2007年03月11日

東京の夜

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ここ二日、ライブドアプロからアクセス出来ない。普通にインターネットで「ニュージーランド 起業家」と検索すれば出てくるが、プロのアドレスからアクセスすると、ItWorks!だって。Itworksって何だろう?クレジットカードの決済の問題か?

 

日本でクレジットカードを使うと、ANZやBNZ等のオセアニア地銀発行のカードでは決済出来ないことがよくある。

 

例えばJRで新幹線の切符を買うにしても、1万円以上の場合はまずカード決済が出来ない。ホテルでも、海外客が宿泊するようなホテルならば普通に10万円単位で使えても、ちょいと地方のホテルだと、2万円くらいでOUT!になる。

 

細かい支払いにもクレジットカードを利用する習慣のある海外客は、随分と不便をしているんだろうな。

 

さて東京。

 

東京の気温は15度くらいかな、コートが不要な程度に暖かい。昨晩は前回1月の説明会で面識を得たTV番組制作ディレクターと食事。彼女は東北出身のフリーディレクター、31歳の方だが、非常に頭が良い。それだけではなく、常に危機感を持って生きている。

 

テレビ朝日、NHK、フジテレビ等で仕事を請け負い、ばりばりと仕事をこなしているプロだ。ありのままの自分を堂々と受け入れて、その上で自分に限りない自信を持って生活している。

 

それにしても日本は、地方と東京の格差が激しい。地方の街では、仕事と言えば公務員が一番偉くて、その次が銀行員らしい。

 

東京のような大手民間企業が殆ど存在しない地方においては、何をするにしても限界がある。そりゃそうだ、田舎の役人程度が同窓会で一番威張ってて「俺が勝ち組」なんて言われたら、お前さ、中央政府から出向で来たキャリア組に頭上がるのかよと聞きたい。自分で何か決める事が出来るのか?

 

所詮は田舎の小役人だ、中央の大役人には頭が上がらない。ましてや地方の民間企業勤務だと、生き残るだけで精一杯、精々が仕事帰りに駅前の焼き鳥やで同僚と日本の政治システムを愚痴るくらいしかない。地方にいて日本を変えるなんてことは不可能だ。

 

地方でどんなに頑張っても、東京に出なければ、大きな夢は叶えられない。というか、夢を見ることさえ出来ない。

 

田舎では今でも、「女は結婚が幸せ!」と、20代前半で結婚させるように、うるさいおばさんや親戚がやいやい騒ぐ。(柳沢発言がどうこう言う前に、女性自身の意識改革が必要だ)

 

自分の村の、実にしょうもない、のみの金玉よりちっちゃな価値観を子供に押し付けて、それで親の義務を果たしたくらいに思っている勘違い連中。

 

そんな環境では、めくらの世界では目明きが異常ってなもんで、まともに生きていけるわけがない。

 

雪の降る田舎街の、街灯も薄暗いような道路沿いのコンビニに、遅い残業の合間に軽乗用車で乗り付けて、肉まんと発泡酒でも買って、暖機運転している「軽」の中でぱくつく生活。

 

家に帰れば口うるさい家族が、「まだ結婚しないのか」とか「おい、もっと楽な仕事を選べよ、女が毎晩遅くまで働いているなんてみっともない」とか、夢を砕くような話ばっかり。

 

結局夜中の3時まで飲んで、いろんな話を聞かせてもらった。こんな遅くまで飲んでて記憶が残っていたのは久しぶりだが、途中はさすがに軽く寝てた気がするな。

 

東京は広い。いろんな人間が自分の夢を叶えるためにやってくる。

 

でも、その中で何とか生き残って、毎月10万円近い家賃を払いながら生活出来るのはほんの一部だ。多くの人は夢の入り口さえ入れないまま毎月の生活費の為にアルバイトに身を費やして、30歳を前にして故郷へ帰ってしまう。

 

何とか自分の夢を叶える為の仕事を見つけても、その仕事を守り抜くのは大変だ。次から次へと地方から若者が上京して、自分の仕事の地位を脅かす。

 

「あの人よりも安くて良い仕事をしますよ、何とか僕に仕事を回してくれませんか」そんな個人営業がじゃんじゃんやってくる。夢を叶えるような仕事は、地方で勝ち抜いて夢を叶えようとやってきた連中の全日本選手権みたいなものだ。

 

椅子は一つ、群がる人は多数。一度勝っても、いつかは負ける。そんな中で生き残っていこうとすれば、常に最新の知識とセンスが要求される。体力勝負ではない、頭脳競争だ。常にストレスに晒されて、タバコと酒が手放せなくなる。

 

それでも戦い続けていく。

 

さすがにそういう生活を何年もしていると、顔がきつくなる。性格もきつくなる。それが話の端々に滲み出る。

 

タクシーの運転手がちょっと道を間違っただけで、相手の人生を全否定するようなキツイ言い方で「あの、そこの道を右に曲がったほうが早かったんじゃありません?」とやる。

 

謝る運転手を無視して「サービス業もプロ意識も、あったもんじゃないわね」って感じで社内でタバコをふかす。

 

自分がプロに徹しているから、すべての相手に対して同じものを要求する。そして失敗する人を見ては、いらいらする。「何やってんのよ、あたしがどれだけプロ意識で頑張ってると思うのよ?」そんな、言葉にならない言葉が聞こえる。

 

しかし、気持ちは分かるんだよな。

 

以前、夜の10時頃銀座でタクシーに乗って「恵比寿まで」と言ったら、ものすごく嫌そうな声で「そんなんでこのタクシーに乗られると迷惑でね、次からは他のタクシー拾ってくださいよ〜」と言われ、瞬間湯沸かし器の僕は、昭和通のど真ん中を走るタクシー運転手の座席を思い切り足で蹴飛ばして「このくそったれが!ここで止まれ!」と怒鳴りあげたことがある。

 

僕も、プロとして相手の仕事ぶりを見ていると、切れることがある。ただし、ニュージーランドに長く住んでいると、かなり「余裕」が出てくるので、その範囲内で収まれば、怒らないように出来る。

 

でも、今の東京で本気で自分の腕一本だけで生きていこうと思えば、それくらいの強さは必要だろう。情けをかけている時間なんか、ないはずだ。

 

東京。日本で一番競争の激しい街。そこには優しさも思いやりも存在する余地はない。戦って勝ち残るか、負けて去るか、いずれにしても、きつくなければ生きていけない、強くなければ生き残っていけない。

 

勝者に優しく微笑み、敗者に冷たい視線を送る街、久しぶりに「東京タワーを目指した人々」を見た夜だった。良い勉強になった。

 

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tom_eastwind at 19:21│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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