2007年07月04日

ランボー2

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本当に偶然は重なるものだ。

 

僕の場合、仕事で使っている車は、一週間に1回、週末に自宅の近くで給油している。

 

1リットル1.65ドル(ハイオク)で、実に高くなったものだ。

 

石油がUSドル建てでやっているなら、もうちょっと安くても良いのではと思うが、NZの場合はBPが仕入れとかやってればポンド又はユーロ決済だろうから、そしたら安くはならないな。

 

その後、グレンフィールドショッピングモールに食料の買出しに出る。雨降りの日曜の午後なので、大きな駐車場も、いつもほぼ満車だ。

 

ぐるぐる回ってやっと見つけた場所に車を停めて、食料購入の前に、何気なしに近くのDVDショップに入った。そしたら何と、安売りのかごの中に「ランボー2」が10ドルで売られていたのだ。

 

ランボー/怒りの脱出

 

ずいぶん汚れてるカバー、これ一枚しかない状態なので、お店が卸から、内容も見ずにどかっとまとめ買いしたんだろうな。でもって、ランボーはNZであまり人気ないから、売れ残ったんだろな、そんな、手垢と汚れのついたカバーを見ながら思った。

 

それにしても、ちょうどランボー3を観た後だったので、速攻で購入した。ついでに、ブルースウィリスの「16ブロックス」も15ドルで購入。まだ新作なのに、売れてないのかな。結構面白いのにな。

 

16ブロック (Blu-ray Disc)

 

「24」とか「プリズンブレーク」を見慣れたキーウィには、少しスピードが遅いのかな。

 

さてランボー2.ベトナム戦争で捕虜になった米国軍人を探すためにベトナムに単身乗り込むという筋書き。

 

KIA、MIA、POWという言葉がぽんぽん出てくるので、子供たちがついてこれない。その度にビデオ(DVD?)を停めて、略語の説明をする。戦争用語なので、一般の人には理解不能だろう。

 

1960年代、ケネディ政権時代に始まったベトナムへの侵攻は、結局米国の甘い見通しによって長期化され、1973年の撤退までに5万8千人の米国軍人が死亡、これは参加総数の10%にも上る。

 

戦闘の最中に死亡した兵士がKilled In Action、戦闘の最中に行方不明になった兵士がMissing In Action、戦闘後に捕虜となった兵士がPrisoner Of Warである。

 

2002年にはメルギブソンによる「 We were warriors (邦題ワンスアンドフォーエバー) 」が映画化され、日本でもまたベトナム戦争が人の口に載るようになった。

 

ワンス アンド フォーエバー WE WERE SOLDIERS

 

ベトナム戦争はジャングル戦だった為に小部隊同士の戦いが多く、米国兵士が捕まると北側の捕虜収容所に送られた。その収容所のあまりの凄まじさに、ハノイヒルトンという別名が付いてたのは有名な話だ。

 

今は本物のヒルトンホテルがハノイに建っているのは皮肉か。

 

1980年代に入って、ベトナムには多くのPOWが生存しており、今だ収容所生活をしているという情報が米国中に流れた。国民は、もしかして自分の家族が生きているかもという一縷の望みを託して政府に請願行動を行った。

 

そんな時代背景をもとに作られたこの映画は、戦争の悲惨さよりも、自国民をアジアの片隅に放置したまま逃げ出した米国政府の対応に焦点が当てられている。

 

メルギブソン演じるムーア大佐率いる第一空挺師団では、大佐自身が「俺が最初に戦場に足をつけ、俺が最後に戦場から離れる。一人も残していくことはない!」と、部下全員に向かって伝えた。

 

英雄を好む性質の米国人としては、これは当然であろう。

 

一人も残さない、そういう海兵隊の伝統を、米国政府は正面から踏みにじっている、仲間を見捨てていくな!そういう切り口で作られた映画は、ランボーの人気も合わせて、当時大反響だったのを覚えている。

 

ちなみに今は、米軍は侵攻にあたって、最後の一兵まで連れて帰る、たとえ死体になっても回収するという方針を明確にしている。70年代の失敗から得た、唯一の教訓かもしれない。

 

ベトナムと言いアフガニスタンと言い、そして今のイラクといい、米国は「懲りない連中」だな、でも軍事産業を食わせる為には、数年に1回は戦争をしないといけないという構造が、相次ぐ米国主導の戦争の後押しをしているのも事実だ。

 

片方では軍需産業で生計を立てながら、片方では戦争反対というのも、どうなのか?平和が続けば軍事産業は衰退する。米国では産軍共同体というシステムがあり、これが国家経済活動の中心となっているのは事実である。

 

ランボー2は1985年、ランボー3は1988年製作の映画だ。まだ飛行機の手荷物検査も厳しくなく、テロなんて考えもつかず、世の中は冷戦で東西に分割されていた時代。

 

21世紀、果たして人間は成長したのかな?

 

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tom_eastwind at 00:19│Comments(1)TrackBack(0) 最近観た映画 

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この記事へのコメント

1. Posted by May   2007年07月06日 04:18
ランボー2あってよかったですね。

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