2008年06月24日
ハロー注意報
東京で仕事をしていていつも感じるのは「日本人はどうしても英語に弱い」という点である。それも、英語力以前に、英語で言われたら何でも「はいはい」と盲信してひょこひょこついていくってとこが弱い。
同じ内容を中国語で言われたら、ひょこひょこするか?日本語ならどうだ?
こういうのは、本当に情けない。白人、英語など、それ自体では何の価値もない。その口から何が発せられるか、英語を使って何が語られるかが重要なのに。
白人、西洋人のビジネスの方法は、基本的に「俺が儲けてお前が損をするんだ」である。彼らのビジネス本にどのような事を書いていようとも、共存共栄とか信用第一と言う考え方は存在しない。ここまで言い切ってしまうと反論もあるかもしれないが、これは僕自身が彼らと長い間ビジネスをやってきた経験値なので、この部分での議論はお断りしたい。
勿論個人的にはビジネスの基本は共存共栄と理解している優秀なビジネスマンもいるが、あくまでも基本は「俺が」である。
特にニュージーランドの不動産ビジネスや電話営業テクニックを教えるときってのは徹底している。不動産を売る際は、とにかく都合の良いことしか言わずに無理やり契約させようとする。電話セールスでは、とにかく電話を受ける側の都合等一切考えずに畳み込むように話しかけてくる。
その事を理解出来れば、白人西洋人が何かを英語で話しかけてきても、その時点でこちらの利益を奪おうとする事は目に見えるわけで、当然用心して聞くべきなのだ。
なのに彼ら英語を話す連中が何かを話しかけてくるとひょいひょい乗ってしまう日本人。弱いな〜と、東京にいると考えてしまう。
以前の日本人って、ここまで卑屈だったのか?そうは思えない。
例えば幕末に多くの外国人が日本に乗り込んできて開国を要求したが、その時に対応した武士は、勿論英語など出来はしない。しかし物事の理屈はしっかり分かっているので、通訳を通して正論で対応した。英語の会話能力があるかないかなんて関係ない。まずは物事の正論を理解しているかどうかだ。
なのに今、東京を歩いていると、「白人と言うだけで優越した存在と思い込んでる白人」と、それを「うきうきと許容している日本人」がいるのを見ると、ほんとにがっかりする。
ついでに言えば、中国人留学生というだけで自分が優越した立場にいると思い込んでる日本人もいて、コンビニやレストランで一生懸命働いている彼らを、彼らがアジアで日本より下位の国から来たと勝手に決め付けて、その人の個性で判断せずに表面だけで勝手に決め付けて失礼な物言いをする連中もいる。
白人もアジア人も立派な一個の独立した人間ではあるが、僕ら以上でもなければ僕ら以下でもない。元々人種に上下はないのだ。あるのは個人的能力の違いのみ。
正しいことは正しいと言い、間違いは間違いと言える日本人として、胸を張って対応してもらいたいものだ。事実上は米国に支配されている日本だが、だからと言って道を歩く白人は、もうすでに占領軍ではないのだから。
ハローって話しかけれたら注意しよう、6月の梅雨空に思った。
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この記事へのコメント
ただし、お勧めはしませんが。なんだかんだいって、まだまだ日本は良い国で、ぬるま湯ですから。完全に冷えてしまうまでは、つかってたほうが幸せかもしれません。海外は熱湯ですから、いずれにしたって、今までのように楽にはつかれないですからね。
彼らの思考パターンは、「俺が儲けるために、お前はこう動け」です。「お前は損をしろ」と言うのはまだ相手の立場に立って考えているので甘いですよ。