2006年10月25日

お客様は神様じゃない。

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お客様の為に尽くすという事と、お客様に奴隷のように仕えるというのは別問題だと思う。

お互いに相手を人間として尊敬して、その上で共同作業を行って、お互いに利益を得る、そういう関係を構築するのが正しいビジネスだと考えている。

商売をしていると、どうしても色んなお客様と会う訳だが、どうしても理解出来ないのは、値引きを要求するお客様と自分は神様と思っているお客。

何で値引きなんな事を思えるのだろう?僕が値段をつけたのは、それなりに理由がある。そのお金をもらい、お客様にサービスを提供し、社員に給料を払い、社員がいずれ家を買えるようにもしたいし、貯金が出来るようにもしたい。

だから当社では、社員に何を言われなくても、毎年10%近い基本賃金の引き上げを行い、少数精鋭だが、他社よりも良い労働条件を提供して、社員も僕も幸せになりたいと思っている。

その為に商品の値段を付けているのだが、単純に値段だけ見て「これは高いから安くしろ」というお客様。これは意味不明。自分に金がないから安くして欲しいとか、移住が成功したら後で払うからと言うなら理解出来るが、最初から「高い」では、取り付くしまもない。

僕は、自分が付けた値段には自信を持っているし、勿論失敗すれば全額払戻が基本だから、そういう意味では成功報酬と同じだ。ところが、最初から値段を「割増」してると思ってるのか、意味不明なお客は、理由もなしに値引きを要求する。

ああそうですか、じゃあ買ってもらわなくても結構です。消費者は、供給者の「売らない権利」があるという事を理解していないのだろうか?

自分を神様と思っているお客に至っては、もう手におえない。自分の言ってる事を世界で唯一の真理と思っているから、供給者の気持など理解しない。だから、こちらが商品を売らないという状況が理解出来ず、逆切れしている。

全くもう、疲れるな。

欧州型社会では、例えばパリでブティックに入る時は「こんにちわ、入ってもいいかしら」と聞きながら購入者がお店に入る。

ニュージーランドでは、人が皆平等だ。店員である前に人間だ。互いに平等なのだ。互いに人間なのだ。何故それが分からないのか?

NZに来てまで日本の感覚で話す日本人。あのさ、移住止めて、日本に帰ってくれない?本気でそう思った今日。

写真は、クライストチャーチのエイボン川。最近はゴミが増えて市民が困っているらしい。それでも日本の東京の恵比寿あたりの泥川に比べれば段違いに綺麗だけどね。

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tom_eastwind at 15:10│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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