2007年03月21日

帰路の機内ではこう過ごす。

f587f488.jpg

帰路の機内では、徹底的に読書と映画にはまる。

 

ジョングリシャムの久々の新作「大統領特赦」。あいも変わらず筆が軽く、内容が濃い割りに、すいすいと頭に筋書きが入る。前回読んだ作品「テスタメント」は、最初から筆が重くて、あれ?いつものグリシャムじゃないなと思ってたら、やっぱり最後でこけただけに、今回は、良い。

 

米国の重犯罪刑務所からイタリアの田舎町へ特赦された男の話だが、国際的陰謀、米国内での政治的駆け引き、そこに絡む、お約束の弁護士。

 

いつものように軽く楽しめる上下2冊だが、ほぼ完読。

 

香港からの機内で、一本目はデンゼルワシントン主演の「デジャブ」。これって、ハインラインの「夏への扉」を彷彿とさせる雰囲気があるね。ワシントンは大好きな役者で、大体全部の作品を見ている。特に「John Q」は、世間の評価は低かったものの、僕的には泣けた映画の一本だ。

 

今回の作品でも、ワシントンは一番お似合いの「誠実で有能な」役を演じてる。途中に思いっきり複線を張っているので、酔っ払って飲んだら見逃すような筋書き。十分注意しなきゃ。

 

ただ、犯罪に巻き込まれた亡くなった若い黒人女性がビデオで振り返る場面あたりで、SF好きなら、お、こりゃくるぞと思わせるので、その意味では最初から分かりやすい。ちゃんと構えて、お、こう来たか、じゃあ最後の場面でこうなるなと予測される。

 

手袋一枚、血で汚れたティッシュの入ってるゴミ箱、フラッシュライト、一つ一つの小道具使いが面白い。

 

ただ、この手の作品は、最後の締めが難しい。案の定、ハインラインの時代を超えてない。越える方法はあるんだけど、それをやると「逃げじゃん!」と言うことになり、夢がなくなって、作品に見ごたえがなくなる。

 

この辺、難しいな〜。SFフリークなら理解できると思う。それでも作品全体は、場面ごとにワシントンの演技を見るだけで楽しめる、一度は観ておいてOKな出来上がり。

 

それよりもびっくりしたのは二本目。なんと「うどん」!ユースケサンタマリアが主演するこの作品が、何故かキャセイ航空のアジアプログラムの中に入っているのです!

 

ニューヨークの夜から始まり、香川県の実家に帰るユースケが、その後様々な経験をしながらさぬきうどんのブーム、そして定着を行うまでが、素朴に描かれていて、お金をかけなくても良い映画は出来ますね、このうどん、腰があって塩気もあって、最高!てな感じで楽しみました。

 

飛行機に乗ってる間だけは、とにかくPCも携帯も繋がらないので、酒をつまみに映画と本を徹底的に楽しみました。

 

人気ブログランキングへ



tom_eastwind at 14:14│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔