2006年10月13日

求人

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最近の傾向として、30台の若いご夫婦がNZを目指してやってくるのが増えた。

彼らにとっての最大の悩みは、仕事があるかどうかだ。そこで当社情報センターの張り紙を数えて見ると、求人募集が50件あった。

 

この数は、いつも大体同じくらいで、レストラン、御土産や、旅行会社等の御三家に、特殊な仕事、例えばフルーツピッキングとか庭掃除などがある。

NZの最低賃金は、時給で10.25ドルだ。一年間の労働時間が2000時間なので、最低時給で一年働いたら年収が約2万ドル、そこから税金を引いても1万6千ドル程度残る。

夫婦で働けばこの2倍なので3万2千ドル、これなら確実に毎年5千ドル以上貯金出来る。

一番困るのは、今の社会的地位や給料を捨てたくない、でもNZに移住したいという人だ。

そりゃあ勿論、世の中樂して渡れれば一番だが、現実はそんなに甘くない。明治時代に米国に移住した日本人も、ゼロからすべてを作り上げて、今の日系人社会を築いたのだ。少なくとも職があるだけで良いとすべきではないかと思う。

説明会や個人面談では、またも同じ事を、繰り返して、強調して、大きな声で言わねばならない。

「今の社会的地位と給料を捨てる事が出来る人、そんな人しか移住出来ません」って。

でも、現地に行ってしまえば、実際には食えるだけの仕事もあるし、2年も経って現地に馴染めば、元の社会的地位など簡単に取り戻せるし、貯金も出来るようになる。

人生は、実は毎日が冒険の連続で、無事に一日生き延びるだけですんごい事なんだって分ってもらい、今までの日本での温熱蛙生活のほうがむしろ異常だったのだと、いつか分ってもらいたいな。

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tom_eastwind at 00:17│Comments(2)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 | 移住相談

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この記事へのコメント

1. Posted by Mayumi Takeuchi   2006年10月14日 10:44
求人広告・・・。前々回、chchに行った時に(その時は看護婦だったので)病院に入って行って求人広告をながめていたら、変な顔で見られた。その時はまだ英語がかなり苦手で「Just looking」状態であった。何か、これ見ると勇気づけられます。
2. Posted by 天虹   2006年10月21日 02:03
はじめまして(^O^)ニュージーランド素敵な国ですよね 私も住んでみたい国です。

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