2008年04月04日

Glenorchy

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今回はアポイントが詰まってたのだが、二日目に偶然2時間ほどOFFが出来たのでクイーンズタウンからGlenorchyへ行く。

 

片道45km、往復で2時間あれば、ちょうどぴったりで行けるなと読む。

 

グレノーキーはLord of the Rings の舞台にもなった美しい場所だけど、町自体は至ってちっちゃくて静かだ。

 

僕がクイーンズタウンに住んでた頃、今から20年近く前は道路も舗装されてなくて、「GLenorchy?行くかよそんなとこ?」てな感じの陸の孤島だった。

 

何せクイーンズタウンから45kmしか離れてないので、他の道なら30分かからずにいける場所なのだが、大体道路が舗装されてないし、おまけに道はハーフパイプをひっくり返したように路肩が下がっているし、冬場はブラックアイス(アイスとは言ってもクリームではなく、道路の部分凍結)が出るし、慣れた連中でも1時間かけて運転してたものだ。

 

glen 6てか、あっこを飛ばして走ろうなんて思う人は、長生きしたくない人くらいなものだった。当時、直接の知り合いなのだが、この道に慣れてる奴なのに見事湖にダイビングした奴を二人知ってる。

 

左の写真の、湖と山の間に細い道路が走っている。

 

 

それが今ではきれいに舗装されてて、時速100kmで走ってください、てなサインが出てる。最初は「マジかよ、ここを時速100kmかよ?!」って思ったが、走り出して見るとこれがしっかり整備されている。

 

 

rema

 

勿論ちょっとハンドルを切り間違ったり、景色に5秒以上見とれて運転してると、確実に湖に飛び込んでしまうようなLong and winding Road であることは変わりないから、一瞬たりとも気を抜けない。

 

 

 

道路の右側はそそり立つ絶壁で、普通にさらりと「落石注意、ここは停車も駐車も出来ないよ」って大きなサインが出てるし、左側は断崖で、ガードレールがない。景色を楽しませる為なのだろうが、反射テープを貼ってるポールがあるのみ。途中は離合が出来ないOneLaneBridgeが数箇所ある。

 

100kmで走ってて一気に減速して対向車線に車がないかどうかを確認して突っ込む、そこからブラインドカーブをぐい=んと曲がると、今度は「坂道注意、エンジンブレーキ使え!」の長い下り坂があったり。

 

 

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ここ、公道レースやったら面白いだろうなって思わせる楽しいドライブ道路だけど、今は舗装がしかりしているから、往路は写真ストップ入れて約40分、帰路は真っ直ぐ飛ばしたので30分で戻ってこれた。

 

 

 

昨今は人気の観光地となったので、レンタカーで訪れる人が多い。ありゃ米国人だろうな、途中途中の写真ストップで、皆楽しそうに写真を撮ってた。走ってる途中もすれ違う車の5台に1台はレンタカーじゃないかと思うくらい。

 

でも、山歩きをする人には、ここは何十年も前から聖地みたいなもの。

 

Routeburn trecking Milford trecking など、世界でトップクラスに入るトレッキングコースが目白押しであり、とにかく素晴らしいコースが3泊4日とか1週間とかでガイド付きで回れるのだ。

 

おまけに環境保護のために一回当たりの入山者数も限られており、夏場しか歩けないので、2年先まで予約が一杯と言われた時期もあった。

 

snow今はどれだけの人気か分からないけど、その絶景は今も20年前も全く同じだ。ほんっと、綺麗。

 

こんなところに住んでたら、寿命も延びるぞって思う。ほんとに、人の顔が柔らかい。優しい。この道は天国へと続く。てか、本当にそういう名前の道路があるから面白い。

 

何も話さなくても楽しい。こんな綺麗な景色と雰囲気と、そして優しい人たちに触れてしまうと、道行く見知らぬ人に思わず、「ハイ!」と声をかけてしまいたくなる、そんなグレノーキーへのドライブ。

 kayak

 

“清水へ祇園をよぎる桜月夜 今宵会う人みな美しき”

 

与謝野晶子のそんな気持ちが良く分かる短い旅でした。

 

 



tom_eastwind at 15:22│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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