2007年06月10日

キーウィセーバー

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ニュージーランドに新しい年金制度が導入される。キーウィセーバーと呼ばれて、労働者と企業がお金を出し合って、将来の年金を保障する制度だ。

 

現在のニュージーランドは財政的に潤っており、日本のような年金問題はなく、年金世代は現役時の賃金の約70%が保証されているが、将来的に更に安全を保障する為の仕組みだ。

 

つまり、65歳になって退職した時に、生活水準が現役世代と比較しても低下しない為の仕組み作りだ。

 

ところで、ニュージーランドの年金はすべて税金で賄われている。僕ら労働者が毎月支払う19.5%のPAYE ( Pay as you earn ) と呼ばれる所得税の中に含まれているのだ。

 

ニュージーランドは税金が高いですねと言われる事があるが、制度を知らない日本人に言われたくないなという感じだ。

 

だって、この税金が国民の教育、医療、失業保険、老齢年金に回っているのだから、キーウィでも税金が高いと問題にすることはない。日本の場合はこれが実に細かく分かれていて、所得税、失業保険、厚生年金、市民税、なんちゃらかんちゃらと税金が盗られている。

 

それに比べれば、ニュージーランドの場合は、payeのみですべてが賄われているのだから、比較をしてみれば分かる。

 

今の日本の年金問題で、日本人が決定的に勘違いしている部分がある。それは、年金は税金であるという事だ。つまり、年金を払わないのは脱税と同じなのだ。だから今回の年金改革でも、国税庁と社会保険庁を一つに統合しろという話が出てくる。

 

そりゃそうだ、税金を取る機関が二つある必要はない。集めた税金をどう使うかは、財務省が考えればよいことだ。

 

そうならないのは、年金制度を導入した際に、国がこれを税金と言わずに年金保険ですよ、って誤魔化しをしたからだ。

 

何でそんな事をしたかって言うと、元々税金が高い国家なので、更に税金が増えますよと言うと、国民が嫌がる。だから目くらましみたいにして、年金制度という名目で導入したのだ。

 

導入した際にはっきりと、「これは税金ですよ、毎年皆さん労働世代が払うお金(年金)は、年金世代が受け取るのです、あまったお金はグリーンピアなどに使ったり、政府のお金に回すのですよ」そうはっきりといっておけば今回の問題はなかったのだ。

 

年金は税金ですよ。今の労働者世代が年金世代を養うために払っているお金であり、社会保険庁は、労働者世代のお金を年金世代に渡すための橋渡し機関です。

 

だから今の労働者世代が年金世代になった時点で労働者世代がいなければ、年金はもらえないのです。

 

当然日本は人口減少していくし、老人が増えるわけなので、今の40歳が年金を受給する25年後には、ほぼ受け取り不可能です。そして今の30歳代は、今後の日本の人口バランスがよほど大変化して労働者が増えない限り、不可能です。

 

ね、分かりやすいでしょ。要するに、皆さんが払ったお金は皆さんの為に貯金されているのではなく、今の世代の老人の為に全額使っているのです。そしてあなたたちのお金がもらえるかどうかは、その時になって労働者世代が支払いをするかどうかにかかっているのです。

 

未来の労働者世代が少なくなり、ましてや老人が増加すれば、到底労働者は負担出来ない。だから法律を改正して、老齢者に対する年金を減らすしかない。

 

今のレベルの年金でも老人が生きていけないというのに、更にこれを減らすわけだから、当然老人は、死ぬまで仕事をしなければ生きていけないという事になる。

 

企業年金などで守られている人は大丈夫だけど、国民年金しかなくて年老いて仕事がなければ、確実に飢え死にする。

 

そんな時代が、もうすぐやってこようとしている。そしてテレビや新聞はその事実を知っているけど、本当の事は書かない。

 

国民が、自分が払っている年金が、実は年金ではなく税金であり、自分の為に貯金運用されているのではなく、毎年入金されたお金は、毎年政府によって全額消費されているという事実に気づいたら、それこそ誰も年金を払わなくなる。

 

そうなると、新たに税金として年金制度を導入しなければならない。しかし、今更10%以上の税金が追徴されるとなれば、誰が納得して支払うだろう?

 

これで年金制度の崩壊だ。

 

ニュージーランドは年金を、最初から税金として扱っている。国民が払う税金を原資として、その一部を年金世代の生活費に充当しているのだ。それで年金世代は毎日のんびりとガーデニングをしたり旅行に行ったり出来るのだ。

 

少なくとも国民がバカだという事を前提にお上が取り仕切っている国と、国民に本当の事を伝えて、その上で、さあどうしましょうってやる国では、これだけ結果が異なる。

 

一体いつになれば、日本国民をバカにするって言う日本政府の悪い癖は治るのだろうか?

 

話はがらっと変わるが、写真は、何故か万座毛。今沖縄では米軍基地問題で自衛隊が出動して反対する民衆を撤去させている。成田空港事件の時でさえ自衛隊は出動しなかった。

 

きっこのブログの6月8日付けを見て欲しい。

 

誰の為の自衛隊なのか?誰の為の日本政府なのか?

 

 

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tom_eastwind at 14:46│Comments(1)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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この記事へのコメント

1. Posted by Tiger-may   2007年06月10日 23:09
わたくし、JUST50。年金?月4万、もしかして一期4万だったら、月1万じゃないの?って言われた。随分前から、なんにも期待していないが、我らサラリーマンは給料から自動的に税金を引かれるのだ。この4〜5年前からはボーナスからも引かれるようになってボーナスが減った。どこからも二度と戻ってこないのだ。下手すると生活保護の人の方がいい暮らしをしている。しかも残業代が出ないのは昨今当たり前だ。精神的に参る人が増えるのも当然だ。どこにでもいるようなフツーの人が入院してくる。

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