2006年12月18日

清酒白鹿

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最近、日本から来たセールスマンと山水で偶然会う。清酒白鹿を売っている「辰馬本家酒造」という会社の、国際営業担当者だ。

 

いや〜、日本から南半球の小島までお酒を売りに来ると言う「やる気」、うれっしいですね。

 

ただ今回は、僕は山水の仕入れには直接関与していないので、昼間に僕のところに「お酒買ってください」と来るわけではなく、たまたま山水に飲みに行った時に偶然同席したという程度。

 

彼とは今年になって2〜3回会った筈だが、毎回酔っているので、記憶が明確でない。かなり失礼な事をしているようで、昼間に一度会ってきちんとこちらの非礼はお詫びしなければと思っている。

 

ところで日本酒。

 

日本酒は元々米と米麹で作られたものだが、戦時中に兵隊さんに飲ませるお酒が不足した為、その時の技術を使って業務用アルコールを作り、普通のお酒に業務用アルコールをたっぷり混ぜて、三倍醸造酒という現在の日本酒が出来た。この酒の事を普通酒と言う。本来なら米と米麹だけで作るのが日本酒だから、普通でない酒というべきだろう。

 

白鹿も例外ではなく、製造量だけ増えたけど、味は戦前の日本酒と全く違っていた。そして政府は税収が欲しいので、このような業務用アルコールで薄めた日本酒を、一級酒という名目にした。

 

税金を沢山払うお酒を一級として、地方の、本当にお米だけで出来たお酒を二級酒としたのだ。そんな税務署と造り酒屋のからくりを知らない一般国民は、一級と書かれた、工業用アルコールをたっぷり混ぜた酒を美味しそうに日本酒として飲んでたのだ。

 

だから昔は、地方の二級酒のほうが美味いと言われていた。何故なら彼らはその当時から米と米麹だけで酒を作っていたからだが、税金を高く払うだけで誰も幸せにならない(あ、違う、役人が幸せになる)一級酒よりも、地元の人に安くて美味しい酒を飲んでもらおうと、地方の造り酒屋は二級酒のまま、その地方で純米のお酒を売っていたのだ。

 

今もそうだ。煙草で歯の裏真っ黒にしたような連中が、金粉が入ってるとか一級とか、酒のラベルと値段だけ見て、美味いとか不味いとか。何を言ってるのかという気持になる。

 

現在は一級二級という区別もなくなったが、他の名称で「おいしそうに見える」お酒については、ラベルで選ばないようにと言いたい。いずれにしても、今の日本で本当に美味しい日本酒を作ろうと思ったら大変な覚悟がいるのも事実だ。

 

ここで言っておくが、アル添酒(業務用アルコールを添加した日本酒)すべてを否定している訳ではない。アル添でも美味しい酒もある。業務用アルコールで、味がまろやかになる事も認める。ただ、日本人として、原点となる米と米麹だけで作った日本酒も大事にしたいと思うだけだ。

 

何せ、製造量で言えば、日本酒の90%以上はアル添酒なのだから、もう少し純米の日本酒の味を日本人自体が大事にしてもらいたいと思った白鹿さんの訪問でした。てゆ〜か、純米も売ってるんじゃないのかな?今度来た時に聞いてみよう。

 

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tom_eastwind at 13:31│Comments(0)TrackBack(0) 世界と日本 味めぐり 

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