシュと結婚する前から永住権を持っていたかどうか、今のところ不明だが、もし日本で小沢や安倍晋三の妻が中国人だったら、どんな理由があろうと、政治的公正という意味で、党首は難しいでしょ)

 

今回の浮気相手は、資産家ビジネスマン夫婦の奥さんであり、ドンさんは当然旦那さんとも顔見知りなのに、まあ、ようやるわって感じだ。一応この旦那さん、「妻は無実だ」とか言ってるようだが、真実は藪の中、二人で一つの部屋に入って、そこにベッドがあって、1時間も出てこなけりゃ、疑われても仕方ないよな。かと言ってドンさんに、ドアを開けておくという趣味があるとも思えないし、いずれにしても不用意でしたな。

 

性に関しては結構オープンな国だとは思うが、基本がキリスト教なので、遊びまわる男に女性票が集まるわけはないし、NZの有権者の半分は、清き正しき女性だ。やばいっしょ。やっぱ、片方ときちんと切れてからでないと、次に行ってはいけないのよ、この国で政治家をしたいならね。

 

実際に以前住んでたクイーンズタウンでは、あるカップル2組が楽しそうに食事してて、そこに加わって話をすると、2組ともとても仲が良くて相手の事をよく知ってる。聞いてみると、「おう、あいつの嫁は俺の元の嫁なんだ、ははは、そいでもって、俺の今の嫁はあいつの元の嫁なのさ!」そしてパチンとウインクされてもね〜。まあこういう話が普通に転がってた田舎だったので、他にする事もなかったんだろうけどさ・・・。まあ、こいつは俺の嫁だってのが、男同士でなくてよかったくらい?

 

でもってドンさん。男からすれば「おいおい、そんなのは世間の男性の二人に一人はやってる事だし、悪いのは、ばれた事なんだからさ〜」って思ってるだろうが、それは絶対に表立っては言えない。仕事帰りのバーでこそっと男同士でのみ許されるネタだ。もし自宅でそんな事言ったら、奥さんから蹴りが入って娘からはシカトされ、唯一の味方の筈の息子でさえ、家庭内騒動に巻き込まれないように自分の部屋に逃げ込むだろう。

 

案の定ドン・ブラッシュは、これで野党の党首の座を降りるようだ。

 

ところが先週も終わりになると、今度は国民党側が仕掛けたのか、ヘレンクラーク首相の旦那が、「どうもやばい事になっている」と言う噂が出回り、日曜の新聞(Sunday Herald)にすっぱ抜きで掲載されたのだ!

 

「首相の旦那はこんな趣味がありまっせ〜」的なすっぱ抜きなのだが、勿論ヘレンクラークも早速猛反発して、「全く非道で卑劣で最低な偏向報道であり、すぐに刑事告発に訴える」とやったもんだから、多くのTVや新聞社等、記事を掲載、転載したメディアが「お詫び報道」をやっていた。内容は、あまりに下らないので書かないが、先週からの政界は、もうひっちゃかめっちゃかな状態である。

 

どこを着地点にするか、そろそろ決めないと、与党も野党も、やばいっすよ。街には選挙の看板が立ち始めているんだから。

 

人気ブログランキング

 



tom_eastwind at 00:04│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔