2007年11月22日

生活保護引き下げ・厚労省方針

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「厚生労働省は20日、生活保護額のうち食費など生活扶助額を引き下げる方針を固めた。現在の生活保護の水準が、保護を受けずに働いている勤労層の生活費を上回り、勤労意欲をそぐ恐れがあると判断した。

 

 

 有識者による同省の「生活扶助基準に関する検討会」は同日、食料費など必要な生活費の調査結果を、生活扶助額を見直す基準に位置付けることで合意した。(07:00) 」

 

いや〜、こうなるのではないかと思ってた。

 

働いても生活保護世帯よりも低い収入の、ワーキングプアと呼ばれる人々の存在が表立ってきたあたりから、もしかしたら厚労省が功労賞狙いで、今年の「最優秀バカ賞」欲しさにやるんではないかと、思ってましたよ。

 

案の定、低いほうにあわせやがったよ、こいつら。

 

元々ワーキングプア問題は、これじゃ多くの若者(低所得者)が自分の収入だけでは貯金も出来ず結婚も出来ず、幸せな将来を描けないから、どうやって問題を解決していくか=賃上げをどうするかって事だった。

 

「フリーターに嫁はやれません」、そう言って断る父親がいるのは、これは理解出来る。結婚しても生活を支えることが出来ないから、それが不幸に繋がるのだ。

 

だから、フルタイムで働けば生活も出来るし貯金も少しは出来るし、夫婦で一生懸命頑張れば、いずれ持ち家を買う頭金も溜まる、そういう生活を築き上げる為に、政府はどうするべきか?が問題であった。

 

その比較として出されたのが、「生活保護より少ない収入」ってせりふだ。このせりふが出始めたのは、本来の趣旨は、「だから生活保護世帯以上になるように、賃金の底上げを図れ」だったのに、その反対に「生活保護を下げろ」であるから、全くもう、厚労省には、今年一番のおばかさん賞をあげたいくらいだ。

 

もし俺が生活保護世帯の子供だったら、高校生くらいだったら、このニュースの時点でほぼ間違いなく厚労省の役人を誘拐して身代金を奪い、その後も生きてる限り役人の子供や家族を誘拐し続けてカネを要求し、ついでにそいつらのパスポートを奪って、無人島の山の中に放り出して、どこまで一人で生きていけるか、サバイバルゲームをやらせるだろう。

 

皆が協力しなければ生きていけない島で、少しの水と食料を、彼らがどのように分配していくのか、見て見たい。

 

弱肉強食?弱い奴が死ねばよいのだな?よっしゃわかった。役人の、80歳になる親を一緒に放り込もう。おいおい、親の食料を奪ってでも生き残るかよ、役人さん。

 

能力のある者が生き残るんだな、努力しない奴は駄目なんだな、だったらさ、役人の娘で病気がちの子供も一緒に放り込みましょう。生産能力ないんだから、死んでもらうしかないね。

 

働く気がないような役人の息子は、真っ先に放り込みましょう。親と競争しながら、どっちが最終的に食料を得られるのか?

 

そうする中で、人が死ぬ辛さとか苦しさとかが分かってくれば、何で人間が助け合いをするのか、役人もやっと理解していくだろうね。

 

1945年の敗戦後、日本は優秀な官僚がたくさんいた。彼らは、戦争に負けることで同じ日本人が泥沼に落とされて次々に死んでいく現実を見て、戦前の日本にあった「助け合い」がどれほど社会の為に必要かを実感してた。

 

助け合いってのは、慰めとかお恵みではなく、社会が健全に発展していく為の必須の道具であり、この決定的な点を役人は理解していない。皆が最低の生活に叩き込まれた時に皆が生き残る道は、相手を信用してお互いに出来る範囲で頑張って、結果を皆で分け合うという方法しかないのだ。

 

だから戦後日本は、格差のない社会を作り、ダレでも生きていける社会を作った。

 

その中で仕組みに甘えて暴利をむさぼったのは、実は貧乏人ではなく、政治家と高級役人だったと言うのは、実に皮肉なことである。

 

さて今回。生活保護を切り捨て、ワーキングプア問題を見えなくするようにした厚労省は、これで功労賞を取るのか、世界一のバカとして後世に名を残すのか?

 

どっちにしても、誰かさんの殊勲の為に地獄に落とされた人の事を考えると、昔の自分を思い出し、他人事ではないので、正直この記事には最高に腹が立った。今回の判断を行った責任者、しっかりと名前を記録に残して、天下りした際も、必ず行く先を残して置くように。

 

今はもう、一人でも多くの人に、安全地帯に避難するように告げたい。

 

今あなたにお金があるから大丈夫だって?冗談じゃない、そのお金を巻き上げようとしているのが政府だし、あなたの子供が大人になった頃、そのお金がどれだけ子供に残せると思っているのか?

 

戦え!今の国民に残された手段は多くない。政治をひっくり返すという国民運動を行うか、それとも海外に一時避難をするか、だ。海外は辛いかもしれない。ただ、ニュージーランドでは、人は人として扱ってくれる。その一点を取ってみても、努力する価値はあるのではないか?

 

写真はウエスティンホテルのツリーの下にあった機関車。トーマスではないけど、

皆写真を撮って幸せそうだった。さすがに、「砂上の楼閣って知ってますか?」とは聞けなかった。それにしても、こんな普通の人々の生活を壊そうとしている今の日本って、ナンなんだ。

 

 

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tom_eastwind at 00:22│Comments(2)TrackBack(0) 日本ニュース | 諸行無常のビジネス日誌

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この記事へのコメント

1. Posted by May   2007年11月22日 05:37
何なんだろう?
知らない者はバカを見る。やったモン勝ち。言ったモン勝ち。
今に始まった事ではなく、日本では30年以上前からそうだよ。
19で結婚した私は、何も知らずワーキングプアをやり、税金も保険も納めてバカみたい。現在も続々と届く納税振込み、遅かりしの感もあるけど、調べて免除、猶予できるものはみんなそうした。金に目がくらんだおばかさんたち、幸せは金で買えないが、貧乏人がいくらほざいても世の中、金って言うのもまた本当。ああ、無常、日本。tomさん思い切りネガティヴになるトピだ。今日も役所に税金をStopしに行ってきます。
2. Posted by とある素浪人   2007年11月22日 20:52
次回1月の移住説明会の表紙の案内ですが、11月表記のままですよー!

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