2007年10月04日

脊髄反射

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「まじめはバカの埋め合わせにはならない。まじめなバカほど始末の悪いものはない」

 

ドイツの諺だという事をあるブログで読んだ。そうこうしているうちに、更に面白い言葉を見つけた。

 

 

 

脊髄反射(せきずいはんしゃ)。

 

いつも拝読している池田信夫ブログからだ。

 

例えば熱いものを触ると手を離すとか、ぶらぶらしている状態の膝の下を叩くと、足がぴょんと跳ね上がるとかだが、このような説明がある。

 

***

「脊髄反射」とは、外部からの刺激が脳まで伝わる途中、脊髄で折り返して反応が起こる現象です。代表的なものは「膝の下を叩くと足が上がる」反応で、「膝蓋腱反射」と呼ばれています。かつての日本では、「国民病」であった「脚気」の診断にも使われました。

 

辞書に載っている「本来の意味」は、このような「医学用語」です。医学関係者でない人たちの日常会話で、この意味での「脊髄反射」が使われることなど滅多にありません。

 

一般的に広く使われているのは、この言葉を比喩的に用いた、「もうひとつの意味」です。

 

「脊髄反射」の特徴は、「脳」を経由していないことにあります。このことから、「頭」を使っていない、「思慮の浅い」反応、行動を揶揄して「脊髄反射」と称します。多くは、行動の当事者を侮蔑する意図、あるいは自虐的な謙遜が含まれている用法です。

 

掲示板などで、記事の内容を理解しようともせず、字面だけに反応した書き込みがあったとき。そのような書き込みに「脊髄反射」というコメントがついたなら、それは「少しは考えろ」という指摘です。

 

世の中、ものごとを深く考える習慣を持たず、その場限りの対応をする人間は多いものです。それがあまりにも粗忽で浅はかな態度であった場合、その対応は「脊髄反射」として評価されます。定常的に「脊髄反射」ばかりを繰り返す者がいれば、「愚人」とみなされ、相手にされなくなるでしょう。

***

 

馬鹿を相手に馬鹿というのは簡単だが、あんまり世の中に馬鹿が多いと、言い疲れるし、言ってる自分の語彙の少なさにがっかりする。そんな時に「新語」が出てくるとうれしい。

 

こちらの論旨を理解もせずに言葉尻だけを捉えてきゃんきゃん言う連中や、物事をYESかNOか、白か黒かでしか理解出来ないお馬鹿さんは、自分の言ってることが「とても正しい!」と思ってるから始末に終えない。

 

丁度戦前の朝日新聞や、大政翼賛会の下っ端連中が、上部のいう事を真に受けて鬼畜米英と叫んで一生懸命自分の子供を戦争に送って、精神力さえあれば竹やりでB29を突っついて落とせると本気で思い、それで正義を行っていると思い込んでるようなものだ。

 

その結果子供が死んでから、初めて自分が馬鹿をやったと気づく。

 

あんたのやってる事、その結果がどう出るか分かってやってるの?お馬鹿さんは、推論が途中まで(1段階)しか出来ない。だから、囲碁や将棋で言う「先が読めない」状態である。二手三手先を読めば分かることが、どうも出来ない。

 

例えば、移住をしたいとなると、その事ばかりに頭が回ってしまい、その為にビザを取るという作業に夢中になるあまり、ビザを取った後のことを理解しない人々。

 

目的は幸せな生活であるはずなのだから、残業のない、年休が全部きちんと消化出来る為の生活を支える経済的所得の源泉を考える事が必要なのに、何も考えてない。てか、NZで通用する能力を持ってない事に気づかない。

 

だから、一生懸命ビザを取って渡航してみて、実は自分に能力がない事に気づかないまま、ジャパレスで最低賃金で働いた挙句に、「こんな給料じゃやってられん!」と日本に戻る人々。

 

それでいて、ジャパレスのオーナーが日本人をこき使っていると言うのは、開いた口が塞がらない。おいおい、その程度の仕事しか取れないのは、君の責任でしょ。仕事を選ぶ権利は君にあるのだ。

 

君に本当に能力さえあれば、どんな仕事でも出来るはずだ。英語力、コミュニケーション能力、専門知識、一般知識、そういうものの中で、どれがニュージーランドで「能力」として認められるかを予め調査しておけば、答はすぐに分かるはず。

 

その「能力」と言うのが、北東アジアの島国の、更に地方のちょいと大きな会社で、その会社の伝票の切り方とか経費の請求の仕方とか、営業と思い込んで客とゴルフばかりやったり上司のゴマをするのがうまくて、社内では仕切り役の立場にいる事だと思い込んで疑わない人々。

 

結局その会社以外では単なるでくの坊で、60過ぎたらぬれ落ち葉にしかならないのに、海外でも通用する能力を自分が持っていると思っている。

 

自分が裸になった状態、会社の看板がない状態では何も出来ないし能力もないという事を理解もせずに生きてきた、自分を磨こうともせずに周囲に流されて何の努力もせずに生きてきた、ランチタイムは1時間の休憩を取って最初の30分は食堂で会社の愚痴をこぼして、あとの30分は喫茶店でタバコを吹かしながら偉そうに店員を呼びつけて一番安いコーヒーを頼んで、後はしょ〜もないスポーツ新聞を広げて、店員に見られないようにエロ記事ばかり読んでた君の責任だよね。

 

最初から分かってたことでしょ。何できちんと考えないのかな〜と思う。

 

キーウィを馬鹿と言う人も多いが、ある種の日本人は程度の違いはあれ、キーウィ並みの脊髄反射である。むしろキーウィの方が、余程前向きで明るいから良い。少なくとも、起ってもいない事で悩んでストレスを溜める事はないからだ。

 

写真はクイーンズタウンに行った時、スキー仲間がカドローナスキー場をテレマークで格好良く決めてる場面です。

 

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tom_eastwind at 12:00│Comments(1)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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この記事へのコメント

1. Posted by May   2007年10月05日 16:03
まじめはバカの埋め合わせにならない・・かぁ。バカは心配性の埋め合わせにならない、楽天家はまじめの埋め合わせになるかもしれない。これ以上石橋を叩いても仕方がないので、この頃遊んでばかりいる。やりたい事がいっぱいあるけど時間は平等で、早いとこ行くことにした。不真面目バカである。長所はやわらか頭だけか・・。

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