2006年12月11日

男性お一人様 銀座「ラ・ソース古賀」

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男性お一人様 銀座「ラ・ソース古賀」

 

高級なカレー屋なのか、気軽なフレンチなのか?色んな評価がある銀座6丁目のちっちゃなレストランに行った。

 

てゆ〜か、話は大きく変わるが、男性お一人様で、ディナータイムにちょいと美味しいものを食える店は、寿司屋のカウンターを除けば、少ない。

 

丁度先日も、行きつけの麻布のレストランで、哀しいかな男性お一人様の食事を楽しむはめになったが、そこはたまたま行きつけなので少しは安心して食事も喉を通る。(この事はまたそのうちに書こう)

 

でも飛び込みでそんな気楽に入れる店は少ないし、この日に限っては昼間からカレー料理番組なんかも見てたので、胃袋は寿司よりもカレー気分。そこで夕食場所は「ラ・ソース古賀」にと、自分の心の中で決定した。

 

勿論伏線はある。その前日のお昼に「ラ・ソース古賀」でカレーを食べたのが大きなポイントだ。ソースキュリー(カレー)1250円+酵素豚肉トッピング500円である。

 

もっと言えば、その店で美味しいカレーを一人で食いながら、あ、ちなみにこの日の午後はお客様とのアポがなかったのでウヰスキーの水割りを注文して、カレーと合わせた。

 

そして何となく水割りを楽しみながら夕食のメニューを見てみると、数は少ないが、それぞれがなかなかの逸品のような表記。自信あるんだろうなと思い、カレーでここまでいけるなら、松屋で牛丼とカレーを一緒に出すような真似はせんだろうし、それなりに期待出来るのではという予感がしてたのだ。これが第二次伏線。

 

11月最後の日の夕方18:30。街が暗くなり、銀座8丁目のイルミネーションが光り始める頃、僕は汐留のホテルを出た。

 

くっそ〜、折角の東京なのに、何で男性様お一人でディナーかよって思いながら、高速道路の下を抜ける。博品堂を左手に見て、てんくに(てんぷら屋)を右手にしながら、そこから3本目くらいの路地を右に曲がる。場所の目印としては、銀座東武ホテルの向かいという感じ。割かし分りにくいので、東武ホテルの手前路地を左折してゆっくりと歩き、お店を一軒一軒のぞく感じで歩く事がお勧め。

 

さてカレータイム。19:00に近くなりそろそろ食事の込み合う時間だろうと思って、人通りのまばらな店の前を通ると、あれれ?10席程度あるカウンター席はお客様ゼロ、20席程度のテーブルは1組のみ入っており、やばいっすか?さてさてどうする?と一瞬悩む。がやがやしているところに飛び込んで、カウンターで前菜や美味しい物を食い、最後に〆のカレーと言う絵図を描いてたのに、最初から絵図崩壊。これじゃ一人で入ってもじろじろと見られるではないか。

 

お店の人に同情の眼でじろじろ見られるのも嫌だし、かと言って彼らが明るい振りで「いらっしゃいませ〜」と聞くのも、恥かしいや。「いやいや、違うんですよ、連れがいないんじゃなくて、捨てられてしまった訳でもなく、元々最初から一人で食事の予定だったんですよ」言うだけ惨めになりそう。

 

そこでドアの前を一旦通り過ぎて、銀座5丁目あたりまで歩いて見る。威力偵察だ。(あ、ちなみにこれは戦争用語。興味があれば検索して見てください)良い店があれば、速攻入りますよって気分で銀座を流すと、さすがにクリスマス、どこのお店も頑張ってネオンサインや、街路樹にイルミネーションを付けて着飾っている。銀座ライオンもあるな〜。

 

う〜ん、でもな、今日は僕の脳波からカレー命令と出ているので、これに逆らう事は出来ないな〜。

 

等としょうもない事を考えながら、あっと言う間に30分を路上で過ごす。そう、実は僕はとても優柔不断な人間なのです。仕事であればどんどん決断判断していくのですが、こと食い物となると、もう、あ〜でもないこ〜でもないと、お店の前で立ちすくんでしまうのです。

 

さて、色んな悩みがあった「古賀」ですが、カレー腹には叶わず、結局一組しかお客のいないお店に入ってみました。

 

まずはメニューを拝見。それぞれパワーがアリそうなので、早速ウエイターの方に「お勧め」を聞いて見る。そして少量だが楽しめそうなメニューを選んで見る。後は白ワインを飲みながら料理が来るまでテーブルでゆっくりと座って、スタッフの働き具合を見つめる。

 

本日のメニュー:

エスカルゴと粒貝

ハモン・イベリコ生ハム

野菜たっぷりポトフ ジャガイモ、人参、キャベツ、大根、ネギの根本

生チーズとオリーブ

白ワイン

 

サービスは良い。しかし入口のカウンターは何故存在するのか?1250円と言う値段のカレーを食べるのは一般的ではない。普通ならココ一番だろう。そんな値段を払ってまでカレーを食う人種がカウンターでカレー食うか?フレンチをカウンターで食うか?それならバールみたいにしないと無理でしょ。

 

そしてスタッフが甘えてる。これでよい、味が分からないのはお客の問題と、変な自信をもってるような感じがした。いや、確かに美味しいのだが、商売である限り、何かこの集客に役立つ事はないのだろうか。スタッフ同士の内輪の会話が目立ち、お客への視線が不足している。

 

でもって料理が来るまで昨日食べたこの店のカレーのことを考える。

 

あのソース、たぶんフレンチで使った材料のハギレ?を寄せ集めて、例えばブイヤベースのスープの残りとか、ステーキの焼き汁の残りとか、新鮮なトマトとか、とにかくその日に余った「捨てるには勿体無い材料」を掻き集めて、それを煮込んでしまったら、どいつも個性が強い。

 

仕方ないから最も味が強いクミンなどカレーのベースとなる調味料を入れて色を整え、あの味にしてしまったのではないかと思わせる。フレンチの、要するに煮込みだ。欧州(英国?)風のカレーなら御馴染みの、ご飯の上にどろっとかかる感じがない。

 

むしろ、インドなどで食されているソ−スに近い。ありゃ、スープだ。だから最近の「ラ・ソース古賀」に対する評価ブログを見ると「札幌名物スープカレー」と比較して評価する人がいるが、これは僕から見ると的外れな気がする。

 

札幌のスープカレーは、一般的な欧州カレーとは違う味を狙って作った、最初からその概念があったのに対して、「古賀」のソースカレーは、何となく推測ではあるが、賄いから偶然に出来上がった高級品なのだ。だから、宣伝するにしても、高級カレーなのか、それとも手頃なフレンチなのか、店自体が基本概念を作り上げられてないし、だからお客様の「入り」もイマイチなのではないか。

 

ほらさ、例えば自宅で材料費をケチらずに新鮮な魚や肉、野菜で作った鍋に、最後にご飯を入れると、えもいわれぬ美食になる、あれが、古賀のカレーじゃないかなと思う。

最初から原価計算して作るんなら、銀座でカウンターで1250円のカレーを食わせるような内装にするだろう。本店であるフレンチが儲かっているので、ついでに「のり」で出店しちゃいましたって事か。

 

さて、そうこう考えているうちに料理が出てきた。

 

エスカルゴと粒貝は、エスカルゴ小さすぎやしないか?粒貝の味が強いせいか、エスカルゴの存在価値が理解出来なかった。

 

ハモン・イベリコ生ハムは、当然の如く美味い。ちゃんと太もも一本をカウンターの上の専用台に載せていて、それを綺麗に薄く切ってくれる。これは問題なし。

 

野菜たっぷりポトフは、ジャガイモ、人参、キャベツ、大根、ネギの太いところが入っており、肉は一切なし。確かに野菜たっぷりだわな。ハーフサイズにしてもらったが、ポトフの言いながらスープは少なく、野菜のうまみを食わせてしまえという魂胆がみえちゃん。でも、皮付きのジャガイモなどしっかりぎりぎりの線まで火を通してて、こりゃうまい。

 

生チーズとオリーブは、これは良かった。チーズと言えば固いというイメージがあるが、ここの生チーズは、本当にとろりとしてて、ワインが進む。

 

白ワインは、フランスからの輸入品だ。ふくいくたる味わいというか、ニュージーランドワインの若さと一直線さがない分、大人の味わいを感じる。

 

お一人様は、これも結構よいカモと思ってしまった今晩でした。いつもなら、一緒に食べる相手の気を使い、話のネタを考える分だけ料理に対して集中力が薄れる事があるけど、お一人様だと、話し相手が目の前の料理なので、素材との会話が楽しめる。

 

男性お一人様の食事、とっても楽しかったです。またやってみよっと。

 

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tom_eastwind at 15:54│Comments(0)TrackBack(0) 世界と日本 味めぐり 

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