2007年07月02日

今日の日曜討論(NHK)

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昨日の日曜討論は、各党入り乱れての年金問題議論だった。

 

自民党は茂木、民主党は長妻、共産党はいつもの小池、社民党は、どうも好きになれない、議論が下手ですぐ感情論に走り、意味不明にうちがうちがと威張ってるのに、いざ議論となると、とっても話の下手な女性。

 

その中で一番目を引いたのが、偶然にも昨日公約の話を書いた、国民新党の糸川氏。

 

議論の最初は消えた年金をどう処理するのか、各党ごとに意見を述べたが、これ生放送でしょ、いきなり茂木さんと長妻さんが、一年ずれた話をした。いや〜、すべってるよ、これ。

 

「国民全員に年金のデータを配るべきじゃないか、7月からでもやるべきだ」と迫る長妻氏に対して、茂木氏は堂々と「何言ってんですか、うちは6月からやりますよ、6月から!」と切り返す。

 

長妻さん、少しどきってした顔で「え、本当に出来るんですか?」と、軽く狼狽の様子。だって民主党よりも前倒しなんて、責めどころないじゃんか?

 

いや、そんな事より前に皆さん、今日は7月1日ですよ。

 

6月って、何の話をしているのって思ってたら、案の定、茂木さんの6月は来年、長妻さんの6月は今年の話、お互いに話を1年、全然勘違いしていたのだ。

 

生放送って、良いですね。

 

それからも長妻氏の攻勢に対して、茂木さんは肝心の問題点を少しずつそらしながら、政府の対応が真摯であると反論、公明党のおじさんも、時々援護射撃してた。でも、今回の問題、公明党はあんまり関わりたくないのが見えちゃん。

 

だって公明党は創価学会政治部だし、学会と言えば一般大衆、中にはおじいちゃんおばあちゃんもいるので、少しでも自民党の味方すると、こりゃやばし。俺たちの政権の時代の話じゃないもんね〜みたく、距離を置いてる。

 

やばし、自民党、四面楚歌でっせ。

 

ところがNHKの画策だろう、番組途中から自治労に対する攻撃にネタをすり替える。

 

こうなると国民感情を味方に出来る茂木さん、おお張り切り。

 

「45分パソコン使ったら15分休憩とか、一日?000文字しか打たせないなんて、今の時代にあり得ますか?」

 

「社会保険庁の労働組合が現状の体たらくを作ったんでしょ、だからそこを直そうとしているのに、民主党も社民党も、一番肝心な問題になると、何でそこを語らないんだ、結局、票田にはメスを入れられないんでしょうが!」

 

これは確かに一理ある。長妻さんは労組など相手にしてないが、執行部はそうはいかない。自治労という大きな団体は、とりあえず選挙の際には強力な味方である。だから、この点を責められると、執行部からすれば「黙っておけ!余計なこと言うな」って口止めされてるんだろうね。

 

社民党に至っては、そこだけで成立しているから、社会保険庁組合問題を責められると、とにかく問題をすり替えるな!って吠えるしかない。このあたり、本当に議論が下手ですね、このおばさん。政治に素人の僕でも、自民党がどこから攻めてくるかは分かりきっているのにね。全然対抗策を検討してない。

 

国民が観てる前の一騎打ちなんだから、この場でどう返すかが勝負なのに、これから社民党、ますます落ち目で、最後は解散するしかないんでないの?もう殆ど議席も残ってないし、負の遺産を抱えたままでは戦えませんぜ。

 

共産党は労組支持と言っても、職場単位ではなく地域で個人参加が中心なので、そこんとこ責められても、あまり痛くない。むしろ共産党は、労働者に対しても「やることはきちんとやれ」って言う体質があり、この点非常にクリーンだ。

 

何せ昭和初期の時代は非合法集団として扱われ、戦後も公安庁の一番の敵だったのだから、脇の甘いことは絶対にしない。この点、戦う集団だけに、民主党や社民党とは一味違う。

 

そんな中で面白かったのが、国民新党の糸川氏である。

 

国民新党は元々自民党が郵政選挙で割れた時に出来た党であり、ある意味保守本流の思想を持っている。だから労組の票なんて関係ないし、郵政選挙でついてきてくれた支援者がいるので、新規の顧客を取り込まなくても、とりあえず現状は維持出来る。

 

年金問題の5千万件は自民党がひっかぶってるから、自分とこは関係ない。労組問題は民主党と社民党がひっかぶってるので、これも関係なし。

 

利害関係が全くないから、言いたいことが言えるという、実に漁夫の利がある立場。

 

その後糸川氏の経歴をウェブサイトで見たら、彼ってエリートなんですね。でも役人ではなく起業独立を選んで、国民新党に参加している。

 

長妻さんとか馬渕さんとか、労働組合という負の遺産に関わっていない、本当に政策を考える人たちと共通点があるように思う。

 

そうこうしているうちに、一時間番組も終了。

 

参院選では確実に負ける自民党。安倍首相が政権を継続するかどうかは分からないが、自民党も民主党も、若手の政策通が脱退して国民新党に入れば、面白いことになりそうな気がする。

 

あ、そうだ、あるアンケートによると、中高生の安倍政権に対する支持率が5%で、中には「経験不足でしょ」と女子高生に指摘されたとある。はは。まさにその通りですね。

 

写真は糸川衆議院議員

 

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tom_eastwind at 04:02│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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