2008年04月22日

死語? 花金?

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大雨の金曜日、ホテルのビジネスラウンジで終日面談をこなしながら仕事をする。

 

出張仲間は今晩は友達とおでかけのご様子で、夕刻の面談を終えたら、そそくさと夜の街へ。

 

僕は、のんびりと風呂に入って体を伸ばして半身浴。昨日頂いた本を読み、1時間ほど湯船でゆっくりとする。てか、本の内容は決してゆっくり出来るものではないんだけど。

 

読書とお風呂を楽しんだ後は、行きつけの静かなバーのカウンターでよく冷やしたジン&トニック。タンカレーの透明感が汗をかいた(永ちゃんみたい)大きなタンブラーの中で爽やかさを醸し出している。ライムの香りが鼻をくすぐって、これがまた快適。

 

long goodbyeただま、唯一の問題とすれば、花金に一人かよ?ってくらい。

 

でもまあ、気を使って人と一緒にいるよりは、一人の酒場で冷えたグラスを抱えながらパソコン叩いてるほうが気楽で良い。

 

大体花金が死語なんだから、金曜日に一人でいる事を気にする必要もない。

 

バーテンダーの皆さんと適当にスキーの話とかしながら、僕の花金は過ぎていく。今晩の飯は、おつまみのピーナツとフルーツ盛り合わせで終わり。それにしても花金は本当に、すでに死語になりつつある、てか死語のようだ。

 

なにせバーの中、僕の回りにはお酒を楽しむカップルゼロ。

 

皆さんホテルには週末を楽しむ為に泊まりに来てるんだろけどね。特に土曜日などは部屋代も高く設定されてて、日曜のチェックアウトは12時丁度が一番込み合う時間って、ここは何が目的のホテルですか?って聞きたくなるくらい。

 

それでもホテル内のバーとかにはあまりカップルはおらず、飲んでるのはもっぱらガイジン客かビジネスマン、自営業者(つまりあやしいおっさん)のミーティングみたいな人ばかり。

 

じゃ何だ、今のカップルはレストランでご飯食べたら速攻でお部屋でテレビゲームや映画鑑賞会ですかい?誰か彼らの行動パターンを分析して、バブル期と比較してみれば面白いのに。

 

このホテルはバブルの華やかなりし頃に出来たホテルで、それからの市場の急激な変化にも何とかついていって、結婚式やパーティを獲得して頑張っている。逆に言えばホテルの高級レストランや部屋はあまり利益が出せてないのかな〜。そんな事をバーの人たちと話す。

 

今日の2件の個人面談は、両方とも投資が中心であり、移住関連ではない。ただ、最近はそのような問い合わせが非常に増えている。誰の心にもあるのが、今の日本に対する不信感だろう。

 

丁度東京にいる時に後期高齢者医療制度保険料の問題が大きく取り上げられていた。

 

tanigaki自民党と公明党はこのまま押し切ろうとしているようだが、民放に出演して野党とちゃんちゃんばらばらやってた谷垣さん自身、理解して話しているのか?

 

いつも歯切れの良い彼が、野党の質問に対してあれれ?って感じで、質問にはきちんと答えずに問題をすり替えようとしている。

 

 

世間の現実を全く理解出来ないなんちゃら省のエリートが、まず最初に数字ありきで総額いくら削減するか決めて、経済的視点でベッド数をいくつ削るか決めて、医療費も削っていくのが今回の案。不要だから削るんじゃない、予算を削減するので、文句を言えないところから削減しているだけだ。

 

ところがそれって国民全体への平等感のある税金の再配分と言う視点からは全く考えられてないから、再配分と言う視点からの国民からの質問には、どう答えればよいか、谷垣さんとしてはテレビの前でお困り。後で官僚、怒られるぞ。

 

ただ国民の視点から見ればそりゃそうでしょう、役人が湯水のように税金を無駄遣いした挙句に、そのツケを医療費削減と言う形で国民に払えと言ってるのだから怒りもするよ。

 

政府が医療関連の支出を3千億円削減する。その為に体の弱い寝たきり老人を病院から自宅に戻す。その先は見えてるでしょう。介護を経験した人なら誰でも経験した苦しみが来るのは分かりきっている。

 

nagatumaそれだけではなく、その後のNHKでは「終末医療」問題で長妻さん率いる民主党と自民党が侃侃諤諤やってた。

 

いずれ死ぬと分かっている終末患者の命を後一週間延ばす為だけに数百万円の医療費を若者が負担する事はどうなのか?自民党案は、「おカネを使わずに死んだほうが良いという選択もあるのでは?」といい、長妻民主党は「それは違うでしょ?」と反論する。

 

これは経済効率と国民合意がもろにぶつかるケースだ。自分の親が死ぬ時にどうするか?ただ、こんな事を真剣に考える省の脳みそが、すでに普通の人間の感覚を無くしているのが良く分かる。

 

欧州では平均的に国家予算の50%近くが福利厚生に使われているが、日本に引き直せば80兆円の国家予算なので40兆円くらい出て行ってもおかしくない。でも現在は30兆円程度。これで多すぎるから減らせってのが今の自民党の言い分。

 

民主党は「多くないよ!他の国を見てみなよ!」とやってる。

 

ただ僕は、彼らの議論でいちいち欧米を引っ張り出すのがずるい気がする。日本には日本のやり方がある。欧米の方法の一部だけを切り取って日本がどうのこうのって、欧米の全体像を理解しないまま都合の良いとこだけ取りでしょ。

 

成果主義の導入にしても、その反対側に転職の自由と転職制度の完備と言う前提があってなのに。

 

終末医療。

 

western front戦争状態で薬もない山の中で親が死ぬのに薬がなければ、これはもう子供も諦める。しかし目の前に薬があるのに、それが高いから買えない?だったら怒るけど、でも、それが皆平等に買えないなら諦めもつく。

でも、ある一部の役人だけが美味しい思いをして薬を独り占めしていれば、これは国民、異常なまでに怒るよ。今の問題はそこだ。

 

やっぱり繰り返しになるけど、問題は平等感であり経済効率ではないのだ。役人が国民に黙って勝手に使い込んだ年金や道路税を返してから言えってことだ。

 

それから谷垣さんの話は消費税に飛ぶ。国民に介護と言う苦しみを押し付ける。苦しいでしょ、だから消費税を上げましょうねと言う議論だ。

 

rorei nenkinでも、今まで国民が払ってきた年金は一体何だったのか?国民皆保険はどうなったのか?

 

少なくとも、契約違反をやったのが国だという事だけは明確だ。その犯罪は問わないのか?

 

 

そんな世の中で真面目にやっても馬鹿らしい。政治も官僚も国民を守ってくれないのだから、自分の資産は自分で守るしかない。医療保険が必要なら自分で民間保険に加入する。老齢年金が必要なら、投資運用で資金を増やして将来の生活費に充当する。

 

もう国には頼らない。だから国よ、俺に公的年金を払えと言うな。国民の実感はそんなところだろう。

 

ニュージーランドの消費税は12.5%であるが、これを高いという人は、殆ど聞いたことがない。それは内税であり消費者が感じることはない。

 

それ以上に、国が定めた最低賃金を含めて毎年10%の賃上げが行われ、可処分所得が増えている国では、国民は応分の負担をするし、国家はきちんと政策運営をする。何故なら昭和の日本がそうだったように、国が潤っているからだ。

 

ところが振り返ってこの日本では、国民は信頼出来ない国家にはお金を渡さず、国家は国益を考えずに省益と政治家の利権のみを考え国民の生活安定等全く考えていない。

 

何でこうなったのか?非常にざっくりと割り切って言えば、今の日本にはカネがないのだ。カネに振り回された1980年代、そしてカネに逃げられた1990年代、カネがなくなって生きる気力を失った2000年代が今の日本だろう。

 

以前ならばカネがなくなって女に捨てられた親父も、最後はごめんと謝って戻る「家庭」があったのだが、家族はすでに崩壊した。だから逃げようがない状態で緊迫感に追い詰められ、他人に対する思いやりをなくす。

 

 

ishoku tatte reisetu

結局何千年も前の中国人が言ってた「衣食足って礼節を知る」だ。

 

食べるものも着るものもない、そんな生活では誰も礼儀を守らないし節度なんて持ちようもない。

 

 

 

そりゃそうだ、明日生きていけるかどうか分からないのに、他人に道を譲るなんてあり得ないし、取れるときは節度なんて関係なく取り捲る。

 

自分が生き残ることがすべての社会では、電車を押し合いしながら乗るし、いつもピリピリと神経を尖らせて生きるか、または生き残る力を無くして青いテントに横たわる人、薄暗い部屋に引きこもるか、どちらしかない。

 

ashura凶悪、てか異常な犯罪が激増しているのは、世の中の人心がすさんでいるからで、それは戦乱の世の中では常に起こる事件だ。学校教育とかの段階ではないのだ。

 

ただ、そんな世の中を作ったのが今の政府とその政府に投票した国民であるのは事実。

 

日本、ますます悲惨になるな。

 

昭和が死語になる事はないだろう。でも、「思いやり」とか「家族そろって団らん」とか、「皆の未来」ってのが死語になるのも、とっても近いかも。



tom_eastwind at 00:18│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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