2007年07月09日

採血!

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日曜の昼過ぎから、右手首が痛くなった。関節がうまく曲がらずに、どうもこりゃ、昨日の夜、竜馬君と寝てた時に蹴られたのかと思った。

打ち身ならそのうち、って思ってたら、月曜日の朝になって、ついにYシャツのボタンを留めるのも一苦労。何とか車を運転してシティに出てきて、当社の医療部門に行く。

キーメドは5階建ての立派な建物だが、うえの2フロアは何故か今も入居なし。

賑やかな外来で、うちの看護師に付き添ってもらいお医者さんに見てもらうと、先生いわく、どうも打ち身じゃないねってこと。

じゃあ何なのよ?と聞くと、Goutって、聞いたことのない単語が出てきた。

体内で作られたCrystalが関節に集まり、炎症を起こしているみたいな事を言ってるが、クリスタルって、俺の体の中に水晶があるんかい?この時点でほぼ先生の言う事は信じてなかった。

その後診断書を貰い、ここは私立病院なので、診察費用60ドルを払って、ノースショアホスピタルに行く。

紹介された先はEmergency!で、単なる打ち身ではないような雰囲気で、先生がいきなり

「今から君の手首の関節にぶっとい注射をして、内容物吸い出してマイクロスコープで見るね」と、いきなり袖まくり。

あたた、本気かよって思ってたら、注射器が2個。一つは局部麻酔で、最初にこれを打つのだが、何と打ち込んだまま、針をぐるぐると回し始めた!

そして1分ほどすると、関節の部分が痺れてきて、そこに、本当にぶっとい注射器を突っ込む。もう、殆ど手首を貫通するんじゃないかってくらい、針がどんどん体内に入っていく!

このぶっとい針も、またもぐるぐると回して、あっちこっちからサンプルを取っているんだろう、やりたい放題にやられてしまった。

あまりの急な事態にびっくりしていると、今度は反対側の腕を出せという。

おいおい、もう注射したじゃん、右手首が痛いのに、左手になんで注射するのよ?って聞くと、もしかして感染症もあるかもしれないから、血液検査もするんだって。

でもってこれが、最初は手の甲の静脈に針を入れようとするのだが、2回やって、両方とも失敗。

ごめんねと謝る先生は、訓練生医師(Trainee)です。まあ、医者も最初からプロじゃないし、人体実験も必要だモンねと思い、「うん、大丈夫」とは言ったものの、何度も謝る先生、反省の意識はありですね。

流石に3発目を失敗するのは怖かったのだろう、ベテランの先生がやってきて、二の腕のところに管をさす。この先生はすらすらと刺してくれた、、ぐいぐいと血を抜き取る。そして更に一本、よっしゃ終わったって思っても、てゆ〜か、針、付けっぱなし?

聞くと、これはプラスチックの針で、ぐにゅぐにゅ曲がるから折れることはない、安心しなさいって。

いやいや、そうじゃなくて何で採血した後も刺しているのと聞くと、後でまた必要になるかもしれないし、その時痛い思いをするくらいなら、刺したままのほうが楽でしょだって。

そんなもんかな、メディケアのスタッフさんと思いながら、結局この針は、それから約4時間、退院のすれすれまで刺さりっぱなし。

でもって、次はレントゲン。骨折の可能性もあるからとレントゲン室に行くと、そこで針を刺したままの状態で30分ほど一人で待つ。

待合室で遊んでた韓国のちっちゃな兄妹が、時々こっちを覗き込んでた。

レントゲンを撮ってる最中も針はそのまま。

結局、Goutと感染症と骨折の3つの方面から調べられた僕は、かなりノースショアホスピタルで学ぶ先生たちの材料になったようだ。そういえば、僕を見てくれた先生、一人だけ40台で、後は全部20台後半くらい。

Reviewって言う、診断結果が、最初の針から始まって4時間半後に出てきた。

やぱりGout!だって。それって何よって感じだが、メディケアのメンバーから「それは通風です」って言われて、ちょいとびくり。

あれはりゅうまちみたいなもんだよね、一応運動しているし、そんなオオメシ喰らいでもないし、なんて思ってたら、医者も血液結果などを見ながら、不思議そうな顔をする・・・・、「あ、分かった!君、お酒を飲むだろう、それもかなり!」

ぴんぽ〜ん!日曜の晩なんて、一晩でボトル半分以上飲みました。

それが原因ですね、医者はそういって、僕の診断書の横に手書きで「へびーあるこーるどりんかー」と、しっかり書き込んでいた。今も手元にあるが、医者としても原因が明確になったので、安心してた顔で処方箋を書いてくれた。

とき既に16:30、病院は公立なので、これだけ診断してくれても無料、約6時間近い無料院内視察ツアーだった。

実際に費用を計算すれば、これだけ先生がついてくれて、レントゲン、血液検査、マイクロスコープなど、合計で2千ドルは下らないだろうな、たぶんもっとかも。

公立でも病気は有料のはずだが、今回はよく分からないまま、お金を払わなかった。Emergencyだから、ACC扱いって事らしい。

道路向かいの薬局に行き、処方箋を出して薬をもらう。3日分で60ドル。これでも永住権があるから安いそうだ。コミュニティカードがあれば、もっと安くなるが、僕は持っていない。

来週から日本出張なので、少なくとも今週は禁酒だな。

さて、通風の勉強をしよっと。

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tom_eastwind at 16:44│Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by May   2007年07月09日 20:36
私も随分前、朝起きたら突然手首が痛くなって、寝違えかと思ったが全然治らないので整形外科へ。MRIを撮らないと判明しないが、加齢と共に関節の間が狭まってこすれあい、炎症を起こして痛くなる、という疑い。(その後病院には行ってませんが) 最初のところを読んでいて、もしかしてそれ?と気の毒がりながら読んでいたら・・・飲み過ぎで通風ですか。それはフォローの余地なしですね。ははっ 気をつけないと肝臓・腎臓にも来ますよ〜〜〜
では、お大事に。 

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