2007年11月30日

キーウィフルーツ

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今日は移住ネタの、永住権取得と言う本命問題。投資をするにしても、誰もがリターンを考える。でも、そのリターンに、相続税とか市民税とか安全性とか将来性は計算されているか?

 

要するに、今住んでる土地で最大の節税を計ろうとするだけで、それを世界レベルで考えて、治安、国政、経済、教育、医療などを見て自分の住む国を決めようなんて人は、ほとんどいない。

 

でも、これから先、それでよいのか?そう思う人々が、毎年1000人以上ニュージーランドに移住を始めている。

 

現在のニュージーランドの日本人人口は12,000人である。正確な統計はないのでネタ元を求められても困るが、在留届ベースで11,000人くらいはあると思う。

 

さて、この国に住むとなると、つまりこの国の税制の恩恵を受けようとすると、永住権の取得を考えねばならない。(実はそうでもないのだが、一応分かりやすい例として)

 

ところがこの永住権、日本人には実に分かりにくいシステムになっている。

 

まず、永住権。こればっかりは申請時期、担当者、運、によって、見事なまでに変化する。

 

取れる人はいともあっさりと、殆ど努力らしい努力もせずに半年くらいで取れるし、取れない人は数年かかっても取れない。

 

その理由は何かと聞かれたら、上記のように、本当に、申請時期、担当者、運であるとしか答えようがない。

 

一応決まりがあって、学歴、職歴、年齢、英語能力などがある程度揃えば、基本的には誰でも申請できる。あ、これにもう二つ。健康診断と無犯罪証明。

 

なので、最近の普通のサラリーマンであれば、何とか申請までにはこぎつけられる。そこから先の経済生活や家族の不和が起こるかどうかは別として。

 

逆に言えば、それほどに永住権とは不明瞭な条件の下で決められるので、どちらかと言えば申請する人が「先行きが不明瞭な状態でフレキシブルな考え方が出来るかどうか」も、大きな要素の一つとなる。

 

大体、外国の基準や道徳で申請をするのに、日本では〜とか、日本ならこうなのに〜なんて基準や道徳を持ち出すような人は、まずOUT。

 

ここはキリスト教国家だし、自己責任の国。日本の理屈は通用しない。

 

でも、じゃあどうすれば良いのか分からないって時に出てくるのがビザコンサルタントだ。ただ、これも刃物と同じで、使い方を間違えばとんでもないことになる。

 

よく「ビザコンサルタントが働かない!」なんて文句を書き込む人もいるけど、僕から見えれば、コンサルタントも説明が甘いし、聞くほうも甘いままというケースが多い。

 

たとえて言えば、生まれて一度もキーウィフルーツを食べたことのない人が、自分の頭の中でその味や形を予想する。ちっちゃくて可愛くて黄金色で〜。そして果物やに行って、おもむろに「すみません、キーウィフルーツ下さい」と言う。

 

店員は何も考えずに「ういっす、何個くらい食べますか?今は旬だから美味しいですよ〜」と言う。

 

客は、サイズの検討もつかないし、自分一人で食べるので、とりあえず「一房くださいな」と注文する。

 

店員、やはり何も考えずに、一房分って事で、裏庭に行ってキーウィのぶら下がった枝一本ごと持ってくる。

 

客はびっくり!おまけにその枝にぶら下がっているのは、汚い毛が表面に生えて、ざらざらしてて、薄汚い皮を剥ぐと、なんと中身はぬるとした黄緑色!りんごのようにしゃくしゃくもしてなければ、みかんのような透明な果汁もない。

 

「何よあんた!あたしの事、キーウィフルーツ食べたことがないってバカにしてるでしょ!」と怒り出す。

 

こんな時に大事なのは、最初にやるべきは、互いの認識の一致である。店員からすれば、表面落ち着いてるけど、何となくそわそわさを感じるお客に「こいつ、キーウィフルーツって分かってんの?」と疑問を抱くべきだし、一房と言われた時点で、こいつ、ブドウと勘違いしている、こりゃやばしと気づかねばならない。

 

客のほうも、自分が要求しているものが、実は自分が思い描いてたものとは違うという事を、そこまでは自分で調べてから注文すべきである。

 

つまりこのようなお互いの認識違いが、コンサルタンティングが失敗する時の一番の原因で、永住ビザは何故取るのか、取ったらどうなるのか、取るまでの手間がどれだけかかるかも説明せずに、「取りたい?あ、そ。じゃここにサインして」から始まり、あっちこっち引きずり回して書類を用意させた挙句、また同じような書類を出させ、結局は「え〜っと、いつ取れるか分からんぜ」と言うことになる。

 

これじゃあお客が怒るのも当然だ。お客は素人であり、自分が何を要求しているか全く理解していない。そんなお客への説明責任は、当然サプライヤーであるコンサルタントの業務に付随している。これはコンサルに限らず弁護士でも同じだが、ニュージーランドでは未だサービス業がきちんと定着していないので、このような場合の対処の仕方が分かってないケースばかり目立つ。

 

対してお客も、この国の情報を自分なりに最低限でも収集して、自分が何をしようとしているのかを理解しないまま、相手に言われたとおりに動いて、最後になって「こんなはずじゃなかった」となるのだが、それなら、素人なりに出来る限り調べてから問い合わせをすべきだろう。

 

自分のこれからの一生を賭ける大事件なのに、何も考えずに他人任せという事はだめでしょ。

 

上記はコンサルタントの話だが、移民管理官とのやり取りは、また全然違う。コンサルタントとの争いが本当の夫婦喧嘩とすれば、移民局とのやり取りは、偽装結婚夫婦の喧嘩みたいなものだ。

 

これを書き始めると、またまたきりがないので、そのうちに分割して書いてみよう。

 

ただ、僕が今まで2百数十人を扱った経験からすれば、本人がフレキシビリティがあり、腹が括れて、他人をある程度信用できれば、早かれ遅かれ永住権は取れるという事だ。何故なら永住権は、何度でもトライしてよいのであり、一回目に失敗しても二度目で取れるという事があるからだ。

 

永住権があれば、人生の選択の幅は思いっきり広がる。日本が駄目ならニュージーランドに渡航して、現地で家を買ってそこに住む、そんな選択もあるのではないかと思う。

 

写真はクイーンストリートから一本横に入ったスワンソンストリート。現在は道路の石畳の張替え作業中。左に見える看板は「まさと」と言う現地向け日本食レストラン。カレーとか丼モノが有名。

 

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tom_eastwind at 00:27│Comments(1)TrackBack(0) NZの不動産および起業 | 諸行無常のビジネス日誌

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この記事へのコメント

1. Posted by May   2007年11月30日 04:16
もったいない、コンサルタントなんて頼みませんよ。(なんて言ったら怒られそうだが)ネットワークで評判のいい所を聞いて直接電話したがどうも話が通じなかったのでやめ。次の所、方向性と可能性を相談。今後も何かあれば相談。(無料)現在は自分で申請しようと思っている。マメに移民局のサイトをチェックすればいいんだろうけど。先に永住権取ったら、学費もお安くなるもんね。EAST WINDも確か別の件で問い合わせたけど親切でした。

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