2006年11月16日

今日また新しい店が開店した。

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一昨日、セントヘリアーズ(オークランドシティの東側、海に面した超高級地域)に、新たに日本食レストランが開店した。

店の名前はEiji。オーナー兼シェフであるえいじくんは31歳、北海道出身だ。一年程前から、ある飲食店で仕事を手伝いながら自分で企画を練り、お客様の話を聞き、ついに一年かけて開店に漕ぎ着けた。

その腰の低さと粘り、そして場に応じた即興対応の能力は、その若さですでに十分、経営者の器を備えている。

早速出された料理を食べて見る。特に串焼きが目を引いた。オークランドでは焼き鳥なら名店「ken」があるが、串焼きはまだ珍しい。英語だとDeepFryで終わりだが、一本一本をケバブ風?にして、串の油の切れが良い。特別な油を使っているのか、油っぽくない。

肉、魚、野菜など、長さ15cm程度の串の先っぽに、一口で食えるようにしてあるので、女性でも食いちぎる必要はない。

寿司や刺身は、これはどうしてもオークランド標準だ。まだ特別な食材を仕入れるには時間がかかるか。

店は30席足らずの小さな器だが、外見、内装ともにキーウィが安心して食べられる雰囲気で、高級感も漂っている。顧客層は最初から高級キーウィ狙い。安易に日本人を狙わないのが良い。実際今、オークランドで日本人だけを相手に和食をやって商売が成立している店などない。(と思う)

何よりもスタッフ全員が、やる気があるのが良い。初日だからと言うわけではない。実際にNZでは、初日からスタッフがだらけているところも多い。

オーナーの目の届く範囲内で開始したこのレストラン、これから夏場は稼ぎ時だ。是非とも日本標準サービスを、NZに広めてもらいたい。そしてそれを見て、今だらけている日本人オーナー連中も、再度自分のやっている事を見直して、頑張ってもらいたい。えいじ

そしてこれから移住を考えている皆さん、焼き鳥Kenが初めてNZで開店したのは前世紀末。オーナーはまだ20歳台。今回の店もオーナーは31歳。皆、ぎりぎりのお金で本気でやってます。

いつか行こうね〜」なんて傷の舐めあいみたいなこと言ってても、絶対に棚ぼたはない。それが独立や移住の現実だ。

「夢に日付を」とはわたみ社長の言葉ですが、同感です。目標を持ち、実現に向けて日付を入れていく。その作業こそが人間を強くするし、優しくもする。

えいじくん、次の夢に向けて頑張ってください。

追記:帰宅後家族に話すと、「すぐ連れてけ」という事になり翌日夜7時にEijiに電話すると、もう満席。次に串揚げを食えるのは、いつになることか。

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tom_eastwind at 10:03│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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