2007年11月20日

安全神話

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安心と安全

 

日本での夕食は、一度は必ず吉野家で牛丼。並盛り380円+生卵。おいしいな〜、ぱくぱく。

 

知る人ぞ知るだけど、僕は日本に行くと、吉野家と豚骨ラーメンだけは外さないようにしている。うまいな〜。

 

次々と入ってきては、牛丼をかけ込んで出て行く人々を見ながら、壁のお品書きとかも見ながら、ゆっくりと食う。

 

吉野家は食券売機を導入してない。吉野家の安部社長は、食券には人の暖かさがないと考えているようだ。要するに、お金を払って「ごちそうさま」ってのと、お金を受け取って「有難う御座います!」という会話が大事だと考えているのだ。

 

牛肉輸入禁止の時も、豚丼、焼肉など次々と策を打ちながらも決して米国以外の牛肉を使おうとはせず、他社が次々と豪州牛肉を導入した時も牛丼は再開せず、食べ物を売る人間としての筋を見せてくれた。

 

やっと最近になって午前11時から販売など、少しづつ売り始めている。

 

ふと壁を見ると、「当社の牛肉は主にアメリカから輸入しています」との案内が控えめに書いてあった。

 

最近ますます起こる食品偽装事件。今日も吉兆大阪の日付偽装事件で新聞やテレビが賑やかに報道していた。

 

ただ、「偽装」と「食の安全と安心」の問題は、きちんと区別して考えなければならない。

 

吉兆の場合は完璧に偽装だ。これはもう言い訳のしようがない。安全と安心の問題ではない。現場のアルバイトが勝手にやったことでもない。本社が日付変更を指示していたというだ。

 

しかし牛肉輸入禁止の問題は、安全と安心の問題だ。米国産の牛肉が危険である、狂牛病であるという事で米国産の牛肉が輸入禁止となった。

 

この時に吉野家としてはかなり一生懸命に安全と安心の違いを世間に向かって訴えていた。

 

安全は基準で調整できる。ところが安心は心の問題だから、どうも企業側では調整のしようがない。

 

日本人は何かあるとすぐ「不安だわ〜」と言うが、完璧な安全などあり得ないのだから、完全なる安心は与えることは出来ない。安心は本人しか作ることが出来ないのだから。

 

「生きてる限り人には絶対なる安全などあり得ない」

 

交通事故もあるだろうし、今朝のニュースのように政府から勲章まで貰った人が死んだりする時代だ。歩いてればビルの屋上が人が飛び降りてきて、巻き添えになって大怪我もする。

 

元々、安全とは何に対してだ?殆どの場合、それは命に対しての安全に繋がる。でも、命自体がいつまで続くか?人はいずれ死ぬのだから、生まれた瞬間からすでに安全ではないのだ。

 

「安心は心構えでどうにかなる。所詮人は死ぬのだと理解すればよい」

 

死に向かって生まれたのだから、死ぬ事を過剰に恐れたり無視したりせずに、逆転の発想で、いずれ死ぬんだから、生きてる間は毎日後悔しないように、やりたい事をやって充実した生活を楽しめばよい。

 

死んだ後のあなたの肉体は、お寺か教会か市役所がどうにか処理してくれるのだから彼らにど〜んと任せておいて、こちらは生きてる間に何をするかを真剣に考えればよい。

 

だから、異常な程度の安全神話ばかり要求して、結局社会全体の発展を阻害するような結果(だって、進歩とか発明には常にリスクがあるのだ)、仕事にも個人生活にも不安ばかり感じて、結局全然幸せになれない国家造りよりも、ある程度の安全さえ守ればそれでOK,あとは国民が自分で判断するよって自己責任の仕組みを導入するほうが、結果的に国民全体の向上に繋がるのだ。

 

生きるほうとしては、安全と安心の二つのバランスの中で、原子力だって生活の為の仕事だってお昼に吉野家のアメリカ産の牛丼を食べるのか、防腐剤たんまりのコンビニ弁当にするのか、吉兆の定食なのかだって、自分が納得したものを選べばよい。

 

政府の役目は、その判断をする為の基本的な情報を提供することだ。国民を無知なままに放置すれば、それは日本全体が国際化が進む世界で取り残されてしまう事になる。

 

安全と安心のバランス、この基本がふらついていると、いつまで経っても国民は成長せず、何かあればすぐくよくよして、後ろ向きに生きていくしかないのだから。

 

帰りにコンビニによる。パン、おにぎり、お弁当、次々と売られている食べ物を見る。どれもこれも添加剤や防腐剤が、これでもかってくらいに使われている。食の安全を取るか便利さを取るか、選ぶのは自己責任だ。

 

テレビでは街行く一般人に食品偽装問題でインタビューをしている。「あらま~、不安だわ〜」

 

写真はホテルに飾ってあったクリスマスツリー。皆さん、幸せそうに写真を撮ってました。

 

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tom_eastwind at 00:16│Comments(4)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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この記事へのコメント

1. Posted by May   2007年11月20日 07:44
昔は賞味期限に敏感であったが、今は仕事帰りのスーパーで半額になった弁当を翌日の昼ご飯用に買うのに余念がない。防腐剤たっぷりならおなか壊さないね。祖父はお酒をがんがん飲みヘビースモーカーだったが、いい年まで生きた。我慢してたらストレスでもっと早く死んでたかも。ああ、人生は一度きり。
2. Posted by May   2007年11月20日 19:55
昨日の子、給料の貰い方がわかんなくて聞いてきた。それと中国人はいらない、と言われて「私、仕事どうする?」って・・・言われてもなぁ、派遣先をたくさん持ってる会社に登録すれば、と答えた。(昨日は自分とこの方が時給がいいって言ってたじゃん) 彼氏なら紹介する。夕方情報局みたいなおばちゃんが、あの子”あちゃら語”で電話して怒ってたで。ひでぇ、それ紹介した彼と喋ってたんじゃん。未だにそんな差別が存在するなんて・・だし、長く住んでるから日本語分かるって私も思ったよ・・・。でも、今の仕事誰にでもできると思うんだけど、誰も彼女に説明しようとしない。優秀な派遣かもしれないのに・・・。(つづく)
3. Posted by May   2007年11月21日 00:10
中国人の友だちに、彼女のおばあちゃんは日本人だって、と話したら「ああ、彼女は中国残留孤児の子孫なんだね」と言っていた。て事はおばあちゃんは日本語が喋れないのかな?とにかく私が行った後、彼が彼女のバイト探しの手助けを、彼女が望めば、できるだけする、って事になった。「でも、彼女も努力しねきゃね」そうだよね。私もね。
4. Posted by May   2007年11月21日 00:53
トピックから外れまして、すみません。

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