2007年03月04日

日本からの観光客が減少

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NZdaisukiの記事から抜粋。

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20062月〜20071月までの一年間、ニュージーランドを訪れた全体数は242万人で20052月〜20061月までの1年間と比較して約1%増加した。特に渡航者数が増加したのはオーストラリア(3%)、中国(19%)、米国(5%)からの人々だった。日本からの渡航者は減少しており1993年以降最低の133,500人だった。

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隣国のオーストラリアでも最大90万人だった観光客が、現在は70万人程度に減少している。

 

これは豪州政府観光局が80年代に大型のキャンペーンを日本で仕掛けて、これが大当たりして90年代に一気に高まり、時差もなく季節が反対な南半球の自然なイメージが大受けして、猫も杓子も豪州と言う、まるで青田刈りの状況になった。つまり、誰もが気持ちが熟する前に行き過ぎてしまい、二度行きたくなる観光地ではなかったという証拠だったという話もある。

 

これに比較してニュージーランドは80年代のキャンペーンの際も豪州に同行したが、それはそれは地味なもので、実は僕もこの「オセアニアナイト」に客として呼ばれた一人だが、大体豪州8割、NZ2割だった。

 

それは結果的に数字にも顕著に現れ、観光客の数は大体豪州の2割、当時から毎年1516万人の観光客が定期的に訪れており、その数に大きな変化はない。豪州の変化の激しさに比べて、NZは安定していたと言えるだろう。

 

それでも当時のアジア方面からの観光客としては圧倒的な数であり、今でも実は、韓国や中国の年間8万人程度の観光客から比較すれば、十分に多い。

 

確かに今年度の13万人は、今までになく少ない。だが、僕からすれば「これくらいがコアなお客なのだろう」と思う。テロや疫病などのマイナス要素がないにもかかわらず渡航者が減少した理由の一番は、価格競争である。この2年でNZドルが大幅に高騰した。外貨預金をしていたお客は大もうけであるが、旅行客や旅行会社からすれば大打撃である。

 

け、やってられるかよ、この為替レート。だったら、同じくらいの長距離でありながらより人気の高い欧州を売ろうぜという事になる。だって、ツアーの仕入れをしても、NZ路線が13万円なのにローマ行きが7万円なら、そりゃローマを売るわな。

 

特に欧州は、オセアニア以上にショッピングコミッションやダンピングの仕組みが完璧に出来上がって、白人による陽気でプロなサービスがあれば、利益も出ないしサービスの程度も低いNZなんかに送ってられるかということだろう。

 

つまり、最大16万人から減少した3万人と言うのは、旅行会社のパンフレットを、欧州、米国、オセアニアと値段比較をして、結局欧州に行く方が安いし格好良いしという事で「目移り」しただけだと思う。

 

去年の前半くらいから失速の雰囲気は地元旅行会社から話を聞いてたので、減少自体はあまりびっくりはしてない。

 

ワーキングホリデイ層も随分減少している。最大4千人近く来てた2001年から比較すると、約2千人は落ち込んだのではないか。ワーホリは、ニュージーランドが好きだからと決め撃ちしてくるわけではなく、基本的に観光旅行の延長な人が多いので、日本円がこれだけ安くなると、どうせ同じお金を払うなら、有名どころのカナダやオーストラリアに行くわよって話になる。

 

そういう意味では、ニュージーランドに来るコアなワーホリは、年間2千人くらいだった。それがここ数年のNZ景気で日本円の価値が下がり、現在のような状況になったと思う。

 

観光客の増減に一喜一憂しているのは旅行会社だが、NZ政府から見れば合計の数は増えており、今後も観光産業事態は伸びていくだろう。

 

旅行会社も、いい加減「航空券が高いから」とか「地元のサービスが悪いから」などと他人に責任転嫁せず、本来この国が、その良さを守りながら「持続的発展」が出来る数を見極めて、その人数で利益が出るような体質に変換しない限り、商売として成功とは言えないだろう。

 

ちなみに、旅行会社の送客では米国市場も伸びているが、米国担当旅行会社は「伸びてなかった時代」から、きちんと利益を上げていた。数で勝負してダンピングで客を取ると言う、サル並みの技術しかなければ、在庫も投資もしない旅行業では、到底生き残っていけないと思う。

 

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tom_eastwind at 19:40│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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