2006年11月04日

永住権が取れました!

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永住権が取れました!と連絡が入った。

 

誰とは言えませんが、おめでとです!

 

2年前に観光ビザで渡航して、当初かなり苦労したケースだったが、やっと先日永住権が取得出来たとの事。

 

 

ニュージーランドに行くのは良いけど、仕事ないから行けないって言う人がよくいる。賢い判断だろう。

 

でも、この家族は、行って見てやってみよう、そういう気持で渡航した。その時すでに31歳過ぎなのでワーキングホリデイビザも取れない。子供を連れての渡航なので、かなりの冒険と言える。

 

最初はいくつかの会社で「とにかく使ってください」と、トレーニングとして働いたが、なかなか相手先の社長には認めてもらえず、正式採用には繋がらず。

 

しかし、その真面目な人柄が買われ、あるレストランでたまたま欠員が出た為、つなぎとしてのウエイターとして仕事をもらえる。勿論観光ビザなので給料はもらえない。

 

ところがそこで暫く働くうちに、その真面目な人柄が、食事に来る常連の日本人社長の目にとまり、

 

「君はアルバイトかい?」

「はい、今こちらで御世話になってます」

「ほう、そうか、実は今、真面目に働いてくれる人を探しているんだ」

 

という事で、とんとん拍子に話がまとまり、あっと言う間にその会社でワークビザを出してくれた。そのレストランも、たまたま日本人社長のよく集まる場所だったと言うのも幸いした。

 

新しい会社では、最初は車の運転手みたいな仕事で、きついし大変だったが、その真面目な人柄が幸いして、どこにも敵を作らず、人一倍一生懸命に働いたので、半年もしないうちに昇進、現場を任されるようになった。

 

それからも仕事を怠らずきちんと働き、お客様に頭を下げてスタッフと仲良く働き、入社して一年で永住権申請、その半年後には遂に念願の永住権を手に入れたのだ。

 

まるでわらしべ長者のようだが、このような例は、実はニュージーランドではいとまがないくらいよく起こる。この国は地縁血縁社会であり、表に出ない求人募集はたくさんある。ただこの国の労働法の問題で、それが表に出せないだけなのだ。

 

良いスタッフは常に欲しい。でも表立って求人も出来ないしな。そう思っている社長は、実はたくさんいるのだ。

 

だから今回のケースのように、まじめにやっていればニュージーランドでは非常に高い確率でワークビザに繋がるし、それが永住権まで持って行ける.

 

彼はこれから自由だ。勿論もう暫くは今の会社で働くが、少なくとも彼は、「選択の自由」を得たのだ。

 

彼が日本を脱出した時はすでに31歳過ぎ、子供もいた。冒険だったろう。でも、みんな、子供の頃は冒険しなかったかい?冒険しても、何を失うものがある?冒険せずに失うものは大きい。

 

彼は子供の為に頑張った。子供はこれで、オークランド大学を卒業して、世界の英語圏どこでも働く機会を手に入れた。お父さん有難う。子供たちは、その時になって本当にお父さんの判断に感謝するだろう。お父さんがどれだけ苦労して、勇気を出して一歩前に踏み出したか、それは子供たちにはわからないだろうが。

 

でも、勇気を持って踏み出した者が結局勝利の美酒を飲めるのだ。年を取った人なら、なんでそんな冒険をするというだろう。でも、今の日本に残って何もせずただ年を取り、子供に苦労を押し付けるのが親の仕事か?日本に残る事こそ、実は子供に対する最大の無責任ではないか。

 

年寄りは、若者よりもたくさんのモノが見える。それは確かだ。しかし、たくさんのものが見えた結果として、それがもし若者の冒険を妨げるものであれば、それは老いと呼ぶべきではないだろうか。

 

写真はクライストチャーチで行きつけの昼飯や「一寸法師」の醤油ラーメン。他にも牛丼やカツカレーなど、日本っぽいメニューで味も良いので、最近は大坂や(ここも美味しい昼飯や)から足が遠のいている。

 

 

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tom_eastwind at 00:01│Comments(0)TrackBack(0) 移住相談 

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