2007年10月17日

クライストチャーチの雇用状況

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先週当社クライストチャーチのマネージャーと話す機会があり、移住者向けの求人情報やワークビザサポートをしてくれる会社の情報等を聞いた。

 

マネージャーによると、クライストチャーチの就職状況はかなり悲惨であり、「まともな仕事がなくて」日本に帰る移住者が増加しているとの事。

 

たぶん最初はワーホリビザを取得して「自分探し」にやってきて、当時は日本人観光客も多くてお土産屋さんとかガイドさん、地元レストランで働いて生計を立てていたのだろう。

 

そのうち、CHCに住む日本人相手の商売も出てきて、日本食レストランも出来て、それなりにCHCの日本人人口も増加して、現在ではワーホリを含めて約3千人の日本人がCHCに住んでいるといわれている。

 

ところがCHCは支店の街であり、独自のビジネスを持っていない。オークランドであれば、ニュージーランドの商都として様々なビジネスがあるが、CHCの場合はオークランドの支店という位置づけであり、CHC独自のビジネスが存在しないのが現状である。

 

これだけインターネットが発達して飛行機がオークランド-CHC間をほぼ1時間ごとに飛ぶようになり、飛行時間も1時間30分となれば、会社側としても、あえてCHCに支店を作る理由もなくなる。

 

今の日本でも東京が栄えて大阪の支店が閉鎖されるようなものだ。

 

そのため、昼間にCHCの繁華街の大通りを歩いていても、酔っ払った若者が群れをなしてふらついてるか、大聖堂のベンチに座り込んでる老人を見かけるくらいだ。

 

「この街、住むのには最高なんですよ。でも、仕事をするってなると、ほんとに何もないんです」そう話すマネージャーも、ワーホリで来る人々の仕事の相談を受けてあちこちに聞いてるから、状況が良く分かる。

 

勿論誰もが失業をしているわけではない。実際に政府系の調査ではオークランドの失業率が3%以上なのに対してCHCでは2.8%である。

 

この調査ではパートタイムでも「フルタイム」と同じ扱いになるので日本の失業率とは異なるが、ニュージーランド国内での比較なので、どちらにしてもオークランドの方が「仕事が少ない」という結果になる。

 

街には新しくてお洒落なレストランも増えており、住宅価格も好調で上昇しており、つまりこの街で生まれ育ったまともな家族は、ニュージーランドの好景気に合わせて生活が向上しているけど、その景気に乗り切れない日本人がいるという事だろう。

 

実際に街を歩いて日本人に話を聞くと、なかなか良い話を聞かない。日本では高学歴でも、その資格はニュージーランドでは通用しないので、結局地元の日本食レストランで最低時給(11.25ドル)で働くしかない。

 

おまけに、いくら日本食レストランで仕事を見つけても、最初の3ヶ月は「見習い」とかで、最低時給を下回る7ドルくらいしか支給されないケースも多いようだ。

 

今時そんな法律違反を堂々とする経営者もどうかと思うが、それを黙って働くしかない日本人労働者もどうかと思う。

 

「まあいいや、実際に素人なんだし、喧嘩して気分悪くなるよりは黙って働こう、どうせすぐ辞めて旅行に行くんだし」そういった短期労働者が現在のCHC労働市場を形成していったのだろう。

 

仕事がなければオークランドに出てくれば良いのだが、それは嫌らしい。だから日本に帰って働いてお金を貯金してから、またCHCに戻ってくるというようだ。

 

でもさ、35歳過ぎて日本でまともな仕事があるのか?今までCHCで過ごしてたってのは、おそらく専門的な知識も身に付けてないだろうし、今更日本に帰ってサービス残業やって土日も働いて、それでいて高給が取れるわけではないだろう。

 

それよりも為替がこれだけ強い現在では、オークランドで夫婦で働いたほうが余程ましではないか。この国であれば稼ぐお金と出て行く生活費を比較すれば、可処分所得は日本よりも多いのではないかと思う。

 

まあ個人の判断であるから僕らが何を口出しすることもないが、ただニュージーランドの経済環境が悪いとか生活に楽しみがないとかは、帰国してから言ってほしくないな。

 

だってニュージーランドの経済は絶好調で、今年も84億ドルの黒字で、来年の個人減税をしようと言ってるし、給料も毎年10%近く上昇してて、海外旅行に行く人が増加しているし、生活に楽しみがないと言っても、それはあなたの問題では?てか、そんな所に今まで喜んで自分の意思で住んでたんでしょ。

 

CHCの就職状況を聞きながら、自分に特技もない状態で何となく「自分探し」にやってきて、何となくワークビザが取れたので日本に戻るのも嫌で、そのまま毎日生活をしてて、特にその時間を勉強に費やすこともなく何かを学ぶわけでもなく、ただ単に毎日の時間が流れていった結果、今の自分があるのではないかと思った。

 

写真はオークランドの歩道拡張工事。それにしても、働いている人のうち三分の一はアジア人だな。

 

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tom_eastwind at 13:29│Comments(3)TrackBack(0) 移住相談 | 諸行無常のビジネス日誌

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この記事へのコメント

1. Posted by May   2007年10月17日 14:58
抜歯後の痛みは相変わらずだが、二日酔いで寝てたら仕事の電話が入る。(またドカヘルに安全靴の仕事かよ〜・・)文句は言ってられない。来月、行政機関の仕事に採用になったらパソコンの練習しなきゃ。聴診器はいつか使う事があるかなぁ、と思って持ち帰った(高かったからもったいなかっただけ)遊びの予定だけは目白押しだ(そのために稼いでるようなもん)まったくの自転車操業。クレージー炸裂中、毎日忙しい。電車の移動中に単語帳を見るくらい。昨夜はラッキーな事に日給以上の寿司にありついた(持つべきモノは友達)
2. Posted by とある素浪人   2007年10月18日 01:15
そりゃ、日本人が少ないところで日本人相手の商売しか考えてなかったら、成り立たないですよね。需要に対して、どういう商品を提供できるか、その商品に差別化した付加価値をつけたら、価格を高く設定できる。私は10年後の自分の付加価値を高めるためには、英語力は絶対必要だと思っています。溶射技術の国際会議も英語で開催されてますしね。
もうすぐハロウィン。英会話教師から、私は絶対参加命令を受けました。昨年は武士の格好をしたんで、今年は忍者のつもり。何もコスプレはモンスターに限らないそうですから。
臨兵闘者皆陣列在前
3. Posted by くに   2007年10月18日 19:27
先週はありがとうございました。コラムを拝見させてもらいました。なかなかああいう場を持つことも少ないので有益な時間を過ごさせてもらいました。仕事はゲットしましたので最低数年この国にいれる事になりました。また場があるときは是非参加させてください。

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