2007年10月23日

The eye of Judgment

e449b766.jpg

先週末からLabour Weekendで、りょうま君を連れて子供の集まる玩具屋とかモールで遊び、最終日の月曜日は、みゆきに教えられてアオテアセンターで開催されている Armageddon Expoに行ってきた。

 

昭和の時代は子供の遊び場は広場とかでチャンバラとか野球だったが、今はモールやゲームセンターが中心だ。僕が10歳くらいの頃までは公園だったが、その後インベーダーが出てきて遊び方が変わった。

 

丁度僕らが高校生になるくらいの頃は、高校生らしい遊びにゲームと言う要素が入り込んで、それ以降の生活スタイルがすっかり変わったという気がする。全共闘で戦ってた「団塊世代」の後に出てきた「しらけ世代」だが、でも「新人類」ではないと言う微妙な少数民族だった事を覚えている。

 

ただまあ変わらないのは、今の子供も家に帰ってくると即座にランドセルをポーンと玄関に放り出して遊び始めることだろう。玄関に靴は脱ぎっぱなし、居間に向かう途中の廊下に靴下が散乱し、次にジャケットが落ちてて、その先にはテレビの前に座り込んだりょうま君がいる。

 

このアルマゲドンエキスポは、今ニュージーランドで販売されている子供向けの様々な商品を取り揃えた展示即売会だ。

 

アオテアセンターを全部貸しきってのお祭りは、12時頃に行くと、何と入場までに15分ほどの行列!おまけに行列を整理する係員まで出てきてて、いやいや、このニュージーランドで行列を見るなんて、ミルフォードサウンドの観光船に乗る時以来ではないか?と思ったり。

 

お客の50%くらいはりょうま君くらいの子供で、25%くらいは図体だけがでかい、脳みそはりょうま君なみのキーウィの十代後半で、後の25%は子供を連れてきているものの、自分の方が舞い上がってる永遠の男の子だ。昔のニュージーランドじゃあ、こんなのあり得なかったから気持ちは分かるけど、、、おいおいおっさん、子供を押しのけて自分が前に出るんじゃねえよ。

 

ロードオブザリングスの関連商品?一応刃は潰してあるものの、かなり本物なナイフや刀剣、斧などが子供の前に平然と陳列されてて、「触るな!」とは書いてるものの、ちっちゃな子には触らずにはいられない、かなり苦痛な商品がずらり。

 

女の子向けの日本の漫画やアニメコーナー、テレビゲームの大バーゲンコーナー等を見て回ってると、ちょっと面白そうな、人だかりのすごいブースがあったのでりょうま君と一緒に覗いてみた。

 

すると、そこにあるのはソニーのブースで、最新のゲームである The eye of Judgmentのデモ版試用コーナーだった。

 

遊戯王が世界で大人気だし、怪獣と戦うロールプレイングゲームも人気の中で、その両方を組み合わせたようなこのゲーム、5分もすればルールが分かるので、子供たちがすぐ馴染めて遊べる。

 

wiiがPS3を完璧に攻略した理由は「誰でも遊べる、忙しい大人でも遊べる」というコンセプトだろう。

 

つまりソニーは、プロの視点、供給者側の視点に立って商品を開発して、ゲーム機のとしての最大の性能と、映像としての最大の美しさを同時に求めてPS3を発明したが、お客はそんな視点で見てなかったという事だ。

 

僕自身インベーダーの時代からゲームをやっているが、忙しい今、新しいコントローラーの使い方を覚えようなんて思わない。そんな事をやってられるのは小学生くらいだろう。

 

僕ら大人が欲しいものは、もっと単純で面白いゲームである。その視点からすれば、wiiが見事に大人の趣向にはまったのだ。

 

ゲーム人口が縮小する中で任天堂とソニーが取った戦略は、全く正反対であったが、世間はwiiを勝者として迎えた。

 

一敗地にまみれたソニーだが、今回のThe eye of Judgmentは面白い。

 

りょうま君も早速ゲームに飛び込み参加だ。相手は7歳くらいの女の子。20分ほど戦い、結局最後は負けてしまったりょうま君、大笑いしながら「でもさ〜、僕が本気でパンチを出したら負けないよ〜」って、おいおい、その年で刑務所に行きたいのかい?

 PS3

その後も漫画コーナー、おもちゃ売り場を見て回る。

 

一番上の階では、お疲れでしょうって感じでジュースやピザの販売をやってた。

 

おかしかったのが、どこの製品か分からないがあの味の軽さとチキン味は白人向けに作られたのだろう、カップヌードルが1個2ドルで売られてて、床に座り込んで食べるアジア人が目立った。

 

 

 

全体的に見て、このエキスポは正解ではないか。ニュージーランドの子供に、もっと色んな文化を教えて遊んでもらう、てか、殆どの展示物の発信地点は日本なので、これはもう日本文化ジャパンデーとでも言ったほうがよいような感じ。

 

白人の子供が日本語の意味が分からないまま「YUGIO〜!(遊戯王)」とか叫んでいるのを見ていると、なんとなくうれしくなる。

 

餅ついたり盆踊りしても、たぶん白人には「ライスで何そんなに苦労してやってのんの?」とか、意味不明のスローダンスにはてなマークが飛び回るだけだろう。焼きそばにたこ焼きのほうが、よほど直接的で分かりやすい。

 

自分が思い込んでいる日本と、白人が興味を持つ日本は違っていると思う。今の日本の実際の姿を見せたいのか、自分の思ってる、見せたい日本を見せたいのか、それとも白人との文化交流をしたいのか?

 

何にしても、アジア人の子供たちが日本文化の洗礼を真っ先に浴びたのはセーラームーンやスラムダンクだったし、白人世界ではポケモンや遊戯王が西洋世界を席巻し、子供たちは日本を好きになっていったのだ。

 

誰に何を見せるか、それは人によって違っても良いと思う。

 

ただ、アメリカ人がフォークダンスの「オクラホマミクサー」を日本人の前で踊るよりも、マイケルジャクソンのムーンウォークのほうが、間違いなく日本人の若者には受けるし、それでアメリカに行ってダンスしようって気になるだろう。

 

ソニーもwiiも、X−boxを相手にどんどん喧嘩を仕掛けて、子供たちにとって楽しい選択が出来るようになって欲しい。出来れば、アニメやゲームソフト業界で働く一番底辺の日本人の給料を、もっと上げてほしい。良い品なら、人件費を価格に転嫁出来るのだから。

 

人気ブログランキングへ

 



tom_eastwind at 00:02│Comments(1)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by May   2007年10月23日 23:14
日本では遊戯王、まだ流行ってんのかしら?うちは女の子しかいないから、それに3人とも大人になっちゃったもんね。一時、遊戯王カードがバカ売れしたのは知ってるけど。女の子には「Nana」がはやりました。上の子の時代はドラゴンボール。下の娘婿はガンダム教祖みたいな子。大和(ヤマト)に教えるに違いない。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔