2008年06月03日

四川大地震と日中外交

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四川大地震を利用した日中外交が地面下で盛んに行われている。

 

「援助をするけど自衛隊機で行っても良いですか?」

「えっとですね、私はOKなんですけどね、ちょっと上がね〜」

「あ、そうですか、それならまた次回と言うことで。ところで今回は、黙って飛ばして実績作る予定だったのに、どこから話が漏れたんですかね」

 

 

簡単に言えばこういうところだろうが、詳細はこちら。

 

http://tanakanews.com/080601SDF.htm

 

ただ、今間違いなく中国は日本に向けてメッセージを送っている。

 

「仲良くしようぜ」

 

そうは言っても中国も一枚岩ではないし日本などはばらばらに粉砕された石なので、お互いに落としどころを模索しながらの外交が続くのだろう。

 

今後米国の凋落が始まり、日本は自分が没落している中では、中国と組むことには大いに意義がある。

 

ただし気をつけないといけないのは、中国の基本的姿勢は「俺が一番であり、日本が二番手であり続ける限り仲良くするが、決して俺を追い抜くなよ」なのである。

 

勿論現代の社会でどこかの国がいつも一番であり続けるなんて無理なのだが、中国の皇帝は世界の誰よりも偉いし、その臣民である中国人は世界で一番偉い人種なのだから、気持ち的には一番にしておかないと怒るのだ。うちもそうだからよく分かる、はは。

 

この点、日本人は相手を尊敬する事は得意だし、偉くもない相手にも色が白いってだけで頭を下げてへこへこするのだが、一度つけあがると調子に乗ってどこまでも舞い上がってしまう「のぼせ」という気質がある。

 

これが、昭和初期の中国への無理な侵攻を招き、後にベトナム戦争並みの泥沼に巻き込まれてしまい、ついに第二次世界大戦で大敗を喫するまでに至った。

 

あの時日本に「兵站」という戦争における最も基本的な知識があれば、そして過去の戦争の歴史を組織としてきちんと読み込んで記憶していれば、絶対に戦うべきではなかった事は自明の理である。

 

バブルも同じで、世界中のどんなものでも買えるくらいの金が入ると目がくらみ、その後の15年は誰しも目を覆いたくなるほどの悲惨な結果となった。南海バブル、チューリップバブル等、経済学の本を読めば学べることだし、大学で学んだハズなのにこれも記憶から無くしてしまったか。

 

要するに日本人、良い意味でも悪い意味でも、「喉もと過ぎれば熱さ忘れる性格」で、それがあっさりとした点でもあれば失敗する点でもある。

 

これが国家レベルでも同じで、結局失敗の歴史から学ぶことが出来ないし、てか、すぐに歴史を忘れてしまうという特質を持っているのだ。

 

これが日本人の前向き志向の一つの原因であり国が成長するばねともなっているけど、駆け引きの下手さを露呈してもいる。

 

だから中国との取引でも、最初は相手を尊敬して仕事は進むだろけど、そのうち調子に乗ってまたも足元すくわれて、気づいたら中国の属国になってたなんて事だけは避けたいものだ。

 

じゃあどうすれば良いのか?

 

相手に対する知識もないままにいたずらに怖がったり嫌がったりせずに、日本として毅然とした態度を取る、間違いは素直に認める、相手の面子を大事にする、常に相手よりも勉強をして主導権は手放さない、などが日本人に出来れば、中国はこちらをきちんと尊敬してくれてよき隣人になれると思う。

 

特に面子は大事でっせ。

 

 



tom_eastwind at 00:10│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 | 日本

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