2007年12月06日

シドニーまとめ2

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もしかして、僕は神様に歯向かうような事をしたのか?

 

昨日からドツボにはまっている。今度は家庭内不和だ。国際結婚なのに、お互いにその時の都合の良い言葉でやりとりして、意味が伝わってるから、かえって怒りが増すのか。

 

こっちには言い分があるが、相手には大義名分がある。勝ち目なし。結局夕食も食わずに酒飲んでフテ寝た。

 

今週は、どこまでもドツボが続きそうな予感。今からかなり憂鬱だ。

 

たぶん神様が「もっと学べ、お前はまだ甘い」って言ってるんだろうな。くそ、これだけ一生懸命に生きてるのに、まだ不足かよ!

 

とか言っても仕方ない、神様だって忙しいのだ。自分の人生だ、神様任せにするわけにはいかん。

 

結局、シドニーの街を2泊3日でゆっくり面談先5件ほど回って、時間を掛けて色んな情報を得る。

 

同時に、足が痛くなるまで街を歩き、例えば紀伊国屋で売られている週刊誌の値段は日本の定価の2倍とか、香港のアサヒ屋書店より高いかとか、ランチの値段は持ち帰りだと9ドル、でも最低価格35ドルと設定している店もあるなとか、最近どんなビジネスが伸びているかとか、色々見て回る。

 

やはり、書籍やインターネットで取る情報と、生情報は違う。基本的な情報や数値などは公式発表でも分かるが、それを実際に生活する人々がどう感じているかは別だ。

 

例えば、最近オーストラリアでは減税があって国民に歓迎と言うが、良く見ると、現在でもNZよりも10%程度高い。税金が少しだけでも下がったのだから高いよりはましだが、NZのほうが最初からもっと安いというのが分かる。

 

経営者に話を聞くと、税金払う為に働いてるみたいなんて苦言が出る。なるほど、NZではあまり聞かない言葉だ。

 

特に感じたのが、5年前だとワーホリビジネスが盛んだったのが、最近はすっかり影をひそめ、地道な商売、と言うか、地元民に人気のあるレストランとか、美容室、人材派遣会社、メーカー、商社など、地元に密着したビジネスが伸びている感じ。

吉井 豆碗

 

以前だと、日本のど田舎のしょうもないなんちゃらくそったれ議員が、自分のぼんくらのガキを手に負えないからって(ほんとは親が悪いんだけどね)中学の頃からシドニーに送り込み、そのくそがきは親からもらったカネで毎日マリファナに染まって、それを自由と勘違いして道端のゴミ箱を蹴っ飛ばして喜んでた。

 

 

そういう漢字もまともに書けないくそがきも30過ぎるとさすがに自分の居場所がなくなるので、親にねだってカネを出してもらい、シドニーで会社を作り、xx旅行、とかxxセンターとか、格好だけつけて他人に自分を社長呼ばわりさせる。

 

ばかおや議員も智恵遅れなもんだから、どれだけ自分のガキがバカかもしらず、喜んでカネを送って、自分の選挙区には「うちの息子は海外で起業して社長して〜」と吹きまくる。最高の勘違いと自己陶酔の世界。

 

ところがそんなバカで漢字もまともに書けないあふぉ〜は、もちろん商売をしてもうまくいくわけはない。xxプレスとかに出てる新規広告を見てはすぐその猿真似をして、ビジネスのポイントを理解しないまま「よそより安い!」の一本やりで商売をする。

 

勿論そんな叩き売りビジネスがうまくいくわけもなく、結局市場をかき回すのみ。

 

その結果、市場全体が潰されてしまい、誰も儲けが出なくなり、お客はサービス低下に怒り、会社は利益が出ずに万年赤字、社員はいつまでも給料が上がらず、ただ同然でこき使われて、仕事も満足に覚えないままに退職、結局誰も幸せになれない状況を作った。

 

そのような市場もかなり淘汰されたのだろう、今回シドニーを回る限りでは、かなり改善されたような気がする。もちろん、まだまだヤバイ業者もいて、絶対にリピーターが取れないビジネスなんてのもあるが、これは基本的に減少傾向。来年には更に市場が良い方向に変化すると思う。

 

 多文化市場2

 

 

やはりシドニーの日系社会も安定期に入り、シドニー自体が大きな田舎から、本当の意味でのニューヨークや香港やロンドンや東京などの、都会の仲間入りを始めたのだなと感じた。ただし、あくまでも「始めた」だけであり、まだまだどうしようもないレベルの低さは至るところに残っている。

 

 

 

最終日のお昼は、シドニーに移住したキーウィ男性&日本人女性のカップルと昼食を取りながら、普通のビジネスマンの生活の様子を聞く。

 

 

2年前に28歳でシドニーに渡った大卒の彼は、専業主婦の奥さんと1歳の子供を抱えて、シドニーを本社とする保険会社で働き、日々保険ブローカーへの営業(奥さんいわく、シドニーでは営業の事を飲み会と言うらしい、どこの国も男の言い訳は変わらんな)をして、もう2年目に入る。

 

AUSの永住権は取っていない。取る為には今の会社からのサポートレターが必要だが、レターを出してもらうと雇用契約の延長が必要になり、長期で縛られる為に、それはないかなって感じ。

 

NZパスポートであればAUSで働くのは問題ないけど、永住権がなければ、教育や医療が有料になる。AUSのほうがNZよりは少し余分に貯金が出来るからよいけど、一生ここにいるかどうかは分からないので、今のところは永住権申請は考えていないらしい。

 

人口400万人のシドニーに、キーウィは40万人くらい住んでる。彼らは、例えば東北から東京への出稼ぎ感覚で出てきて、東京が気に入ってそのまま住み着くようなキーウィもいれば、NZの地元で家が買えるくらいのお金が溜まった40台後半にNZに戻ることもあるようだ。

 

キーウィにとって、どこの国のお墓に入るかってのは、あまり気にならない。親が死ぬくらいの時は帰国するかもしれんが、おじいちゃん程度では、あまり帰国する理由にはならないようだ。

 

これも宗教観、文化の違いだろう。NZで生まれてAUSで死ぬ人もいるようだ。

 

出稼ぎでやってきたキーウィが最初に受ける洗礼は、キーウィ発音だ。

 

「あんた、NZから来たの?」、その言葉の裏に、少しの笑いを感じるキーウィは多い。てか、殆どのキーウィがそう感じているのでは?と思う。

 

それは、決して白人間の人種差別ではないが、例えば青森の八戸あたりから20歳前半で名古屋に出てきて、自動車関連の工場で働く若者が感じる、差別ではないけど、ちょっとバカにされてるかな、まあ、利口な兄貴がバカな弟を笑いながら標準語を教えてあげるって感じだ。でも、それも結局名古屋弁なんだけどね。

 

田舎のNZからシドニーに住む幼な友達の結婚式にやってきたキーウィは、普通に友達の同僚のビジネスマンがBMWとかに乗ってるを見て「おいおい、ナンなんだよ、この国って!?」と感じる。

 

彼ら、夢に燃えるキーウィは、高級車に乗って豪華なレストランで食事をする、そんなオージーの生活を見て、「俺もこんな生活したい!」と思い、住居をシドニーに移すが、現実はそんなに甘くない。

 

キーウィでさえ、オージーとの生活の中で毎日彼らのルールを学びながら、少しずつシドニーという街の水圧に耐える力を身に付けていくのだ。その中で、力の有る者だけが成長して、資産を作っていく。

 

シドニーのシティから電車で45分かかるという郊外の街に住んでいる彼らの家賃は、一週間でAUS400ドルだ。つまり4万円。毎月16万円の家賃が必要で、これ以外に食費などで、毎月の支払いは家賃を含めれば32万円程度。

 

これが若いカップルの標準だろう。それでも彼らは大手の保険会社で働いてるし、1年に1回は地元のNZか日本に里帰りも出来るから、随分上級の生活と言えるだろう。

 シドニー夜景

何となくNHKの「新日本紀行」を思い出した。

 

東京に出稼ぎに来た父親が、東北に帰る夜行電車に乗る前に、家族へのお土産を探す。

 

半年も会わなかった自分の子供や奥さんに、出来るだけ良いものを買いたい。

 

「このかんざし、嫁に合うかな?このアニメの服、子供が好きだろうな、でも、あんまり買いすぎると、出稼ぎで稼いだ金がなくなる、さあ、どの程度のものを買ってあげようか」、財布の中身と相談しながらの、少し胸が痛くなるような買い物だ。

 

どこの国でも、若い人たちが自分の生活を創り上げるのは、全く同じだ。田舎から出てきた人が都会でカネを稼ぐ方法も同じだ。そして自分の生活を確立させて、ふるさとにいる家族に知ってもらう時。

 

「お父さん、僕シドニーで稼いできたよ。結構大変だったけど、何とか彼女と二人でお金を作って、やっと家も買えるようになったよ、お父さん、今までありがと」

 

続く

 

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tom_eastwind at 00:16│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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