2008年04月21日

小岩

bce796e2.jpg

仕事で東京にはしょっちょう行くものの、その行動範囲は山手線の西側に限られている。恵比寿、渋谷、新宿、品川、精々足を伸ばしても池袋までだ。

 

ところが今回お会いしたお客様は、僕が生まれてこのかた一度も足を踏み入れたことのない「小岩」という場所にお住まいだった。

 

まずは東京駅と直結する丸の内ホテルで「浜Bチーム」と打ち合わせをする。

 

このホテル、入り口もよく分からんが、中は更に分からん。

 

宿泊客だけのプライバシーを守ろうとしているのだろう、とても静かで小奇麗なのだが、田舎出身の僕からすれば、ホテルに入ったと思った瞬間に反対側の出口で全然違う商業ビルに出たり、エレベーターを使わないとロビーに行けないという事を知らずに、あっちいったりこっちいったりしてホテルスタッフにじろじろ見られたり、結構大変な思いをして、やっと七階?のロビーに辿り着く。それまでに僕のちっちゃなプライドが傷ついたのは当然の事だ。

 

打ち合わせを終えると、浜Bチームと一緒に東京駅に戻る。切符を買わねばと言うことで、自動券売機に向かうが、ボタンだらけで少し迷う。

 

210円を2枚買うために、まずは1000円札を入れて210円のボタンを押す。そしてすかさずゲーム機を叩くように大人の絵2名を押す。遅かった・・・切符が一枚だけ出てきた。

 

「tomさん、JRの切符とか買ったことないでしょ」とからかわれながら、なんとか線に乗り、御茶ノ水(だっけ?)の擦り切れた石段を上がって降りて、でもって反対側のホームで乗り換えて、なんとか線でいくつかの駅を過ぎたところにある小岩まで到着。要するにあんまり分かってない。

 

小岩3以前に大阪の十三で衝撃的な地元体験をしていた僕は、「小岩はどうなんじゃ?!」と気合を張って降りてみたら、これが意外と普通にまともな街。つまり、住宅街なのだ。

 

衝撃的なピンクのアーケードもなく、大声で卑猥な声を出す客引きもおらず、普通に買い物かごを抱えたおばさんがままちゃりで走り、夕方の喧騒の中でサラリーマンがいそいそと歩き、ほんっと、ごく普通。

 

小岩の駅を降りて、駅の線路沿いに小雨の降る中を5分ほど歩くとお客様のオフィスに到着。100円パーキング、ラブホ、焼肉や、ナショナル特約店、自転車や、普通の住宅、いろんなものがごちゃっと一つにまとまって生活圏を創り上げてる。

 

お客様は国際政治研究家でもあり物書きであり、数十冊の著書を発行している。

2008年日本沈没―誰も語りたがらないシナリオ

 

著書を何冊か頂いたが、どれも全く「その通り!」である。警察大学でも講義を受け持っているが、これだけスリランカ、じゃなくて正論を語ってて、そんなセイロンをケーサツ相手に話しても良いのか?と思うくらい。

「国家破産」以後の世界 (ペーパーバックス)

 

お客様と少し挨拶をした後に、メシ。まずはメシ食って酒飲んで、肝胆相てらす仲になろうという趣向である。

 

小岩1ところが、!なんと!行ったお店が街場の居酒屋「親の代から酒は小野内」!そしてそこの食い物!すべてがうま〜!こんなのありかい!びっくりマークの連発であるが、本当にこれにはびっくりした。肝胆あいてらすよりも食うことに集中!てか、ハイボール美味し。

 

「親の代から酒は小野内」ってお店は、一見普通の居酒屋。入り口もがらがら〜って開くやつだし。でも戦前からやってる店で、思わず「東京大空襲は大丈夫だったんですか?」と聞くと、「小岩は、あの外側だったんだよ」。悲しいな。

 

あんまり商売っケのないおばちゃんに注文して、最初に出てきたエビフライ。出るまでに30分はかかる。そりゃそうだ、注文してから海老を剥いて料理開始なのだ。本物。

 

小岩5モツ煮、マグロ、しめ鯖、煮物、一体この店の料理は何?あり得んくらいレベルが高いのに、街場なんですか。

 

エビフライ、NZならクレイフィッシュで通るような、身のプリプリした歯ごたえのある味。「これ、どこで獲れたんですか?」江戸前とか北海道沖なんて答を期待しながら聞いた僕に、そのおばちゃん、あっさりした顔で「インド洋でしょ」だって。いいね〜。daisuki!

 

てか!メシ食うのは親善目的であり、メシを食う為の集まりじゃないのに、何だかメシとハイボールに力注入。でもま、そこは社会人、何とかお客様といろんな会話をしながら、メシに目が行きそうになる視線を外す。ハイボールは手放さなかったが。

 

それからも日本の外交、国家戦略、いろいろと語る。ここまで深く話せる人は少ない。居酒屋で語る国際政治も楽しい。

 

美味しいものはdaisukiだし、楽しい話もdaisukiだし、友あり遠方より来る、とほりはくの世界である。

 

小岩2カウンター10席、テーブル15席程度の街場のお店で、ハイボールをがぶ飲みして美味しいものを腹いっぱい食って、歓談。

 

その後は馬小屋に移動して2次会で大声大会。これもまた楽し。東京の人間って、気持ちいいね。すかっとしてる。

 

結局、美味しいもの食って楽しい会話して大声で歌って過ごした小岩の夜だった。

 

俺って、ちゃんと働いているのか?



tom_eastwind at 00:08│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔