2007年06月21日

NZドル高?好景気?

57d835ae.jpg

NZドル高?好景気?

 

最近立て続けに日本からの移住客、下見客、投資客と、色んな筋のお客様が見えられるが、いずれも異口同音に「ニュージーランドの物価は高い!」と言います。

 

ドル高円安で、いずれこんなおかしなドル高はバブルだから吹っ飛ぶなんて言う人もいます。

 

そのような人に経済の説明をしても、自分の国が弱っている事を認識して、その結果として自分が受け取っている円という通貨の価値が下がり、世界で見れば、日本円が50%近く下落しているという事実から目を背けようとしているので、ほぼ聞く耳持ちません。

 

そんな時、面白い記事を見つけました。

 

http://gijutsu.exblog.jp/5691499

 

その中でとても分かりやすい一節がこれ。

 

2.秘密は「ドル安(=円安)」だった

・・・ここ数年、NYの物価は、感覚ではすべてが50%は高い。ふと気が付いたのですが、米ドルは、2000年以降の7年で、ユーロに対し50%〜60%も下げています。これは、当たり前のことの実感です。2000年以降は「50%から60%のユーロ高(=ドル安・円安・元安)」でした

(中略)

世界経済の実体は、以下のような関係でしょう。
・ユーロ=購買力が一定
・米ドル=購買力が50%低下
       →NYのホテルの料金や物価は50%高騰
・日本円=米ドルに連れ国際的な購買力が50%低下
       
NYの諸物価が高く見える

以上、「ビジネス知識源」より引用

 

これだったら分かりやすいかな?ニューヨークのホテルとユーロの説明なので、説得力もあるでしょう。

 

要するに、世界の中でドルと円が大幅に値下げしているだけであり、NZドルだけが強くなっているのではないという現実だ。

 

勿論ユーロとドル円の対比で言えば、ユーロが高くなったのは比率の問題だが、ニュージーランドとオーストラリアに関して言えば、経済の好調も挙げられる。

 

失業率も低く、給料は今年だけで最低賃金は10%上昇し、この波に乗れてるオークランダーにとってはこの世の春だ。

 

閑話休題

 

丁度昨日、2006年度の国勢調査の、給料に関しての結果が発表された。前回は住宅だったし今回は給料。国勢調査に参加した人全員に、きちんとその結果をメールで回答しているんだから、こんなとこに国民のための政府って感じがするのは、僕だけか?

 

その結果、2001年に5万〜7万ドルの年収があった人は、15歳以上の総人口の6%だったけど、2006年にはこれが10%に上昇しているとの事。

 

15歳から70歳くらいまでという大きな分母の中での4%の増加である。それに加えて、3万ドル以上の年収をもらう人々は、この5年でどこの階層も20%以上上昇している。

 

オークランドとノースショア地区で年収5万ドル以上の人は、25%を占める。15歳以上ってのも考慮すれば、実際にはもっと多くの人が年収5万ドルを超しているだろう。

 

その間の消費者物価指数は13%の値上がりである。

 

この中で時代の波に乗り遅れているアジア人は、新入りの移民という事もあり、その個人年収平均というか中央値(median)は14,500ドル。おお、低いな〜。

 

ただ、この評価でのヨーロピアンは25,400ドル、マオリが20,900ドルなので、5万ドルと比較する必要はないが、でも平均的ヨーロピアンと1万ドルくらいの差が出てると思えば、大体あっているのではないか。

 

特に次のデータが面白くて、大卒の資格(Degree)を持っている男性の53%は、年収5万ドル以上である。女性の場合は30%が5万ドル以上。

 

つまり、大学まで子供をやれば、高い年収を確保出来る現状がくっきりと見えるのだ。

 

以前も書いたが、親が移住第一世代で贅沢出来るなんて思うな、家族のために一生懸命働けというのは、この事である。

 

アジア人として移住してきても、よほど特殊な技術がなければ、決して高い給料は望めない。

 

でも、地元の小学校からしっかり地元に溶け込んで大学を卒業させてしまえば、非常に高い確率で高所得に辿り着けるのだ。

 

だから、自分の生活を何とか文化的に保ち、家庭を安定させたいなら、十分な移住資金を持ってくることが最も大事だ。そして今の円ドルダブル安が、これからどれだけ続くか分からないが、一番やばいのは、円ドル共に、今後とも沈んでいくことだ。

 

冒頭に引用したサイトでも、ドル円ダブル安の可能性を説いている。

 

その反面、今僕が対応しているお客様は、順調にワークビザ、永住権の取得に繋がっている。

 

つまり、贅沢をせずに夢を持って資金を溜めて、きちんと正しい手順でビザを取得して渡航して、そこからも経済基盤を支える為の就職または起業を明確に工程表として作成が出来れば、殆ど100%の確率で移住出来るのだ。

 

勿論10年後の事は分からない。10年後に日本が良い国になってれば、日本に戻れば良い。子供は国籍の選択は21歳の誕生日までだから、余裕はある。日本に戻ってもバイリンガルだから、仕事を得る機会は多いだろう。

 

むしろ、10年後の世界では英語が出来なければ国際的なビジネスには一切タッチ出来なくなるのではないか。

 

年金問題が益々激化する日本だが、いずれにしても政府は皆さんの年金を使い切っているのだから、犯人探しをしても意味はない。犯人を捕まえても、そいつは皆さんのお金を使い切った状態なので、取り返しも出来ない。

 

そんな後ろ向きの事を考えて悔しい思いをするくらいなら、心を切り替えて、自分と家族が将来安心して生きていける場所を探すべきだろう。

 

写真は、オフィスの風景。

 

人気ブログランキングへ



tom_eastwind at 00:01│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔