2007年11月27日

ニュージーランドで起業する

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日本から来た起業希望の方と面談する。

 

最近は不動産を通じた起業や投資を考えている方も増えた。昔と比べれば、隔世の感があるニュージーランドだ。

 

そういえば毎回同じような話をしているので、今後は、不動産、投資、起業という話を、少しまとめてみた。

 

 

今後も、新しいカテゴリーを作って、不動産、投資、起業という情報を提供していく。

  

例えばオークランドで小売店をオープンさせて、将来は永住権に繋ぎたい場合。

  

 

世界で2番目に起業しやすい国

1・外国人が外国にいながらNZで会社を設立して、取締役及び株主になれる。但し会計監査が毎年必要。

2・会社設立の際の資本金は1000ドルでよい。事業資金は貸付となるので、利益が出れば無税で回収出来る。

3・契約観念が徹底しており、契約に従ってルール通りに行動すれば、例え企業が倒産しても、経営責任は会社資産のみに限定される。

4・初期投資が他国に比較して安い。オーストラリアで小売店を開く場合の概算費用は50万ドルが目安。NZでは30万ドル程度で開業出来る。

5・永住権を持つ日本人労働者を採用出来ることで日本語による管理が可能である。

6・NZで得た利益はNZで納税するが、法人税は33%(30%に下がる予定)。

 

 

投資コスト

会社設立費用: 約1000ドル

会社資本金:   1000ドル

税理士費用:   年間で2000ドル程度

弁護士費用:   1契約に付き1500ドル程度

店舗契約及び家賃: 契約時に2か月分の前払い、家賃は売上の10%が目処

店舗改装費:  平均で1万ドル程度だが、MALL等の条件によって変わる。

店舗什器: 1万ドル程度   

初期仕入れ: レストランなら5千ドル、小売なら10万ドル程度

スタッフ人件費:マネージャー年収4万ドル、スタッフ年収3万ドル程度

光熱・諸経費:毎月1000ドル程度

広告宣伝:毎月200ドル程度

 

運営

1・法律上の問題点を弁護士を入れて調査する。

2・調査の結果が問題なければ会社を設立する。(社名、取締役、株主名が必要)

3・会社に資本金を投下して銀行口座を開設する。

4・銀行口座を開設する。

5・店舗探し。

6・店舗契約、改装準備。(改装は6ヶ月ほどかかることがある)

7・商品仕入れ

8・スタッフの採用と教育(当初は日本からマネージャーを送ることも可能)

9・什器の輸送と搬入

10・商品の展示決定

11・広告方法の検討

12・開店

 

問題点

1・NZの各種法律、特に労働法を理解しておくこと。トラブルが発生する一番の原因である。

2・NZの商習慣をマネージャー、社長が理解しておく。日本とは全く異なる発想である。

3・初期の段階から経理を徹底して明朗にしておく。税務署は日本のようなぼったくりのわからずやではないので、正直が一番。

 

起業家ビザ関連

1・弁護士費用が15000ドル+GST

2・税理士費用が3000ドル+GST

3・申請後約6ヶ月で、最初の9か月分のワークビザが取得出来る。それから9ヶ月以内に実際に渡航して会社を立ち上げて営業開始すること。

4・9ヶ月経過した時点で会社の書類を持って移民局に行き、27ヶ月のワークビザを取得する。

5・36ヶ月以内に2年分の決算書を持って移民局に行き、永住権を申請すると取得出来る。

 

 

 

他にも、その人の希望する商売によって色んな方法があるけど、まずは上記の内容を説明すると、何となくイメージが湧くようだ。

 

ただ、ニュージーランドで起業するのは簡単だが、1年生き残る会社は、そのうち2割と言われている。

 

ビジネスモデルx経営者の能力x時の運=経営の成功度ってな感じかな。この3つが33%づつ占めているから、ビジネスモデルが良くても能力がなければ負けるし、要するにこの3つがすべて揃って、初めて利益の出るビジネスが継続できると思ったほうが良い。

 

毎週2〜3件は日本から色んなビジネスモデルが持ち込まれるが、聞いてても、「それ、どうなん?」と思うケースが多い。

 

結局、ニュージーランドの市場の小ささを理解せず、もひとつは、とにかくどっかのビジネススクールで習った机上の空論で、何とか理論とかでビジネスを展開しようと考えている人。どっちも、大体うまくいかない。

 

製造業でも警察でも、現場100回である。どれだけ責任者が現場に出て市場を観察して接客しているか。それが出来なければ経営がうまくいくはずがない。

 

なのに、「シャチョー!」と呼ばれたいが為だけに会社を興すような連中も目立つ。余程日本では相手にされなかったのか、外国で親の金で会社を作り、社長と呼ばれたい連中だ。

 

逆に、日本で会う起業希望者の中には、実に良いアイデアや実行力を持った人がいる。ただ、そのような人に限って慎重派で、なかなか飛び出してくれない。

 

今のニュージーランドは早いもの勝ち、First come, First Gain Winner takes  all の世界だ。これは自分で毎日現場で仕事をしているから、肌で感じることだ。難しい理論ではない。

 

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tom_eastwind at 00:00│Comments(2)TrackBack(0) NZの不動産および起業 | 諸行無常のビジネス日誌

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この記事へのコメント

1. Posted by May   2007年11月27日 11:25
私はずっとサラリーマンだったからシャチョーさんとよくもめた。
母方はずっと商売をしていたので、母はサラリーマンの父と合わなかった。
シャチョーさんの方がしんどいけど話がおもしろい。
経営が大変な時はもっぱら聞き役。
サラリーマンは退屈でせこい。妹は将来また小料理屋をやるんだって。私は変におかたいからなぜか役所勤務とか病院勤務で、水商売は嫌いである。昔、借金のカタに水商売をやらされたのはためになってるようだが。この年から企業はしない、多分。のんびりガーデニングだな。(またまた意味不明)ただ英語だけは普通に喋れるようになりたい。
2. Posted by May   2007年11月27日 14:42
そのためにコミュニケーションを主とした仕事に就こう。
仕事は楽しいかどうかで選ぶから、またまた自分磨きだな。
儲かるとかどうとか考えていないから、商売人向きでないかもしれない。
生きる、と言うのは死ぬ時にどれだけお金を持っているかではなく、どれだけ心が豊かかと言う事ではないか、と思う。
ま、必要最低限のお金はいるし、それは人によって価値観が違うけど。
その点、私は素朴なkiwiか、それ以下かな、と思う。

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